細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

朝の時間

2009-12-30 06:38:47 | 研究のこと
年末年始休暇に入っていますが、朝は5時前後には起きています。

朝は起きて少し経つと非常に頭が冴えて、仕事をするにはもってこいです。この傾向は年を重ねて生活リズムが確立してくると顕著であって、夜の仕事効率と、朝の効率は下手すると100倍くらい違うようにも感じます。

朝の時間は、最も頭脳を使う作業の一つである、執筆作業に当てるのが理想的です。今朝もACTの原稿を執筆しており、実験結果の執筆に入りました。とにかく、年末年始の期間にラフに形を仕上げることを目標にしており、図表の細かいところにこだわったりせず、どんどんと書き進めることにしています。本日、吸水試験、含浸深さ試験、紫外線劣化の検討結果など、主だった結果をすべて書いてしまう予定です。

執筆作業がはかどり始めたので、合成短繊維の論文(和文、土木学会論文集)の原稿執筆の再開にも着手します。こちらも年末年始の間にラフに形を仕上げてしまうつもりです。

家族との時間を除けば、今は論文執筆等の研究作業と読書をしている時間が最も好きです。音楽を聴きながら、早朝にそれらをするのがどうもベストに思えます。

今後の生活スタイルの基本となりそうです。

娘たちとベッタリ

2009-12-29 19:57:02 | 家族のこと
私は昨日が仕事納めでしたが、奥さんは今日が仕事納めだったので、今日は私が娘二人のお世話をしました。

まずは耳鼻科。子供達は耳鼻科にかかることが多いですが、我が家も例外ではありません。最近かかり始めたとても丁寧な耳鼻科ですが、年内最後の診療日とあって、2時間半待ち。慣れていれば途中で抜けて買い物などをしたと思いますが、勝手が分からなかったので、なかなか長い時間でした。次女は途中で寝ましたが、長女はよく我慢してくれました。次女の鼻水を吸い出してもらって、年末年始も安心です。

その後、食料の買い物。夜は鮭とキノコのシチュー(長女のリクエスト)を作るのでその材料の買出し。フルーツロールケーキも買いました。昼食は、これまた長女のリクエストでたこ焼きを買って家で食べました。

次女は離乳食を食べているので、昼食は家に帰って、離乳食+ミルク。サツマイモをすりつぶしたものと、おかゆ。かなり食べるのが上手なので、あまり手がかかりません。

昼食後、昼寝。起床も早いので、昼寝は必須。

昼寝後、シチュー作り、玄米の炊飯、お風呂の準備。次女をお風呂に入れた後、次女はベッドでぐずっていましたが、クラシックを流しながら、ACTの原稿執筆。途中で次女が我慢できずになり、夕食。再び離乳食+ミルク。

12月になり、奥さんが仕事に復帰し、私もかなり忙しくはなりましたが、娘をお世話する機会は格段に増え、父娘の関係を強く実感します。長女のときも、お世話する時間が普通の父親よりも相当に多かったので、独特の関係が築かれているように思います。次女とも、今後、同じような関係がお世話の過程で築かれていくことでしょう。

奥さんが帰ってくるのを待って、皆でシチューなどで夕食。

夕食後は、ACTの原稿執筆と、坂の上の雲7巻の読書を楽しみます。

明日は家族で鎌倉のお散歩と大掃除。

未熟である、ということ

2009-12-26 14:42:03 | 人生論
人間というものは、他の人ができる、やっていることなのに、自分が「できない」とストレスを感じたり、不安を感じたり、悩んだりすることが多々あります。多々、というよりもほとんどそうと言ってもよいでしょうか。

そのような考え方はしないほうがよいです。人は人。人から見たら自分もうらやましがられるようなことはきっとあります。比べること自体に何の意味があるでしょうか。

具体例をあげます。私は博士1年のときになって、JCIの年次論文集に論文を投稿したことがありませんでした。もちろん、それまでも研究はしていましたので、査読のある論文を出したい、という気持ちは人並み以上に持っていました。特に、研究者になると決意して進学している人間にとって、査読論文を出せないというのはかなりストレスのかかる状況です。周囲の先輩や同級生や後輩も、この年次論文集クラスには当然投稿していました。

現在は、すでにこれまでに投稿した年次論文集は30を越えています。もちろん、もっとレベルの高い論文集、世界的な論文集に質の高い論文を投稿したいと思いますが、これも焦ってもダメ。しっかりとやるべきことをやっていれば、いつの日か振返ればそうなっているでしょう。今は、たくさん論文を書きたいというより、一つ一つのクオリティを自分の特色を出して高くしたい、という気持ちの方が強いです。

別の例。大学院生のときに学会の委員会の委員になっていました。JR東日本を退職して、横浜国立大学で働き始めた瞬間は、学会の委員会に所属していませんでした。30才の新米准教授とは言え、学会の小委員会に属していない期間が半年くらい続くと、「このままで大丈夫だろうか?」と不安に思っていました。また、周囲はバンバン海外出張に行っていますが、「海外出張がないけど、活動レベルが低いのではないだろうか?」と卑屈になったりしていました。

現在はどうでしょうか。もうご勘弁ください、と言いたいとまではいきませんが、10以上の委員会等で活動しており、海外出張は自分の行きたいように行っています。私の所属している委員会の多くは、ただの物見遊山の参加ではなく、相当にロードのかかるものも多々あり(その分勉強になりますが)、さすがに今の倍の委員会に入れ、と言われると私もパンクです。

こういうことを経験してくると、現在の自分の未熟な点について悩む、ということは段々と無くなり、現在自分のやるべきことに最大限の努力をしよう、という気持ちになります。他人と比較することが悪いとは思いませんが、「関心の輪」より、「影響の輪」です。

未熟である、ということは努力のしがいがある、ということであり、それでこそ人生がチャレンジングになるのだと思います。

逆に、すべてを達成し、誰から見ても「すごいなー」というレベルに至ってしまうと、そちらの方が悩ましい状況なのかもしれません。そのレベルの人は、もっともっと突き抜けて行けるほど、目標が高いようにも思いますが。トップに立った人(双葉山やイチローなど)の苦悩を聞くと、むしろ未熟で坂の上の雲を目指している方が楽しいのではないか、という気にもなります。

年末年始の始まり

2009-12-26 08:57:49 | 研究のこと
昨日が25日(金)で、奥さんが12月から仕事に復帰を始めた我が家としては、何とか最初の1ヶ月を無事に乗り切って、ほっと一息が正直な感想です。

家族4人それぞれが、11月までより困難な状況に対してよく頑張った、と24日、25日の夕食をともにしながら語り合いました。楽しい夕食でした。

今朝は26日(土)で休日なわけですが、生活リズムが完全に朝型にシフトしており、4時過ぎに目が覚めました。さっそく仕事を開始し、相当に進捗が遅れていた構造工学論文集に関する仕事をようやく終わらせました。また、JCI年次論文集にソンさんが投稿する高炉スラグの論文について、連名者からいただいたコメントを英訳し、ソンさんに伝えました。

この年末年始は、論文や委員会報告などを書きまくるつもりでいますが、さっそく今朝、表面含浸材の英語での論文作成に取りかかりました。基本的に、私は英語を書いたり話したりすることが全く嫌いでなく、ストレスを感じないことを再認識しました。もっと英語論文を書かないといけませんね。

今日は、これから長女を習い事のバレエに連れて行き、お蕎麦屋さんで皆で昼食をする予定で、その後はまた論文の執筆に時間を使おうと思います。

年末年始の間は、表面含浸材の英語論文の目鼻立ちを整えること、合成短繊維の土木学会論文集の目鼻立ちを整えることを最優先事項です。余力を使って、333委員会の報告書執筆、学生の修論・卒論の序論の添削、JCI年次論文集投稿予定の3編の添削、です。

ここのところの状況

2009-12-21 21:49:17 | 職場のこと
かなりバタバタしておりました。

・2010年3/22~23に、ベトナムのハノイで教室見学会を実施します。確定です。詳細はなるべく早く伝えますが、基本コースは3/21に日本を出発してハノイに乗り込み、22~23で現地でイベントです。橋梁建設現場の見学、ハノイの旧市街の街歩き、日本企業連合によるハノイの地下鉄の技術指導の見学、ハノイの大学とのワークショップなどなど、盛りだくさんです。募集も段取りが順調に進めば今週中に開始する予定。

・12/17(木)の茅ヶ崎でのプラスチック収縮ひび割れの試験(コンクリート)も最初の実験としてはほぼベストの結果を得ました。反省点に対策を講じて、2010年の1月か2月に再チャレンジでしょう。かなり面白いです。

・12/18(金)には、三崎で研究室合宿を敢行しました。14:00~18:00と、夕食を挟んで19:30-21:30がゼミ。皆さん疲れましたが、その後懇親もして、この時期にじっくりと議論できたのは今後大きいかと思います。まだまだ残り数ヶ月あります。ここからの向上を楽しみましょう。

・12/19(土)に合宿から帰宅後、発熱。夕方には38.8℃まで上がり、ついに新型インフルエンザに感染したかと観念しました。翌週の予定も結構大事なものもあるのですが、すべてキャンセルだろうな、家庭もかなり大変になるだろうな、と思っていましたが、翌朝に平熱に戻っていました。かかりつけの医者に行って、インフルエンザ陰性であることも確認。咳、たんはひどいので、薬を処方してもらいました。

・高熱が出たこともあり、無理できない体ですが、12/21(月)は通常出勤。全く休憩する時間もなく、昼飯もいつもながら東海道のグリーン車でお弁当。夜、20:30に帰宅して、娘二人をお風呂にいれ、長女に「きかんしゃやえもん」を読んであげて、ようやく自分の時間。

・さあ、今週もタイトではありますが、段々と年末モード高まってきました。まだ自分の作業時間が確保できません。論文の添削はできていますが、論文、委員会報告書等々の執筆作業がどうにも取れません。23日の祝日、26日の土曜日からようやっと執筆に時間をとれそうです。書きたい・・・

久々の海外見学会

2009-12-09 06:23:28 | 教育のこと

2010年の3月22~23日に、ベトナムのハノイで教室見学会を実施することがほぼ決まりました。私が教室見学会の責任者になってから2回目です。新型インフルエンザのことなどもあり、自重しておりましたが、いよいよ実行に踏み切ることにしました。

前回は2008年9月に香港に行きました。そのころに比べると、見学会を企画・引率することも慣れてきているので、前回よりも充実した企画にできると思います。


しつこく

2009-12-06 11:09:10 | 研究のこと
私自身については、研究については非常に泥臭いタイプであると思っています。
泥臭いかもしれないけれど、しつこいタイプであるとも思っています。

最初はレベルが低くても、大事なことだと思ってしつこく続けていると、だんだんとレベルアップしてきます。途中にブレイクスルーだってあるし、当初と思ってもみなかった方向に研究が展開することだって何度も経験してきています。

研究テーマもかなり手広くなってきてはいますが、私自身が納得できるレベルになるまで、放り出すことはしないつもりです。しつこくしつこく続けようと思います。

幸いなことに、我々の研究については、実用的な面まで持っていくための仲間が多くいます。しつこくやっていれば、その中で能力が磨かれ、感覚も磨かれ、それらを物事を動かすときに活用すればよい。

私にとっては、研究は目的でもありますが、現状ではまだ手段です。レベルが低い証拠でしょうか。誰もがうなるような研究成果を挙げてみたいものです。

学部3年生のゼミ

2009-12-04 10:01:49 | 研究のこと

今年度は試行で始めた,少人数ゼミが終わりました。
記録に残して行くことにします。

私の人生が大きく変わった,岡村甫先生の少人数ゼミと同じタイトルとしています。もちろん,中身は私のオリジナリティが強いものです。このゼミを今後,多くの若者が人格形成,リーダーシップの開発のきっかけにしてもらえればと思います。