細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

プレゼン

2008-08-29 18:53:55 | 研究のこと
今日は、学内共同研究予算のためのプレゼンがありました。

頭の中ではそれなりに練習したつもりですが、75点の出来でした。

評価されるためのプレゼンを、これまであまりしてこなかったように思います。自らの論文の審査プラス学内予算くらいでしょうか。

それに比べると、講義、講演、発表等のプレゼンは、聞いてもらうためのものであり、こちらは相当に経験を積んでいるのでほとんど緊張しません。また、結果にはいつも満足してます。

今後は、もっと大型予算のプレゼンなども待ち受けていると思うので、毎回を訓練だと思うことにします。

まだまだ未熟です。

褒める

2008-08-24 14:30:03 | 教育のこと
教育という仕事においても,家庭においても,人を育てるときには「褒める」ということが絶対に必要です。

教育するときには,褒めたり,しかったり,励ましたり,いろんなことをするわけですが,具体的な内容は相手によって全然違うし,褒め方,しかり方,励まし方も全然異なります。

自分なりにはある程度のバランスを考えながら個別に,また全体的に教育しているわけですが,今年の研究室のメンバーに対してはどちらかと言えばかなり厳しめに指導しているように感じています。

教えている本人が厳しめと感じているということは,教わっている方は相当に厳しく感じているのだろうと思います。

しかし,私は褒めるべきことはそれ以上ないくらい絶賛します。かつ,批判すべきときは根拠もともに示して全力で批判します。いいものはいい,ダメなものはダメ。ここははっきりしておいた方が紛れがありません。

だから一年を通してみると,前期はしかったり,叱咤激励する割合が多いと思いますが,後半は褒めることの方が多くなるように感じます。特に最後の年度末打ち上げは,ここ数年は完全に満足して向かえているので,最後にしかることはありえません。

でも,もう少し褒める割合を増やした方がいいのだろうな,と昨日今日の合宿勉強会で先輩たちと話していて思いました。

みなとみないカヌー

2008-08-17 15:56:14 | 教育のこと
今年も、コンクリートカヌーのクルー養成のために、みなとみらいの海でカヌーの練習をしました。

インストラクター付きのカヌースクールのような感じですが、なかなか楽しいです。

日本丸の前からスタートして、赤れんが倉庫や大桟橋の方まで行きます。

ミニレースの形式で何度も漕ぐ練習をして、本番に臨むペアも二組決まりました。

みんないろいろと締め切りや入試などを抱えつつも、こうやってワイワイとカヌーの練習で遊べるのは素晴らしいことです。

一瞬を心から楽しんでもらいたいです。さあ、一大イベントの研究室の夏合宿も一週間後に迫り、コンクリートカヌー大会もあと二週間です。

研究室のメンバーが燃焼してもらえたらうれしいです。

おっさんが失いがちな大切なもの

2008-08-13 13:53:55 | 人生論
電車で長時間移動中なので、暇に任せて、駄文連発です。

これも齋藤孝さんが指摘してましたが、男が年齢を重ねるといろいろ失いがちなのですが、笑い、美意識、感動する心などなど。

仕事が忙しいと威張るおっさんは数知れずいますが、どれだけの人が美術館に足を運び、音楽に心を揺さぶられ、感動して涙を流しているか?美から多くのインスピレーションを得るはずだし、そのような意識を持てない人にリーダーを任せたくない。

笑いも重要かと思います。私自身はお笑いも好きですが、それだけでなく、奥底から出てくる笑い、を忘れた人が多くないか?

人間は、自らの行動の総合で生きているのであって、仕事だけということでは到達できるレベルも知れてます。

私自身ももっと美しいものに触れたいし、心から笑える柔軟さを持ち続けたい。

私の感動する心は子供なみで、普段見てない朝ドラをたまたまちらっと見てもらい泣きすることもしょっちゅう。娘と映画を見に行けば大体泣いてます。そもそも、教育の現場とは、感動に溢れており、だから私はこの仕事が好きなのです。

かわいい心

2008-08-13 13:40:48 | 家族のこと
四歳にもうすぐなろうとしている娘と朝食を食べながら話していました。娘に、「自分自身のことを好きか?」と尋ねたら「好きだ」と答えました。

なぜ好きなんだ?と聞いたら、「かわいい心を持っているから」と答えました。素晴らしいと褒めたたえました。お返しに、「パパはパパのこと好きなのかい?どうしてなんだい?」とややおちゃらけで聞かれたので負けずに答えました。

「自分のことは好きだ。なぜなら、優しい心と強い心を持っているから。」と答えました。

私はともかく、自身のことをそのように分析できる娘はたいしたものだし、そのような素質をしっかりと伸ばしてやろうといつも思ってます。

祝祭的

2008-08-13 13:29:07 | 人生論
生きていく上では、いろんな意味でエネルギーが必要であり、エネルギーで充満した状態を、テンションが高いともいうと思います。

言うまでもなく、私はテンションの高い生き方をしているし、周りにもそう思われてます。バイタリティに溢れる、という表現をされることもあります。

齋藤孝さんは、祝祭的、と言う表現をします。とにかくハイテンション。普段からハイタッチするような感覚。そんなばかな、と思うかもしれませんが、子供たちの遊ぶ姿は祝祭的そのものです。

私のハイテンションは、保育所の子供たちとよく波長が合うようで、娘の保育所で子供たちによく揉みくちゃにされてます。もちろん、娘とも常時ハイテンションでやり合ってます。

祝祭的である方が楽しいし、充実感がある。私は、自分のコントロールできる活動はすべてハイテンションで臨んでいるし、参加する人達にも一緒に楽しんでもらうようにしています。

勉強会もそう、横国の研究会もそう、講義も、打ち合わせも、夏合宿も、飲み会も、すべてです。

なぜ、そのようにハイテンションなのか?という問いに対しては、それぞれの瞬間を大切にかけがえなく思っているからです。

娘と保育所に行く時間もかけがえがない。横国の研究会などはまさに、かけがえのない時間です。かけがえがないと思えば、当然に全力を尽くすし、徹底して楽しみたいと思うはずです。

また、そういうかけがえのない時間の積み重ねこそが人生であると認識しています。プロセスが大事ですが、そういう生き方をすることで結果も出るはずです。

今日もまた、午前も午後も祝祭的な打ち合わせです。

試行錯誤続く

2008-08-13 12:20:04 | 職場のこと

 日記のページをどうしようか,という試行錯誤を続けています。

 とりあえず,研究室HPの日記の最新ファイルのみ,外部サーバーに置いてみることにしました。
こちらをクリックしていただければ,そのページにいけます。もちろん,研究室HPのトップページからもリンクを貼るようにしますので,読者の皆様にはこれまでと変わらないようになるかなとは思ってます。


第4回の研究会@横浜国大

2008-08-12 10:02:46 | 研究のこと
6/5に第3回の研究会を実施しました。

昨日、第4回の研究会の講師候補の方々へのご依頼と日程調整を始めました。私の希望通りいけば、今回もすごく豪華な講師陣(ただし、細田も含む)です。

12/4(木)と12/10(水)の2日で調整しており、おそらく12/4(木)になるかと思われます。ご興味のある方は、日程を空けておいてください!

テーマは、「収縮とひび割れ②」です。

この間やったばかりなのに、また?と思われる方もおられるかと思いますが、4ケ月前くらいから日程調整しないといけないくらい、皆様お忙しいのです。また、なるべく他の大きなイベント・学会等を避けようと配慮しておりますので、候補とできる日程もかなり限定されてしまうのです。ご理解ください。

進研ゼミのインタビュー

2008-08-12 09:39:28 | 研究のこと
昨日は、ひび割れ自己治癒の研究について、進研ゼミの高校生用の記事を作るためのインタビューを受けました。研究にかかわっている学生3名にも同席してもらいました。

私自身は冷房風邪?で体調がかなり悪かったのですが、インタビューが始まれば関係ありません。コンクリートになぜひび割れが入るのか?自己治癒する機構は?そもそもどうしてコンクリートは固まるのか?セメントの水和反応とは何か?などなど、本質的で答えるのが簡単ではない質問が次から次へと来ます。

私自身も、知らない人に説明する能力はそれなりに身につけているつもりなので、インタビュアーも理解ができて、さらに質問が高度化する、というスパイラルでした。学生もその様子を生で見て、ディスカッションを通して皆が理解を深める、ということを体感したと思います。

研究室ゼミで期待していることもこのような効果です。誰かの説明を一方的に聞いているだけでは絶対にダメ。自分で「?(はてな)」の意識を自発的に持つことからすべてが始まります。人生は「?(はてな)」力と言っても過言ではないかもしれません。

それにしても浴びるように質問を受けるというのも気持ちがいいです。学生にもこうあってほしいと思います。「質問力」ですね。

ソンさんの研究

2008-08-11 11:26:20 | 研究のこと
私が初めて指導する博士課程の学生であるソンさん(ベトナム)の研究が軌道に乗ってきました。彼は社会経験が豊富で私とほぼ同じ年なので,あまり細かく言わなくても自分で研究を進めてくれます。この年になると,時間を無駄にする感覚は持っていないでしょうし,彼はとても優秀な人間です。

高炉スラグの研究を担ってもらっていますが,とても興味深い実験をいろいろと行ってくれており,もう博士論文の方向性は見えてきたように思います。この9月で1年目が終了するので,これからの1年半くらい,大いに研究を進捗させてくれるものと思います。

また,私は,彼の研究内容を,日本人のいろんな研究とリンクさせるようにしています。高炉スラグの研究をしている小野さん,吉田さんはもちろん,骨材の研究をしている石渡君,自己治癒の研究をしている高橋君の研究とも密接に絡むように全体設計をしています。

どのように有機的な連携が築き上げられていくかは未知数ですが,みなのいいところを引き出して面白い境地に到達できることのみを期待して,後半戦に臨みたいと思います。

夏休みの間は,私もState of the art report(自己治癒)のために論文をたくさん読んだり,T.C.Powersの"Properties of Fresh Concrete"を読み始めたり,結局前期は手が付かなかった論文執筆に時間を費やしたり,と自身のやるべき最優先事項に取り組みたいと思います。

ロールモデル思考法

2008-08-11 11:16:42 | 人生論

一つ下の記事の本は,価値観を揺さぶられるくらいショックを与えられる本でしたが,もう一つ,「ウェブ時代をゆく」(梅田望夫著)は良い新書でした。

私自身もいろいろと今後の研究活動に対してヒントを与えてもらいましたが,若い人にとってはどうやって自分の長所を見つけるか,自分探しにヒントとなる考え方が書かれています。梅田さんいわく,「ロールモデル思考法」という考え方。

正確な理解ではないかもしれませんが,歴史上の人物であろうと,現代のヒーローであろうと,身近で尊敬できる人であろうと,何でもいいので,自分が共感できるメッセージを発している人や生き方をしている人に注目をする。自分が共感できる,ということは自分が大切に思っていること,自分自身の資質と関係が深い,ということです。そのことをじっくりと考えているうちに,自分自身のある面が見えてくる。そういうロールモデルを次から次へと探してみる。そうやって,自分自身というものが見えてくる。

私自身の人生についても,いろんなロールモデルを見つけてきたと言えます。人間は,一人で生きていたって自分のことを本当に知ることはできないです。私も自分が学生のときは,自分の長所を把握することはできませんでした。

私と一緒に勉強している学生について言えば,もし私の言うことに共感するとすれば,なぜ共感するのか,どこに魅力を感じているのか,をよく考えてみてください。あなたの心の中の何かと共鳴しているからだと思います。そこにあなたの根本的な人間性の一面が見えてくるはずです。

私の言うことに共鳴できない学生は,申し訳ないですが,別のロールモデルを探してください。


地球寒冷化?

2008-08-11 09:26:43 | 趣味のこと
週末に本屋で何冊か本を買いました。そのうちの1冊は,かなり衝撃を受ける本でした。
科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている」という本です。

東工大の教授で紫綬褒章を受けられた方の本なので,かなり説得力はあるのですが,ところどころ極論?とも思える意見もありました。ですが,読みながら衝撃を覚える箇所が多々ありました。

一言で要約すると,地球温暖化は本質的な問題ではなく,人口増加と資源の枯渇が人類史上最大とも言える危機である,ということ。 しかも,地球は現在は寒冷化の方向に向かっているようです。東工大のシミュレーション結果でも出ており,温暖化か寒冷化どちらが正しいかは,今後5年くらいで白黒が付くようです。温暖化説が×と判明したら,今の世の中の動向はどうなっちゃうんでしょうね。

「人類史上最大の危機」はこの本を読んだ方が危機感を体感できると思います。著者はすでに最終段階に足を踏み入れたと警笛を鳴らしますが,2020年が一つの区切りのようです。

あまりに話がでかいので,日常の活力にまで影響してしまいそうですが,全体の方向性を頭に入れた上で,自身の行動を考えるべきかと思います。

別荘が別荘じゃなくなる?

2008-08-08 16:50:31 | 職場のこと
このブログは,私の本家HPの別荘の位置づけで始めました。

別荘といいつつもすでに200件以上の記事を書いてきたみたいです。

本家HPの方ですが,大学のネットワーク管理の強化に伴い,アップデート作業が煩雑になってきました。私自身は本家HPの方を気に入ってます。私がブログの機能を使いこなしていないのかとは思いますが,本家HPの方がデータベースとして利用しやすいです。

しかし,やむを得ないので,夏休みの間くらいは,こちらのブログをメインにするかと思います。本家の方は,内容は更新を続けますが,WEBにアップロードされる頻度がこれまでよりやや落ちるかもしれません。数は多くないですが,マニアックな読者ファンの方にはご迷惑をおかけしてもうしわけありません。

新鮮度、慣れ

2008-08-03 09:59:54 | 教育のこと
仕事をする上では、慣れは大切です。
慣れることによって効率が上がります。

しかし、例えば教育においては、新人の教員の方が新鮮さがあり、講義の場においては学生をひきつけることが往々にしてあるそうです。齋藤孝さんが言っています。

講義自体は不器用なのかもしれないけど、新人ならではの緊張感があり、学生と一体感を生む場合もある。

そう考えると、慣れるということは教員にとっては楽になることなのかもしれないけど、学生にとってはマンネリ、新鮮さのかけらもない、ということになりかねない。

古い講義ノートを毎年毎年黒板に写している、というようなスタイルではさすがに学生をひきつけることはできないでしょう。

いかに新鮮さを保つか。講義内容だけでなく、教員のテンションをいかに上げるか。そう簡単なことではありません。齋藤さんの本だけではありませんが、いろいろと参考にして、自分なりの模索を続けようと思っています。