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ますぞえ氏はセコイのか? 

2016-05-31 20:01:17 | 生活・教育・文化・社会
 ますぞえ氏の政治資金・公金使途の公私混同ぶりに、世間はあきれ返っている。その実態が明らかになってひと月近くなるが、3回の定例記者会見を何とかやり過ごした。
 明日から都議会なので、そこでの野党の追及にわずかな期待をするのだが、与党が静観する方針とのことなので、都民の民意は通じない。数こそすべてとなってしまっては、民主主義の形骸化であり、憂うべき政治状況である。

 ところでますぞえ問題は、贅を極めた海外出張から始まって、大方の人が家族旅行としか思えないものを会議もしたから政治活動であるといい、趣味等に公的資金使用している実態など次々上がる。それをセコイとメディアや識者がいい、共通認識のキーワードになった。あきれたるような実態をまじめに向かう気にもなれず、鼻で笑うような気持なのだろう。
 ところでますぞえ氏の問題をセコイという言葉で認識してよいのか。セコイとは広辞苑によると「けち臭い」「みみっちい」ということだ。セコイ行為をするにはそれなりに繊細さをともなった性格が必要ではないだろうか。
 ますぞえ氏にはおよそのような側面はない。この際このような通俗的言葉で事態を認識するのであれば「ねこばば」がふさわしい。「悪行を隠して知らんぷりする」ことを言うのだ。猫好きに「猫に失礼だ」と言われそうだが。庶民の暮らしでは横領といってもよいだろう。

 ますぞえ氏のこれまでの経歴からすると、自分の欲望と野望を軸に万能感で生きてきているではないか。普通の人とは違い、異なることを「鳥瞰的にとらえて」ことごとく実践をして生きてきている。同じことを10年と続けなくとも知事の座を仕留めて、権力を意のままに使っていることはセコイ人にはできない。一見セコそうな行為だが、それをさせる性格は全く違う大胆不敵さである。
 常に巨大な自己を押し出してきたのだったのではないか。誠実に研究している国際政治の研究者がほとんどだろうに、ますぞえ氏は違う。学者ますぞえを知りたいところだが、政治家として大ぶろしきを広げてその場限りのウソを言っている。
 ますぞえ氏は手に入れた知事を、これまでの氏の行動様式とは違い、このぐらいのスキャンダルで簡単に手放さないだろう。知事は氏の欲望と万能感を満足させるものだ。かつての国際政治学者は、地球規模で飛んでいて羽を休めないだろう。

 日本って、こんな人がトップリーダーを維持できる時代になってしまっているのかな。庶民は、拾った財布を届けるぐらいモラルは壊れていないのにな。都議与党にも良識持った人いるだろうに、その政党は「この道しかない」と突き進んでいるし・・・。議会に自浄能力がないと、都民は黙っていないだろうに。