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エンブレムの4案では

2016-04-08 20:54:22 | 生活・教育・文化・社会

 オリンピックのエンブレム最終案が4つ発表された。ぼくが選ぶとすれば、C案の「超える人」だ。エンブレムで大事なことは、何よりその催しなどの内容をイメージしやすいということだろう。
 4案とも日本文化の独自性をもとに国際的アピールできるものなのだろうが、オリンピックとしてイメージしやすいのはC案だろう。最も避けたほうがよいのはD案ではないか。
 C案はポップ調で絵に躍動感があり、色彩もよい。明快な絵なので多くの人がなぞって再現できるというのも付随的だが親しまれやすいものになる。

 そういえば頓挫したしたものと正反対の精神性に思える。頓挫したものは権威、威厳、巨大といった言葉が思い浮かぶような大げさなものだった。作者の精神性であるとともに選考にかかわった人たちの意向も働いたのだろう。作者のパクリが表面化したが、氏はその問題を最も排除しなければならないはずの大学の教員であることに驚いた。ぼくは頓挫して今度の案になってほっとしている。
 そういえばスタジアムも巨大建造物で現代的な権威主義を象徴するようなものとぼくは解釈したので、10億円を超える損失をしても取りやめてよかった。決定しているスタジアムには好感を持っている。

 ぼくの見立てでは、今回のエンブレムとスタジアムは親和性があるようだ。なんでも世界1だと大言壮語を言うようなものでなく、親しみやすいおしゃれなものに落ち着いてほっとしている。

 5年後のオリンピックは、ぼくには関係がないと思っているが、少しは関心が向きそうになってきた。

 *このコラムは11日に遅れてアップした。