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2歳の子ども放置されて焼死が書類送検に

2007-02-19 16:31:54 | 子ども・子育て・保育
 1月2日のコラムに書いたが、2歳の子どもを自宅に放置してスノーボードにいって、18時間ぐらいたって帰ったら火災で焼死していたという事件があった。
 NHKラジオのニュースによると、保護責任者遺棄で書類送検になったと報じた。不在の間パンやおにぎりを置いていったが、コタツをひっくり返したことが火災になったという。
 刑事事件としては書類送検というのは、最も軽いものである。事情聴取を受けただろうが、交通事故の怪我をさせたぐらいの扱いである。
 2歳の子どもを、食べ物を置いていったといえども、子どもが現状維持をする留守はできるはずがない。なのに18時間も放置するのは、児童虐待防止法からするとネグレクトとあたると思われるが、わが子の保護を怠ったことによる焼死とみただけである。
 日本では、子どもを親とは独立した存在という人権観が弱いため、子どもの死であるのに、それがわが子の場合あまりには軽い処罰ですんでしまうのだ。

【追記】 3月27日      (時事通信社 - 03月27日 19:01)

 埼玉県和光市のアパートで昨年末、2歳男児が焼死した火災で、さいたま地検は27日、スノーボードに行って留守だった母親(24)を起訴猶予処分とした。埼玉県警は先月、母親を保護責任者遺棄の疑いで書類送検していた。

 同地検は、母親が食事を用意し、負傷するようなものを片付けていたことなどから、生じ得る危険性の程度は小さかったと判断。母親が男児を残して夜間に働きに出ていた火災発生までの半年間、男児にけががなかったことからも、男児に危険が及ぶとの母親の認識は薄かったとした。