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日々の愚問:カラオケとNHK

2020-07-11 06:29:59 | 日記
夢中になる理由

 サラリーマン時代の同僚に演劇をかじった奴がいました。
カラオケの背景に流れる映像に出たのが自慢でした。
だから若き奴の姿がちらちら写る曲を気持ちよさげに歌っていました。
 演劇に励むとこんなご褒美があるのかと、ちょっとうらやましく思いはしました。
けれど自分でやろうなんて気にはなりません。

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、どーでもいい愚問を取り上げています。
今週は「何故に夢中になる?」です。

 シニアの演劇熱が高いのだそうです。
ネットで検索すると全国各地で活動する高齢者対象のご当地劇団が紹介されています。
 長野市でもしかり。
<シニア劇団 第2期生を募集>の見出しの信濃毎日新聞6月23日付の記事がありました。
 60歳以上を対象に俳優の西村まさ彦さんがプロデュース。
昨年初めて実施され、公募で集まった40人の平均年齢は66.8歳。
7割は演技の経験がない、と書かれていました。
 本番も含めて稽古などで15日間拘束され、おまけに1万円の参加費も徴収される。
そうまでしてやりたいの?
私にとっては大きな疑問ですが、記事にはその理由が書かれていました。
<指導は厳しいが本番で涙を流すほどの感動が生まれた。
達成感を体験してほしい。>

逆風の中で

 「かんじゅく座」と言う名の劇団を立ち上げた経緯を書いたブログがありました。
<2006年仲間4人で創立。
募集で13人が集まり4回のレッスンを経て、翌年3月に初公演。
この頃からメンバーが「燃えてきた」
3回目の公演をNHKのローカルニュースが紹介し応募者が殺到。
現在は45名のメンバーで活動している。>
 こちらの平均年齢は72歳で、月謝は年代別に7000円から15000円。
「演劇でシニアに元気になってもらう」を目的として、一度舞台を経験するとやめられ
なく程はまる、と書かれていました。

 演じる方ではなくて見る方の演劇市場は2005年以降徐々に衰退しています。
他の映像コンテンツやオンラインゲームの急速な伸びの影響です。(シナリオクラブ より)
そんな時代のただ中で、シニアの素人劇団員は逆風をそよ風に感じて今日も練習に
励みます。
私にはその魅力が分かりません。
 大学生の頃、学内の演劇部の娘と恋をしました。
互いに結婚まで考えたのに「演劇の勉強をするから」でお別れです。
 数年後NHKの夜のドラマにちらりと出ているのを見て、少しばかり誇らしかったり
寂しかったり。
複雑な思いは彼女でなく演劇に向けられました。
いわゆる逆恨みって奴です。
 以来演劇にはわだかまりを感じ続けています。
だから、シニア劇団なんか絶対に入ってやるものか!

コメント
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