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国語のおさらい:令和の五段活用

2020-07-16 06:29:39 | 日記
由来は不明

 何気なく使った言葉が気になって、口の中で繰り返す。
おぼろに意味は分かるけれど、どうしてこんな言い方になったのかと考えたけれど
見当もつかない。
そんな言葉が多くて多くて。

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週取り上げるのは日常会話でたまに使われるけれど、語感が妙。
決して誉め言葉としては用いられないから、自分は縁遠い位置にいたい。
それは「へいこら」です。

 「へいこら」しているのはあまりカッコウが良い状態ではありません。
<相手の機嫌を取ろうとしてやたらと頭を下げたり言いなりになったりするさま。>
(goo辞書 より)
 もう少し詳しい説明では。<上司や権力者など目上の人、影響力のある人の機嫌を
とるためにやたらと頭を下げてへつらうさま。
大抵の場合「する」を付けて「へいこらする」と用いる。
江戸時代丁稚などの商人や職人が、上役や客から呼ばれた際にする返事が「へい」
だったことから来ているとする説がある。
しかしこれには特に根拠がなく実際語源については不明。>(日本語俗語辞書 より)

 由来にはこんな説もあるそうです。
<明治期に薩摩藩の多くの武士が東京で警察官になった。
元武士たちは士気質が抜けないので人を呼ぶ際に「おいこら」と声をあげた。
それが由来になってへいこらになった。>(YAHOO!知恵袋 より)
 同じく知恵袋の情報にこんな説もありました。
<「こら」と言われて「へい」と応える。>
この説はテンポがいいので気に入りました。
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中国での検証

 先日テレビを見ていたらこんな場面がありました。
一般市民が突然タレントに声を掛けられて驚く場面です。
その市民氏が口にしたのが「ビクった」でした。
 恐らくびっくりした、の変化形でしょうが、最近この手の言い換えによく出会います。
市民氏にかかれば「へいこら」はきっと「へいこる」に変身します。
新しい言い方を誰かが口にすると周りも面白がって使い始め、やがては世間一般も
渋々認知する流れができます。
 そうすると当然ながら五段活用も現れます。
「へいこらない、へいこります、へいこる、へいこる時、へいこれば」てなもんですが、
最後の「へいこれば」が気になります。
普通の使い方では「へいこれば〇〇になる」と続くのですが、いったいどうなるのか
知りたいものです。

 中国の大手ソフトウェア会社の中間管理職75名の行動を2週間にわたって調査した
結果があるそうです。
それによると<ゴマすり、おべっかを使った人は自身が消耗しダメージを受けてしまう。
その結果本来の業務に取り組めず、憂さ晴らしに励んでしまった。>(Newsweek より)
 「へいこれば、わが身にダメージが及ぶ」
そんな結果が待っていました。
コメント
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