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日々の愚問:水素と酸素

2020-07-04 06:29:39 | 日記
ボルネオ島から輸送

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問を取り上げています。
今週は「水素の謎」を探ります。
 愚問の元は先週金曜日の信濃毎日新聞に載っていた「輸入水素で発電 実証事業」
の見出しの記事。
水素を使って発電する世界で初めての実証事業の話題です。
ブルネイで調達した水素をコンテナ船で日本に運び火力燃料発電設備の燃料に供給
される、って書かれていました。
 目にした途端湧いてきたのが3つの愚問。
それは「ブルネイ」「水素」そして「究極の理系音痴の頭が痛くなる謎」です。

 先ずは「何故ブルネイ?っていうか何処にある国?」
<正式名はブルネイ・ダルサラーム国。
ボルネオ島の北西部にあるイスラム教王国で、国土は三重県と同じくらい、人口は
42万人。
石油や天然ガスに恵まれている。>
 水素を調達できる国は他にもあるが、ブルネイに決まったのは3つの理由から。
<①2013年に訪日したエネルギー大臣が日本の技術に大きな関心を抱いた。
②親日国である。
③天然ガスが安定的に安価で調達でき、比較的近い場所なので輸送費が削減できる。>
(引用はいずれも JETRO より)
 ブルネイについては大雑把に分かったとして、ここでいきなり「天然ガス」が出て
きたけれど、何故?
それはそのままふたつめの愚問の答えに繋がりました。

廃棄物からも産生

 水素はどうやって作るのか?
<ブルネイで天然ガスから水素を取り出しマイナス253℃に冷やし圧縮して液体にする。
日本で再び水素に戻し、既存の石油運搬のインフラを使ってコストを削減する。>
(日経ビジネス より)
<オーストラリアでは低品質の石炭(褐炭)から水素を製造している。>
 なぬ?
天然ガスに石炭?
いったい水素の原料は何なのさ?
 <水素は様々な資源から作り出せる。
下水の汚泥や廃プラスチックからもできる。
しかも作り出した水素を燃料として使ってもCO2を出さない。>
だから最注目の資源なのだそうで。ところでどんな用途に使われるの?
<燃料電池として自動車やバスを動かす。
更には水素発電所などにも利用される。>(引用は全て 資源エネルギー庁 より)

 さて最後に残るのが私の頭では理解できない問題です。
「空気には水素が含まれているのだから、そこから取り出せばエネルギー問題なんて
すぐに解決するじゃん」
 究極の愚問の回答は、検索したらすぐに見つかりました。
その方法では石油などから作る従来の製法と比較して経済性で競合できない、というのです。
 しかし人類の探求心は凄い!
この難問も近いうちに解決されそうです。
<大気中の水蒸気を吸収したうえで太陽光を使い水素と酸素に分解する技術を実験中。
現在普及し始めている電気分解と違い電力が不要。>(国際環境経済研究所 より)
 理系の優秀な脳みそが世の中を十分な水素で満たします。
その一方酸素が足りないアレは相変わらず機能不全のままです。
それは私の脳みそ。
コメント
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