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国語のおさらい:小学1年生に負けた

2020-07-02 06:29:39 | 日記
唐突に染め物の話

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
私は小学生が習う漢字に戸惑う悲しき65歳。
今週は「1年生で習う漢字を読めない還暦5年生」の情けない話です。

 読み進めていた小説に「一入」と出てきたので急停止。
前後の脈絡から推察して「ひとしお」と判断しましたが、気になります。
ひとしおであっていたら、それはそれで何故そんな読みができるのか腑に落ちません。
 辞書を引くとひとしおで間違いなし。
<1他の場合より程度が一段と増すこと。
いっそう、ひときわ。
2染め物で染め汁の中に1回浸けること。>(goo辞書 より)
 2の説明には唐突に染め物が現れましたが、それが言葉の成り立ちに関与しているのだそうです。
<染める物を染料に浸す回数を「しお」と数える。
浸す前に比べて格段に濃く染まるように、その状況の前の段階と比較して何らかの事情に
より程度が一段と増した場合に使う表現。>

 ただ状況が変わったのではなく、格別な理由が伺えると言葉が生きてくると言います。
<「自分で釣ったウナギを食べるのはおいしさもうれしさも一入です」
この場合はただ食べるだけでなく自分で釣って食べたので、うれしさやおいしさが一段と
大きなものになっている。>(引用はいずれも NHK文研 より)
 「入」の漢字は小学1年生が習うそうですが、その文字にこんなにややこしい由来が
ありました。
読めなかった悔しさから、思わず悪態をつきます。

次週の予告編

 次は4年生で習う漢字のおさらいです。
こちらもどうしてそう読めるか不思議でなりません。
それが「戦ぐ」、これで「そよぐ」と読むのがどうしてもしっくりきません。
 草の葉が小さく揺れている様子を「風に戦ぐ」と表現しますが、こんなのどかな風景に
荒々しい「戦」の字を当てるのは、あまりに場違いすぎてそぐわない感が極まります。
別の読み方の「戦く=おののく」ならば、何となく関連が想像できる気がしますが。
 色々検索しましたがそのものズバリの回答は見つかりません。
でもなるほどと思える解説がありました。
<武器の刃と刃がぶつかり合いバタバタと震える様子を捉えたもの。
この状況を形にしたものが「戦」の字。
そよぐにこれを当てたのは振動させるや震わせるから派生したものと思われる。
戦とはかけ離れた状況をこの文字で表現したところに、人間の不思議な感情の揺らぎを
感じる。>(Kinji café より)
 おっしゃる通り、「戦ぐ」は何度見ても気持ちが揺らぎます。

 ちなみに「そよぐ」と正しく読める人の割合はたったの18%だそうです。(CanCan.jp より)
もちろん私は82%の方ですが、これは難しい字だから恥ずかしくもありません。
 恥ずかしいのはもっと簡単なのに読めない漢字がてんこ盛りで出てきたことです。
いったい還暦5年生はどれ程簡単な字を読めないのか、次週は続きを語りますので
おおいに笑ってやってください。
コメント
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