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人とクラゲとミミズの気になる関係

2016-11-05 06:25:58 | 日記
記憶に引っ掛かった一言

 ボケーっとテレビを見ていたら、聞き逃した言葉が頭の隅に引っ掛かって
凄く気になりました。
何かの動物番組だったと思いますが、内容は全く覚えていません。
ただ一言「刺すクラゲと刺さないクラゲは全く別の生き物です。
それは人間とミミズ程に違っています」
 本当?
同じクラゲなのにそれは大げさでしょ!

 毎週土曜日は日々の暮らしで生じた極々些細な、どーでもいい様な疑問を
取り上げています。
今週は「クラゲの違い」を勉強します。

 プカプカと漂うクラゲには人を刺すものと刺さない物がいます。
前者を「刺胞動物」、後者を「有櫛動物(ゆうしつ)」と呼ぶそうです。
どちらも所謂クラゲとしてじゅっぱひとからげにしていましたが、当人たちに
してみれば天と地ほどの違いがある様です。
 先ずは見た目。
刺す物は傘もしくは鐘の形をしているのに対し、刺さない物は球あるいは
楕円形をしています。
 刺す物には傘の縁から1~2本、種類によっては数百本もの触手が伸びて
います。
この触手には毒がありますが、人間が触れても全く痛みを感じ無い物から激痛
に襲われる物まで千差万別です。
 一方刺さない方の体の表面には8列の櫛状の板があり、それをパタパタ
動かして泳いでいます。

 両者の最も大きな違いは発生の仕方です。
刺胞動物は基本的に雌雄異株で、親と違った姿のポリプで誕生します。
それはイソギンチャクの様な形をしていて、海底の岩などに付着して成長します。
 有櫛動物は雌雄同体で親と同じ姿をした幼生で誕生します。
なるほど、生まれ方からしてこれ程違うのだから確かに全く別の生き物なのだと
納得ができました。
しかし広い海の中を漂う小さな生き物の違いなど、すぐに忘れてしまいそうです。

神の嘆き

 クラゲを愛でる人が増えています。
水の中を力みなく浮遊する姿に心癒され、光を発する様子に異次元を感じると
言います。
 これは自らが発光したのでは無く有櫛動物の腺毛が規則的に動く時に反射した
光です。
この色と動きが神秘的なので、時にUFOや宇宙船の様だと形容されます。

 現実の宇宙では銀河系さえも、波に漂う小さなクラゲの様なものでしょう。
そんな規格外のスケールの宇宙ですから、人間の知識や感性を遥かに凌駕する
何者かがいてもおかしくありません。
 まるで神の様なその存在は、地球上のごちゃごちゃした生き物を見て思うかも
しれません。
「吾輩にはこの星の人間と言う生物とミミズという生き物の違いが未だに
分からない」と。
コメント
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