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3食食べても餓死しかねない動物

2016-11-23 06:25:13 | 日記
トンネル掘りが仕事

 夕飯まで時間があると言うのに、もうお腹が空いてきました。
年の割に食欲はあるし量も食べられる、変な自信を持っています。
 そんな食欲モンスターオヤジが森林公園をウォーキングしていると、おかしな物が
目に入りました。
芝生にボコッと盛り上がった土の塊です。
随分と離れた遊歩道の脇にも、同じ物がありました。
 これはモグラがトンネルを掘った残土を地表に押し上げた物で、通称モグラ塚と
呼ばれています。
今年の3月末に行ったまだ雪の残るゴルフ場でも、コースのあちらこちらにもこもこ
盛り上がったモグラ塚がありました。
 モグラは冬眠をしない生き物なので、1年中モグラ塚が出現します。
これが出来る辺りは、大抵の場合エサが豊富な場所です。

 モグラは闇雲に地面に穴を掘っているのでは無く、計画的に快適な住まいづくりを
しています。
巣そのものは大きな樹の下などの雨の当たらない場所、地表から2mの深い所に
作られます。
 標準的な縄張りは450㎡もあり、そこに貯蔵庫、休憩室、避難所、エサ場が設け
られます。
巣と各施設は地面から15cm~40cmの深さに掘られた連絡トンネルで結ばれて
います。

 モグラと言えば四六時中地面を掘っているイメージがありますが、ほとんどの場合
既に作られたトンネルを使うので新たに掘る必要はありません。
 モグラが地面を掘るのは餌を探す時です。
ミミズなどのエサが豊富にいる場所をエサ場として、そこで深さ10~15cm、
冬にはもっと深い所を掘り進んで獲物を探します。
 この時掘られた土が地面に排出されて、モグラ塚となります。

一番の仕事は食事

 モグラの食事は人間と同じで1日3回、朝5時と昼の1時、更に夜の9時に規則
正しく行われます。
エサはミミズや昆虫。
 目は退化していて明るさが分かる程度ですが、鼻と耳は良く発達しています。
嗅覚を頼りに地面に潜むエサを掘り当て、聴覚を頼りにトンネルに落下したエサの
音を聞き逃さずに捕まえます。
 大食漢なので1日に自分の体重の半分の量を食べると言われていますが、それって
具体的にはどれ程になるのでしょう。
仮に体重100gの個体が50gのミミズを食べるとします。
ミミズ1匹を0.4gとすると、1日に何と125匹も食べてしまいます。
しかもそれが毎日続くのですから、エサ場には相当量のミミズにいてもらわなければ
なりません。

 もしも満足な量のエサが得られないと大変です。
胃の中に食べ物が無い状態が12時間続くと、何とモグラは死んでしまいます。
死因はそのものズバリの餓死。
 厳しい自然界だから、餓死も仕方ないでしょう。
私も食に貪欲ですから、ひもじい思いをするモグラには同情します。
それにしてもモグラ君よ、いくら何でも12時間で餓死はないだろう。
コメント
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