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鳥を観察して人間を考察した嫌な話

2016-11-24 06:25:19 | 日記
猛禽類を排除

 滅多に出会わない光景を目にしました。
2週間ほど前の事、向こうの住宅の屋根から姿を現した1羽の鳥を、十数羽の
別の鳥が追い回してこちらの建物の上に消えて行きました。
暫くすると敵を蹴散らして満足したのか、十数羽がゆうゆうと戻ってきました。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げています。
今週は鳥対鳥の話です。

 追いかけていたのは似非バードウォッチャーの私でもすぐに分かる、ムクドリ
の群れでした。
夕暮れにのんびりとねぐらに向かう時とは打って変わって、ギャーギャーと
殺気だった様子で騒ぎたてていました。
 怒れる集団の3m程先を飛んでいたのはツミの様なシルエットの鳥。
猛禽類とは分かりましたがそこが似非ウォッチャーの限界、種別までは
分かりません。
 その猛禽が、果たして必死で逃げ回っていたのか、遊び半分に余裕で相手を
していたのか、それも良く分かりません。
とにかく滅多に無い光景を目にして、凄い得をした気分を味わいました。

 カラスとトビの追跡劇は良く見かけます。
大抵の場合2~3羽のカラスが1羽のトビを追い回しています。
襲い掛かるカラスを難なくかわして、トビは滑る様に飛び続けます。
怒り狂ったカラスがもう一度飛び掛かるも、またもヒラリとかわします。
 カラスは縄張りから叩きだそうとしつこく追いかけまわし、トビは何事も
無かったかの様に悠然と滑空を続けます。
カラスは本能により例え自分より大きな鳥であっても、テリトリーから排除
しようと攻撃し掛けます。
 この様に鳥達が捕食者などに対して集団で行う攻撃を、モビングと呼ぶ
そうです。

敵を排除

 小鳥の行動に精通して観察すると、モビングを見るチャンスは増えると
言います。
似非ウォッチャーには出羽亀根性丸出しで空を見上げる前に、もっと知識を
蓄積する必要がありそうです。
 知識を習得すれば身近な場所でもモビングが観察可能です。
例えばカラスは追い回すだけでなく、追い払われる立場にもなります。
ツバメはカラスやオオタカを結構頻繁にモビングしている様です。
 残念ながら私はまだ見ていません。

 残念と言えば、嫌な話があります。
職場で特定の人物を集団でいじめる行為もモビングと呼ばれます。
ネットを検索すると大手有名企業での実例が幾つも出てきます。
 いじめる側は「害になる個人を排斥する為」と自分達の行いを正当化
するかもしれません。
 しかしそれでは本能のままに敵を攻撃している生き物と同じレベルです。
人が人として在るのは、知性と愛情を持っているからだと私は思います。
似非ウォッチャーにもそのくらいは分かります。 

コメント
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