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健康長寿 めざしましょう

携帯電話の金を柿で取り出す話

2016-11-19 06:25:22 | 日記
渋抜きに挑戦

 急に冷えた日には「熱燗だね」と日本酒を頂き、小春日和で温もった日には
「冷えたビールが良いね」とビールもどきを冷蔵庫から出す、そんな呑兵衛
暮らしです。
幸いにも健康診断で異常値は出ていませんが、何時までも気兼ねなく酒に親しみ
たいものです。
 この秋は悪酔い防止に良いと言われる柿を沢山いただいたので、その恩恵に
肖りたいと思っています。

 毎週土曜日は日々の生活の中で生じたどーでも良い様な、極々小さな疑問を
取り上げています。
今週は「渋柿を美味しく食べる方法」です。

 頂いた柿は渋柿だったので、生まれて初めて渋抜きに挑戦しました。
半分は皮をむいて、ヘタにひもを掛けて物干しに吊るしました。
もう半分はヘタに焼酎を付けて、ビニールで密封し段ボール箱にしまいました。
 吊るし柿は2週間ほど経ちますが、黒く乾燥した状態になるにはもう暫く
時間が掛りそうです。
一方段ボール箱の方は、すっかり熟してブヨブヨになってしまいました。
長く置き過ぎた様です。
 見よう見まねでやってみましたが、基礎知識が無いからうまく行きません。

 クックパッドを見ると「へー」とか「そーなんだ」情報が次々出て来ました。
干し柿にするには、皮を全部剥かず先端を残す。
理由は中身がこぼれ落ちない様に皮でふたをする為。
剥いた柿は沸騰したお湯に3秒漬ける。
理由はカビを防止する為。
干し柿は定期的に優しく手で揉む。
理由は中身を均一に乾燥させておいしくさせる為。
 全く知らない事ばかりです。
焼酎柿の方にもそんな情報が満載でした。
曰く、ヘタの真ん中をペンチで取る、ヘタの色が緑から茶色に変わったら食べ頃、
使う焼酎は度数が高い方が良い、などなど。

意外な使い道

 抜くのは厄介ですがこの渋、タンニンと呼ばれるポリフェノールの仲間で
私たちの生活に随分と役に立っています。
昔から番傘に塗るなどの使い方がありましたが、近年研究が進み思いがけない
用途で用いられていると言います。
 悪酔い防止のサプリや血圧降下剤、抗ノロウィルス剤や化粧品、漁網に塗って
繊維を強化したり船底に塗って錆を防止したり、更には携帯電話の基盤にある
金を回収する際にも用いられるそうです。

 そんなに大活躍の柿を日本人はどれ程食べているでしょうか?
<都道府県別統計とランキング>によると、1世帯当たりの消費量が一番多い
果物はバナナ。
次いでミカン、リンゴ、ナシ、メロン、スイカ、イチゴ、と続き、漸く8番目
に柿が出て来ます。
 大雑把な換算ですがバナナは年に220本も食べるのに、柿は20個しか
食べていないのが現状です。
ビタミン豊富、抗酸化力や血液サラサラ効果も高い柿をもっとたべにゃイカンです。
何しろ学名には「kaki」の文字が入る程、古くから日本人に馴染みの深い
果物なのですから。

 昔の人は言いました、柿が赤くなると医者が青くなる、と。
私の場合は、「飲み過ぎて赤くなると、体調を崩して青くなる」が心配です。
だから柿の恩恵をおおいに期待しながら、干し柿を眺めつつ今宵も一杯です。
コメント
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