Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Frank McComb @Motion Blue Yokohama 3/10 2nd

2012-03-12 10:30:45 | その他のライブ
横浜駅に着いてタクシーに乗ると車は地下道へと滑り込んでいった。
その様子はまるで香港の街にでも降り立ったかに思えた。
みなとみらい、三菱重工の跡地に建つマンション群を通過していく。
その地域から見る観覧車やベイブリッジの眺めがエキゾチックこの上ない。
普段、都会と言えば東京しか知らない私にはこれだけでワクワクするに足りる。

横浜赤レンガ倉庫、夜にライトアップされている様子、
この町独特の美しい風情がある。
「モーションブルー横浜」エリック・べネイの昨年9月のライヴで初めて来た。
低いステージ、間隔が充分に取られたテーブル、
ブルーノートやビルボードよりもぐっとアーティストとの距離を近く感じる。

開場前に着いたので赤レンガ倉庫内で軽くビールとガレットを摘まむ。
モーションブルーへと戻ると既に入場は始まっていた。
席の選択肢はアリーナ内のステージに向かい左後方中程テーブルか、
あるいは、一番後ろの左端の壁際のカウンター風の席。
ずいぶん迷って後者を取る。
厨房の出入り口の脇だ。

8時半を回ってほどなく、この出入り口から、
余りにもさりげなくフランク達が出てきた。

キーボードに向かうと、"Cupid's Arrow"
続けて新しいアルバムから"Spiral"

YAMAHAのグランドピアノへと位置を変える。
ロマンティックな曲も彼の雰囲気に合っている。

数日前にビルボードで聴いたジョージ・デュークから、
歌ってグランドピアノへと向かうアーティストという流れが続いている。

"Time and Time Again"
甘く切ない曲だ。
ピアノを離れると今度はスティーヴィー・ワンダー"Superstition"

気候のせいで喉を傷めてしまったこと、
日本は今、いろいろとたいへんなのに
自分のライヴにお金と時間を使って来てくれたことに感謝の言葉。
"Contact"

私のちょうど脇を通っての退場なので、挨拶する。
ビルボードで会ったことを覚えていてくれて、
来たことを喜んでくれた。

その後、その横のテーブルでサイン会が始まるが、
スタイリスティックスの"Betcha by Golly Wow"が店内に流れ始めた。
ビールを片手にベースとドラムの二人が歌いだしたので、
私達も一緒になって歌っていると、
スポットがソファー席のカップルにあたり、
男性が跪いてお花を渡している。

もしかするとお誕生日のお祝いだったのかもしれないが、
「プロポーズしている!」と私達は思い、アーティスト達もそう思った。
フランクは「それなら君たちのために曲をプレゼントしないとな。」
とサイン会を中断してステージへ。

"The Wedding Song"
12年くらい前に作った最初のアルバムの曲、
いや作ったのは18年位前だったかなと。
「たくさんの幸せで二人が満たされるように、世界中が二人を祝福しているよ。
ハネムーンも楽しんで、いつまでも愛を大切に。」そんな歌詞だった。
歌い終わるとカップルのテーブルへと行きお祝いの言葉を掛けたフランク。
そのまま一度楽屋へと戻る。

サイン会が今度はステージに向かい右後方で始まる。
Tokuさんも来ていて「今度、一緒に何かやろうよ。」とフランクに話している。
「次回はぜひトクと共演して。」と言うと、
「日本のファンに言われたなら、やらなくちゃ。」とにっこりするフランク。
疲れているはずなのに笑顔を絶やさず、ほんとうに感じの良い人だ。

フランク・マッコム、昨年のコットンクラブで観て、
今年は同じ週のアル・ジャロウ&ジョージ・デュークに行くことにしたので、
諦めていたところ、アル&ジョージのショウでフランクと偶然会い、
こうして横浜まで足を運ぶことになった。

「次回の来日は?」と尋ねると「えっ、今来たばかりなのに次の事?」(笑)
近くにいたスタッフが5年後かもしれないし、半年後かもと。
「なるべく早く戻ってきてね。」と伝える。

帰りにステージ上の機材を片付けているフランク。
「気を付けて帰ってね。」と声を掛けると「二人も気を付けて。またね。」
どこまでも心配りのある人だ。
でもステージの上では自分の世界に入り迫力の演奏を聴かせてくれた。
歌う声も少し掠れていたが、それもまた耳に心地よく魅力的だった。

Frank McComb(vo,p,key)
Anthony Crawford(b)
Robert Miller(ds)


Eric Benet: 2012 Women of Power Summit - Black Enterprise

2012-03-09 12:03:59 | エリックベネイの日々&KyteVideo
2月末、フロリダで開かれたブラックエンタープライズ・ウーマンズ・パワー、
エリックべネイはゲストとして招かれた。
「ウーマンズエクスポ」「ウーマンズサミット」
こういったタイトルの付くイベント、エリックはよく招待される。

インタビューにコンサートの映像が挟まっている。

「エリック、コンサート最高だったわ。
来年もぜひ来てね。
エリックにとって女性の力とは?」
「僕は三人の姉と母に囲まれていたからね。
女性の中で育ったようなものだ。」

「グラミーにもノミネートされたけど、今後の予定は?」
「自分のレーベルを起ち上げて、そこからのシングル、
"Real Love"は今、トップ10を上昇中だよ。
5月には新しいアルバムも出す。」

「何かちょっとでいいから、歌ってくれる?」
"Sometimes I Cry"をアカペラで少し歌うエリック。
コンサートの後に歌わせるとは凄いインタビューアー。

「妻と生後7週の娘と20歳になる娘とでおかげさまで幸せにやっているよ。
皆、いつも応援してくれて感謝している。ありがとう!」

画面はコンサートの様子に変わる。
うっとりとエリックの歌を聴く女性たちが映る。
さて、後2か月すれば、私達にもこういう順番が廻ってきますよ。

Eric Benet: 2012 Women of Power Summit - Black Enterprise

Al Jarreau and George Duke @ Billboard Tokyo 3/6 2nd

2012-03-07 16:26:16 | その他のライブ
アル・ジャロウ、夫は最初に観たのが30年前だそうだ。
私は確か10年前位にブルーノートで観ている。

エリック・べネイが音楽活動から退いていた時期、
アルバムのヴォーカルで使ってくれたジョージ・デューク。
金子三勇士君ともローランドVピアノのコマーシャルで一緒に出演している。
応援しているアーティスト二人とゆかりのあるジョージ。
ライヴでぜひ、生の演奏が聴きたいと思った。
ジョージ・デュークを観るのは今回が初めて。

二人ともジャカルタジャズフェスティヴァルに出演した。
どうせ乗り換えるのだから帰り道に東京で1日だけでも、
ということになったのでは。

この日の客層はここのところ行ったライヴとは、かなり違った感じがした。
ジャズ、フュージョン系のファンの方達、
また一日だけのライヴということもあり、多くのアーティストを見かけた。
その中にTokuさんも。

今回はデラックスシートカウンター・ロウの左端。
席に着いてから、カウンター・ハイ、
あるいはデュオシートの中央の方が良かったかな、と左端という位置に戸惑う。

アル・ジャロウ、ジョージ・デューク、マイクを持って軽く歌いながら、
バンドのメンバー達と気さくに登場。
指定席カウンター、座るのは約3年振り?
階下の自由席の様子は見えないが、音響が抜群だったことを改めて思い出した。

アルはカジュアル席にも「僕のクアイヤー達、よろしく頼むよ。」
と声を掛ける。
カジュアル右手の人たちとアルのコーラスの練習が始まる。
みんな、しっかりと歌い返していた。

ジョージはキイボードとスタインウェイBタイプを弾きつつ歌う。
生で聴く"Sweet Baby"の曲にうっとりした。

アルは体調が悪いのか、何度か中座する。
腰が痛そうに見える。今月で72歳。
ジャカルタから東京に来て、時差はそれほどなくても、
移動の距離、温度差などは厳しいと思う。
それでも退場する時もリズムに乗りながら、
サインを求められれば気軽に応じる様子はさすがだ。

スタンダードなジャズ、80年代に馴染んだフュージョン系の曲が中心。
アルのヒット曲、たとえば"We're in this Love"も原曲ではなく、
デュークとのアレンジになる。

アルがしばらく出てこない間、楽器を弾きつつ歌い、
キーボードをバンドのメンバーに預けつつ、
スタンドマイクの前にも移動して歌ったジョージ。
「アル、もう声が出ないんだけどそろそろいい?」
「あ~い、今、そっちへ向かうところだよ。」
そんなやり取りがある。
アルが「この曲を歌いたいんだけど?」とジョージにフレーズを聴かせると、
「それだったら、全然問題ない。一緒にさんざんやって来たじゃないか。」
そんな二人の会話が和気藹々としていて微笑ましい。

「マシュケナダ」で会場は熱く盛り上がる。
ブラジルではなく、ジャカルタからの熱風を二人は持ち込んだ。

ベースマンがふるっていた。
ウッドとエレキベース、二つを持ち替えて演奏するがどちらも最高。
ドラムスもいい。

アルは日本語も良く知っていて歌の中に「イラシャイマセ。」なんて挟んでくる。
前列中央中心にとてもノリの良い女性たちがいて、アルも嬉しそう。

10年前と較べると足腰が弱り、声量も落ちたかもしれない。
でも魂の若さ、エンターテイナーとしての底力を観た思いだった。
ジョージの演奏も力強く、アルが歌う時は彼を引き立てる。

さて、終了後のサイン会、販売と同時に全員のサインがカウンターで貰える。
30分ほど待ったが、列はいっこうに短くならない。
一人一人が長いのだ。
それだけ多くのコアなファンがいて、
ジョージもアルもミート&グリートを丁寧にしてくれているのがわかる。
諦めて帰ることにした時に、
長身のキャップを被ったアフリカ系男性が立っているのをみつけた。
サイン会の様子をニコニコしながら眺めている。
大勢の中に紛れていても、オーラが出ている。

「あなた、もしかしてFrank McCombよね?」と聞くと、
「うん、そうだよ。」
「うそでしょ?どうしてここにいるの?信じられない!」
「僕も明日からコットンで三日間ショウをするんだ。」
もちろん、それは知っている。
しかし、この日にこのライヴに来るために、
フランクのライヴは一年前にコットンで観ているだけに諦めたのだ。
「あら~、そうだったの。」
「行くわ!」と言わない私にフランクは
「横浜モーションブルーも土曜日にあるよ。」
「あー、そうなんだ。」と頷くのみ。
「日本にまた来てくれてありがとう。」と言うと、
「こちらこそ、どうもありがとう。」

この日にライヴに来ていた人で彼に気づく人が少なかったからなのか、
声を掛けたことを喜んでくれた。
写真を撮る時に「レディーが真ん中だよ。」と言うので、
「やっぱり、フランクが真ん中でなくちゃ。」
「いやいや、レディーが・・・」
「だめ、フランクが真ん中!」

一緒に写真を撮ってくれて、その上私たちがエレベーターに乗るまで、
手を振って見送ってくれた。
"See you soon!"と言われてこちらも"See you!"とだけ返事を返す。
"See you at ~~!"とは言えないところが心苦しい。

何て感じの良い人なんだ。
というか、マダムキラーと言うべきか。
エリック・べネイのファンにフランク・マッコムファンが多い理由が良く分かった。
コットンクラブには行けないけれど、横浜モーションブルー、
行かずにはいられない気持ちになる。



アル・ジャロウ / Al Jarreau(Vocals)
ジョージ・デューク / George Duke(Keyboards)
ゴーデン・キャンベル / Gordon Campbell(Drums)
マイク・マンソン / Mike Manson(Bass)

Nile Rodgers- Le Freak part2

2012-03-06 14:22:16 | NILE RODGERS & the CHIC organization
ナイル・ロジャースの自伝"Le Freak"
ナイルの4月の来日までには確実に読み終わる予定が、
ここのところ、本を開かずにいた。
このままではナイルに会った時に完読した感想が言えないと思い、
慌てて追い込みに入った。

実際、作家の書く文章とは違いとても読み易いし、
ナイルの個人史、またアメリカの音楽業界、
セレブの生活も垣間見ることができる面白さがある。
ところがナイルのような人でも、
未だにアメリカで人種的な差別を受けるという葛藤も描かれている。

Chapter 11、マドンナとのエピソードが中心だ。
昨年の来日時にもNHKの番組のインタビューで話していたが、
マドンナと喧嘩になった時のいきさつが詳しく書かれている。

"Like A Virgin"のレコーディングの日、
朝からイライラしていたMadonnaは、
トイレに行こうとしたスタッフへと罵声を浴びせた。
「これは私のレコーディングよ。
私のお金と時間を無駄にしないでちょうだい!」
「そんな言い方を人に対してするもんじゃないよ、マドンナ。」
ナイルは優しく諭そうとするが耳を貸さないマドンナに対してキレ、
スタジオを後にする。
中々来ないエレベーターを待っていると、マドンナが叫ぶ。
「ナイル!それってあなたはもう私のこと、好きじゃないってこと?」
マドンナを見つめるナイル、二人の表情は笑顔から爆笑へ。

マドンナとナイルは良く連れ立って、出掛けていた。
周りには不思議な組み合わせのペアだと思われていたらしい。
レコーディングが続いたある日、スタジオから出ると空は抜けるように青かった。
そこでマドンナがナイルに尋ねる。
「ナイル、あなたは私をセクシーだと思う?」
「マドンナ、それは冗談じゃなくて、本気で聞いてるわけ?」
「もちろんよ。」
「君は僕が今まで会った人の中で誰よりもセクシーだよ。」
「じゃぁ、なぜ私としたくないの?」
「えっ、えーと、それはね、僕が君のプロデューサーだからだよ。」
それを聞くとマドンナはさっさと姿を消してしまった。
あっけにとられたまま、ナイルは取り残される。

マドンナとはその時の会話の真意が何だったのか、
その後話し合うこともなかったが、
自分はこの業界でずっとやってきて一つ決めていることがある、
食べる場所とトイレは別ということ、そんな風にナイルは綴っている。
要するに商品には決して手を出すなということだ。

その後、話はthe Vineyard, Martha's Vineyardに移る。
プレイボーイ誌のファウンダー、ヒュー・ヘフナー、
彼の自家用機のスチュワーデスだった女性とナイルは一度デートした。
彼女から「アフリカ系のリッチな人だったら、絶対にヴィンヤードが気に入るわ。
ほんとうに居心地が良くて素敵なところなのよ。」
ナイルは84年の夏に豪華な別荘をヴィンヤードに借りた。

そこにはモハメド・アリやパム・グリア、アフリカ系の有名人達が集い、
皆でアートやファッション、スポーツや政治に至るまで会話を楽しんだ。
子供時代のような懐かしくて愛おしい時間を過ごすことができた。

ところが飛行機でこの地に降り立った時からの心地良さは、
だんだんと失われていく。
カーリー・サイモンやマドンナ、白人の人が一緒の時は違ったが、
自分一人だとここにおいてもアフリカ系の差別が存在することを感じ始める。

ナイルの義理の弟は母方の白人の祖先の血が濃く出ていてライトスキンだ。
彼は仕事もなく、ドラッグディーラーをしていたりするのに、
ダークスキンのナイルとは差別の受け方が違う。
ダークスキンの自分は夏になると光を吸収して益々色が濃くなる。
自分はリッチで地位もあるはずなのにと納得できない気持ちが書かれてる。

しかしいつもユーモアのセンスを失わないナイル。
この夏、自分のガールフレンドの連れてきた犬がスカンクの攻撃にあってしまい、
犬をまずトマトジュースで洗い、シャンプーで洗い、10枚のタオルで拭いた。
ハウスキーパーがこのタオルをナイル達の洗濯物と一緒に洗ってしまったことから、
悪臭がそこら中に付着してしまう。
最初はその臭いに鼻を曲げていたナイル達もだんだん鈍感になった。
あるパーティーで入場をセキュリティーに拒否されたのは、
人種的なものではなく、自分たちの臭いだったのかもしれないと、
ナイルは笑い話にしている。

さて、その後マドンナの"Like A Virgin"が発売され、
彼女は一気にトップへと上っていく。
ある時、ミック・ジャガーと別の友人とスタジオにいると、
その友人がナイルにこう言った。
「マドンナは見せ掛けだけで内容がない。」
ナイルは言葉を少し荒げて反論する。
「わかってないんだね。ショウビズの世界では見せ掛けが内容そのものなんだよ。」
ミック・ジャガーがそれを聞いて笑って頷いた。

マドンナは何かとナイルを頼りにしてきて、
ある時、ナイルのレコーディング中にモロッコから電話が掛かり、
マドンナからマネージャーについての愚痴を聞かされる。
レコーディングがはかどっていて、気持ちが乗っている時だったのに、
何でこんな話を聞くために中断しなければならないんだとナイルは思ったりする。

ナイルの彼女だったナンシーはマドンナと親しくなる。
上流階級の出身で高い教育を受けたナンシー。
彼女とマドンナはお互いに相手の自分にないものに惹きつけられた。

85年の結婚祝いにはマドンナのダウンタウンの友人からだけでなく、
ナンシーを通して知り合ったアップタウンの友人からの上品なプレゼントも届いた。
「何よ、これ。アンティークの苺用スプーンのペアだなんて?」
とその時に言ったマドンナ。
何年後かのスティングへのお祝いにMadonnaは同種の物を送り、
イギリス風のアクセントが会話に混ざるようにと変わっていった。

「Xファクター」2012年・オーディション開始

2012-03-05 15:54:44 | Weblog
ニューオリンズのエッセンスミュージックフェスティバル、
チケット購入の際に利用したチケットマスターからメールニュースが来た。

今年の"The X Factor"のオーディション日時と会場決定、
そして候補者の募集要項が書かれている。
我こそはと思わん人、また周りにいる才能のある人も推薦して欲しいとのこと。
12歳以上、ソロでもグループでも可。
もちろんアメリカ国民でないのなら労働ビザが必要。

今年も今月から公開オーディションが開始され、
未知の才能、X factorを持った人達が集まってくる。
オンラインでのオーディションは3/1から、
そして公開オーディションは3/14のカンサスシティーから始まる。
オーディション本番の前日と前々日が登録日になる。

第一回目の優勝者、メラニー・アマーロ/Melanie Amaro、
ファイナリスト、アストロ/Astro、クリス・ルネ/Chris Rene、
ジョッシュ・クラジック/Josh Krajcik、マーカス・キャンティー/Marcus Canty、
レイチェル・クロウ/Rachel Crow、以上6名はすでにソニーと契約済みと書かれている。
昨年度のファイナリスト達のアルバム発売と来日も期待したい。

Open Call Auditions in:
3/14 Kansas City, MO
3/22 Austin, TX
4/20 San Francisco, CA
5/1 Greensboro, NC
5/10 Providence, RI

アメリカンアイドル シーズン11 ハリウッド審査

2012-03-04 13:31:03 | アメリカンアイドル
全米からハリウッドへやってきて、ふるいに掛けられた185人がグループ審査へと臨む。

前回、ステージから落下して気を失ったシモーヌも無事戻ってきて参加できることに。
緊張の余り、食事も水分も充分にとっていなかったのが原因のようだ。

夜8時を回り、"Greapvine"を歌うメンバー達。
士気を高揚させている。
一緒に歌うメンバーも自分で選び、20曲の課題曲から1曲を選び、
振り付けも自分たちで考える。

まずグループ作りでいつも難航する人がいる。
一日目と二日目の合格者の混合グループ、人数は4~5人。
確実に中々決まらない人が出てくる。
決まっても課題曲での音階のパート分けで自分の声の高さに不利な部分、
歌自体に馴染みがないのにグループで選曲したゆえに歌うことになる人もいる。

今回は体調不良に陥る人が続出する。
待機する救急班ばかりか市内の救急隊の出動も度々要請され、
担架で病院に搬送される様子が映る。
精神的に極限状態に追い詰められて体がついていかなくなる。
全身の震え、意識を失う、吐き気が止まらない、立っていられない、
そんな候補者たちの様子が映し出される。
連鎖反応を呼んだのか、それとも今までこういう部分を番組は映さなかったのか。

グループを作ってから全員が和合してスムーズに曲もパート分けも振りも決まり、
なごやかに練習を終え、翌日に備えて就寝するグループ。
意見が一致しない、歌も振りもまとまらず、練習を続けようと主張する人に対して、
眠りたいからと部屋に戻ってしまうメンバーも出るグループ。

とんでもない勘違いをしている仕切り屋に振り回され、
文句を言っても取り合ってもらえない人もいる。

オーディションでは自信に満ちて輝いていた人で、
グループ審査で消耗して声もオーラも失ってしまう人が出る。

不仲でもめていても全員合格になるグループもある。
全員不合格になれば、それぞれ相手を責める気持ちが出る。

全部のグループについて書いているときりがないので、
個人的に印象に残った部分に絞る。

組んだ相手が体調を崩し、棄権するか参加するかわからないまま、
練習を続けているグループ。
3人で歌う場合と4人での場合に備えてどちらのアレンジも練習しなければならない。
もどってきたイマーニ、ステージに出てくるが、
アクシデントの連続で気持ちの整理の付いていないメンバーは歌詞を忘れる。
パーフォーム中にもイマーニは倒れてしまう。
ジョニーだけが合格で他のメンバーは通過できなかった。

地方のオーディションで有望かに見えた多くの候補者が去って行った。
「楽しんだ」と言う人もいれば、打ちひしがれている人もいる。
「力を出し切った」と思える人もいれば、悔いが残る人もいる。
修羅場を経験して終わってほっとしている人もいる。
98人がグループ審査を通過。

ここからはソロでの審査になる。
メンバーに恵まれ、無事グループ審査を通過した人も、
ここでは個人の力量が再び試される。

ヒューストンからのジョシュア、LAまでの飛行機をパニックを起こして降り、
それでも家族に説得されて、もう一度乗りなおしてここまで来たそうだ。
オーディションでの映像の記憶はないが、声量もテクニックも整っている。

父の営む質店を手伝っているフィリップ・フィリップス。
ジェン・ハーシュ、「ジョージア」では七色の声を聴かせて、スティーヴンを唸らせる。
NYのアーティスト、クレイトン、"What A Wonderful World"、アレンジが冴える。
オーディションからスポットを当てられてきた人たちが残っている。

リード・グリムはほんとうに気の毒だった。
アカペラで歌うつもりで前日バンドとの合わせを行っていない。
出番まで1時間もない頃に「アカペラ禁止」の連絡を貰う。
ヴォーカルコーチも焦っている。
バンドのミュージカルディレクターも心配して様子を見に来る。
本人も「こんなのありか?」と言いたいことは山ほどあるはずなのに、
愚痴を言っている時間もない。
自分の不安に周囲の緊張感も加わり、押しつぶされそうなリード。
追い詰められた彼はお母さんに電話する。
気持ちの整理がついたようだ。

本番ではドラムスを前に伸び伸びと笑顔で歌って見せた。
やはりできる人、運命が味方している人というのはいるものだ。
もちろん本人がそのためにどれだけの努力、精神力、集中力を要したかは計り知れない。

スカイラー、点滴を打ちながら「たった一分ですもの。」とステージへと臨む。

候補者達が4つの部屋に分けられる。
一つ一つの部屋へと審査員が合否を告げに来る。
同じ部屋のメンバーに巧い人、評判の高い人がいれば安心出来るが
反対の状況もある。

ジャーメイン、ローレン・グレイ、アダム・ブロック、ジョシュア、デイビット、
このメンバーの1号室は合格。

次の部屋、リード、シャノン、フィリップ・フィリップスも通過。
シャノン、16歳は地元では天真爛漫な無邪気さを見せたが、ここへきて
勝負の厳しさから顔付が変わってきている。

シーズン6でグループ審査で敗退したべイリー・ブラウン、
韓国系でグループメンバーと対立しながらもメンバー全員合格となったヒジュン。
この部屋のメンバーも合格となった。

シングルママで体調不良の中、歌いとおしたラシェル、
部屋の中でげっぷをしてしまい、それを叱責した候補者と争いになる。
NBAの美人ダンサー、ブリトニーもいる。
この部屋のメンバーが今回の不合格者となった。

明日はラスヴェガスへと会場を移して、更なる審査。
オーディションから応援してきた人で残っている人もいる。
残念ながら去って行った人もいる。

歌えてカリスマがあり、強くて、柔軟性のある人たち、
ショウビジネスの厳しさに負けず、初心を貫くことのできる、
この業界でやっていけるだけの人へと絞り込みが始まった。

シーズン8優勝者、クリス・アレンはオーディションではノーマークだった。
まだ見ていない実力のある人がこれから画面に登場するかもしれない。

あらためて-Love and Life

2012-03-03 00:26:23 | エリックベネイの曲
Eric Benetの5月の来日が決まり、昨夜は興奮で眠れなかった方もいらしたのでは?
もちろん私もその一人ですが。

昨年、9月の来日ではその時一番新しいアルバムだった"Lost In Time"からの曲、
今まで日本で歌っていない曲を聴きたいと思った。
もちろん、今回の来日で"Lost In Time"からのまだライヴで歌っていない曲、
これからリリースされるアルバム"The One"からの曲も歌って欲しい。

しかし、今晩になって、あらためて"Love & Life"が聴きたくなってしまい、
CDを取り出した。
このアルバムの曲、一つ一つを発売前からライヴで歌っては、
エリックべネイは観客の反応を読んでいた。
かなりの低予算で作った。
デュエットもテリー・デクスター、そしてどういうわけかハンガリーのアイドル、
リンダ・キラリーと歌っている(予算を押さえた結果かと思う)

このアルバムをエリックは「自分の思い通りに作ることができた」
と言っているが、ほんとうに一つ一つが愛おしい作品ばかりだ。
ノスタルジックな"You're The Only One"
この曲のヒットから次のアルバム"Lost In Time"へと構想がつながった。

"Chocolate Legs"も発売前に"David Foster & Friends"で披露、
ジョッシュ・グローバンがお目当てで来ていた観客達にまで、
デヴィッドがサビのコーラスを教えて歌わせエリックを感激させた。

"Don't Let Go"や"Weekend Girl"はライヴを盛り上げる曲だし、
娘のインディアへの想いを込めた曲、"Sing To Me""One More Tomorrow"
世界に先駆けて2007年の来日で聴かせてくれた曲"Spanish Fly"

やはり2007年の来日で歌った"You're The Only One"
シングルカットが決まり、ストリングスがついてヴァージョンアップされたが、
"Love and Life"の発売日はなかなか決まらず、
2002年に未発売となってしまった"Better & Better"、
2005年に完成してもしばらく発売されなかった"Hurricane"
過去の出来事が過り気を揉んだ。

アルバムが発売されるまでにそれぞれの曲を聴き馴染んできただけに、
ようやく手に入れた時の嬉しさは格別だった。
エリックべネイの気持ちに自分を重ねながら、一歩ずつ進んできた気がする。

新しい曲、今までずっと好きだった曲、
そしていつもサプライズな他のアーティストの曲。
今回の来日、どのような曲を聴かせてくれるのだろうか。

昨年の最終日は台風6号のために昼過ぎから交通機関が止まり、
残念ながらライヴに来るのをあきらめた方達もいらした。

今回はお天気にも恵まれ、エリックべネイもファンの方も、
そうでなくてたまたまブルーノートにやって来た人も、
それぞれが楽しい一時を過ごせるようにと今から祈願。

Eric Benet 来日決定!

2012-03-02 00:00:28 | エリックべネイ、2012年5月来日
5月16日、17日、エリック・べネイ、ブルーノート東京にてのライヴが決まった。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/eric-benet/
Newアルバム"The One"、アメリカの5/8に先駆けて日本では4/25が発売予定。
Newアルバム発売と共にエリックべネイが日本へやって来る。
"The One"からのシングルカット"Real Love"、
そして前回、ライヴでは聴き損なった"Never Want To Live Without You"
ぜひ、歌って欲しい。
昨年9月から8ヶ月余りでの来日、ほんとうに嬉しい!

金子三勇士 出光音楽賞受賞

2012-03-01 12:21:01 | ピアニスト 金子三勇士
昨日、金子三勇士君から出光音楽賞受賞決定の連絡を貰った。
公式に発表されるまでブログに書くのを待とうかと思っていたところ、
昨夜から既に音楽関係のサイトなどに受賞の記事が掲載され、
マネージャーや親族の方もツイートされていたので、
私もここに書かせていただきます。

出光音楽賞、クラシック音楽を中心に時には邦楽、ジャズなど
他分野にも賞が与えられる。
伝統的な音楽における日本で最も権威ある賞。
今までの活躍と今後の飛躍が期待される若手アーティストに授けられる。
これからの海外への遠征などの活動費として賞金もあり。
テレビ朝日系においての演奏の放映、受賞者コンサートも行われる。
http://www.idemitsu.co.jp/music_prize/about.html

金子三勇士の日々の努力がこのような形で報われた。
これはCDを買い、コンサートへと足を運んでくださった皆様の応援があってこそ。
これを糧に更なる精進を重ね、日本から世界へと羽ばたき、
日本が誇る世界的なピアニストと言われる日が待ち遠しい。