Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン11 トップ13→12

2012-03-26 16:48:55 | アメリカンアイドル
今回のテーマは男性がスティーヴィー・ワンダー、女性がホィットニー・ヒューストン。
メンターにメアリー・J・ブライジを迎える。
好きなアーティストがテーマに取り上げられると楽しみな半面、
愛着のある曲がアレンジで変形されてしまったり、
思い入れのある曲に対しての期待が大きくて裏切られることがある。
またこの二人の歌は難しいので今までにも選曲して失敗した候補者も観てきている。

ジョシュア"I Wish"
アップテンポな曲、メアリーの指導でピアノ奏者に添って歌うことで、
イメージを掴んだ。
非の打ちどころのない完璧なパーフォーマンス。

エリーズ"Greatest Love Of All"を歌おうとしたが、
二人に反対されて"I'm Your Baby Tonight"
ジミーのチョイスとはいえ、全く知らない曲を歌うのでは、
歌い込んだ曲、大好きな曲で勝負を掛けてくる他の候補者の間で不利になるのではないか。
付け焼刃的な印象が拭えない。
味のある彼女の声の良さを生かせないまま終わった。
しかしそのことについてライアンに質問された時に、
与えられた曲を限られた時間内で、仕上げるべきだと反論はしなかった。

ジャーメイン"Knock Me Off My Feet"
メアリーから出だしを勿体付けず、スムースに歌うように指導される。
ピッチやバランスに不安定さはあるものの、それを押して余りある粗削りな魅力がある。

エリカ"I Believe In You And Me"
落ち着きと声量、リラックスした表情が素晴らしい。
見せ場を十分に心得ている。
歌の盛り上がりの演出の仕方も完璧だ。

コルトン"Lately"
ジミーもメアリーも彼の良さをどうこの曲で表現するべきか試行錯誤した。
繊細さを強調しようという方向性が決まる。
曲も持ち味を掴んで自分にフィットさせた。
スティーヴィーの曲にロックのテイストを入れたのがしっかりと決まった。

シャノン"I Have Nothing"
よりによってこの難曲に手を付けるとは。
曲の難易度だけではなく、「私には何もない。あなたしかいない。」と言う歌詞が、
恵まれた環境を突っ走っているティーンエイジャーが歌っても、全く真実味が生まれない。
それでも歌いこなすだけの想像力や歌唱力も足りなかったと思う。
リハーサルでは出ていた高音が本番では出せず、欠点ばかりで見せ場のないまま終わる。
しかしピアノのミスがあったようだが、バンドのせいにしないで結果を受け止める。
こういう受け答えは視聴者の共感を呼ぶはずだ。

デアンドレ"Master Blaster"
メアリーからパンチを効かせるようにとアドバイス。
ジャマイカの国旗がジャケットに付けられている。
彼のルーツを感じさせるパーフォーマンスだった。
審査員には概ね好評だったが、
歌の中にここぞというハイライト部分がなかったように思えた。

スカイラー"Where Do Broken Hearts Go"
曲の雰囲気が彼女にぴったり合っている。
最後のクライマックスは圧巻だった。
曲を知らなかったというエリーズと同じ条件下でありながら、
初めて歌った曲をここまで歌いこなした。

ヒジュン"All In Love Is Fair"
リハーサルではバンドからピアノ伴奏のみにして曲の雰囲気を掴んだ。
本番でオーケストラをバックに歌うヒジュン、コメディアンとまで言われた彼が、
ロマンティックな曲を歌い上げる姿は冬のソナタのヨン様のようだ。
意外な一面を見せた。

ホリー"All The Man That I Need"
メアリーから高音の無駄遣いを避けるようにとのアドバイスを受け、
前回よりも格段と良くなる。

ジェレミー"Ribbon In The Sky"
人柄には好感を持っているが、今回は思い切って難曲に挑んだことが、
失敗を招いてしまったようだ。
残念ながら十分に歌い切れているとは思えなかった。

ジェシカ"I Will Always Love You"
技巧を凝らし過ぎず盛り上がりを作るようにとアドバイスされる。
この日のナンバー1、パーフォーマンスだ。
"And I~~"とエンディングへと持っていくところ、
テレビの画面を通してもその迫力に圧倒される。

フィリップ"Superstition"
フィリップはこの曲でオーディションも通っているだけに、
彼の十八番ともいえる。
ここのところ、ライヴで先週はベンロンクルソウル、
先々週はフランク・マッコムでこの曲を聴いた。
それぞれ原曲の持ち味を大切に自分らしくアレンジしていたが、
フィリップも自分のスタイルを貫きパワーを炸裂させた。
この人はほんとうに楽しんでいる。
大物と言うかスターの風格がある。
番組が進むにつれてその濃さが増してきている。

結果発表。
最下票の男女二人から審査員が落選者一人を決める。
最初は全員でスティーヴィー・ワンダーの"As"のパーフォーマンス。
それぞれの長所が良く出ている。
今回のトップ13は粒が揃っていて、ほんとうに優れた人ばかりだ。

ワースト6に選ばれてしまったのは、
ジョシュア、ジャーメイン、ジェレミー、エリカ、シャノン、エリーズ。
結果はエリーズとジェレミーになる。

審査員が救ったのはエリーズ。
今回のパーフォーマンスでは失敗したが、
実力のある人だというのは歴然としているだけに当然の結果かもしれない。