Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン11 ハリウッド審査

2012-03-04 13:31:03 | アメリカンアイドル
全米からハリウッドへやってきて、ふるいに掛けられた185人がグループ審査へと臨む。

前回、ステージから落下して気を失ったシモーヌも無事戻ってきて参加できることに。
緊張の余り、食事も水分も充分にとっていなかったのが原因のようだ。

夜8時を回り、"Greapvine"を歌うメンバー達。
士気を高揚させている。
一緒に歌うメンバーも自分で選び、20曲の課題曲から1曲を選び、
振り付けも自分たちで考える。

まずグループ作りでいつも難航する人がいる。
一日目と二日目の合格者の混合グループ、人数は4~5人。
確実に中々決まらない人が出てくる。
決まっても課題曲での音階のパート分けで自分の声の高さに不利な部分、
歌自体に馴染みがないのにグループで選曲したゆえに歌うことになる人もいる。

今回は体調不良に陥る人が続出する。
待機する救急班ばかりか市内の救急隊の出動も度々要請され、
担架で病院に搬送される様子が映る。
精神的に極限状態に追い詰められて体がついていかなくなる。
全身の震え、意識を失う、吐き気が止まらない、立っていられない、
そんな候補者たちの様子が映し出される。
連鎖反応を呼んだのか、それとも今までこういう部分を番組は映さなかったのか。

グループを作ってから全員が和合してスムーズに曲もパート分けも振りも決まり、
なごやかに練習を終え、翌日に備えて就寝するグループ。
意見が一致しない、歌も振りもまとまらず、練習を続けようと主張する人に対して、
眠りたいからと部屋に戻ってしまうメンバーも出るグループ。

とんでもない勘違いをしている仕切り屋に振り回され、
文句を言っても取り合ってもらえない人もいる。

オーディションでは自信に満ちて輝いていた人で、
グループ審査で消耗して声もオーラも失ってしまう人が出る。

不仲でもめていても全員合格になるグループもある。
全員不合格になれば、それぞれ相手を責める気持ちが出る。

全部のグループについて書いているときりがないので、
個人的に印象に残った部分に絞る。

組んだ相手が体調を崩し、棄権するか参加するかわからないまま、
練習を続けているグループ。
3人で歌う場合と4人での場合に備えてどちらのアレンジも練習しなければならない。
もどってきたイマーニ、ステージに出てくるが、
アクシデントの連続で気持ちの整理の付いていないメンバーは歌詞を忘れる。
パーフォーム中にもイマーニは倒れてしまう。
ジョニーだけが合格で他のメンバーは通過できなかった。

地方のオーディションで有望かに見えた多くの候補者が去って行った。
「楽しんだ」と言う人もいれば、打ちひしがれている人もいる。
「力を出し切った」と思える人もいれば、悔いが残る人もいる。
修羅場を経験して終わってほっとしている人もいる。
98人がグループ審査を通過。

ここからはソロでの審査になる。
メンバーに恵まれ、無事グループ審査を通過した人も、
ここでは個人の力量が再び試される。

ヒューストンからのジョシュア、LAまでの飛行機をパニックを起こして降り、
それでも家族に説得されて、もう一度乗りなおしてここまで来たそうだ。
オーディションでの映像の記憶はないが、声量もテクニックも整っている。

父の営む質店を手伝っているフィリップ・フィリップス。
ジェン・ハーシュ、「ジョージア」では七色の声を聴かせて、スティーヴンを唸らせる。
NYのアーティスト、クレイトン、"What A Wonderful World"、アレンジが冴える。
オーディションからスポットを当てられてきた人たちが残っている。

リード・グリムはほんとうに気の毒だった。
アカペラで歌うつもりで前日バンドとの合わせを行っていない。
出番まで1時間もない頃に「アカペラ禁止」の連絡を貰う。
ヴォーカルコーチも焦っている。
バンドのミュージカルディレクターも心配して様子を見に来る。
本人も「こんなのありか?」と言いたいことは山ほどあるはずなのに、
愚痴を言っている時間もない。
自分の不安に周囲の緊張感も加わり、押しつぶされそうなリード。
追い詰められた彼はお母さんに電話する。
気持ちの整理がついたようだ。

本番ではドラムスを前に伸び伸びと笑顔で歌って見せた。
やはりできる人、運命が味方している人というのはいるものだ。
もちろん本人がそのためにどれだけの努力、精神力、集中力を要したかは計り知れない。

スカイラー、点滴を打ちながら「たった一分ですもの。」とステージへと臨む。

候補者達が4つの部屋に分けられる。
一つ一つの部屋へと審査員が合否を告げに来る。
同じ部屋のメンバーに巧い人、評判の高い人がいれば安心出来るが
反対の状況もある。

ジャーメイン、ローレン・グレイ、アダム・ブロック、ジョシュア、デイビット、
このメンバーの1号室は合格。

次の部屋、リード、シャノン、フィリップ・フィリップスも通過。
シャノン、16歳は地元では天真爛漫な無邪気さを見せたが、ここへきて
勝負の厳しさから顔付が変わってきている。

シーズン6でグループ審査で敗退したべイリー・ブラウン、
韓国系でグループメンバーと対立しながらもメンバー全員合格となったヒジュン。
この部屋のメンバーも合格となった。

シングルママで体調不良の中、歌いとおしたラシェル、
部屋の中でげっぷをしてしまい、それを叱責した候補者と争いになる。
NBAの美人ダンサー、ブリトニーもいる。
この部屋のメンバーが今回の不合格者となった。

明日はラスヴェガスへと会場を移して、更なる審査。
オーディションから応援してきた人で残っている人もいる。
残念ながら去って行った人もいる。

歌えてカリスマがあり、強くて、柔軟性のある人たち、
ショウビジネスの厳しさに負けず、初心を貫くことのできる、
この業界でやっていけるだけの人へと絞り込みが始まった。

シーズン8優勝者、クリス・アレンはオーディションではノーマークだった。
まだ見ていない実力のある人がこれから画面に登場するかもしれない。