Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Nさんの墨絵

2012-01-25 14:42:39 | 私の日々

CHIC、ナイル・ロジャースのライヴを通して知り合った在日仏人のNさん。
彼女から自分が習っている日本画のグループ展、観に来ないかとお誘いをいただく。
彼女の住んでいる場所、その近隣での展覧会かと思ったら、
場所は東京アメリカンクラブのバンケットホールだった。

宴会場で2時間だけの作品展?
余り聞かないパターンのイベントなので、
アメリカンクラブに電話して趣旨を聞くことにする。
オペレーターはいきなり英語で電話を受ける。
「日本語でよろしいですか?」と断った上で質問すると、
パーティーとかではなく、全くの絵の展覧会、
開催時間内の好きな時に来場すれば良いとのことだった。

アメリカンクラブ、
かつて高校時代の部活で親しかったHさんが家族全員で会員になっていて、
何回か連れて行ってもらった。
その後、数十年振りかで彼女と再会すると、
アメリカンクラブでのお食事やお茶などに誘ってくれた。
入会も誘われたが、かなりな入会金を払った上に、
そこでのカルチャースクール、スポーツ施設、飲食にも
それなりの金額を払わなければならない。
その上、利用しなくても払う月会費も贅沢な金額だ。
駐車場、かつては来場者も停めることができたが、
その頃は駐車場を利用できるのも、
パーキングの権利を持ち
毎月駐車料金を払っている会員のみとのことだった。

私にはとてもアフォードできない場所だと思った。
また在日外国人には入会金、月会費とも破格な割引がある。
これも納得できないと思った。

その後、アメリカンクラブはリニューアルのために、
一時期、品川へと移っていた。
電話で確認したところでは昨年1月から元の場所へと戻ったそうだ。

もよりの駅は神谷町だが、雨も降ってきて田町からタクシーに乗る。
ゲートには門番がいて、そこを越えると、
車寄せがあり二棟の建物の真ん中に着く。
向かって左側の建物から入り、エスカレーターで地下1Fへ。
クロークがあり、皆、コートを預けるために並んでいる。
絵を観るのにコートを預けるというのも大袈裟だなと思いつつ、
列の後ろに並ぶ。
着物率高し。
洋服の人もドレスアップしている。
セーターにダウンジャケットで来てしまった私。

地下2階のマンハッタンという宴会場の入口から入ろうとすると、
そこには私の中学時代からの友人Mayumiが白いスーツで
髪をアップにして立っていた。
「あらっ、Aちゃん来てくれたのね。ありがとうー」
と言った彼女、その後しばらく間がある。
「あれっ、誘ったかな?」と彼女が考えているのがわかり、
可笑しい。

中学時代から家が1ブロックほどの近さだったことから、
ずっと遊び友達だった。
夫同志も大学の同級生。
結婚してしばらくは行き来もしていたが、
彼女は子供たちの受験や習い事のママ友との付き合いが多くなり、
私の方はこんな調子だから最近ご無沙汰だったのだ。

私を誘ってなかったと気づいた彼女に、
まずなぜそこに来たかを説明する。
そして彼女の作品も見せてもらう。
大学は美大に行ったということを思い出させるしっかりとしたデッサンに基づいた
センスの良い作品を出展していた。

会場内ではビュッフェになっているが誰も食べている人はいない。
「何か食べづらいな・・・」と言うとMayumiが「大丈夫よ、
みんな、先に来てもう食べちゃっただけだから。」

Nさんを探すために会場を一周。
Nさんもご主人やお友達と来ている。
彼女の絵も可愛らしい性格が表れている。
蓮の花の絵はとても綺麗だった。
週一回2時間、8年間も続けているそうだ。
大きな梅の作品もあり、感心する。

しかし周囲を見回すと自分の絵と対になる柄の着物を着ていたり、
着物でも格式の高いもの、華やかな方達がたくさん。
この日の自分は完璧にドレスコードを外している。
そこに私はかつて一世を風靡するアイドルだったKAさんもみつけた。
Nさんに「有名な女優さんがいるよ。」と言うと、
「若いの?」と聞くので「う~ん、私くらいかな?」と言うと、
「じゃあ、若いじゃない。」二人で大笑い。
「そうねー、フランス人の女優に例えればソフィー・マルソーみたいな人。
そして日本のナイル・ロジャースみたいな人と結婚して、
もう引退している。」と説明する。
Nさんは興味津々で名前も繰り返し聞き返して覚えてしまう。

NさんとMayumiは同じ先生に習っていたのだが、
Nさんはお教室ではなくて自宅に教えに来てもらっていたそうで、
会ったことがないそうだ。

Nさんから昨年までは在日外国人が今回の倍ぐらいいた、
でもやはり原発の影響で日本を離れてしまった人が多かったと聞いた。

宴会の終了時間が近づくと皆、一斉に絵の片づけを始める。
Mayumiのご主人も手伝いと挨拶に車で来て駐車場に着いたと連絡がある。
地下二階に駐車場が見えていたのでそこから来るのかと思って、
待っていたが中々やって来ない。
なんとこの駐車場は会員専用で部外者は外部の駐車場から徒歩とのこと。

終了後、雨の中、タクシーを待つ人、迎えの車を待つ人がエントランスに。
その時、大きな花束が届き、先生の息子さんが、
「この方、ご存知でしょうか?」となぜか私のところへ。
ブーケはNさん宛てだった。
「間に合ってよかった!」と笑顔で渡す息子さん。
中々の好青年だ。
お母様はスイスにいらしたので仏語もでき、Nさん達にも教えていると伺った。

車を待ちながらNさんとの話題はナイル・ロジャースのこと。
「いつ行くの?何回行く?」と聞かれる。
まだこれから考えるところ、と答えると「一緒に行く日を決めようね。
楽しみだわね!」
今後のライヴの予定はと尋ねると、フランス人のアーティスト、
ブルーノートで三月中旬に観るとのことだった。

Mayumiとご主人の車で近くの駅まで送ってもらうことになり、
Nさんと別れて駐車場まで三人で歩く。

ナイル・ロジャース、CHICのライブを観たことで、
フランス人のNさんと知り合い、彼女の作品を観に足を運んだことで、
旧友と相合傘で雨の中を高校時代の頃のように話しながら歩いている。

昨年からNile Rodgersのライヴを観に行った後、
たくさんの良い方達との出会いがあった。
これもナイルの"We are family"スピリットのお蔭かな?

NさんとMayumiのご主人、先生の息子さんもギターが得意。
それぞれ自分のライヴもやっている。
今年のナイルのギターコンペティション、
身内から候補者を出したい、などと私は想いを巡らしていた。


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