Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

ビールを飲んではいけない?!

2012-01-12 18:26:39 | 私の日々

facebookのプロフィール写真、初夏の頃にビアガーデンで、
ビアグラスと共に写っているものを使った。

早速、フランス人の男性から抗議を受ける。
「Aがビールを飲むなんて信じられないよ。
この写真はすごくイメージが悪くなる。
たとえ、Aに恋人ができたと聞いても(私が結婚していることを彼はもちろん知っている)
相手が若かろうが年取っていようが、男でも女でも祝福する。
でもビールだけはいただけない。」
この時点では「ほんとかな?」と思いつつ、余り気に留めなかった。

その後、フランス人家族と食事をする機会があった時に、
この件についてご主人に伺ってみる。
「フランスでビールというのは、冷えていなくて生ぬるくて美味しくない、
石鹸みたいな味がするって感じ。
そして炭鉱労働者とかマッチョな男性が酔っぱらうために飲む、
という印象がありエレガントであるべき女性が飲むのは考えられない。」
え~~、じゃあ、ワインとかなら良いの?と尋ねると、
「ワインでも赤ではちょっと。キンキンに冷えた白なんかだったら許せる。」

ベルギーではベルギービールが有名だし、
自国のビールの美味しさと種類の豊富さをベルギー人女性も自慢していた。
同じ仏語圏で、こうも違うのか。

フランス語のレッスン、授業最終日を迎え、私はここでも同じ質問をした。
「女性がビールを飲むのってフランスでは変なんですか?」
残念ながら同じ答えが返ってきた。
「白ワインならいいんでしょ?」
答えはワインもだめ、「なら、何なら飲んでいいんですか?」
カクテル、と先生は答えた。
がいずれにせよ、女性がアルコールを飲むこと自体、印象が余り良くないという。
まして一人ではちょっと、と言われた。
「だったらウィスキーなんてもっての他ね?」と尋ねると頷いている。

今、日本の20代の若者でダイエットはしていても
お酒はかなり行ける女性が増えている一方、
ここのところ、ご一緒したアメリカ人、フランス人共に、
余りお酒を飲まない、あるいは飲んでもほんの少しの女性が確かに多かった。

かつて30数年前、初めてフランスに行った時に、
ランチのコースメニューの飲み物、選択肢が水・赤ワイン・オレンジジュースだったことに仰天した。
当時、日本では水はただ、オレンジジュースは買う物、ワインは高級な飲み物だったから、
それがすべて同じ値段であること、昼間からアルコールということに私は驚いたのだ。

先生は続ける。
「夜遅くに電車に乗るとミニスカートの女性が東京ではいるでしょう?
パリでメトロでもそうだけど、特にRER(パリ中心部から地方近郊都市へと繋がる鉄道)
なんかで夜にスカートを履いている女性なんていないよ。」
そもそも文化が違うから気にしないで良い、と結びたかったのだろう。

さて寒い日が続いているこの頃、
私の夜の楽しみは自宅近くのスーパー銭湯「おふろの王様」で様々なお風呂に浸かり、
湯気がでるばかりに暖まった後、併設されているお休み処で、
生ビールの中ジョッキを煽ることだ。
こんな冷たいものを飲んだら、温まった意味がなくなるじゃないかって?
とんでもない、こういう瞬間こそ、
日本に、日本の女性に生まれて良かったと幸せを噛み締めるひと時です。