Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン12 トップ10→9

2013-03-30 15:32:38 | アメリカンアイドル
アメリカンアイドル、トップ10に入るとスタイリストが付く。
その結果、トレードマークだったメガネをコンタクトに変えられてしまったり、
素朴なカントリーガールがセクシー系に路線変更されてしまったりで、
本人の魅力になっていた部分が失われてしまうことがある。
前シーズンの優勝者、フィリップ・フィリップスは、
グレイ系の服装は没個性、ステージ映えしないと言われたが決して譲らず、
最後まで貫いたことが返って良かった。
今回もそれぞれがどのように変わるかが見所。
テーマは「今までの優勝者の曲か優勝者の歌った曲」

カーティス、ファンテージアが歌った"I Believe"
赤のペイズリー柄のジャケットに黒いパンツでシックに登場。
番組のメンター・ジミーからは「レトロになるな。クラシックとレトロとは違う。
古臭さではなく現代的な感覚と自分らしさを出せ。」と指導を受けるが、
パーフォーマンスでは、今までの彼の内にあった強烈な個性が消えてしまい、
カーティスらしさが見えてこなかった。

ジャネル、スコティーの歌ったモンゴメリー・ジェントリー"Gone"
今までになく自信に溢れてステージでも歌っている喜びが滲み出てくる。
服装もカントリーガールらしさががありつつお洒落な女の子らしい。
しかし今一つ歌の感動が伝わって来ない。

デヴィン、キャリー・アンダーウッド"Temporary Home"
ジミーから「ステージでどうしてあれだけ冷静でいられるのか?」と聞かれ、
「バラードを歌っていると自然と落ち着いてくる。」と答えている。
キャリーのこの曲、「6歳の僕、一人でいるのに慣れている。
今の生活はずっと続くわけではないのだから。」
という歌詞にシングルマザーに育てられた自分として共感できたので選んだそうだが、
歌詞をしっかりと捉えて歌うカントリー的な歌い方ができず、
今までの彼の歌のような大きな見せ場もなく終わってしまう。
この人に期待しているだけに残念。
「共感できる歌ではなく勝負できる歌を選んで。」とマライアからのコメント。

アンジー、ケリー・クラークソンの歌ったセリーヌ・ディオン"I Surrender"
ジミーから「時々ミスコンの女王に見える。」と言われ、
シンガー&ソングライターでもあるアンジーは不本意のようだ。
黒のレザーのミニワンピにアンクルブーツがとても良く似合っている。
ここまでこの日の番組を観てくると過去の優勝者がその曲を歌った瞬間が紹介され、
今の候補者の歌へと繋がるが誰一人として過去の優勝者を越える人はいない。

ポール、スコティー"Amazed"
今回ステイリストが入って一番あか抜けたのはポールではないだろうか。
髪型、服装がすっきりとして更に好感度が上がった。
ジミーから「声を張り上げてしまう癖がある。ミュージカルっぽい歌い方になってしまう。」
ポールは全くミュージカルとは無縁だそうで、なぜそう言われるのかと首をかしげる。
この日の番組中で最も成長した姿をポールは見せた。
弱音と強音、歌い上げる部分と静かに聴かせる部分とのメリハリがしっかりとついてきた。
意見を取り入れて直せるというのも一つの才能だと思わせる。
審査員の票が割れて脱落の危機から彼を救ったジミーは
ポールの中にあるアイドルとしての何かをきっと見抜いたに違いない。

キャンディス、ジョーダン・スパークスが歌ったベン・E・キング"I (who have)Nothing"
ゴージャスなヘアメイクがとても良く似合って若い頃のグラディス・ナイトのよう。
キャンディスはこの日に初めてかつての優勝者を上回る歌唱力を披露した。
心地良い声の響きだけでなく、彼女独特のアレンジは縦横無尽で想像を絶する。
間の取り方も完璧だ。
審査員はスタンディング、観客の拍手も止まない。

ラザロ、ケリー・クラークソン"Break Away"
ジミーから「緊張しているか?」と聞かれて頷くとジミーは「僕もだよ。」と答える。
「まさか?」と驚くラザロに「顔に出さないだけだ。」
このやり取りに今まで強面だと思っていたジミーの意外な優しい一面を見た気がした。
「不安な気持ちでいると歌にそれが出て、観客にも伝わってしまう。」と指導される。
"Learn the song, don't practice too much."と言われる。
コバルトブルーのジャケットに黒いパンツがラザロらしい。
「田舎の小さな町で育ち、今は大都会で頑張っている」という歌詞に
共感できたのでこの曲を選んだと言っていたが、
しっかりと感情移入できていないようだった。

クリー、キャリー・アンダーウッドの歌ったロイ・オービソン"Crying"
華やかな白のジャケット、メイクアップも濃すぎてクリーの雰囲気と合っていない。
ジミーは「君は優勝候補だ。」と言う。
確かな歌唱力は評価するが、私にはそこまでの彼女の良さがわからない。

バーネル、ルーベンの歌った"Flying Without Wings"
これからもR&Bを歌っていきたいと言うバーネル。
彼の声、独特のスタイル、選曲の確かさ、多幸感。
「アーメン!」と掛け声を掛けたくなる。
しかしちょっと高音域で音を外していた。
このままだと観客に飽きられてしまうかもしれないという心配もある。

アンバー、ケリー・クラークソンの歌った"A Moment Like This"
この日のパーフォーマンスで最高の出来だったのではないだろうか。
ドレスと髪がステージでなびく様子にもうスターの風格がある。
普段はまだ幼さの残る表情が歌い出すと大人の女性の美しさに輝く。

結果発表
トップ10に混じってツアーに行けるかどうかを掛けてチャーリーとオーブリーが歌う。
ユニークなチャーリー、綺麗で歌にも雰囲気のあるオーブリー、どちらも捨てがたい。

ボトム2は意外にもカーティスとデヴィンだった。
どちらも実力がある人だけに結果に驚く。
前回の歌がそれぞれ今一つだったからだろうか。
デヴィン、ラテン系の人はいつも票の集まりが悪い。
またカーティスはアイドル性、今風な雰囲気に欠けるからだろうか。

ワーストに選ばれてしまったのはカーティス。
生き残りを賭けて歌うのは"I Believe I Can Fly"
魂が震える歌を聴かせたが、審査員のワイルドカード
(脱落者を救うために期間中一度だけ使える)の適用はなかった。
審査員全員の意見が一致なかったようだ。

次回にカーティスの歌を聴けないのは残念。
デヴィンもこのままでは危ない。
何とかこれをバネにして挽回して欲しい。


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