Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

金子三勇士@V4 Concert 中欧4ヶ国 音楽の饗宴 12/15

2010-12-17 00:00:23 | ピアニスト 金子三勇士
ポーランド、チェコ共和国、スロヴァキア、ハンガリー、
各国の政府観光局、大使館協賛の基、
隣接する4つの国の文化、音楽を深めるという趣旨の
"European Quartet One Melody-Poland Czech Rep. Slovakia Hungary"
「V4 Concert 中欧ヨーロッパ4ヶ国 音楽の饗宴」というイベントが、
銀座・王子ホールにて12/15、19時より行われた。
チケットはワンドリンク付き。

プログラムは4部に分かれている。
ハンガリー大使の開会の挨拶の後、
第一部、ポーランド
第二部、チェコ共和国

その後、20分の休憩があり、ロビーでは各国のワイン、チェコのビール、
そしてウォッカまで並べられている。
各国の大使館員達がサービスを担当。
立場として本来ならハンガリーのワインを味合うべきだったのが、
喉が渇いていて、ついチェコのビールをあおってしまった。
ハンガリーのワインを飲み損ねたのが残念。

休憩時間の間にアルコールも入り、第三部からはぐっと寛いだ雰囲気になる。

休憩後の第三部、スロヴァキア
第四部、ハンガリー

スロヴァキアの夫婦デュオ、タタル・ヘンリのヴォイオリンと木下順子のピアノは、
ツィンマー、ゼリエンカ、フレショの曲を民族色豊かに奏でる。

続く、ハンガリーの先頭を切るのは金子三勇士。
リスト ハンガリー狂詩曲第2番。
10/30のトッパンホール、金子三勇士デビューコンサートでも弾いた曲、
本人の1stアルバムにも含まれている曲だが、
昨日はコンサートの趣旨、流れにふさわしく個性をくっきりと出した演奏になった。
同じ曲を決して同じように弾かないのが金子三勇士。
今回はハンガリーの憂愁が強く滲み出る。
この曲の持つ勢い、楽しげに演奏する金子三勇士の様子が、
会場の空気を一気に明るく盛り上げた。
演奏後「ブラボー!」のシャウトがこだまする。
鳴りやまない拍手に金子三勇士、再びステージに挨拶に登場。

その後のナジ・シャーンドルのヴィオラによるコダ―イのアダージョ、
感傷的な調べだが、聴いていて心が穏やかに満たされる。

アンコールはハンガリー大使館員でチェロ奏者のナジ・イザべラと嶋田陽子のピアノで
リスト「愛の夢」第3番。
そしてアンコール2曲目はハンガリーチーム全員によるリスト クリスマスソング。
ピアノは金子三勇士と嶋田陽子、二人の連弾となる。
ナジ・シャーンドル、ナジ・イザべラ、二人のハンガリー人と、
リスト音楽院に留学経験のある日本のアーティスト達と共に演奏すると、
金子三勇士、マジャール系の血が濃く演奏に、アピアランスにと出てくる。
アンサンブルのメンバー全員に気を配りながら、ピアノを進めて行く。
最後の美しいクリスマスソングは「中欧4ヶ国 音楽の饗宴」に華を添えた。

外に出ると銀座の街はすでにクリスマス・イルミネーション一色。
いよいよと年の瀬も近いことに改めて気づいたのだった。

この日のコンサートが本年の金子三勇士の演奏の聴き納めになる。
一年の間、次々と素晴らしい演奏を聴かせてくれたことに感謝。
来年の更なる飛躍、本年にも増してたくさんの演奏が聴けることを楽しみにしている。


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