Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

ボストン二日目、そしてセーラムへ

2010-09-23 10:05:21 | MAへの旅
旅先での第一印象は大きい。
それがベイツモーテル(ヒッチコックの映画「サイコ」に出てくるモーテルの名前)
のようなホテルだったために、先行きが危ぶまれた旅行だが、
二日目、午前中はボストン観光となった。
レッドソックスが遠征先へと出掛けている球場を外からだけ見学。

その後はボストン美術館へ。
ここのコレクションは見応えがあった。
ガイドの案内の後、一時解散となる。
日本美術に関して、仏像彫刻が多数あり、一つの部屋は新しい作家のものばかりだった。
係員に聞くと一つだけフラッシュ禁止の物があり、その他は撮影可とのこと。
日本の寺院にいるような雰囲気の入り口と室内。


集合時間までそれだけを見て売店をちょっとだけ冷やかすつもりが、
ここのグッズに私は嵌まってしまった。
猫系の可愛らしい絵、アンディー・ウォーホールの猫のメモ帳、マウスパッド、マグネット、
私の対応をしてくれていた店員が「ちょっと待っていて。もっと詳しい人、猫好きの人がいるから。」
担当を変わった年配の店員は次々と猫のカードや本を倉庫からも出してきてくれた。
私はここで猫の絵柄のタイルや本を大人買いしてしまい、その上、これはかなり重い荷物になった。
これで帰りの重量制限を越えたことは間違いはない。

その後、市内のレストランでクラムチャウダーとサンドイッチ、コーンブレッドの簡単な昼食後、
セーラム市へと向かう。バスで一時間ほど。

その街はハロウィンで有名な街だ。
9月初めとはいえ、そこら中にハロウィンの飾り付け、いや、一年中やっているのかも。
魔女の扮装とメイクをしてくれて写真を撮る店まである。
かつてヨーロッパで行われた魔女狩りがアメリカではどういうわけかその都市へと飛び火した。
罪もない10人近い女性が密告などにより処刑されている。
暗い歴史とも言えるが、観光地ではそういったことを隠している場所も多々あるにもかかわらず、
それを売りにしているというのは珍しい。

街の中を見学、青空市場が設営されていて手作りの蜂蜜、パン、野菜や果物を売っている。
それぞれ試食したり、見学。
私はここでごっそり自然食で砂糖を使っていないと言うブラウニーやパン、マフィンなどを買ってしまった。

その後ホテルへとチェックイン。
着いたホテルは温かみのあるとても可愛いしつらえの部屋だった。
しかしやはり冷蔵庫とセーフティーがない。
また観光地の中心にあるため、日常品を買う店もない。
こちらもコネクティングルームだが作りがしっかりしているのと、
ドアの向こうの気配は感じず気にならない。


その後は市庁舎を訪問、市長との面会時間になる。
私は部屋でブラウスだけ着替えることにした。
歩いて市庁舎へと向かう。
100年近い歴史のある建物がそのまま使われている。
議事会議室で市長を待つ。
この都市に初めて誕生した女性市長。
日本にも来たことがあり、姉妹都市から日本人の学生をホームステイさせた経験もあるそうだ。
子供達三人の学校が今は始まったばかり、議会の方も合わせて忙しい時期とのこと。

私は持参したS区で作っているモース博士の本とO区が作ったセーラム市についての本を見せた。
日本でもセーラム市が、モース博士がこのように紹介されていること、
女性初の市長とは素晴らしいなどと話し、握手をして写真も一緒に撮った。
市長も日本語は読めないが本の表紙にあるセーラム市のシンボルマーク、写真などを見て、
喜んでくれた。

余談だが、ライブハウスではショウの後、アーティストと会い、サインをもらったり、
写真を一緒に撮ったりする機会が良くある。
そんな時に自分の番が回ってくるまでに皆さん、それぞれ何か感想や感動を伝える準備をしているはずだ。
それが習慣になっているお陰で、その経験がこの旅行中、この時もその後もとても役に立ちました。

ホテルに帰ると8月に日本でホームステイをしたという中学生の少年が待っていた。
皆を街に案内すると言う。
先ほどの市場とお土産の店などに連れて行ってくれるので、「スーパーかコンビニないかな?」
と尋ねると近くのスーパーに案内してくれた。
「先に帰っていいのよ。」と言ったのに買い物が終わるまで見届けてくれる。

その日の夕食は同じホテルの宴会場だったのでゆっくりすることができた。
全員赤い帽子をかぶった年配女性の集団がパーティーをやっている。
それぞれ地方都市からこの日のために集まってきたとお洒落をしていて、帽子は全員赤。
ロビーにいる時からめだっていた。
アメリカの宴会場でプロムのグループに遭遇したことはあるが、こんなのは初めて。
プロの歌手も呼びつつ、皆でカラオケパーティーをやっている。

今思い返してみると、この日がこの旅行中、最ものんびりと過ごせた日だったのかもしれない。




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