Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

イタリア人と歌舞伎町!?

2010-01-17 10:19:36 | 私の日々
ベルギーに住む友人が東京に出張でやってきた。
新宿で待ち合わせて夕食をどこかで食べようということになる。

待ち合わせの時間に友人は仕事の同僚のイタリアからの人達を連れてきた。
日本語も英語も話さない。片言のフランス語も試したが通じなかった。
いったい、どうやって一緒に夕食をするんだろう?

歩いているうちに人込みの中、旧コマ劇場の付近の広場まで行ってしまう。
何が食べたいかという友人の質問に「ふぐ!」「神戸牛!」「寿司!」
大騒ぎになり収集がつかない。
その瞬間、私は叫んでいた。「シレンチョ!!!」
大好きな映画、『ニューシネマパラダイス』で鬼女教師が小学生のトト達を、
叱るのによく叫んでいた。たぶん、「静かにしなさい!」という言葉なのだろう。

ほんとにみんな、黙ってしまった。
すると、主人がすかさず、「ラ ピアッツァ ミーア!」
これも、また『ニューシネマパラダイス』の中で、
広場に住み着いているホームレスのような男性が、
繰り返し唱える「ここは俺の広場だ!」という台詞。

ふと上を見上げると「しゃぶしゃぶ、ちり鍋、寿司、懐石」と書かれた日本料理店が二階にある。
「プレゴー!」とそこを指し、みんなで進んだ。
ジローラモさんがこんな事を時々、言っていたので記憶に残ってしまった言葉。

人数に見合った個室があるという。
準備が整うまでしばらく待たされた。

個室は、和室なので、畳。
皆、靴を脱ぐのに苦労していた。
けっこうお洒落な靴を履いている人が多い。
メニューは何でもありの日本料理屋。
それぞれ好きな物を頼む。
サッカーファンの主人とイタリアの人達は、選手やチームの名前、
いつの試合は良かった、みたいな単語と日付だけで盛り上がっている。

よく見ると、みんな疲れきっている。
慣れない土地に故郷から研修でやってきて、
そして残してきた家族や家が恋しくなる頃なのかと思う。

お会計、一人一人の懐具合もあるだろうと値段を心配したのだが、
かなり良心的、リーズナブルだった。

食事の後、外に出るとお腹が落ち着いたのか、
みんな、新宿の街の様子を楽しんでいる。
大きな電光掲示板、そして雑踏、呼び込みの人達。
こういうのは日本独特、東京の景色なのだろうか。

「デザートが食べたい。」と言われて捜したが、
こんな時間はアイスクリームショップもケーキの食べられるような店も
空いてないし、存在していなかった。
デザート、私の知る限りの欧米の人にとっては、食事の後、欠かせない。

残念ながら、甘いものは我慢してもらい、解散。
会った時は、表情の読めなかった一人一人。
一緒に食事をして、言葉は通じなかったけれど、笑顔や素顔が出てきて、
それぞれの人柄が感じられた。
休前日の新宿駅東口から歌舞伎町は、大勢の人で賑わっていた。


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