JAYE 公山（ジェイこうやま）@ブラウンシュガー 9/27

そのライブのお話を伺ったのは8月中旬だったかな？
どんなアーティストかも、全く予備知識なし。
ブラウンシュガーのマスター、Sさんのセンスを信頼して申し込む。
7時半からと9時からの入れ替えなしの2ショウ。
恵比寿の駅から開場時間の確認を入れると7時。
食事はできないそうなので、近くのイングリッシュパブで、
フィッシュ＆チップス、キドニーパイなどをビールと共にお腹に入れる。

開演、10分ほど前に着く。
いつもと客層が違い、若くて可愛らしい女性ばかり。
私は実はジェイさんの歌も姿も知らなかった。
これだけの女性ファンがついているほどなのだから、どんな人かと期待が膨らむ。

店内はぎっしり。椅子席もあるが更に遅れてくる人は立ち見になりそう。
ジェイさんはおもむろにカーテンで仕切られたエレベーターから登場した。

タイトルは、"Close The Door"
"In The Bed"
"God Bless The Children"
だったかな？　はっきり記憶してないでごめんなさい。
そしてその他、もう一曲、思い出せない。"Honey Honey"？
日本のソウルシンガー、ゴスペルシンガーでこれ程の人がいるとは全く認識不足だった。
最初の一声からグイグイ惹きつけられる。
マイクなしの地声でも充分、会場に響き渡る声だが、
やはりマイクの使い方で歌にアクセントを付けているのだろう。

マービン・ゲイがかつて歌ったのと同じメンバーのバスケットボールチームの前で、
アメリカ国歌を歌ったこと。
日本の国歌「君が代」も先日歌ったが、どこまでアレンジが許されるか、迷ったこと。

ケンタッキー州のゴスペルクワイアーと友好を深めるうちに、
ケンタッキー州知事から名誉市民、親善大使、軍の大佐の称号を頂いた話。
そしてそれが更に発展して、2010年、8/30に奈良の東大寺、大仏殿の横で、
ケンタッキーからのゴスペルグループのライブコンサートを行う事になったそうだ。
そこまでに至る経緯、最初は荒唐無稽かと思われた「日本の仏教寺院でゴスペルのライブをしたい」
というケンタッキー側の申し出、「ケンタッキー州親善大使」という称号が水戸黄門の印籠のようになり、
よりによって東大寺で実現するという思いもよらない展開になったそうだ。
州知事から活動を認められて素晴らしい称号を授けられ、
そして更にその名に恥じない行いをしたジェイさんの行動力、
また物事がそれに向けて導かれていった不思議に感嘆する。

1部と2部。入れ替えなしなので、両方観て完結しそうなこのライブ。
翌日が朝早く、また前日までの疲れもたまっているので、
残念ながら1部で失礼する事に。

2部ではどんな曲を歌ったのかな？
日本でここまで歌うアーティストがいると知り、感動の夜だった。
ブラウンシュガーの音の聴かせ方、ライブの演出もとても良かった。
今年10月で9周年を迎えるブラウンシュガー。
秋に向かって次々とライブを企画している。
料理にライブにと、新しいことに挑戦していくマスターの心意気に拍手！