Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

LPは楽しや

2012-02-21 17:24:45 | 私の日々
始まりはMr.Yだった。
昨年のナイル・ロジャースのライヴ、連日通ったこともあり、
知り合った方だが、たいへんな量のLPを収集している。

購入する際に2枚買い、
一つは自分の分、もう一枚はそのアーティストの本物のファンと出会った時に、
惜しげもなくプレゼントしてくれている。
私もMr.YからEric BenetのLP、二枚ほどいただいた。

そして2月の初めにお会いしたJ.Iさん。
やはりMr.YからとっておきのLPを送ってもらい、
その後、地元にこの種のレコード専門店を見つけて、はまっていると聞く。

先日、久々にDVDを観た「ジャッキー・ブラウン」の中、
ジャッキーがデルフォニックスのレコードを掛けるシーンでは、
ゆったりと時が流れていた。

私もそういったレコードショップに行ってみたいと思い、
近々、お茶の水か新宿へ探しに行こうと考えていた。

家から最寄りの駅は二つあるが、徒歩で少しでも近い方を良く利用している。
普段使わない方の駅から降りた際に駅ビルをのぞく。

書店で片付けが上手にできるようになる本、
要らない物を捨てられるようになる本、
立ち読みをして、普段の生活を反省しつつ、その一冊を買いそうになる。
危ないところだった、こういう本こそ、すぐ要らなくなるのだと思って本棚に戻す。

その後、駅ビルの上階にあるCDショップ、どうせJポップばかりだろうと思ったが、
ひやかすことにする。

入ってみると奥の三分の一ほどのコーナー、
なんと中古と輸入物の新品のレコードが置かれていて、
おまけに「ソウル&ファンク」というコーナーまである。

荷物を置き、腕まくりをした私は一つ一つの箱にあるLPを点検し始めた。
今後来日するアーティストを意識しているのだろうか、
ボビー・ウーマック、ベティ・ライトなどもあるが、
圧倒的に多いのは、クール&ギャング、ジェームズ・ブラウンなど。
埋もれている中には、メジャーではなかったオールドスクールのグループのLPもある。
アシュフォード&シンプソン、"Solid"業務用の見本品のLPをみつけ、
心の中で"Wow!"

ジャッキーが掛けていた"Didn't I""La-La means I Love You"
の入ったデルフォニックスがあるかと期待したが、残念ながら見つからない。
飾るだけ、アーティスト来日の折にサインをもらうのなら、
中古でも良いかもしれないが、家でも聴きたいのでやはり新品の物に絞る。

Bill Withersのレコード、"Just The Two Of Us""Ain't No Sunshine"
"Soul Shadows"、エリックべネイも歌っている"Grandma's Hands"が入ったもの、
Betty Wrightの"I Love The Way You Love"、"Clean Up Woman"が収められたLP、
大人買いしたい気持ちを抑えて、とりあえずこの二枚だけを購入。

家に帰り、袋を破り、レコードを取り出し、プレイヤーに掛ける。
う~ん、やっぱり、レコードはいい。
中低音の重み、パーカッションの厚みが違う。
掛けることで部屋の空気感まで変わってくる。
Bill WithersのLPばかりか、Betty Wrightにも"Ain't No Sunshine"
が入っていた。
二つを聴き比べながら、唸ることしきり。

物を捨てる、買わなくする予定が、新たな物欲の対象を見つけてしまった。
でも片づけの本と同じ値段だったら、
レコードの方がずっと良い買い物だったと私は思っている。