Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン11 オーディション1~3

2012-02-10 19:30:38 | アメリカンアイドル
「アメリカンアイドル シーズン11」の放映が始まった。
審査員は前回に続き、ジェニファー・ロペスとスティーブン・タイラーが、
ランディー・ジャクソンと共に務める。
11回目を迎え、この番組を観ながら成長してきて出場年齢に達した
そんなティーンエイジャーが応募してくるという切り口で始まる。

今シーズンを観始めた最初の印象では、
大人の男女が苦労を重ねてきて、起死回生を賭けて
番組に応募してきたというドラマがあった「Xファクター」に対して、
こちらは10代のタレントを発掘する番組という風情が否めなかった。

しかし3エピソード通してみていくと、
サバンナ、ピッツバーグ、サンディエゴといったそれぞれの開催地、
アメリカ各地の特徴ある地方都市の文化や風物と見所も満載、
また今後の候補者たちの成長振りも期待大になってきた。

オーディション初日、ジョージア州サバンナ、
南部の中でも独特の濃さを感じさせる都市だ。

デビッド、17歳。
12歳くらいに見える。
シーズン10の優勝者のスコティーと歌唱選手権で競って勝った経験があるという。
"Remember The Rain"で称賛される。
「マイケルの曲は歌える?」と聞かれて"Never Can Say Good-Bye"
全然上手そうに見えなかったが、二つの曲をそれぞれ違った持ち味で歌い上げた。

コネティカットから参加したギャビ。
タップの競技会で優勝しているダンサーだが、歌も劣らず歌える16歳。

司会者のライアンのそっくりさん、ショーンが登場。
歌は今一つだったが、今後、トップ3の中継などで仕事の依頼が来そう。

シャノン、15歳、ジュリア・ロバーツに似ていて大人びている。
大リーグの投手だったという父親、大家族がオーディションに立ち会う中、
リラックスして歌い通す。

テネシーから来たエイミー、24歳。
森のテントの中で自給自足のような生活を夫と犬としている。
100ドルもないというがシンプルな日々を楽しんでいるようにさえ見えた。
夫のお母さんが揃えてくれたというドレス、サンダル、アクセサリーで歌う。
"Superwoman"、場数を踏んでなくてもうまい人はうまいんだと思わせる。

15歳、ステファニー。
「こんな出来事は人生初めてよ。」とナーヴァスになっている。
一生に一度あるかの緊張感を乗り越えて最高の歌を歌えたようだ。

前回、兄と一緒に参加したスカイラー、
今回兄はサポートに回ったと聞き、
ジェニファーが「呼んできて。」
兄のコルトンも歌うことに。
二人とも合格。それぞれ16歳と19歳。
ジェニファー「二人とも成長したのは"pain"『試練』を経験したからよ。」

福祉の仕事をするローレン・ミンク、25歳。
歌う前にきれいに見えたのに歌いだすと美しさが消えてしまう人、
その反対の人がいる。
ローレンは後者で合格。

2日目のトップは西アフリカ出身のモリナ。
カントリーを歌い始めるが、歌の最後になって自分も知っている曲だったと気づく。
それだけ外していたということだ。

W・T・トンプソン、25歳。
刑務所の職員をしていたが、この番組に出演するために退職した。
出産が迫っている妻もいる。
この人を落とすわけにはいかないという雰囲気に審査員ものまれた。

NBAのダンサー、ブリタニー。
出てきただけで人目を引く美貌にランディーとスティーヴン、
YESを出す雰囲気充分。

フィリップ、20歳、
父の質屋で働いている。
"Superstition"を歌いあげ、ギターで"Thriller"もアレンジして聴かせた。

サバンナからは42人の合格者が出る。

次のオーディションはピッツバーグ。
誇り高い鉄鋼の都市。
トップは韓国系のヒージュン。
自信は?と聞かれて「少しはあったけど、来てみたら皆のレベルが高過ぎて、
自分なんか全然たいしたことないって思えてきた。」
正直でユーモアがある人柄に好感が持てる。
"How Am I Supposed To Live Without You"
キャラクターと違い歌は手堅く、合格。

リード、26歳。
プロの両親と2歳から舞台経験があるそうだ。
上手い人は想像もつかないアレンジを聴かせるものだ。

クレイトン、26歳、ニューヨークからバスでやってきた。
ニューヨークでは優れたアーティストが多く、
生活は厳しいと言っていたが、自作の歌を聴かせて、
審査員を沸かせる。
もう一曲聴きたいと言わせた。

エーベン、15歳、オハイオから車で家族全員でやってきた。
"Ain't No Sunshine"
天賦の才能を感じさせた。

前シーズンからの再挑戦、トラヴィス、アフリカ系。
"Isn't She Lovely"
高校を中退、家も失い、母も家を出ていった。
父と双子の兄と支えあってシェルターで暮らしている。
昨年よりもさらに状況は悪化してしまったが、
ハリウッドへのチケットを手にすることができた。

2日目のトップはウェディングシンガーでDJのエリカ。
"Will You Still Love Me Tomorrow"
キャロル・キングの歌を自分の物にしている。

シェーン、19歳、父と伯父と一緒に炭鉱で働いている。
「ハレルヤ」を歌ったが残念ながら合格レベルには達しなかった。

ハリー・デイ、24歳。
10代でアイドルグループにいたが、どん底まで落ちた。
生きる気力も失ったところから立ち上がり、
夫の勧めで番組に挑戦したという。
グロリア・ゲイナーの"I Will Survive"
まさに彼女のためにあるような歌だ。

ピッツバーグでは38人が合格。

続くオーディション地はサンディエゴ。
軍隊の都市のイメージらしく、ミッドウェイの艦上にてのオーディション。
アシュレイ・ロペス、26歳のシングルママ。
ホイットニー・ヒューストンの"Always Love You"
難しい歌をここまで歌いこなすとは。

ジェイラ・ギブソン、26歳。
ミュージック・ソウルチャイルドの"Just Friend"を歌った。
エリック・べネイの曲を歌う候補者はいないのだろうか。

エレンのショウにも出たアリー、19歳。
ラップを歌いヒップホップも見せ、男性二人は喜んでいるが、
ジェーローは怪訝な表情。
しかしお調子者かと思ったら、コニー・ベリー・レイの"Like a Star"
けっこう歌えている。

2日目。
カイル・クルーズ、19歳。
バークレイから参加。
モニカ、"Angel"をジェニファーに捧げた。
「今までの男性で最高だ。」と褒められて驚いている。
見た目、話し方と歌のギャップ。
「服装も大切だ。」「スターらしく見せないと。」

ウェートレスをしながら子供二人を育てているというジム・キャリーの娘。
セレブの娘らしからぬ様子に好感度が上がる。
ジェニファーは「ジムと共演した時にあなたは2歳だったのよ。」
と驚いている。
"Something To Talk About"で合格。

通称ウルフ、ジェイソン、24歳の整備工。
前の年にギター職人だったお父さんを亡くした。
父の手作りのギターを持って登場。
"Midnight Special"そしてギターでも、もう一曲歌い合格。

サンディエゴからは53人が合格となった。

さて3か所のオーディションを観ていると、
最初は10代のタレントショウに思えた今シーズン、
それぞれの家族や本人のドラマ、今後の歌や人間的な成長が楽しみになってきた。
難関はやはりグループ審査、たいへんなプレッシャーの中、
この中で残っていく人はいったい誰なのか、今は想像もつかない。