Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

THIS IS IT

2009-10-29 00:00:37 | Weblog
朝、facebookで、「今晩、"This Is It"を観に行く」とステータスを出す。
「楽しんできて!」「感想を聞くのを楽しみにしている。」「明日の朝、観る」
などの返事を貰う。
アメリカで1番早い人で朝一番の上映でも、日本時間の今晩12時頃のようだ。
ブラジルやフランスからも「いいね!」
日本の上映館すべてが夜7時過ぎからとなったのは、世界との時差を少なくするためのようだ。

6時半頃、品川プリンスシネマに到着。
インターネットで押さえたチケットを発券。
以前、「ミラマックスシアター」と言われていた3Dなどの映画が上映されていた
床から天井までの大きな画面があった上映館。
"This Is It"は、そこでの上映となる。

入り口の看板前でコスプレをした男性が近くの人に写真を撮ってほしいと頼んでいた。
マイケルのTシャツを着た人達、素敵なお帽子の4人組など見かけて、
自分の服装、近所なので、少し詰めが甘かったと思う。

20分前に座席に座るとずっとマイケルの曲が流れている。
前の5人はアメリカン。
予約をしたらしい一人が「どう、この席は?」
「最高よ!」「YAY!」他のメンバーが喜んでいる。

映画は始まった。

マイケル・ジャクソンは準備ができていた。
ツアーに出るばかりに用意は整っていた。
キャプションで説明が出ただけで鼻を啜る音が聞こえる。

世界中からオーディションに来たダンサー達。
「人生は辛いことが多い、だからここに来た。"This Is It"」
一人のダンサーのメッセージからマイケルの映像へと。

マイケルは自分のコンサートに、一つ一つの歌に対して、
明確なビジョンを持っていて、努力を重ねていた。
スタッフの指摘にも謙虚に耳を傾け、マイケルと歌ったり、
演奏したりする人の緊張を理解し、手を差し伸べていた。

いつも自分のコンサートを観に来る人達のために身を削って捧げていた。
"I Just Can't Stop Loving You~" デュエットを歌う女性に、最後の"You"は、
観客のみんなに向いて歌わなくちゃ(心を込めて気持ちを表さないと)と訓え、
ギタリストの女性には、ここが君の見せ場だよ、僕がついているから、
もっと高い音で、観客を惹き付けなくちゃ、と優しく話す。
リハーサルの様子がこれだけ撮られていたのは、コンサートDVD、
メーキング付きが発売される予定があったのだろうか。

コンサート用に作られていた様々な映像。
「ギルダ」のリタ・ヘイワースからエドワード・G・ロビンソン、そしてマイケル、
イングリット・バーグマンとハンフリー・ボガードも登場。
画面は「カサブランカ」から「三つ数えろ」に変わったようだ。ボギーと撃ち合いのCG。
森林破壊から地球を救うためのメッセージの映像。

遺族達の気持ちも尊重し、亡くなってから数ヶ月で製作されたこともあり、
映画としてはまとまりがなくなった感じが否めない。
しかし、これはマイケル最後のツアーのドキュメンタリー映像だ。
これから、何十年にも渡って「ヒストリー オブ MJ」といった映画が出てくるだろう。

観終わった感想。
言葉がみつからず、facebookには、"Joy and pain..."と書き込んだ。