Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

JOE 11/8 2nd @Billboard Tokyo

2013-11-10 10:04:15 | その他のライブ
初めてのJOEのライヴ。
Eric BenetファンでかつJOEのファンでもあるJ.Iさんから、
「一度、どんな感じだか観てみたら?」とお誘いをいただく。

いったい私がジョーについて何を語れるというのだろう?
コアなファン達、他のライヴは一切観ずにJOEだけのために、
遠くから飛びっきりのお洒落をして駆けつける長年のファン達がいる。

総勢7名での鑑賞。
Kちゃん、電話を2時間余り2台の携帯から70回近く掛け続けて予約を取ってくれた。
その他にもエリックのライヴでもお会いした方達もいらしている。

黒のタキシードパンツ、ピカピカのエナメルの靴、白いシャツにボウタイ、
ブルーの光沢のあるジャケットでJOEはステージへと現れた。
いきなり場内は総立ち。

その後、アコースティックのギターを持ったJOEが椅子に座ると、
観客達も座り、じっと聴き入る。

ファンに対する徹底したサービス、握手やハグ、
時折見せるはにかんだような笑顔、圧倒的なフェロモンを出す独特の腰振り、
少しづつジャケット、タイを取り、シャツのボタンを緩めて行く様子。
(かつてはエリックもこれをやってくれたものだが)

そしてぶれない歌の巧さ。
ショウを満足げにファンと共に楽しんでいる余裕。

女性はジョーと二人きりのヴァレンタイン、あるいはバースデイのような装い、
男性もそれなりにドレスアップしている。
この辺はエリックべネイファンとしても見習いたい。
ファンの人達が曲をほとんど覚えていて、微笑みながら一緒に歌いつつ、
JOEが歌う姿を見守っている様子もとても良いと思った。

ジョージ・ベンソン 8/30 @すみだトリフォニーホール

2013-09-01 12:57:59 | その他のライブ
大好きなアーティストなのになぜか今までコンサートに行くチャンスに恵まれなかった。
2008年9月の東京ジャズフェスティバル、国際フォーラムの折も逃している。
ようやく初めて観る機会が巡ってきた。
今回の来日はすみだトリフォニーホール 8/30とブルーノート東京 9/1の二回の公演。

楽しみ過ぎて前日の晩、音源を引っ張り出してはいろいろ聴いている内に、
すっかり寝不足になってしまった。
この日は残暑が戻ってきて東京都内でも37度に達し、くらくらするほどの暑さ。
しかしGeorge Benson、灼熱の東京を吹き飛ばす勢いの歌と演奏を聴かせてくれた。

黒尽くめのアウトフィットで登場したジョージベンソン、いきなり"Weekend in LA"で始まる。
わっと叫んでしまったというか、キャー(ギャー?)とシャウトしていた気がする。
二曲目の"California PM"、この辺りからドラムスの響きが少し気になる。
会場の作りがステージ上の天井高があり、周囲の音の反響、共鳴音も強い。
"Being With You"、優しくつま弾くジョージのギターの音色、
そしてドラムスも叩き方のタッチが変わったために気にならなくなる。

"Nature Boy"、ここでギターを弾きつつジョージは歌い始める。
ある映画のテーマ曲として使われていてその時から好きになった曲。
多くの歌手がカヴァーしているスタンダードなナンバーだが、
甘くて感情が走り過ぎている歌い方よりも、渋みのあるジョージの声で聴くこの曲が好きだ。

"It's All in the Game"、ゆったりとした雰囲気が会場を包む。
そして続く"In Your Eyes"には会場全体がとろけた。
ギターももちろんだが、ジョージベンソンの歌は全くぶれない。

そこでじっくり聴かせたジョージ、次の"Feel Like Making Love"
この曲ももちろん多くのアーティストがカヴァーしているが、
エリックべネイも昨年のライヴではこの曲を歌ってくれた。
ジョージのヴァージョンは季節が冬から春になるウキウキ感たっぷりのアップテンポ。
客席で体を動かしつつ、一緒に口ずさむ。

"Turn Your Love Around"、我慢できない衝動に駆られて飛び上がってしまった私。
9列の左端付近に私はいたが、その瞬間、前の席の女性、同じブロックの数人も立ち上がった。
同じ志のファン達が近くにいてくれて嬉しかった。安心して一緒に踊って歌える。

"Kisses in the Moon Light"、
スローでロマンティックな曲に着席してうっとり聴き入る。
タイトルのように月明かりの下にいる状態どころか、
もう炎天下のソフトクリームのようになってしまう。

続く"Nothing Gonna Change My Love for You"、私は日常の中で歌を歌ったり、
ハミングしたりもしない方だが、ある時、ちょっと辛いことがあった時に、
折悪く雨も降ってきて、誰もいない道を歩きながらこの曲を口ずさんでいて、
そんな自分に気付いてびっくりしたことがあった。
もう20年以上前になるけれど、それだけに思い入れのある大好きな曲。
それを初めて生で聴くことができた。


"Lady Love Me One More Night"、
"One more Time!"" One Last Time!"とポイントアウトしながら一緒に歌う。
"On the Manbo Inn"、夏にぴったりのラテンの曲。リズム感が堪らない。

皆の大好きな"This Masquerade"
じわっと聴かせた後、次に来たのは"Give Me the Night"
ここではかなりの人が立ち上がった。
前方に詰めかけたファン達と握手をしながらステージを後にするジョージベンソン。
後方、左右の二階席ともアイコンタクト、手を振って声援に応える。

アンコールには白いシャツとパンツに着替えて戻ってきてくれた。
最新のナット・キング・コールのトリビュートアルバムから"Unforgetable"
そして皆が聴きたかった"On Broadway"
後ろを振り返ると会場のほとんどの人がスタンディングしている。
二階の右、バルコニー席でお父様に連れてこられた様子のセーラー服の高校生、
一緒に拍手し立ち上がって踊っているのが微笑ましい。

濃厚な1時間40分だった。
曲の主旋律以外のスキャットの部分、マイクをスタンディングにして歌う時の様子、
曲に合わせて踊る楽しそうな姿、客席全体への心遣い。
新しいアルバム中心ではなく、皆が聴きたい曲を思った通りに演ってくれたジョージベンソン。
何もかも最高な一時だった。

ライヴハウスでの砂被り席ももちろん良いがステージの全体像が見え、
大きな会場が一体となって盛り上がるコンサートホールの良さも見直した。
翌日、この日の曲をさらいつつ、"Love×Love""Breezing""Love Ballad"がなかったのに気付いた。
今晩のブルーノートでは歌うつもりなのかもしれない。

George Benson(g,vo)
Randy Waldman(key)
Thom Hall(key)
Michael O’Neill(g)
Stanley Banks(b)
Oscar Seaton Jr.(ds)

DREAMGIRLS 8/21 @シアターオーブ

2013-08-27 11:13:17 | その他のライブ
観たいと思いつつ、ずっと時期を逸していた。
今回、SNSで何人か観に行った方の感動の投稿を読み、遅ればせながら鑑賞することになる。
映画はメーキング映像も含めて繰り返し観ていたが、舞台は初めて。

海外版のミュージカル歴と言えば、かつて学生時代ロンドンで一押しと薦められた
「コーラスライン」、その当時日本では聞いたこともなく、
映画でも観て劇団四季版で舞台も観ている「ジーザスクライスト・スーパースター」を選んだ。
しかしこれは映画とも四季版(この当時はまだミュージカルの直輸入を四季は行っていなかった)
とも内容が違いほとんど理解できなかった。

その一年後、「コーラスライン」四季の初直輸入版で鑑賞することになるが、
本場で旬であった時に観てこなかったことが悔やまれた。
しかし内容をわからずに観て感動できたかという疑問も残った。
そしてその後の映画の公開、これもしっかり観て、四季のパンフに付いてきた
台本まで読み込んで待つこと8年後、NYから来日した「コーラスライン」を
ようやく観ることになる。

それ以来、海外版ミュージカルは能・歌舞伎と同様、予習をしっかりして臨む、
というのが鉄則になった。
数年前の「ヘアスプレイ」もDVDを何度も観てから足を運んでいる。
しかし今回観に行くことを決めてからあえて「ドリームガールズ」
DVDには手を伸ばさなかった。映画の印象が強くなることを懸念して。

行く前日にCさんからメールが。
エフィーが一幕目の最後に歌う"And I'm Telling You I'm Not Going"
この歌の意味をちゃんとわかっているのかと。
わからずに聴けば歌が巧いという印象だけで終わってしまうと。
そうだった、この時のエフィーは周りから、親友、恋人、弟にまで背を向けられ、
四面楚歌の状態、その上、カーティスの子供までお腹にはいる。
Cさんのアドバイスのお蔭で前の晩からすでにエフィーへの感情移入が始まる。

新しい劇場、東急シアターオーブ、駅から直結していて、
見晴らしも良く気持ちが良い作りだ。
残っていた僅かなS席の中から二階の中央前方を選んだ。
やはり表情までは読み取れず、休憩時間にオペラグラスを借りることになる。
次回があるのなら、一階前方中央を確保してもう一度観たい。

これから大阪で観る方もあるし、内容は控え個人的な感動と印象に留める。
やはり一幕目のエフィーの歌は圧巻だった。
一人の人の歌でこれだけ大きな会場の人々が涙する。
人は誰も自分は正しいと思い、やっていること、やってきたこと、
が評価されなかった、良い結果に繋がらなかったという辛い経験があるはず。
離れていく恋人への想いだけでなく、そんな苦しい気持ちが集約されたこの曲。
エフィー役のチャリティー・ドーソン、地の底から湧きあがるような、
空を突き抜けるような、そして観客すべての魂に向かって訴える心の叫び。

この歌が終わった途端に一幕目は終了、涙をぬぐう隙もなく、
休憩に入る。

この日にちょっとしたアクシデントがあった。
二幕目が始まってすぐに音響に不都合が起き、
スタッフが壇上に現れ中断するとの説明。
その後、会場全体へのアナウンスがありしばし待つ状態に。
続いて10分の休憩との連絡があり、トータルで約20分後に再開することになる。
生の舞台にはアクシデントがつきもの、
今までにも俳優のコートが脱げなくなった場面やら、
よりによって主役の俳優がセリフを忘れた場面にも遭遇した。
せっかくの良い流れが中断されることを心配したが、
再開され幕が開いた時に会場から一際大きな拍手が沸いた。

この日の観客は、平日の昼間であることもありご年配の方も多く、
また学校が引率して連れてこられた様子の高校生達もいた。
年配の方達もお芝居やミュージカルを見慣れている雰囲気で、
高校生たちもこの夏休みの時期、強制ではなく自ら望んで来た子達だったようで、
アクシデントがむしろ良い結果を生み、キャストへの応援ムードが高まる。

私にとっての後半の泣き所は"Listen"だった。
エフィーとディーナの和解の歌と語りの部分、
映画のビヨンセの歌声の印象が強いが、映画ではディーナの気持ちが、
ここまで際立っていなかったような気がする。
映画は舞台と較べるとドラマチックさが強調され、全体的に刺激が強い作りになっている。
舞台の方が一人一人の心の中のほんとうの気持ちがストレートに伝わってくる。
この場面においてもエフィーだけでなくディーナも苦しんでいたということが胸を突く。

最後の4人での"Dreamgirls"
最初の3人でのこれからの将来を夢見る"Dreamgirls"から紆余曲折を経て、
再会、和解があっての"Dreamgirls"
映画ではそれでも寂しい印象が残るが、舞台はあくまでも多幸感が貫いている。
いろいろあったけれど、最終的にはすべて良かったと思わせるだけの説得力がある。
観た後、涙と共に爽やかさが残った。

終了後、化粧室で鏡を見ると自分の表情がすっきりしている。
良いものを観て感動の涙を流した後は心が洗われるようだ。
少し落ち着くのを待ってエスカレーターに乗ると、キャストたちが大勢出てきていて、
劇場下のショップやテイクアウトコーナーを物色している。
私服姿を見て判別がつくほど精通していないので誰が誰なのやら。
それでも鍛え上げた体、歩く姿や佇まい、一般人とは違うことが一目でわかる。

もう一回観たかった。
次回は初日と楽、それに中日、そして後方から全体を、前方中央で一人一人の表情も観たい。
これから観ることのできる関西方面の方が羨ましい。

RIP George Duke

2013-08-06 22:08:00 | その他のライブ
ジョージ・デュークが亡くなったというニュースが夕方頃に入ってきた。

ロサンジェルスの病院で現地時間の8/5の夜に息を引き取ったと。
記事には昨年の7/18に妻コニーを亡くして以来抑うつ状態にあったとある。
http://www.radiofacts.com/veteran-musician-george-duke-dies/

しかし新しいアルバムも完成させ、自身のHPにはこれからのツアーのスケジュールも出ている。
(追記:8/7午前1時頃、慢性リンパ球性白血病で闘病中だったと発表された
http://www.spin.com/articles/george-duke-dead-keyboardist/?utm_source=spintwitter&utm_medium=social&utm_campaign=spintwitter

昨年の三月初めのビルボード東京でのライヴは、
ジャカルタジャズフェスティヴァルの帰りにどうせ乗り換えるのだから、
東京でもライヴをといった雰囲気でアル・ジャロウと二人のショウだった。
その時はアーティストの来日が立て込んでいて慌ただしい時期だったが、
思い切って行って来たことで最後の姿を目に焼き付けることができた。

Al Jarreau and George Duke @ Billboard Tokyo 3/6 2nd
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20120307

ほんとうに元気だった。
アル・ジャロウがむしろジャカルタから東京への強行軍で弱り気味で、
アルをかばってフォローしてピアノの前と正面のスタンドマイクを行き来しながら、
エネルギッシュなステージを見せてくれた。
生で聴く"Sweet Baby"にも感激した。

George Duke - Sweet Baby


ジョージはエリックべネイが不遇時代に彼のアルバムのボーカルでエリックを使ってくれた。
Gorge Duke、アルバム収録曲"Super Woman"でのEric Benet

George Duke ft Eric Benet Superwoman


彼が作り出した素晴らしい楽曲に感謝するとともに、
ジョージの魂が天国で再び妻と会え安らかであることを願う。

Quincy Jones the 80th Celebration 7/31@東京国際フォーラム

2013-08-04 21:57:08 | その他のライブ
「32年振り、奇跡の来日公演」とサブタイトルが付く。
ありえないこと、またこれを逃したら二度とないかもしれない千載一遇のチャンス。
クインシーに会える、そしてクインシー・ジョーンズのファミリー、
パティ・オースティン、ジェームズ・イングラム、サイーダ・ギャレット、
ハウスバンドの面々も共にやってくる。

ジェームズ・イングラム、前回の来日、いったい何年前だっただろう。
雪の降った寒い日、1月の終わり、8年前だったような?
今回はパティ・オースティンとオリジナルのデュエットも聴けるはず。
クインシーの楽曲には慣れ親しんできただけに期待も膨らむ。

結果から先に書くと、この日は7時から8時半までが日本のトリビュートアーティストの公演。
その後30分の休憩を挟んで9時からクインシーが選び連れてきた新人若手アーティスト、
彼らのパーフォーマンスが約1時間強、その後、大御所の登場となり、
終了は11時をまわった。

日本の若手達、彼らの熱烈なファン達も多く来ていて、
クインシーのファンと彼らを観に来たファンとこの日は二種の観客がいたようだ。
辛口のコメントは避けたいと思うが、全体として大舞台での緊張もあったとは言え、
やはりそのジャンルに相応しい歌唱法、発声発音、
この日のイベントの趣旨、会場の大きさに添ったステージマナー、
一か所の見せ場だけでなくトータルな面で一曲を最後まで歌い切ってこそ、
プロと言えるのではないだろうか。

またこの日に選ぶ若手アーティストとしてせめてある程度のキャパのライヴハウスで、
単体でショウを持てるくらいのレベルの人を選んでほしかったと思う。
もちろん健闘していた人、楽しませてくれた人、好感の持てるアーティストもいました。

小野リサ、10年以上前にブルーノートで観ているが、
相変わらず美しく落ち着いた佇まいで「ワンノートサンバ」

小曽根真とNo Name Horses、2009年の夏、ブルーノートで観て以来だが、
この会場、国際フォーラムの大きさがビッグバンドにフィットする。
ノーネームホースの面々の中に
我社で学生時代アルバイトとして2年ほど働いた岡崎正典の姿をみつけ興奮する。
岡崎はソロも取る。
その後観客席をノーネームホーセズ達は練り歩き、客席と一体化する熱い演奏を聴かせた。
小曽根眞のトークとピアノも冴える。
クインシーはバークリイ音楽院出身、小曽根も同窓なら、
岡崎もまた奨学金を得てバークリイに留学している。
クインシーはこの日の後半で小曽根の挨拶と演奏に触れ称賛した。

ゴスペラーズ、次に続くクインシーファミリーへ渡すバトンとして、
相応しいパーフォーマンスを見せた。
「このイベントに呼んでいただけたこと、この日に仕事が入っていなかった幸運に感謝。」
という思わずもらした本音のコメントには個人的に吹いてしまう。
なぜなら親しいアーティストの方から基本的に先に声が掛かった仕事を優先するために
後から来た美味しい仕事を逃すことがある、と聞いたことがあるから。
アーティストのスケジュール、時として3年先まで決まっていたりする。

しかしここでゴスペラーズが"Stuff Like That"を歌ったので、
本編でのパーフォーマンスはないことになる。
Kが"One Hundred Ways"を歌った時も、ジェームズのこの曲は今日は聴けないのかと、
若干複雑な気持ちに。

休憩時間に客席にいたデビッド・T・ウォーカーと遭遇する。
マリーナ・ショウとのライヴの後も引き続き東京に滞在し、
この日は観客として観に来ていると話していた。
立ち上がると通路に向かう間にさっとジャケットを着た。
いつもダンディーさに拘るデビッドらしい。

9時からの後半はクインシーが連れてきた若手。
ニッキー・ヤノスキー、19歳だがしっとりした曲は情感たっぷりに
アップテンポも軽快に歌い上げる。
またアピアランスもとても映え、若手にしてエンターテイナーだ。

個人的には才能あるピアニストの演奏のそれぞれの個性を堪能できたことに大満足だった。
アルフレット・ロドリゲス、キューバ出身とのことだが、
ラテン独特のリズム感と感性、力強いタッチ、ペダル遣いが絶妙でグイグイ惹きつけられる。
ジャスティン・コフリン、盲目のピアニスト、繊細な演奏を聴かせる。
心の純粋さが滲み出る。
エミリー・ベアーはまだ11歳。
日本のピアノ教育は演奏の正確さ、欧米では感情表現に重点が置かれると聞くが、
まさにエミリーは子供でありながら豊かな感性と創造性が伝わってくる。
それでも初々しさが何とも可愛らしい。
余談だが10時過ぎに子供を働かせて労働基準法とかに障りはないのか、
アメリカでは映画の撮影の折など子供の労働時間に法的な制限が加わるそうだが、
日本ではどうなのかなどとその日にご一緒した方と内輪の会話をする。

この日のピアノ、スタインウェイ、会場の大きさから小振りに見えてしまうが
おそらくDタイプ、休憩時間中も調律が入らないまま全員が弾く。
小曽根真のみ、YAMAHAが運び込まれる。
もちろん小曽根の要求には違いないはずだが、
小曽根はYAMAHAアーティストだったかなとふと考える。

ブラッシュ、「Xファクター」アメリカのオーディション番組にある「グループ部門」
そこに登場しそうな女性5人組。
出てきた瞬間、後ろの席の人が「先週温泉で観たのがあんな感じ。」などとのたまうが、
歌って踊り出したら、とんでもない。
クインシーがアメリカからわざわざ連れて来るだけの実力と迫力があった。
この中に一人いた日本の女性、彼女がメンバーの中で一番光っていた。

10時20分をまわった頃、ようやく御大達の登場となる。
最初のインストの二曲目"Killer Joe"
2009年のニューオリンズ、エッセンスフェスティバル、
スーパードームのラウンジでのエリック・べネイのライヴ、
観客を二班に分けてエリックはこのメロディーを歌わせた。
あの時にチャーチ化した雰囲気に圧倒されたこと、
この曲はアフリカ系アメリカ人の人達にとって、
馴染みの深い曲なんだなとバックグラウンドの違いなどを痛感してしまった、
そんなことを振り返りながら聴いていた。

クインシーのヒストリーを遡る映像が左右の画面に映し出される。
以前観たレイ・チャールズの伝記映画「レイ」の中で、
ある地方にツアーで行こうとするレイにクインシーが、
「あの辺りは差別が厳しいからやめた方が良い。」
とアドバイスするシーンがあったのをこの時に思い出す。
クインシー・ジョーンズの80年の人生、音楽活動の中には、
様々な差別との戦いもあったはずであることを忘れてはならない。

Pati Austinがステージ上に現れると、いきなり「愛のコリーダ」を歌い始めた。
楽しみにしていたこの曲、しかしアンコールかと思っていただけに
不意を襲われスタンディングし損なう。
続く"Say You Love Me"
パティー・オースティンが「私が若い頃に書いた初めての曲なのよ。」
との説明と共に歌い始めるとそこに登場したのは松田聖子だった。
初めて観る松田聖子、パティーと並んでも全く遜色ない。
互角にデュエットし、パティーを立て、観客にもアピールする。
長年エンターテイナーとしてやってきただけでなく、
海外でも通用するレベルを目指して努力してきたことがわかり、
すっかり見直してしまった。

ようやくジェームズ・イングラムが紹介され"Just Once"
8年前のブルーノートのライヴの時と較べると、
心なしか痩せて声も細くなったような気が。
パティー・オースティンとのデュエットで"Baby Come To Me"
この二人のデュエットを聴ける一期一会の機会、
今後、それぞれのライヴがあったとしてもデュエットはバックコーラスとになるはず。

Siedah Gared、個人的にはこの日、一番のパーフォーマンスだった。
サイーダ、生で観るのは初めてだったが、親しみがある可愛らしい雰囲気。
でもこの曲を歌えるのは彼女しかいないと思わせるだけの存在感がある。
もっとサイーダの歌を聴きたかった。

この後、インストを挟み、
最後はマイケル・ジャクソン・トリビュートのスニペットで客席を沸かせる。
アンコールはこの日の出演者全員での"We Are The World"

終了して国際フォーラムの外に出たのは11時15分頃。
盛り沢山だったが、貫いていたのは音楽のパワーの偉大さ。
私事だが事故のようなものに遭い怪我をしてしまい、
以来数か月ぶりのコンサートだっただけに、
ライヴミュージックを聴く恩恵に授かれること、
音楽の持つ力の素晴らしさに改めて感謝する特別な夕べとなった。

永遠のキャロル・キング

2013-06-10 11:16:37 | その他のライブ
5/23にホワイトハウスにてオバマ大統領夫妻はキャロル・キングの
ガーシュウィン賞受賞を称え、その様子は5/28にテレビで放映された。
キャロル・キングの代表作"Natural Woman"をエミリー・サンデーが歌い、
キャロルも"I Believe in Loving You"を初めてライヴで歌った。
かつてハル・デビッドと1999年に作成したこの曲、
昨年にハルが亡くなったこともあり追悼の意を込めて今回この曲を選んだと。

キャロル・キング、現在71歳だろうか。
私は中学生の時からキャロルの大ファンだった。
当時高かったレコード、お茶の水のディスクユニオンで海賊盤を買い、
擦り切れるほど聴き込んだ。

2007年の来日、埼玉アリーナにて初めて生のキャロルの歌声を聴いた時の感動は
言葉に言い尽くせない。
それは不思議なコンサートでファギー、キャロル・キング、メアリー・J・ブライジ、
が順番に歌い、それぞれのファン層も多様だったが、
最後は三人での"Natural Woman"のパーフォーマンスとなり、
これはお互いに相手をリストペクトする気持ちが溢れ圧巻だった。

その後、キャロル・キングの伝記的な映画も観たが、
初期の頃のキャロルは自分の曲をソロで歌ってもヒットしないことから、
書くこととプロデュースに専念し、
そこから多くのアフリカ系アメリカ人アーティストの楽曲が生まれたことを知る。

音楽好きの人達と話していて自分の音楽の原点は誰かという話になった時、
その場で即答できなかったが、その後よくよく考えてみて、
キャロル・キングだったと気づいた。
自分の中で知らない内にキャロルの曲からR&Bの流れへと繋がっていたのだろう。

それだけにエリック・べネイが2011年の来日で自分の曲以外の曲として、
"You've Got A Friend"を選んで歌ってくれたことはほんとうに嬉しかった。

ホワイトハウスのホール、オバマ大統領夫妻が正面で見守る中、
キャロル・キングは自分の波乱万丈の人生を振り返るかのように、
"I Believe in Loving You"を感慨深げに歌っている。

Carole King: Library of Congress Gershwin Prize | Carole King: I Believe in Loving You | PBS

But I'm Just Sayin'

2013-05-20 11:19:22 | その他のライブ
2006年頃に存在を知り、ずっと生で観ることが叶わないアーティストがいる。
シンガー&ソングライター、アンソニー・ディクソン。
ニューヨークに在住なので、その近辺では時々ライヴをやっている。
本人ともマイスペース時代に繋がり、時々やり取りをしている。

初めて観たアンソニーのYoutube動画は、
ステージもないCDショップの階段で歌う映像だった。
ほとんどストリートに近い状況で自作の曲を歌うアンソニーの姿に感動した。
その他、友人の結婚式だろうか、突然指名を受けて、
ジェフリー・オズボーンの"Wings Of Love"を歌うアンソニーの映像、
ライヴでボサノバ「イパノマの娘」を歌う映像も観た。

日本には中々来れそうにないので、こちらからいつか出向くしかない、
そう思いながら、機会は巡って来ない。

今回のプロモーションヴィデオでアンソニーはゲイであることを、
はっきりとカミングアウトしている。
益々アンソニー・ディクソンが好きになった。

But I'm Just Sayin'

懐かしのドナ・サマー

2013-05-11 10:19:13 | その他のライブ
1979年の6/19、私は武道館に大勢の仲間と共にいた。
ドナ・サマーを観るために。
自分の席からドナの姿はしっかりとは見えなかったけれど、
ほとんどスタンディング、ノンストップでドナのヒットソングを聴きながら、
一緒に歌って踊っていた記憶がある。
季節は初夏、学生時代最後の夏の始まりだった。

甦ったドナ・サマーを観たのは「アメリカン・アイドル」たぶんシーズン8辺りだろうか?
復活し、新しいアルバムを出したとライアンに紹介され、
ステージで懐かしの曲をメドレーで歌った。
その時、ドナの美貌も歌の力も衰えていないどころか、
更に増していることに驚きと感動をおぼえた。

ここのところ、今放映中の「アメリカンアイドル シーズン12」
度々、ドナ・サマーの曲が出てくる。
中でもトップ4、アンバーはドナ・サマーの曲が良く似合う。
もうすぐドナの一周忌、5/17が近づいている。

せっかく再び音楽の世界に戻ってきて歓迎され、
新しいアルバムからシングルヒットも出たのにと、
昨年はドナの訃報に残念な気持ちで一杯だったが、
あるインタビューを見たことで、最後に花を咲かせることができたドナは
幸せだったんだと思い直した。

http://www.youtube.com/watch?v=zmq8Fk_TjNU

インタビュー中でドナはかつて自殺しかけたエピソードを語っている。
結婚に失敗し、一人で子供を育てていて睡眠時間は少なく疲れ切っていた。
何も考えずに窓から外に向かって乗り出そうとした時、
部屋に入ってこようとして鍵を開けたもののチェーンが掛かっていたため、
入れずにいるメイドとドアの隙間越しに目が合った。
彼女を部屋に入れるためにチェーンを外しに行く。
その時、自分が何をしているかも気付かずにやろうとしていたことに動揺した。
それから2年間、治療を受けてやっと自分を取り戻すことができた。

「あなたにとってトップとボトムの瞬間は?」との質問に、
音楽をやっていてヒット曲を出したり、グラミーを取ったりするのは至福の時、
そしてボトムな瞬間は自宅にいてソファーに座り「次はどうしたいいの?」と思う時。

「再び業界に戻り新しいアルバムを出したのは?」と聞かれ、
引退した後、家でのんびりしながら、テレビで「デスペレートな妻たち」を見たり(笑)
建築の勉強をしたりもしたが、「私の人生ってこのままずっとこれで終わりなの?」
なんて考えたりした。
自分にとって最高の瞬間を思った時、やはりそれは音楽、歌うことだった。
そして年を重ねた今、前よりもずっと深いものが歌えるはず。

動画はデビッド・フォスター&フレンズで歌うドナ・サマー。
最後に歌う「ラスト・ダンス」
ディスコクイーンと呼ばれたドナのその後の経験や人生の重みが伝わってくる。
若い頃のドナが歌ったのとは違う「ラストダンス」に涙。
ステージ上でのドナサマーは輝くばかりの美しさだ。

R.I.P. Donna Summer

DONNA SUMMER Last "Mini-Concert" (LAST DANCE)

Nicole Henry 12/21 1st @ Cotton Club Tokyo

2012-12-23 12:52:54 | その他のライブ
ニコール・ヘンリーのライヴを初めて観たのは渋谷の東急セルリアンタワー内のJZ Brat。
あれは8年位前だろうか。
梅雨の真っただ中「東京にフロリダの青い空を届けたくて。」
ニコールはロイヤルブルーの肩を出したドレスで"Blue Sky"を歌ってくれた。
一番前の席に横に一列、友人たちと陣取ったが、
ニコールの歌うスタンダードなジャズナンバーにうっとり、
気取りのない性格、ミュージカルっぽい仕草、
スタイルが良くて、とにかく綺麗な人だったということが印象に残っている。

コットンクラブは昨年に引き続きクリスマスのアーティストにNicole Henryを選んだ。
ライヴ仲間の方からお誘いを頂き、初めてのクリスマスのコットンクラブ。
テーブルや店内の飾り付けが雰囲気を盛り上げる。

初めて後方のソファー席に4人で座ったが、ここからの視界の良さ、
ステージを見下ろし、ヴォーカリストの立ち位置にも近い。
観客はいつものR&B系ライヴとはまた様子が違う。
ジャズファン、そしてクリスマスのイベントとしてこの日のショウを選んだ方達。
隣の席はアツアツのカップル、反対側は着物姿の女性を連れた男性。

インストが客席を暖めた後、
ニコールはホルダーネックの白地に大きな柄の入ったロングドレスで登場。
映画「サウンド オブ ミュージック」から"My Favorite Things"
来日は今回で11回目になるという。
そしてここからはずっとクリスマスソングのオンパレードになる。
本人もクリスマスアルバムを既にリリースしているそう。
一曲だけ途中で「来年の1月にアルバムを出すの。その中の曲を。」

後方の席から眺めるニコールの所作は美しい。
腕が長く前に観た時よりもずっと筋肉質になっている。
歌だけでなく体もそうとうに鍛えている。
クルー達もニコール本人名義のバンド。
全員で日本に向かうという書き込みをフェイスブックで読んだ。
それだけに息の合った演奏を聴かせる。

クリスマスソングの数々をスタンダードなまま、あるいはアレンジを効かせて歌った後、
アンコールで戻って来た時に、
「どの歌手が好きか、見習いたいと思う人は誰かと良く聞かれるけれど、
その中の一人はアレサ・フランクリン。
彼女のブルージーなところ、そしてゴスペルの要素が入った曲も私の好みなのよ。」
"Spirit in the Dark"

これが秀逸だった。
初めて観たニコールの違った一面。
客席もかなり盛り上がっていた。

楽屋へと戻っていくニコールへと女子三人、立ち上がって声援を送ると、
にっこりと応えて手を振ってくれた。

終了後、1stの後のサイン会はなし。
ソファー席の頭上にある素敵なオーナメントと共に記念撮影をしようと、
スタッフに頼む。
「これがきれいだから写真を撮りたいと思って。」と言うと、
「実は私が作ったんです。」というお返事が。
そして写真が暗くならないようにと上のライトまで付けて撮影して下さいました。
いつも感じの良いコットンのスタッフに送り出されて気持ち良くお店を後にする。

行きがけに東京駅で降りた時には大勢の観光客、
改札内でも外でも交通整理が行われていた理由をコットンクラブから出て、
知ることとなる。

東京駅のライトアップ、クリスマスイルミネーションも見ることができて、
大満足の夕べとなった。
お誘いくださった方、ご一緒した方々に感謝。
来年も楽しく感動を呼ぶたくさんのライヴ運に恵まれますように。

エリックべネイファンズ

2012-12-20 00:00:23 | その他のライブ
昨夜、大阪京橋のBeronicaで行われた"Smooth & Soul Live"
シンガー&ソングライターのuprightが出演し、
オリジナルソング、そしてEric Benet"Chocolate Legs"
"I Really Don't Want Much for Christmas"などを歌った。

今年5月のエリックべネイの来日、
ライヴ最終日、ブルーノート東京でのエリックべネイとのミート&グリート、
記念撮影でエリックの両側に収まったuprightさんとkorinさん。
そんな縁からkorinさんはuprightさんの大阪のライヴへ行き、
素敵な写真とライヴレポを届けてくれた。

私も今年は叶わなかったけれど、来年はぜひuprightさん、
東京でのライヴには行ってみたいと思っています。

そしてやはりEric Benetファン繋がりのtakakoさん。
マサ小浜とジーノ日野賢二の熊本のライヴ、
地元でライヴがあると知ったのが当日であったのにもかかわらず、
駆けつけて熱気溢れるライヴのリキャップと写真をアップしてくれた。
マサさんとジーノさんが熊本でも愛され、大勢のファンに囲まれている様子、
楽しく読ませていただきました。

大阪や熊本のライヴ、それぞれ自分も行った気になり、
ワクワク・ドキドキした。
エリックべネイのファンになったことで音楽、人の輪が拡がっていく。
何だかこういうの凄く嬉しい。

Korinさん、Takakoさん、ほんとうにありがとうございました!

Justin Bieber-Never Say Never

2012-12-18 12:18:41 | その他のライブ
ここのところ、繰り返しWOWOWで放映されているジャスティン・ビーバー
"Never Say Never"そして"All Around the World"

ずっとブログを読んで下さっている方は私がジャスティンのことを書き出したら、
呆れるかも知れない。
しかしドキュメンタリー映像を観ている内に何とも言えぬ親しみが、
沸いてきてしまった。
曲に共感できるとまではいかないがライヴ映像などを見ると惹きつけられるものがある。
それもそのはず、ジャスティンはスティーヴィー・ワンダーやアッシャー、
ニーヨ、マイケル・ジャクソンの曲を子供の頃からカヴァーし動きを真似てきた。
リズム感の根底にR&Bが刻まれているのかもしれない。

何人かのアーティストを応援してきて、業界の状況などを垣間見る内に、
ファンとしてではなく、アーティストの立場、目線で、物事を見たりするようになった。
あるアーティストが大きなホールに出演した時に前日にリハーサルの日が設けられていた。
「どうだった?」と尋ねると「名刺交換でほとんど終わってしまった。」という返事が返ってきた。
ジャスティン・ビーバーのドキュメンタリーを見ていても、
やはり大きな会場でのコンサート前、裏方やゲスト、プロデューサー、
様々な人にジャスティンが紹介され挨拶していく場面がある。
喉を使うアーティスト(本番前には余り話さない方が良い)、
そしてまだ18歳にもならない若者が、一人一人に気の利いた言葉を掛けていく。

共演するジェイデン・スミスはこの日が初舞台、ジャスティンよりも後輩で若いが、
ジャスティンに対して決して謙虚には接してこない。
「両親がヘリで駆けつけてくる。」と話している。
ウィル・スミスの息子として育ったジェイデン、14歳からデビューし、
家族を養っているジャスティン、二人の環境は対照的だ。

ジャスティンのファンでずっと応援している難病の子供には、
抱き上げて自分の家族のように深い愛情を表している。

ドキュメンタリーの中でジャスティン・ビーバーの日常と、
そこに至るまでが映像と言葉で語られる。
12歳から小さな町の公会堂の階段でギターを持ち歌っていたジャスティン。
地元のコンペに出て2位に終わるが、その後母親がその時の映像、
またその他の映像も遠くの親戚達に見せたくてyoutubeにアップし始めた。
それを見た当時はマーケティングの仕事をしていたスクーター・ブラウン、
ジャスティンの母、そして学校へも連絡をする。
両親を説得して二人で売り出していくことになるが、中々巧くいかない。

偶然会ったアッシャーの前でファンだったジャスティンは彼の曲を歌おうとして、
スクーターに止められる(失礼だからと)
いき詰まった時に再びアッシャーと面会し、彼の前で歌ってきかせる。
その後、ジャスティン・ティンバーレイクも興味を示し始め、
アッシャーとティンバーレイク二人からのオファーを受ける。
ジャスティン・ビーバーがパートナーとして選んだのはアッシャーだった。
そこからはぐんぐんとトップへの階段を上っていく。

ファンを大切にし、サーヴィス精神旺盛。
若くして自分が大所帯を担っているという責任感も持っている。
子供の頃からの映像を観ているともちろんたいへんな努力もしているが、
やはりマイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーがそうだったように
「神童」と言えるだけの特別な光を放っている。

ツアー前にアッシャーから特別ドリンク、青汁を勧められる。
まずくて飲めないというジャスティンに周りの人は先輩であるアッシャーから
頂いたんだからと最後まで飲ませる。
知り合いのアーティストから「風邪をひいて咳が出る、熱が出たとしても演奏はできる。
でもお腹に来てしまった時ばかりはそうはいかない」
と聞いていたので、コンサートを前にして青汁を飲み干すジャスティンの姿に、
こっちが心配してしまう。
嫌々ながらでも素直に飲むジャスティン、飲ませる周囲の人も、
普通の子供としてジャスティンにあるべき姿を教え自然体で接しているのかもしれない。

ジャスティン・ビーバーの今後についての話になる。
スクーターは「一時的なブームだとの批評もあるが、ずっとそう言われ続けながらも、
残っていくと信じている。」
アッシャーは「ジャスティンが続けたいと思う限り、この状況は続いていくよ。」
確かにアッシャーの言う通り、アーティストにとって大切なのは、やり続けるという気力だ。
もちろん一般人にとっても。
モティヴェーションを失わない限り、ジャスティンは今の人気を保ちつつ、
きっとファンと共に年を重ねていくことができるはずだ。

ソウルサーチンが選んだ「マサ小浜スペシャル」の曲は?

2012-12-17 11:59:04 | その他のライブ
12/16にインターFM「ソウルサーチン」にて、12/6に行われた
「マサ小浜スペシャル part9」の様子が紹介された。

先週亡くなったインドのシタール奏者、ラヴィ・シャンカールの曲、
「インド・ジャパン・フィナーレ」がまず追悼の意味を込めて流される。
たまたま、12/6の「マサ小浜スペシャル」でマサさんは、
ギターの『シタール奏法』について話していて、
その影響を受けた曲として"Everytime You Go Away"をライヴでも演奏していた。

バックミュージックでマサ小浜&フレンズの演奏するプリンス"Purple Rain"
が流れ始める。
この曲は最近のマサさんのライヴではいつもアンコールに演奏される。
マサ小浜&フレンズのテーマソングとなっている。

そして一曲目は12/61stの最初の曲、ロバート・ジョンソン"Cross Road"
クリーム、エリック・クラプトンも演奏している曲。
いつもは緩やかにウォームアップしていく感じのライヴだが、
この日はしょっぱなのこの曲、キレキレのマサ小浜のギターから、
凄いテンションに入り込んだ。
ケイリヴ・ジェームズの出すブルースっぽいオルガンの音も冴える。
一曲目から観客の手を取ってギターに導いたり、客席を演奏しながら回ってくれたこと、
思い出しながらラジオを聴く。

「エリック・べネイ・コーナーでは"Harriett Jones"、
これも良い曲なんです。」と吉岡正晴氏。
既にマサ小浜スペシャルで「エリックべネイコーナー」
定着したことが認定されたようで思わずニンマリ。

バックミュージックにかかるのはルーサー・バンドレス"Never Too Much"

続く曲は昭和歌謡コーナーからザ・ピーナッツ「恋のヴァカンス」
この曲はロシアで知る人ぞ知る曲となり、ロシア語の歌詞が付いたヴァージョン、
そしてロシア映画のテーマ曲にもなったと聞いた。
10月に行ったサルサイベントでもラテンバンドが演奏して歌った。
日本の歌謡曲でも海外に通じるエッセンスのある曲。
途中でマサ小浜は映画「パルプフィクション」のテーマを挟む。
ラジオでは紹介されなかったが、
その後、映画007のテーマをおまけでちらっと弾いてくれたりしている。

次回の「マサ小浜スペシャル Part10」番組中では2/12とお話しされていたが、
facebookの方では2/13?近日中にどちらかはっきりすることでしょう。

次回のマサスぺがますます楽しみになるラジオ放送でした。
番組のレコーディングは下記のリンクより聴くことができます。
https://soundcloud.com/#soul_searchin_11/soul-searchin-radio-2012-12-16

マサ小浜スペシャル Part9 12/6 @Blues Alley Japan

2012-12-07 15:18:35 | その他のライブ
今年、確か3回目のマサ小浜スペシャル、"Masa's Lounge"と合算すると、
通算4回目のマサさん名義のライヴ鑑賞になる。
その他にも今年は久保田利伸のニューヨークオールスターズ、ブレンダ・ボーン、
スライ&ファミリーストーンのトリビュート等のライヴでも、
マサ小浜さんの演奏を聴く機会に恵まれた。
エリック・べネイのライヴにもマサさんはジーノと共に足を運んでくれた。
そしてこの日が今年のマサ小浜の演奏の聴き納めになる。

いつもは徐々にウォームアップしていくマサさん、
今回は1stの始まりから、トークも冴えテンションが高い。
ギターをステージ周辺の観客の手を取り弾かせたり、ステージ周りを練り歩いてくれたり。

ツイッターでマサさんのライヴは「女子力がアップするライヴ」と書いた人がいたそうだ。
マサさんから「女子も男子も『女子力アップ』して帰って下さい(笑)」
恒例のマイケル・ジャクソンコーナー。
この日はジャクソンズのコンサートとも重なる中、マイケルファンなのに、
こちらのライヴを選んでくれたMちゃんにマサさんからお礼の挨拶。
曲は"P.Y.T"(Pretty Young Thing)

この時期に相応しく"The Christmas Song"

プロレスのテーマソング、"Spinning Toe Hold"
これは入場のテーマであると同時にプロレスの技の名前でもあるそうです。

80年代コーナーではその当時流行った『シタール』というインド音楽調のギター奏法、
例えばと"You're Everything"をチラ弾き、Hall&Oates、そしてポール・ヤング"も歌う
"Everytime You Go Away"
コーラスの部分"Everytime you go away,
you take a piece of me with you"を皆でコーラス。

確かあれは85年だっただろうか。
アナハイムの知人宅に居候していた私は、
6月のカリフォルニアの気候とぴったりフィットする雰囲気のこの曲が、
ラジオから流れてくるのを聴いていたことを懐かしく思い出す。

イントロの部分がとても気に入っているというマサさん、
そこだけもう一度やろうとすると、ジーノは次の曲のためにベースを替えてしまっている。
ベースが間に合わずにギターだけでイントロ、そしてジーノのベースを加えてもう一度。
「あ~すっきりした!」とマサさん。
ギターにベースが加わっていく変化も面白かった。

2ndは前々回のMasa's Loungeと同じく"Rose"から始まる。
George Benson"Love X Love""On Broadway"

90年代のR&Bとして今回マサさんが選んだのは、
ミント・コンディション"What Kind of Man Would I Be"

恒例の昭和歌謡シリーズはザ・ピーナッツ「恋のバカンス」
先日の村上龍"Ryu's Latin Night"、サルサイベントでもキューバの奏者たちが、
この曲を演奏し歌っていた。
途中で挿入された曲、聴きながらトラヴォルタの顔が浮かんできて
「何の曲だったろう?」と考えていたら、
映画『パルプフィクション』のテーマだったとマサさんから説明あり。

ここでなぜか、最近新シリーズが公開されたことを祝してか、
007のテーマをキーボードのケイリヴが始め、マサ、ジーノともにさらっと聞かせる。

そして恒例のブルース、前回も素晴らしかった"Stormy Monday"
今回は客席からマイラ・ケイさん、メロディーさんがステージに呼ばれて、
それぞれブルージーな世界を表現してくれる。
マサさんから「まだぼやきたい人いませんか?」との問いかけに、
ステージにアパレルメーカーの社長サイトウさんが登場。
「調子の良いのはユニクロだけ。でも負けてはいられない・・・」と唸る。
会場は爆笑。皆さん、素敵でした。

さて待ちに待ったエリック・べネイコーナー。
もう一部の時から何を演奏してくれるのか気になって落ち着かなかった。
皆の予想を見事に裏切り、Newアルバム"The One"から"Harriett Jones"
黒人霊歌を土台にしたこの曲、ブルースからの流れに繋がりつつ、
スタンディングで盛り上がる。

"Swing low swing low sweet Harriett, Baby want you let me come home!"
"Pretty pretty girls all over me, these pretty pretty girls wont let me be"
ケイリヴと一緒にコーラス。

思わぬ曲だけに嬉しさは格別、この後エリックべネイ宛てに
「日本のブルースアレイでマサ小浜が"Harriett Jonesを演奏しているよ!」とツイート。
ところが@Blues Alley という部分が別の人のアカウントにリンクしてしまったので
慌てて取り消し、書き直したものをその後ツイートすると、
何とエリックべネイが最初のツイートを直後にリツイートしてくれていたことに気付く。
消去してしまったのが残念。

ルーサー・ヴァンドレス"Never Too Much"

マサさんのこの日のジャケットのデザイナーの方のリクエストで、
TLC"Red light Special"
最後にまたケイリヴは007のテーマをちらり。

アンコールはお約束のプリンス"Purple Rain"

満席、立ち見も出て、ジャクソンズ終了後駆けつけてきた方もあり。
吉岡先生もいらしていてセカンドの途中には間に合ったそうです。

前回の「マサ小浜スペシャル」がゲストに重鎮・日野皓正を迎え、
格調のあるものだったのなら、今回はアットフォームな感じが、
とても楽しく益々充実していくマサスぺ、毎回が見逃せない。
(セットリストはMr.AOKIにご協力いただきました。ありがとうございます!)


マサ小浜スペシャル パート9
~ザ・師走スペシャル~ the shiwasu special
(G)マサ小浜 (Key/Vo)Kaleb James (B)日野JINO賢二 (Ds)Jay Stixx

The Three Degrees @ Cotton Club 12/1 1st

2012-12-02 12:18:34 | その他のライブ
中学高校時代の同級生と一緒に二年前行ったスリーディグリーズのライヴ、
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/e/a2a8089fee781a0f7eaec8d67ba499f7
二人で一緒に最初からスタンディング、歌って踊って青春時代にタイムスリップした。

今年もあのノリで盛り上がろうと12/1を予約。
自分のブログを遡って検索すると2年前に行ったのもやはり12/1だった。
前回の時、友人はアフロのかつらと点灯する大きな蝶ネクタイを用意していて、
それらを着用して鑑賞となったが、
今回、彼女が持ってきたのはワンちゃんの夜のお散歩用の点滅する首輪。
それを付けようと言われたが、さすがに首輪はちょっと。
で、手に持って振るだけにしました。

いきなり、the O'Jays "I Love Music"で登場。
前回は三人ともそれぞれ型違いの赤のドレスとシューズ。
プロモーション映像を観ているとピンクのドレス、光物系の水色のドレスも出てくる。
お揃いのつもりでピンクのブラウスを着て行ったがスリーディグリーズは赤いドレスで登場。
前の時とはバックスタイルが違う、そして今回は全員が同じ形。
でも靴は一人づつ形が違っていてお洒落。

KC & the Sunshine "Give It Up"
スティーヴィー・ワンダー"Superstition"
"Halleluhah"
エモーションズの"Don't Ask My Neighbors"
なんとLabelleの「レディー・マーマレイド」まで。
"Lady Mamalade"には飛び上がりました。

お約束の日本語の曲「苦い涙」
日本語の歌詞も入る「天使のささやき」"When Will I See You Again"
「荒野のならず者」"Dirty Ol'men"等の他にも、
その当時の人気ヒットメドレーがたっぷり。
最後はEarth Wind & Fire"Boogie Wonderland"

ヘレンのトークはいつものように日本語も交えて、ギャグ満載。
英語も簡単な言葉で話し、みんなに「わかった、今の?」と確認する。
「ヴァレリーは歌が上手だけれど、何しろキャリアが長いから。
恐竜がいたころから歌っているからね。」
ヴァレリーも「はい、竪穴式住居に住みながら歌っていたわよ。私は。」

「今日、独身の人は?」と挙手させて手が上がった数が少ないと、
「今日のお客様はみんな、『オクサマ、ダンナサマ』なのね?」
「まあ、今結婚していても別れる人もいるだろうし、
私達は独身の『カネモチのオトコ』を探し続けるわ。」

とにかく来たからには楽しんで良いエネルギーを出して、
発散してハッピーになって帰って欲しい、そしてまた会いましょうと。
「みんな、エクササイズしている?」
挙手率が低い。「仕事に行くのも家事をするのもエクササイズよ。
みんな、やっている?」多くの人が挙手。
「それではここで立ち上がって汗をかきましょう。」
「ブギーワンダーランド」では全員で一緒に振りをつけて歌う。

最後は「皆がこうやって集まってくれるから、毎年日本に私達も、
来ることができる。ほんとうにありがとう。感謝しているわ。
私達があなたたちのことを大好きだって覚えておいてね。」

ステージに向かって右のカウンター席、
ほぼ最初からスタンディングで一緒に歌ったり踊ったりしていたが、
熱くなるし息切れもする。
ずっとノンストップで歌い通す数曲もあり、スリーディグリーズの鍛え方、
また日本語もあれだけ挟めるのは勉強したりして、かなり努力していることがわかる。
何よりも観客を楽しませて自分たちも楽しんでいる姿は観ていて気持ちが良い。
変わらない、そして進化しているスリーディグリーズ、来年もまた行ってしまいそうだ。

マサ小浜さんが演奏するエリックべネイの曲は?!

2012-11-22 10:33:26 | その他のライブ
目黒ブルースアレイにて12/6(木)に行われる「マサ小浜スペシャル パート9」
http://www.bluesalley.co.jp/schedule/syousai.html?c_code=Schedule-20121002225725&status=ok&disp_date=201212&type=s#b

マサさんから昨日「今度は違うエリック・べネイの曲を演りますよ!」
とメールを頂く。

これまで、Eric Benet"Spiritual Thang""I Wanna Be Loved"
をライヴで演奏してくれた。

さて、今回はいったい何だろう。
ずっと予想して来て外れている"Why You Follow Me"
今度こそ、聴けるかな?
ギターのソロが映えるのでこの曲かと思っているのだけれど。

あるいは"Sing To Me"
この曲もエリックがアコギを自身で弾きながら、
ソロでライヴで歌った映像を過去に観たことがある。

でも前回も思いもかけず、"Wanna Be Loved"の演奏が始まったので、
今回も「えっ!」というサプライズ曲を演奏してくれるかと楽しみ。

画像はアメリカのファンクラブ代表から送ってもらったエリックべネイのリストバンド、
早速付けて演奏して下さったマサ小浜さん。