行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

平和探求へ平和フェローの巣立ち

2018-06-03 11:14:43 | 海外

昨日、ロータリー財団がICUと共同で実施している平和実現をテーマに研究している平和フェローが2年間の研修生が修士課程を収め巣立った。世界各国から8名の研修生は2年間の内9か月をテーマに沿った実習を現地で行い、昨日卒論の発表をICUの国際会議室で行い、その後卒業祝いのパーティを開催した。フェロー達はこれから平和に向けて実際に活動してゆく。今回は15期生で、すでに16期生がICUで1年間研究している。今年17期生が来日する。

私はバングラデッシュから来られたM君のカウンセラーを務めたのでそこに初めて参加した。平和フェロー達の真摯な卒論発表を聞いていると、なるほどと思うことが多かった。彼らのテーマは平和と安全保障、平和と文化、平和と開発の三つのテーマに分かれている。平和と安全保障の中で、これまで気がつかなかったことを一部紹介したい。

先ずM君の研究だが「気候変動と移住難民」で、今世界が問題としている移住難民のうち政治的難民が注目されているが、気候変動でも難民が発生しているとのことだ。温暖化で海面上昇や植生に変化が起こり、生活が出来なくなった人々が発生していると新たな問題提起をしている。もちろん各国政府はそのような難民の発生をまだ公に認めていない。彼の推定では、政治的難民と気候変動難民は最近では同数になっている。気候変動は先進国がCO2で発生させた歴史から先進国の責任を問えると主張している。
気候変動難民は国際的に発生しているばかりか国内でも発生していると考えられ、米国のような広大な国ではすでに発生していると指摘している。

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