行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

鎌倉殿のほんとの13人、最後に判明し、幕を閉じた

2022-12-19 18:17:03 | テレビ・映画

NHK鎌倉殿の13人、皆勝手に主要な?御家人が13人と思っていたが、最終場面で義時が関わって殺めた13人ということが判明し、その中に頼家が入っていたことから義時の最期となる因果応報の物語として幕を閉じた。

ドラマの最終回、承久の乱も乗り越え、泰時にバトンタッチをした義時だが、妻ののえから毒を盛られ、解毒剤を服用し、のえを問い詰め追放する。その時のえは三浦義村から毒をもらったと言い残した。刎頸の友の仕打ちに義村と対決する。義村は幼少の頃から義時を超えたかったと全てを告白し、義時に身をゆだねる。義時は後継の泰時を支えることを条件に全てを水に流す。

このドラマは初め毎回のように裏切り、殺戮が繰り返され、殺し屋も登場する。見ていて、生真面目でやさしい好青年義時が頼朝の死後、権力を握るに従い徐々に変身し邪魔者は消すと悪鬼の表情へ。映画「ゴッドファーザー」を思い出させた。マフィアのゴッドファーザーヴィトー(マーロン・ブランド)は彼の息子アル・パチーノ扮するマイケルに後継指名をする。生真面目な好青年マイケルは嫌がり堅気の世界で生きようとするが、ヴィトーが何者かに襲撃されたことで報復を決意し、殺し屋を雇い手段を選ばず妹婿を含め、敵対者を消し、ゴッドファーザーに成り代わる。義時とマイケル、普通の人間が徐々に変化してい行く様は共通している。

最終場面、政子と義時が小安を得て語り合う場面で、義時が殺めた13人を偲ぶがその中に息子頼家が入っていたことから政子はショックを受ける。頼家は病死と思っていた政子は義時を責める。その時、毒が回ってきた義時は棚にある解毒剤を政子にとってくれと頼むが、政子は拒否し、見殺しにする。頼朝以来家族でも殺し合った報いなのだろうか?
殺伐たる時代に泰時は殺し合いをしないで、法によって裁く時代を作る決心をし、御成敗式目を成立させた。


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