行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

鈴木宗男議員、実刑確定で失職・収監

2010-09-09 23:14:53 | Weblog
9月8日、最高裁が上告棄却したことにより鈴木宗男議員の確定した罪は以下の内容だ。
(1)北海道開発庁長官だった1997年から98年、開発局発注の工事で便宜を図る見返りに、建設会社「島田建設」から計600万円を受領した(受託収賄)
(2)官房副長官だった98年8月には、無断伐採で行政処分を受けた木材会社「やまりん」から林野庁への口利きを依頼され、計500万円を受領した(あっせん収賄)
(3)資金管理団体の収支報告書に約1億円の収支などを虚偽記入した(政治資金規正法違反)
(4)2002年3月の衆院予算委員会の証人喚問で、島田建設からの資金提供などを偽証した(議院証言法違反)。

本人は全く罪の意識を感じず、まだ無罪だと主張している。利益誘導型の典型的な政治屋で、地元にとっては便利だったのだろう。しかし利益誘導型の公共事業を応札した企業からリベートを取ることは中川一郎の秘書時代から染みこんでいるので罪の意識を感じないのだ。民間企業からは蛇蝎のごとく嫌われていた。こんなことは国会議員なら判っていたと思うが,外務委員長の要職に就けた汚点は歴史に残る。同じ北海道出身で,知事まで務めた横道孝弘衆議院議長は全て承知の上で外務委員長に任命したのだから責任を取って辞職すべきだ。

救いは、日本の司法の判断がマスコミや政治家の圧力に毅然として、判断をしたことだ。巨悪はまだ日本にうごめいている。今回の鈴木議員失職に対して国民新党などは有能な議員を失い残念だなどとコメントしている。政治からの検察への圧力は増すと思うが古い体質の政界をこの際一挙にクリーンにして貰いたい。

子曰く、過ちて改めず、これを過ちという。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デフレ,円高、雇用の危機を政... | トップ | 直嶋経産相から新成長戦略を聞く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事