行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー運用、市場の激しい変動、待ちの姿勢が大切

2024-08-01 23:17:15 | 年金生活者
31日付の日経で新NISA 7.5兆円流入と見出しが躍っている。新NISAで新たに投資に力を入れた人が多く、政府の思惑通りの展開になっている。反面4万円つけた日経平均株価がここのところ円安から円高に振れ2000円近くも下落し、驚いている人も多いだろう。日米金利差が縮まる局面で、来年まで円安が是正されるが、極端な円安で輸出企業は棚ぼた差益で潤ったため、自動車、電機、機械など株価の調整は当分続くだろう。冷静に考えれば、コロナ前は1ドル130円台で海外旅行を楽しんだ訳だから140円台が円高といえる疑問だ。

新NISAではオール・カントリーとS&P500が購入信託のベスト2を依然として占めていることは理解できるが、驚いたことに個別株でエヌビディアが人気4位で、5位のトヨタを上回っていることだ。エヌビディアも株価はこの1ヶ月で120ドルから10%以上も急落し103ドルをつけることもあった。買った人は肝を冷やしたことだろう。ちなみに人気1位はNTT、2位は三菱UFJ、3位はJT。

米国のダウ平均株価は4万円にのせ、日経平均株価より安定しているが、個別株は1日で10%も動く最近のニューヨーク市場で慣れるのに苦労する。日本のNTTもこの1ヶ月変動が大きかった。年金生活者は自信があれば良いが、なるべく個別株には手を出さない方が良い。

円高になればオール・カントリーもS&P500も円安時に買った残高にはマイナスだが、新たに買う分は安くなる。焦らず冷静に待つことも必要だ。

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