行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

分断続く米国の行方、民主主義の危機

2021-12-17 22:36:18 | 海外
 
バナナ共和国はカンバックできるか?

14日、選挙人が確定してバイデン大統領が正式に誕生し、プーチン大統領も祝意を伝えざるを得なかった。しかし、トランプはまだ1月6日の議会での選出に期待をつなげているようで、敗北を認め......
 

バイデン大統領が先日、110カ国の首脳によるオンライン民主主義サミットを開催した。中ロの強権政治への対抗であることははっきりしている。しかし、米国では共和党の多くが未だに先の大統領選挙は不正で敗れたとバイデンの勝利を認めていない。共和党の知事が支配する州ではコロナワクチンの接種義務を認めず、多くの犠牲者が出ている。マスクの着用義務も認めないという州もある。温暖化への対応も共和党はトランプの政策を未だ支持し、民主党政権がグラスゴーで約束した脱炭素政策も共和党政権になったら反故にされるだろう。

米国はバイデンが就任式でユニティを呼びかけたが、分断化が解消されるどころか増している。世界にとってこれほど大きな不安はない。中国は米国の弱点ととらえ、民主主義攻撃に使っている。

さて日本は国会軽視がようやく是正しつつあるが、国土交通省の統計改竄がこの数日取り上げられ、赤木財務省職員が森友学園払い下げ事件で改竄に責任を感じて自殺までした国家公務員の矜持はどこへ行ってしまったのだろうか?正確な統計は民主主義国家にとって、基本中の基本だ。かつて中国遼寧省のGDP統計数字について正確性を疑い、後に首相になる李克強が自ら電力消費量などで指数を作ったことは有名で、途上国の統計数字の曖昧さを象徴していた。日本のGDP統計も途上国並みだったのだろうか?

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