男の子4人。
父親は反面教師。
なので、一人でいい。尊敬できる男性、もしくは、ちょっと先輩男子と、どうか、息子たちが出逢えますようにと願っていた。
しかし、なかなかその出逢いがなくて、残念無念な思いでもいた。
でも、ここに来て、一番下が、ある古典の参考書に掲載されているQRコードから、その著者と繋がった。
今の時代、繋がろうと思うと一流に繋がるチャンスがあるんだなぁ。
その著者は、20代後半くらいの男性だろうか。
その参考書そのものが、画期的らしく、息子の古典に対する不快な感覚を一掃してくれたよう。
QRコードで、著者の優れた解説に感動しながら、時々、著者がチラチラと自分のことを話してくれるらしく、息子は、水を得た魚のごとく、その言葉を吸収している様子。
その中で、仕事に関する価値観について、その著者は、仕事とはどんな仕事に就きたいかではなく、何をしたいかだと。
その著者は、古典が大好きだったわけでは、決してない。人のためになる仕事をしたいとずっと思っていた。そしたら、古典の苦手な受験生のためになる仕事をするということになっただけだ・・・と。
彼の参考書で救われた受験生って、めちゃくちゃ多いんじゃないだろうか。
息子曰く、他の参考書の著者は、きどっている。古典が好きな人が古典を語っている。それでは、古典が嫌いな人、苦手な人には、伝わらないんだろうなぁ。
私も、古典は苦手だった。どうして、受験科目に古典漢文があるんだろうって思っていた口だ。けりけるけれけろ・・・くそくらえって感じだった。
今、何をしたいかなんて全くイメージしていなかった息子に、人のためになる仕事という視点を息子に強烈に与えてくれたこの古典の著者に出会えたことに感謝しかない。
未来は決して明るくないこの日本で、どんな仕事がしたいか…なんて、若者がイメージできにくい時代だと思っていた。息子も、明るい未来を描けないと嘆いていた。
しかし、人のためになる仕事がしたいという視点で、世の中を見ると、マイナスにこそ道があるといえるのかもしれない。
逆境こそ、道があるのかもしれない。
息子は、真剣勝負で受験に挑まんとしている。だからこそ、一流に出逢えた。
ネットの時代のよさは、真剣に求めれば一流に出逢えるという時代になったことかな。