満潮は7時40分
ジャジャジャジャーン
ジャジャジャジャーン
長男の陣痛は、ベートーベンの『運命』のごとく、まさに最強フォルテシモ状態に突入した。
元々腰の悪い人は、腰が砕けそうになる。わたしもそうだった。
すると、さすがベテラン助産師。イワバーは、さりげなく手を腰に当ててくれた。信じられないけれど、たった、たったそれだけで、痛みがスーッと和らぎ気持ちいい。
「もっとして。」
「ずっとして。」
と心の中でつい祈る。
昔から、お手当っていうけど、お手当に花丸つけちゃいたい心境だった。立会分娩とか改まって考えなくていい。誰でいいから、甘えられる人を一人『お手当専用』で確保しておくのは悪くないとマジ思った。
運命陣痛のクライマックスは、アソコが打ち上げ花火10連発状態でもうわけがわかんなくなった。出るものが出なくてアソコが窒息しそうな痛苦しさとでも言おうか。
そして、イワバーは私に恐怖の一言を命令する。
「はい、腹式深呼吸して~。」
「ヒョエ~。自ら痛み増強剤を打てというの~?。」
そうなのだ。
腹式深呼吸をすると、すっげー強力な陣痛が襲ってくるということを初めて現場で知った。ホントにホントにたった1回の腹式深呼吸でもう充分。アソコが窒息しそうだから早く赤ちゃんを出したい。そのためには、腹式深呼吸をしないといけない。だけど、深呼吸するとあの10連発花火(強い陣痛)が襲ってくる。だけど、だけど、強い陣痛がこないことには赤ちゃんは出ない。あ~どうしよう。
赤ちゃんを出すも出さぬも私しだい。
しかたない。やるしかない。あ~、でも・・・。
まるで、バンジージャンプする直前の心境だ。
勇気をだして、
「エイッ!」
「スー、ハー」と腹式深呼吸。
「はい、いきんで、いきんで、いきんで~」とイワバー。
「オンギャー」
すっきり、スッキリ、すっきり、スッキリ・・・。極上の幸せ。
もう、なんでも許せる。許せる。許せる。
一晩、眠れなくても、ご飯を食べれなくても、ケーキを1年分食べれなくても、許せる。許せる。
何でもしてあげる。そんな心境になった。
陣痛は何のためにあるのか。
赤ちゃんにとって、いきなり人生の初っ端から、人生最大の生きるか死ぬかの大試練を乗り越えることで、その後の試練も乗り越えやすくなるらしい。また、その目の覚めるようなものすごい刺激が、眠っている細胞の隅々まで目覚めさせるらしい。
そして、私にとっては、赤ちゃんさえ出てくれればなんでも許せるというイエスキリストもしくはマザーテレサのような心境にほんの一瞬だけなれた。ほんの一瞬だけだったけどね。でも、一瞬でもその許しの気持ちを味わえたことは、私の人生のなかで貴重な宝物となったような気がする。だって、それまでの人生でそんな体験なかったもん。これさえしてくれたら、なんでも許せるという体験。せいぜい、これをしてくれたら、見返りにこれは許すという程度のうしょぼい人間だった。
今まで、自分の人生だけを考えてきた。
それが子を産むと、自分のことが二の次になる。突然、人のための人生の切符を手渡されても戸惑って、ものすごいストレスになる。しかし、陣痛体験により、ほんの一瞬でも、これさえ出てくれれば何でもするという心境から子育てをスタートできると、腹が座っっている分ストレスの感じ方も違ってくるような気がする。叶うなら、「もう何でもしてあげる」と言わせしめるようないいお産体験ができるといいね。
いいお産に一歩でも近づくために必要なことは、まず、ブランド産院を選ぶ目を養うことと、神田うのちゃんのようなパーフェクトボディ否ブランドマタニティーボデイをめざし日々お手入れする努力を怠らないこと。
それにしても、所要時間7時間、いきなり10分間隔というブランド陣痛は、歩いた分だけ、プラス腹式深呼吸のなせるわざだと体験して実感した。
(もちろん、なんでもしすぎないように・・・。なんでも調度いいの世界がある。)
次回は、『 陣痛!いろいろ 』 です。
ジャジャジャジャーン
ジャジャジャジャーン
長男の陣痛は、ベートーベンの『運命』のごとく、まさに最強フォルテシモ状態に突入した。
元々腰の悪い人は、腰が砕けそうになる。わたしもそうだった。
すると、さすがベテラン助産師。イワバーは、さりげなく手を腰に当ててくれた。信じられないけれど、たった、たったそれだけで、痛みがスーッと和らぎ気持ちいい。
「もっとして。」
「ずっとして。」
と心の中でつい祈る。
昔から、お手当っていうけど、お手当に花丸つけちゃいたい心境だった。立会分娩とか改まって考えなくていい。誰でいいから、甘えられる人を一人『お手当専用』で確保しておくのは悪くないとマジ思った。
運命陣痛のクライマックスは、アソコが打ち上げ花火10連発状態でもうわけがわかんなくなった。出るものが出なくてアソコが窒息しそうな痛苦しさとでも言おうか。
そして、イワバーは私に恐怖の一言を命令する。
「はい、腹式深呼吸して~。」
「ヒョエ~。自ら痛み増強剤を打てというの~?。」
そうなのだ。
腹式深呼吸をすると、すっげー強力な陣痛が襲ってくるということを初めて現場で知った。ホントにホントにたった1回の腹式深呼吸でもう充分。アソコが窒息しそうだから早く赤ちゃんを出したい。そのためには、腹式深呼吸をしないといけない。だけど、深呼吸するとあの10連発花火(強い陣痛)が襲ってくる。だけど、だけど、強い陣痛がこないことには赤ちゃんは出ない。あ~どうしよう。
赤ちゃんを出すも出さぬも私しだい。
しかたない。やるしかない。あ~、でも・・・。
まるで、バンジージャンプする直前の心境だ。
勇気をだして、
「エイッ!」
「スー、ハー」と腹式深呼吸。
「はい、いきんで、いきんで、いきんで~」とイワバー。
「オンギャー」
すっきり、スッキリ、すっきり、スッキリ・・・。極上の幸せ。
もう、なんでも許せる。許せる。許せる。
一晩、眠れなくても、ご飯を食べれなくても、ケーキを1年分食べれなくても、許せる。許せる。
何でもしてあげる。そんな心境になった。
陣痛は何のためにあるのか。
赤ちゃんにとって、いきなり人生の初っ端から、人生最大の生きるか死ぬかの大試練を乗り越えることで、その後の試練も乗り越えやすくなるらしい。また、その目の覚めるようなものすごい刺激が、眠っている細胞の隅々まで目覚めさせるらしい。
そして、私にとっては、赤ちゃんさえ出てくれればなんでも許せるというイエスキリストもしくはマザーテレサのような心境にほんの一瞬だけなれた。ほんの一瞬だけだったけどね。でも、一瞬でもその許しの気持ちを味わえたことは、私の人生のなかで貴重な宝物となったような気がする。だって、それまでの人生でそんな体験なかったもん。これさえしてくれたら、なんでも許せるという体験。せいぜい、これをしてくれたら、見返りにこれは許すという程度のうしょぼい人間だった。
今まで、自分の人生だけを考えてきた。
それが子を産むと、自分のことが二の次になる。突然、人のための人生の切符を手渡されても戸惑って、ものすごいストレスになる。しかし、陣痛体験により、ほんの一瞬でも、これさえ出てくれれば何でもするという心境から子育てをスタートできると、腹が座っっている分ストレスの感じ方も違ってくるような気がする。叶うなら、「もう何でもしてあげる」と言わせしめるようないいお産体験ができるといいね。
いいお産に一歩でも近づくために必要なことは、まず、ブランド産院を選ぶ目を養うことと、神田うのちゃんのようなパーフェクトボディ否ブランドマタニティーボデイをめざし日々お手入れする努力を怠らないこと。
それにしても、所要時間7時間、いきなり10分間隔というブランド陣痛は、歩いた分だけ、プラス腹式深呼吸のなせるわざだと体験して実感した。
(もちろん、なんでもしすぎないように・・・。なんでも調度いいの世界がある。)
次回は、『 陣痛!いろいろ 』 です。