goo blog サービス終了のお知らせ 

進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

桜の「はかなさ」と、人生というプロセス

2013-01-15 16:03:04 | AKB48_軽ネタ


SKE48松村香織「1コメダ復活したいけど なんか、気持ちが追い付かない」(SKE48まとめエンクラ)
http://encra48.doorblog.jp/archives/22268496.html



断定することはできないが、『燃え尽き症候群』だな。

昨年が、本人の想像を超える大躍進の1年間だっただけに、かかりやすい。

「目的や目標を失った」というより「意味の感じる目的や目標を見い出せない」状況に近い。

それぞれの事項に意味があることは頭ではわかるのだが、心に刺さらないのだ。

心の中にぽかんと穴が開いた状態だろう。


私も過去に「燃え尽き症候群」的な症状にかかったことがあるが、奮起しようにも気持ちがついてこなくて復帰するのに時間がかかった。

自分の経験から言っても、一度かかってしまうとなかなか厄介だ。


技術的には、長期休暇や環境を変えることで心機一転を図ることが多いのだが、

私個人としては、次なる活動に向けた準備期間と考えるのがよいと思う。

少し長めの準備期間だとしても、松村香織という人間の人生というプロセス全体を眺めてみれば、これまでとは少し違った景色が見えてくるだろう。

夏、秋とじっくりと準備をしておけば、冬が明ける初春の頃には、一回り大きくなった松村香織が華を咲かすことだろう。



桜の「はかなさ」について
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e2cad56815e1fa4ea20c71aa755335d6

日曜日は花見日和であった。桜のあるところに人々がにぎやかしく集まり、酒を飲み交わし、一時を楽しむ。満開の桜の美しさが人々を引き寄せるのだろう。また、人はよく「桜のはかなさ」を人生のいろんなものと重ねて感傷に浸る。満開の桜で現在を分かち合い、散りゆく桜を見て行き交う時を感じ入る。時にそれは日本の美学とも言われる。

しかし、「桜のはかなさ」とは何であろうか。「はかなさ」とは、桜の花が散る様を見て語られるものだが、果たして、桜の花が散る様は「はかないもの」なのだろうか?

桜は1年を通して「休眠(秋)」「休眠打破(冬)」「生成(早春)」「開花」というプロセスを辿る。桜が美しく咲くために、冬の寒さと春の暖かさが重要な役割を果たす。つまり桜の美しさと四季の移ろいには深い関係がある。日本人が桜、四季、そして人生を重ねたとしても不思議ではない。

だが、桜のプロセスを理解すれば、桜の違った側面が見えてくる。桜の花が咲くのは昨年の夏につけた花芽の成長の結果であるが、桜の花が散るのは、次の花を咲かせるための準備である。桜の花が散るのは1つのプロセスの終わりであると同時に新しいプロセスの始まりでもあるのだ。そしてそれはより大きなプロセスの一部でしかない。

桜の花が咲くのは1年を通してわずか数日間ほどのことでしかないが、そのために1年間準備をしてきたことに想いを馳せると、私には桜吹雪が、まるで桜が皆のために新しい季節のはじまりを祝っているように思えてならない。卒業生が謝恩会で先生や在校生に催し物をするのを見て「はかなさ」を感じないように、私も桜の花が散るのをみて「はかなさ」を感じることはない。

HKT48メンバーの勢いはどこからくるのか

2013-01-14 10:13:11 | AKB48_軽ネタ
これは個人的感覚の話だから、その感覚を誰かに押し付ける気持ちは全くないのだが、

『HaKaTa百貨店』を見ても他のHKT48メンバーが出演するAKB48関連の番組を見ても(とりわけ少し前にAKB48×HKT48をやった『AKBINGO』を見るとわかりやすいが)、HKT48メンバーには少ないチャンスをモノにしようという気概を感じるのに対し、残念ながらAKB48の若手メンバーには全くそれを感じない。

よく言われているように、置かれている環境の違いによる影響は大きいだろう。

「必死さが違う。」


仰る通りだ。

しかし、私は、ちょっと視点を変えて、この問題を見て欲しいとも思う。

この問題は、AKB48という一つのアイドルに限った話ではなく、あらゆる組織、それもいわゆる「大企業」と呼ばれる組織が陥ってしまいがちな問題と似ているので、一考の価値がある。


必死さといえば「サムスン」が有名だろう。

中央の総司令部で徹底的に合理性を追求して立てた戦略と、それを確実にモノにしようとする現場統率力の高さたるや、まるで軍隊と言われている。

社員の現地化などに関して一切躊躇しない冷酷さ、そして信賞必罰である。

人情による統治に頼る日本企業では到底不可能な政策だ。

そのやり方を真似して「ブラック企業」と呼ばれる日本企業も多いが(笑)

(私には、そういう企業で働いていける自信がない。)


一方で、「グーグル」や「フェイスブック」などの企業は高い市場競争力を持っている上に高給で、さらに「働きやすい会社」としても名を馳せている。
(Facebook reigns as the best place to work)

まだ世の中にない価値を生み出すためのクリエイティビティが求められる仕事では、モチベーションが大切だからだ。

人間の持っている様々な可能性を引き出す「気高いモチベーション」は、金だけでも地位や名声だけでも、ましてや命令や「危機意識」では得られない。


マネジメントの仕事は点火すること
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/442bce70b0735af450c69e0e31663040


「AKB48」と「モチベーション3.0」と「オープンソース」と
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d6b79dff0f2e5b40573cfccdddb67164


仕事としてではなく、天職として仕事をする
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8f33800cc224403e768e141c16d6a66d



どういう時に、人は「気高いモチベーション」を手に入れることができるのか。

私はいつも「問題を自分の問題として理解した時」と言うことにしている。

これは、少々、観念的かつ抽象的な言葉になるので時間のある時に読み砕いて欲しいのだが、

「人は自分ではない誰かの問題を解くことはできない。」

親が子供の代わりに、彼氏が彼女の代わりに、その人の問題を解いてあげることはできるだろうか?

親が宿題を代わりにやってあげることはできるかもしれないが、しかし子供が解くべきだったことは宿題ではなく、その宿題によって得るはずであった問題の解き方、もしくは問題を解こうと考える中で得たであろう物事の見方、考え方である。

もし親が子供の代わりに宿題をやってあげたとしたら、宿題をやってこないで怒られる子供の心理的負担を軽減してあげることはできるかもしれないが、その一方で、子供は今後の人生で役に立ったであろう知識や知恵を損失させているのである。

彼女が彼氏の悩みを解決してあげたとしよう。

苦労を軽減してあげて、本人にも感謝された。

そういう場面が2人の絆を強くする時があることは否定しない。

そういう時も必要であろう。

何事もバランスが重要だ。

だが、そのような場面が増えれば、いずれ彼氏は彼女に依存せずには生きていけなくなる。

依存心、つまり「甘え」が生じ、少なくともその部分においては人間としての向上を望まなくなる。

「相手には甘えて欲しい。」と考えるのは自由だが、その一方で相手をダメ男、ダメ女にしていることも認識するべきだ。

どういう人生を生きるにせよ、それは人それぞれの自由であるから、どう生きねばならないということはないが、

その後、2人の関係は停滞し、自滅するのは言うまでもない。

人間関係だけによらず、成長欲求から切り離された関係は持続的であり得ない。

人間が飽きる生き物だからだ.

そして、「相手のため」などといい「相手のためにならぬこと」をするのは、結局は自分に対する甘えである。

そうすることが「自分が楽だから」やるのであって、決して相手のためなどではない。

相手の為を想い、ぐっとこらえる。

これは「愛の力」ゆえなせるのであって、相手の後先のことなど考えず、すぐ助けるようなものは愛ではない。



話が脱線したうえに長くなってしまったが、とにかく、人には「自分ではない誰かの問題を解く能力」はない。

人が解けるのは、自分の問題だけなのである。

だから、何かを成す時の第一歩は「問題を自分の問題として理解した時」である。


そういう視点で、最初の問いに戻ってみる。

HKT48メンバーはHKT48の「創業メンバー」なので、「自分たち=HKT48」なのである。

HKT48の問題は、自分たちの問題なのである。

一方でAKB48はどうか?

初期メンバー以外のメンバーが、「自分たち=AKB48」だと考えているだろうか?

メンバーたちのインタビューなどを眺めていると、3期メンバーであり中心メンバーでもある渡辺麻友や柏木由紀でさえ、ようやくAKB48全体について語り始めたレベルである。

そのくらい、AKB48は層が厚いということであり、創業メンバー達の業績が偉大であるということだ。

それゆえ、この問題はとても根深い問題でもあるということだ。


この問題をどう解決していくか。

これは個人の頭の中の話なのだから、変えようと思って変えることができるものではない。



チーム4こそが次世代のAKB48 できなければAKB48はゆっくりと消滅するだけ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/112e9a62a9970d0be6f2d6734cdbafb6


AKB48の「終わりのはじまり」のタイミング
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8130b48bbaf43934cc3536e207b1a3f2


チーム4の解体に込められた想い ~ AKB48第2章に向けた壮大なストーリー ~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/5ba144f3a20a20b2e084d3e7a947bd98


経営の未来 ~未来を変えるための話をしよう~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/328d1744aabb082fb4f42d8b04296071


『従業員』の誕生 ~時代遅れになった経営管理思想~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3b47570c6eaf0e12ed74bac960e3f2d8

「プロ」と「アマ」の違い ~拙速な運営の真意~

2013-01-09 03:01:59 | AKB48_軽ネタ
これは厳密な定義の話ではなくて、立ち話でするような簡単な話だと思ってください。


みなさん、

「プロフェッショナル」と「アマチュア」の違いは何か?


と聞かれたら何と答えますか?



似たような問いを発するテレビ番組もありますね。

NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組を見ると、様々な分野のプロが、様々な「プロ感」を披露しています。

さすが一流と呼ばれる人たちの言葉には説得力があり、どれも思わず頷いてしまう内容のものが多いです。

本当に、いろいろなプロフェッショナルが存在するのだなと感心するばかりです。

当Blogでも、過去なんどか「プロフェッショナル」について書いたことがある気がしますが、今日はこれまでとはちょっと違う視点で語りたいと思います。

似たような話を聞いたことがある方には、つまらない話だと思いますが、まぁ気にせず書きたいと思います。



早速ですが、「プロ」と「アマ」の違い。

それを端的に表す指標があるんです。

「時間」です。

「スピード」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。


「時間」というのは、万人に共通する制約条件ですよね。

金持ちでも貧乏人でも、王様でも平民でも、大人でも子供でも変わりません。

ある意味では、時間は万人に等しく平等に与えられた「資源」です。

(「時間とはなにか?」みたいな難しいこと言い出さなければ。)

たいていの物理法則には時間(t)が出てきます。

物事の変化を表すためには、時間を使います。

物事は時間にそって変化するからです。

ですので、誰にとっても何にとっても「時間」は、変化を表すための重要な指標になります。


「何かをする」というのは、「何がしかの変化をする」ということなので、

「プロ」と「アマ」の違いを、何かの結果の違い(つまり変化の内容)によって表すのだとしたら、

その「変化」がどういうものであるか? 

ということが「プロ」と「アマ」の違いを生み出すはずです。

その「変化」のあり方に大きな影響を与えているのが「時間」ですので、

「時間」が重要な指標になると、そういう論理です。

(もちろん、他の指標も重要でしょうけれども、その中でも「時間」はわかりやすい指標だということ。)



ちょっとわかりにくい話だったかもしれませんので、ここでわかりやすい(?)喩え話をしたいと思います。

私は、この話を伝えるのに、よく「レストラン」の喩え話をします。


レストランの厨房で腕を鳴らす敏腕シェフと、家庭のキッチンで愛情たっぷり料理に精を出すお母さん、この違いは何でしょうか?

もちろん前者のシェフがプロフェッショナルで、お母さんはアマチュアです。

ある人は言うかもしれません、「お母さんの料理の腕は世界一だ」と。

ですが、お母さんはアマチュアなのです。

なぜでしょうか?

お母さんの方が美味しい料理が作れたとしても、プロフェッショナルはシェフの方なのです。

それを仕事としているかどうかの違い?

いいえ、違います。


答えは「時間」です。

レストランと自宅での料理の違いとは何か?

それは、オーダーから料理が出てくるまでの「時間」の違いです。

レシピと金さえあれば、よほど下手ではない限り、誰でもそこそこ美味しい料理を作ることはできます。

ですが、オーダーから10分で出せるかどうか、コース料理ならお客の食べる速度に合わせたサーブができるかどうか、しかも限られたコスト内で、味を落とすことなくです。

これが「プロ」と「アマ」の分かれ道です。

レシピ通りに時間をかければたいてい誰でも美味しく作れます。

ですが、短時間に、それも同時並行、連続で、安く、味を落とさず美味しいままに作るためには、時間を短縮するためにレシピを代替する新しい方法を開発する必要があります。

これには、作り方だけではなく、安い代替材料や、代替器具の開発も含まれます。

時間や具材、調理器具などの資源を無制限に使えるのであれば誰も苦労しません。

そうではなく、限られた制約の中で求められている以上の結果を出していくために、新しいノウハウや資源を開発していく、これがプロです。

(なぜなら、そこに顧客価値があるから。)


そういう意味で、レストランの本当の実力が表れるのは、料理の味ではなく、レストランのサービス全体を高く維持するための創意工夫の力であり、そして、その創意工夫の成果は「時間」に端的に表れるので、「時間」がプロとアマの違いを表す指標というわけです。

(ちょっと論理に強引さが、と思われた方いるかもしれませんが、これは感覚的な話なので、細かいことはどうでもいいのです。)



なぜ、こんな話をするかというと、たとえばAKB48運営の様々な拙速な施策がよく批判の的になります。

実際、私もなっていないなと思うことが多々あります。

ですが、実は、「あえて」そうしている部分もあるのかもしれません。

というのも、やすす先生は「モノが良ければ時間をかけることでヒットに結びつけることができる」ことをよく理解している人だからです。

AKB48の成功に時間がかかることも、かかったことも、これからもかかることも、よく知っているはずです。

しかし、時間をかけて成功を得るというだけでは、それではアマチュアなのです。

プロとして、より短期間に成功を得る新しい方法を開発すること、これはプロの性(さが)なのです。

プロとして目指すべきものであると同時に、プロとして背負う宿命みたいなものです。



だから、プロとしていつも時短を狙っていく、これはあえての行為であり挑戦でもあり、そしてプロ意識なのです。

(だからとって、長期的な視点を失っているわけではないので、その点の心配は無用だと思います。)




あっ、つまり「だったらいいな」という話をしたかっただけです(笑)

正月早々、疲れてるな・・

「世代交代問題」は「高齢化問題」ではない。 「世代交代」のあり方とは?

2013-01-06 12:47:56 | AKB48_オピニオン
世代交代について、どう思う?(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51859543.html


「世代交代」というと、すぐ「高齢化」「卒業という話になるが、こういう議論が世代交代問題への解決案へ我々を導いてくれることは、まずない。

この手の議論の有りがちな内容は、「選抜メンバーをどう組み替えるか?」という話だ。

しかし、これは「世代交代」のある一つの要素の話をしているだけに過ぎず、この点に注力しても、世代交代に関する問題を解決することはできない。


そもそも「世代交代」がどういうものなのか理解されていないように思うので、ここで「世代交代」の基本的概念を共有しておきたい。

(ずいぶんと偉そうに語ってしまっているが、そういう語り方をしたいだけで、決して偉ぶりたいわけではないです。)


-------------------


まず、理想的な「世代交代」のあり方を図示する。

典型的な「成長曲線(S字カーブ)」である。

縦軸の「生産力」は適切な指標が思いつかなかったので、あえて抽象的な概念にしている。

利益や生産性、ブランド力など様々なものを包含したものと考えて欲しい。





重要なポイントは、図中に記載した3つである。


1. 種蒔(先行投資)期

2. 育成期

3. 移行(収穫)期


3つとも簡単な概念である。

動植物の飼育や栽培がまさにこれであるから、わかりやすいはずだ。

それゆえ理解しやすいと思うが、これら3つを合わせて「世代交代」である。

それら3つを踏まえて

「種をどう撒くか」

「土はどうすべきか」

「どう水をやるか」

「日照をどうするか」

「いつ収穫するか」

「どう収穫するか」

「次の種をいつ撒くか」

etc...

を議論するには意味はあるが、どれか1つだけで世代交代を語るのには無理がある。

「世代交代」を語るなら、3つセットもしくは、3つを踏まえて語らないと意味をなさない。

育ってないのに収穫の話をしても仕方がないし、

育つための土壌を作っていないのに、種を撒く話だけしても仕方がないのだ。


-----------------


ということを踏まえた上で、これを読んでみよう。

多少なりとも世代交代へ向けたプロデューサーの気持ちがわかるだろう。





中国のCCTVでAKB48特集が組まれたらしい

2013-01-06 01:27:37 | AKB48_軽ネタ
AKB48 CCTV2 2013-1-4



中国語わからないので、何を言っているのかよくわからないが、いつぞやのWSJ的なことを言っているらしい。

(知人に聞いてもいいが、そこまでする内容でもなさそう。)

あれから1年か・・懐かしい。

あの時はググタスが熱かった。


米ウォールストリートジャーナル AKB48のビジネスモデルを認める
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3c52b8c8ea3a2ff3a2d17f427aac570a


AKB48を創った男
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/fccb6a6b91474c53082190b49b06a4cf


CNNはAKBを批判などしていない。理解していないから質問しただけだ。それでも理解できないが。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/69bac69dabaf1f12bf931c016b11bcb0


しかし、現地人曰く泣く子も黙るCCTVに取り上げられるということは、けっこう深いところまで入り込んでコネの構築ができているってことだな。

なるほど。

AKB48は未来の正統派である ~ 「踏絵のアイドル」と「焚香のAKB48」 ~

2013-01-05 16:40:19 | AKB48_オピニオン



たぶん、1年のうちに10回くらい書く「AKB48」と「理念」についての話。

今回は山本七平より。


イザヤ・ベンダサンbotまとめ/
「踏絵の日本」と「焚香のアメリカ」/
~”無意識の前提(日本教)”を意識しないが故に「言葉の踏絵」の世界から抜け出せない日本人~

http://togetter.com/li/382051
(太字およびフォントサイズ変更による強調は当Blogの判断によるものです。)

※イザヤ・ベンダサン著『日本教について』より抜粋引用

「踏絵」というものを御存知ですか。
これは三百年ほど前、時の政府がキリスト教を禁止したとき、ある者が、キリスト教徒であるか否かを弁別する為に用いた方法です。
すなわち聖母子像を土の上に置き、容疑者に踏ませるのです。

踏めばその者はキリスト教徒でないと見なされて赦され、踏むことを拒否すれば、その人はキリスト教徒と見なされて拷問され、処刑されました。
ところで、もし仮に、私か貴方のようなユダヤ教徒がその場に居合わせたら、どういう事になったでしょう。
御想像ください。

容貌からいっても、服装からいっても、言葉・態度・物腰からいっても、私たちは当然、容疑者です。
勿論私たちは、懸命に、キリスト教徒でない事を証言するでしょうが、おそらく誰もそれを信用してはくれず、踏絵を踏めと命じられるでしょう。

どうします?

言うまでもありません。我々は踏みます。

我々ユダヤ教徒が偶像礼拝を拒否して殺されるなら兎も角、偶像を土足にかける事を拒否して殺されたなら世にこれ程無意味な事はありますまい。
これは我々にとって議論の余地のない事です。
だが次の瞬間、一体どういう事が起るかおわかりですか?

日本人はこういう場合、一方的に我々を日本教徒の中に組み入れてしまうのです。
おそらく奉行からは、異国人の鑑として、金一封と賞状が下されるかもしれません。
同時に、もしそこに踏絵を踏む事を拒否して処刑を待っている日本人キリスト教徒がいたら、その人びとは私達を、裏切者か背教者を見るような、蔑みの目で眺めるでしょう。
その際、私達が踏絵を踏んだのは、日本人が踏絵を踏んだのとは全く違う事なのだ、と幾ら抗弁しても、誰も耳を傾けてくれないでしょう。
『日本人とユダヤ人』を出版した後、私は、踏絵を踏んで御奉行にほめられたような、妙な気を再三味わいました。

「踏絵」と口をきく事はできません。
踏絵を差し出すという行為には言葉が入る余地がありません。
理由は一切問われませんし釈明は全く許されません。
踏んだか踏まなかったかだけです。
そしてそれが時には褒賞となり時には処罰となります。
そして理由は一切問われませんし、釈明は全く許されません。

以上のように申しますと、日本人も質問するではないか、釈明もするではないか、と反諭されるかも知れませんが、日本人の質問とは、自分にわからない事を、相手にきいているのではないのです。
「言葉の踏絵」を差し出しているのです。

これは国会の討論であれ、新聞記者のインタビューであれ同じであって、質問者は、さまざまの「言葉の踏絵」を次から次へと差し出して、相手が踏むか踏まないかをテストしているのです。
そして踏めば、なぜ踏んだかを問うことなく、相手を規定してしまいます。

従って日本人と会見するときは、はっきりこのことを覚悟しなければいけません。
ではここで、日本人がなぜそうなるかを検討してみたいと思います。
ローマ政府がキリスト教徒迫害のとき用いた方法は焚香(たきこう)でした。
これは、踏絵とは正反対の発想です。

すなわちその人がどんな宗教を信じているかは問わない、ただ皇帝の像の前で香を焚けば良いわけです。
申すまでもなくローマは「所かわれば品かわる」を「所かわれば宗教かわる」と言った国です、でまたそれを当然としていましたから、踏絵は不可能です。

これは、ある点では、現在のアメリカに似ております。すなわち、キリスト教徒であれ、ユダヤ教徒であれ、仏教徒であれ、星条旗への忠誠を宣誓すればよいのであって、それをすれば、その人が何教徒であろうと問いません。
これは一種の「言葉の焚香」と解することができます。

こうみて来ますと、「言葉の踏絵」「言葉の焚香」とどのように違うかが、もう、おわかりかと思います。
この踏絵という方式は、一宗教団体が異端者を排除するために用いる方法であって、そこには、正統異端しかいないということが前提です。

従ってこの前提にあてはまらないものが現われた場合(前記のようにユダヤ教徒に踏絵を差し出した場合)日本人は、前提にあてはまらぬ者が現われたとは考えないで、その者を、どちらかに類別せざるをえなくなってしまうのです。

日本人は日本教徒ですから、日本教徒としての前提でことを判断するわけてすが、日本人は、この前提を意識しておりません。
「無前提の前提」とか「あらゆる前提を排して虚心対象に向う」とか言うことを、日本人はよく目にします。これらの言葉と禅とはもちろん関連があります。
が、その問題はしばらく措き、一応これを「無意識の前提」としておきます。
笠信太郎という人が日本人を「やってしまってから考える」民族だと規定しております。

彼も典型的な日本人ですから、なぜそうなるかを考えずに、おそらく「書いてしまってから考えた」のだと思いますが、私はこれを、前提を意識しないからだと考えています。
従って、やってしまって、その結果を見てはじめて、自分の前提の当否が検討できるわけです。

しかし日本人が意識しようとしまいと、踏絵を差し出すからには、差し出す基礎となる教義があるはずです。
私が日本教と呼ぶのは、この教義を支えている宗教です。



伝統的に「アイドル」はまさに「踏絵」を差し出さねばならない存在であった。

これはアイドルだけに留まらず、日本全体においてもそうであった。

いわゆる「履歴書」至上主義に近いものがあった。


今でも一部では「正統派」が正しいものとされ、AKB48などアイドルの亜流であり傍流であると批判されることもシバシバである。

だが、AKB48こそ未来の、いや「現在の正統派」である。

それを説明しよう。


大組織になったAKB48の強さの源泉は、なんといっても他のアイドルと比べ物にならないほど群を抜く「多様性」の高さである。

(それを支える生産力の高さが多様性を高く保つことを可能にしているのだが)

総勢300名にもなる多種多様なメンバーと、海外を含め複数の主要都市に拠点を持ち、多様なステークホルダー、積極的にコラボレーションを推進していく意志、これらが相まって活動範囲の広範な「なんでもやるエンターテイメントグループ」となり、そして分散されているプレーヤ(メンバーだけでなくスタッフおよびファンを含む)を接続するググタスやブログ、まとめサイトなどのコミュニケーション・インフラによって、次から次へと生み出される結果が「AKB48物語」へ還流して、自己強化されていく。

AKB48は高い多様性を維持できるために、外部に向けて常にオープンでありながらも、それ自体で一つの完結した世界を構築できる。

外部から要素を内部に取り込んで、様々な付加価値をつけて再生産するのだ。

非常に抽象的かつ極端な表現となってしまうが、AKB48はその内部に内燃機関を持ち、自己増殖可能な組織なのである。

つまるところ、学習し、成長する組織である。

(を目指すべきである、という話。)


今は、もはや「履歴書」などほとんど無意味と化す時代である。

世界(日本)のあらゆるものの構造が変わりつつある時代に、AKB48は正統派に成り代わったのである。

これは現在進行形の変化だ。


それゆえ、AKB48はメンバーに「踏絵」を差し出させるのではなく、

AKB48に「マジ」に忠誠を誓うことができるなら、誰でも受け入れる寛容さが必要である。

伝統的なアイドルが「踏絵」を求めるのであれば、AKB48は「焚香」を求めるのだ。



多様性を高めるために、生産力を高く維持する方法は、運営に一生懸命考えてもらおうことにして、

メンバー含めてみんなは、とにかく多様性をどう使い倒すかを考えよう。



AKB48グループ新人賞2012 「宮脇咲良」

2013-01-05 10:27:08 | AKB48_メンバー
※これは完全に個人的見解です。


AKB48グループで新人賞を上げるなら誰?(AKB48タイムズ)
http://akb48taimuzu.livedoor.biz/archives/21932850.html


これはダントツで「宮脇咲良」

(対象メンバーはリンク先の基準に準ずる)

何の権威も影響力も、意味もないですが、当Blogから全グループで新人賞を進呈いたします(笑)

おめでとうございます m(_ _)m






彼女にこれまで与えられた称号は「プロロリ」「震災コラムニスト」「ビジネスメロンパン」などなど。

HKT48の小娘をみなが恐れている証拠だ。

2期生の田島芽瑠がいきなりHKT48のセンターに抜擢されてサプライズ人事となったわけだが、宮脇、兒玉への期待は何も変わっていないと思う。

チームビルディングをする人が考えるのは、次のようなことである。

「どういうチーム構成にしたら、1人ひとりの良いところを引き出しつつ、それを全体のパフォーマンスに繋げていいけるか。」

センターだから、キャプテンだから優れているわけではありません。

これには「適材適所」という言葉よりも「適切な組み合わせ」という言葉を使ったほうが適切だと思う。

「化学反応」を起こすのに、どういう要素(メンバー)をどういう触媒(メディア、イベント、仕掛けなど環境要因)に置くか、ということなのである。

(もっと難しいのは、その化学反応を自分たちが望むような形に誘導することだが、思うように事は進まないのも一方の真実でもある)

これは「適材適所」ということだけでは語れない、もっとシステム的なものです。

(チーム・スポーツがそうなので、想像するのは容易だと思いますが。)



受賞理由ですが、完全に自己都合です。

当Blogへの検索キーワード上位に「宮脇咲良」がランクインしていたのと、↓のエントリが2012年の一年を通してアクセスを集めた貢献に対して進呈いたします(笑)

(「メロンパン同盟」つながりでもお世話になりました。)

いや、でも、それってつまり注目を集めたということだから、それでいいのではなかろうかと。


HKT48 宮脇咲良 の被災地訪問に関する投稿がよくできてる
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/0980179cd85fac2e8179b9cac06fd234




「賞」という体裁をとっているだけで、これは感謝状みたいなものです。

だって、AKB48グループがいないとこのブログが成立しないんですもん(笑)

2012年楽しませてくれてありがとう、2013年もよろしくお願いいたします。

CD売上を週次で見てみると各グループの違いがわかって面白い

2013-01-04 15:32:50 | AKB48_アナリシス
AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロ)のCD売上枚数の推移と分析
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d3027408e5f5a3c7b7f5e838cd897d0c


↑の時のデータで、特に意味もなくグラフを作ってみた。

本当に特に意味はない。


■AKB48


これは単に、初週売上に対してどの程度のびたかを表しています。

他のグループを見て欲しいのですが、AKB48は見事に放物線を描いているのが面白いです。








売上を伸ばす度に下がっているのがわかりますね。






ここ最近では、全売り上げの90%以上を初週で売り上げます。





■SKB48











■NMB48


NMB48は放物線を描かずに歪な形をしてますね。

5週目以降に急に伸びを見せるところからして、マスメディア戦略が奏功しているのかもしれません。






ある意味で、安定しているのかもしれませんが、停滞感がすごい売り上げに出ている気がします。

前回も書きましたけど、NMB48はAKB48/SKE48に比べてAKB48ブランドでスタートダッシュこそ決めたものの、やはり短期間で安定した地盤を獲得するのは難しく、マス露出を高めて現状維持するのが精いっぱいということなのかもしれません。








■乃木坂46


※『制服のマネキン』がまだ1週目の売上しか取れていないので、注意が必要です。











■なんとなくのまとめ


まず、売れてくると初週売上の割合が増えます。

乃木坂46はまだ70%ですが、SKE48とNMB48は80%を超えていて、AKB48にいたっては90%を超えています。

これは単に握手会の効果や、握手会でしか売れなくなっているということよりも、CD販売方法が最適化されてくるからではないかと思います。

握手会システムもさることながら、発売前の事前マーケティングが非常によくできているのではないかと。

CDリリースに関する情報の周知が徹底されているだけではなく、リリースに関する話題が発売前に盛り上がるため、購入意欲の高まりのピークが初週に来るように設計されているのではなかろうかと、完全に推測ながら思います。

よく聞く「AKBの勢いが低下してきてCDが売れなくなっている」や「握手人気が落ちてきている」ということではなく、どんどん最適化されていった結果、現在90%を超えているのではなかろうかと。

(なぜなら握手人気が落ちてるだけなら初週売上の割合が落ちるのではなかろうかと。)

逆に言えば、そのシステムに乗ってこない顧客層はどんどん遠のいているのかもしれませんね。


で、面白いのは初週売上に関する伸び率が、AKB48とSKE48は綺麗な放物線を描くのに対し、NMB48と乃木坂は歪ですね。

たぶん支持基盤の安定性の差ではないかと思います。

そういう意味では、まだまだ新規顧客を獲得する余地があると言えるのかもしれませんし、単に不安定なだけかもしれません。


「グイグイ選抜」やるならマジでやって欲しい

2013-01-03 09:01:42 | AKB48_メンバー

今年一発目は・・このネタです!



HKT48村重杏奈の「グイグイ選抜」メンバーが発表されました(※追記アリ)(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51859056.html






なかなか面白いネタなだけに、いろいろと惜しい。

伝えたいことは5つ。

松井珠理奈を勧誘するところはよかったのだが、もう少しググタス上で事前工作が見えるとよかった。

HKT48の劇場公演でもネタとして使っていたらしいが、HKT48ファン以外にはこのグイグイ選抜を作るにあたっての村重の努力が伝わっていない。

流れが伝わっていないから、いきなり過ぎて、発表される側がキョトンとしてしまう。

秘匿しておかなければならない理由はないのだから、選考過程をもっとオープンにすべきだった。

そうすれば、期待感も理解度も高まる。

これじゃ運営の選抜発表とたいして変わらない。








どうせなら、AKB48運営の、比較的間近で見ているだろう彼らの運営手法から幾つかのものを学ぶべきだった。

メンバーに松井珠理奈を向かいいれることに成功したなら、やるべきことは決まってる。

「グイグイ選抜」を松井玲奈の「メロンパン同盟」にぶつけるのだよ。

「2013年はメロンパン同盟をぶっ潰してAKB48グループ内非公式ユニットNo.1の座を手に入れる!」くらいのことを言ってもよかった。

外向けに面白くするということはもちろんなのだが、そうすることでこの大所帯ユニット内での村重の求心力を保つのだ。

(そうすべきだと言っているのではなく、そういう選択肢があるよねというお話です。)



あと、作詞と作曲は、AkB48グループ内にいるメンバーに依頼しよう。

何人か実力派がいるから、彼女らにスポットライトを当てよう。



それと、選抜ではなくて、広報にBBQ松村香織をいれてくれ(笑)

そのくらいのユーモアが欲しかったし、実際役に立つと思う。



ネタでも茶番でも、「本気」でやらないと面白くない。

やるなら「本気」でやって欲しい。

「公式」になることをがんばるのではなく、「本気」でやることを考えて欲しい。

そうすると、応援してくれる人が出てくるから。



HKT48とともに村重にとって2013年が飛躍の年となることを期待しております。

あけましておめでとうございます。

2013-01-03 08:14:53 | ブログ情報(News Release)
新年、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。


新年の抱負は、特にありません(笑)


何事も気負いすることなく、しかし本気で進められるといいいなと思います。

背水の陣など敷かんでも、人間は本気になれるのだということを少しでも表していきたく、

1年後、今年もいろんなことを学べたなと、言えるようになりたい、切に願います。



私個人に関することはこのくらいにして、AKB48にとっての2013年ですが、

2013年は、這い上がってくるメンバーが活躍する年になればいいなと思いますし、

また、AKB48はそうならなければならないと思います!

年末年始もネット上では「ゴリ推し」議論が盛り上がっておりましたが、

運営の考えとしての「ゴリ推し」ではなく、ファンの考えとしての「這い上がり」がどれだけ出てこれるか、

それがAKB48に内在している本当の力だと私は考えています。

(外向けの話はだいたい運営に任せておけばよく)


トップダウンの意思決定と、ボトムアップの意思決定とが、絶妙なバランスで融合する、

その時に起きうる相乗効果、そんな様を見てみたいものです。



ということで、2013年も永尾まりやを応援していきます。

(田野優花、武藤十夢、前田亜美なども)