進化する魂

フリートーク
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「プロ」と「アマ」の違い ~拙速な運営の真意~

2013-01-09 03:01:59 | AKB48_軽ネタ
これは厳密な定義の話ではなくて、立ち話でするような簡単な話だと思ってください。


みなさん、

「プロフェッショナル」と「アマチュア」の違いは何か?


と聞かれたら何と答えますか?



似たような問いを発するテレビ番組もありますね。

NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組を見ると、様々な分野のプロが、様々な「プロ感」を披露しています。

さすが一流と呼ばれる人たちの言葉には説得力があり、どれも思わず頷いてしまう内容のものが多いです。

本当に、いろいろなプロフェッショナルが存在するのだなと感心するばかりです。

当Blogでも、過去なんどか「プロフェッショナル」について書いたことがある気がしますが、今日はこれまでとはちょっと違う視点で語りたいと思います。

似たような話を聞いたことがある方には、つまらない話だと思いますが、まぁ気にせず書きたいと思います。



早速ですが、「プロ」と「アマ」の違い。

それを端的に表す指標があるんです。

「時間」です。

「スピード」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。


「時間」というのは、万人に共通する制約条件ですよね。

金持ちでも貧乏人でも、王様でも平民でも、大人でも子供でも変わりません。

ある意味では、時間は万人に等しく平等に与えられた「資源」です。

(「時間とはなにか?」みたいな難しいこと言い出さなければ。)

たいていの物理法則には時間(t)が出てきます。

物事の変化を表すためには、時間を使います。

物事は時間にそって変化するからです。

ですので、誰にとっても何にとっても「時間」は、変化を表すための重要な指標になります。


「何かをする」というのは、「何がしかの変化をする」ということなので、

「プロ」と「アマ」の違いを、何かの結果の違い(つまり変化の内容)によって表すのだとしたら、

その「変化」がどういうものであるか? 

ということが「プロ」と「アマ」の違いを生み出すはずです。

その「変化」のあり方に大きな影響を与えているのが「時間」ですので、

「時間」が重要な指標になると、そういう論理です。

(もちろん、他の指標も重要でしょうけれども、その中でも「時間」はわかりやすい指標だということ。)



ちょっとわかりにくい話だったかもしれませんので、ここでわかりやすい(?)喩え話をしたいと思います。

私は、この話を伝えるのに、よく「レストラン」の喩え話をします。


レストランの厨房で腕を鳴らす敏腕シェフと、家庭のキッチンで愛情たっぷり料理に精を出すお母さん、この違いは何でしょうか?

もちろん前者のシェフがプロフェッショナルで、お母さんはアマチュアです。

ある人は言うかもしれません、「お母さんの料理の腕は世界一だ」と。

ですが、お母さんはアマチュアなのです。

なぜでしょうか?

お母さんの方が美味しい料理が作れたとしても、プロフェッショナルはシェフの方なのです。

それを仕事としているかどうかの違い?

いいえ、違います。


答えは「時間」です。

レストランと自宅での料理の違いとは何か?

それは、オーダーから料理が出てくるまでの「時間」の違いです。

レシピと金さえあれば、よほど下手ではない限り、誰でもそこそこ美味しい料理を作ることはできます。

ですが、オーダーから10分で出せるかどうか、コース料理ならお客の食べる速度に合わせたサーブができるかどうか、しかも限られたコスト内で、味を落とすことなくです。

これが「プロ」と「アマ」の分かれ道です。

レシピ通りに時間をかければたいてい誰でも美味しく作れます。

ですが、短時間に、それも同時並行、連続で、安く、味を落とさず美味しいままに作るためには、時間を短縮するためにレシピを代替する新しい方法を開発する必要があります。

これには、作り方だけではなく、安い代替材料や、代替器具の開発も含まれます。

時間や具材、調理器具などの資源を無制限に使えるのであれば誰も苦労しません。

そうではなく、限られた制約の中で求められている以上の結果を出していくために、新しいノウハウや資源を開発していく、これがプロです。

(なぜなら、そこに顧客価値があるから。)


そういう意味で、レストランの本当の実力が表れるのは、料理の味ではなく、レストランのサービス全体を高く維持するための創意工夫の力であり、そして、その創意工夫の成果は「時間」に端的に表れるので、「時間」がプロとアマの違いを表す指標というわけです。

(ちょっと論理に強引さが、と思われた方いるかもしれませんが、これは感覚的な話なので、細かいことはどうでもいいのです。)



なぜ、こんな話をするかというと、たとえばAKB48運営の様々な拙速な施策がよく批判の的になります。

実際、私もなっていないなと思うことが多々あります。

ですが、実は、「あえて」そうしている部分もあるのかもしれません。

というのも、やすす先生は「モノが良ければ時間をかけることでヒットに結びつけることができる」ことをよく理解している人だからです。

AKB48の成功に時間がかかることも、かかったことも、これからもかかることも、よく知っているはずです。

しかし、時間をかけて成功を得るというだけでは、それではアマチュアなのです。

プロとして、より短期間に成功を得る新しい方法を開発すること、これはプロの性(さが)なのです。

プロとして目指すべきものであると同時に、プロとして背負う宿命みたいなものです。



だから、プロとしていつも時短を狙っていく、これはあえての行為であり挑戦でもあり、そしてプロ意識なのです。

(だからとって、長期的な視点を失っているわけではないので、その点の心配は無用だと思います。)




あっ、つまり「だったらいいな」という話をしたかっただけです(笑)

正月早々、疲れてるな・・