私のオーディオの原点は
中二で初めて感動的なサウンドを聴いた「JBL L200の躍動感溢れるサウンド」が原点です
オーディオマニアで上手くオーディオを鳴らされている方は
必ず原点となる「サウンド」があると思います
・SPのあの力強く生々しい再生音が忘れられなくて・・
・若い頃に通ったJAZZ喫茶の、あのサウンドが忘れられなくて・・・
・映画館で感動したあの映画の音に憧れ、惚れこんだあのサウンドが・・・・
・若い頃オーディオフェアで聴いた、鳥肌が立ったあのHQDサウンドが忘れらなくて・・・・
etc・・・・・
オーディオ装置を上手く鳴らされている方は、心に響いた音が忘れられなくて
そして、その思い出の音をもっと進化?・・・、自分のものにしたくて
今も果て無きオーディオ・ロマンを楽しんでいるのだと思います
※「イメージする音」を持っている人が、上手く鳴らせるってことかもしれませんね
私のオーディオの原点は、映画サウンドにはなく
LPレコード音楽が最初でしたが、
結局、私はそのLPレコード音楽にどっぷりはまってしまいましたね
JBLから始まったオーディオ、LE8T、L150、L220、L300、4301、4311、4343、等々
当然アンプはトランジスターアンプで、縁あって様々なアンプを経て
チェロのアンプが石の最終アンプでしたが、ほんとに様々なアンプを聴かせて頂きました
そのころから「WEサウンド」は知っていましたが、言っちゃあ悪いが、出会いが悪く
当時WEを語るオヤジ達は、皆「因業で偏屈」※下記写真の方がは優しいWEマニアです
超変わり者集団の彼ら曰、「WE以外は全て塵」
と言って、我々の話を絶対に受け付けない、そんなちょー嫌味なオヤジ連中・・・、
もとい、オーディオ猛者達が、青春時代を過ごした思い出の映画館のサウンドが、
本物のWEシネマサウンドなのであろう
我々の映画はスターウォーズ世代(1977年初演)ですから
WEサウンドではなく、THXサウンドのちょっと前の
ALTEC A7あたりが「我がシネマサウンド」
だから「WEシネマサウンド」と云われても、
正直言っても私はどんなサウンドかピンときません
私にとってはWEサウンドは、シネマサウンドではなく
ハイエンドと云われる、HIFIオーディオに疑問を感じそこからの
原点回帰が、私のWEオーディオ
正直若い頃、嫌味な・・・もとい、
大先輩の方のWEシネマサウンドを「もったいぶって聴かせて頂いても」
ふ~ん、寝ぼけた音ですね、程度の感想でした
が、そんなあるときオルトフォンのMCトランスを比べていた時
我がべリオン(コッター)こそが最高と思っていましたが
WE618Bの奏でる煌びやかな躍動感や音楽性に驚き
WE285Eの気品に満ちた表現力等々に、みごとにノックアウトされました
音の良さとは「特性の良さの音の良さ」ではなく
聴きやすく「音楽表現力の豊かさ」であると知らされました
その618Bを取り出した抜け殻のWE141を治して、18A電源をつないで
奏でられたルートビッヒだったかな、歌声を聴いたと瞬間
「そこに居いる」
そんなリアルな艶めかしWEサウンドがあることを知り、
それまでのハイエンドオーディオに少し疑問を持ち始めました
ハイエンドとWEの融合も図りましたが
フォノイコ、ベンデッタリサーチSCP-2とチェロパレット、の間にWE141をいれて、パフォーマンスで増幅したが
当然ながらどちらの良さも表現できない、中途半端なシステムになってしまいました
音の表現は、ハイエンドの当時から持っていた感覚で
パフォーマンスアンプはトランジスターアンプでは表現力が豊かだと思っていたが
勿論パレットの表現力を確かな音に表現できるのは、パフォーマンスしかないと思っているが
その表現力が、なにか偽りの表現力にも思え始めてきた・・・
勿論、WEも造られたサウンドなのだが
その音作りの違いに大きな疑問を持ち始めてしまう
拘りで音を良くする快感の市販品と、
妥協無くリアルに、そして楽しく音楽を表現するWE
オーディオ機器の原点WEはほんとに凄いんだと感じ始め
更に
長年愛用の愛器JBL LE8Tを、「755Aの鳴れの果てのスピーカーね」と、
例の大先輩に冷笑しながら、ありがたいお言葉を頂き
くそ~、見返してやろう!という思いと、WEへの憧れから「755Aを手に入れ」
その音楽性の魅力と、完成度の高いサウンドに圧倒されました
それは、JBLのLE8Tでは到底奏でられない、次元の違うサウンドでした
フルレンジの魅力を最大限に生かした、遥か頂きの高精度サウンドの存在があることを知りました
また、アルニコマグネット最強理論と共にオーディオを学び、楽しんでいましたが
軽く、速く動く振動板に、リアルな魅力を感じ
コーン型の限界と
コンデンサーや新しい素材の振動板に興味を示していた矢先に
ダイナミック型の原点、
「励磁型スピーカーを聴かずに、ハイスピードを語っても意味がない」
との、因業おやじの余計な一言で、
「励磁型なる古の方式を試したところ」
これまた驚き、それまでのアルニコの力強さが、
実は砂嵐のような粒子の粗さによるものだったと気が付き
励磁型の滑らかで艶やかに奏でる、リアルな魅惑のサウンドに出会ってしまい、
パーマネントユニットに戻ることは二度とないと、思い知らされました
その後も、真空管や、コンデンサー、抵抗などのパーツ
そして、最もオーディオで不要でありながら、音を大きく変える全てのワイヤリング
これを全てWE単線で行いました
自分の音の遍歴を辿ると
躍動感に興奮したJBL+マランツで魅力を感じ
情熱と興奮のカリスマサウンドレビンソに魅力を感じ
無の温度感の低い無限の空間と力強さの両立を果たしたクレルに魅力を感じ
レビンソンの熱とクレルの無を融合させたようなチェロ
個性的な音の良さへの追求から、
音を作る楽しみを覚え、
演じて表現し楽しむ、
私にとってはそれが本物の再生音
と感じ、オーディオが変わっていったのだと思います
時々JBLも引っ張り出して原点のサウンドも楽しみますが
やはり我がサウンドの原点はここですね、シネマサウンドでは無いです
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