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オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

MLAS JC-2 が教えてくれたもの

2021年10月18日 10時24分33秒 | オーディオ

突然ですが嫌な夢を見ました

 

JC2が煙吐いて燃えた夢です

 

 

場所は何処だろ、昔の事務所かな?

 

何人かで、なぜかJC2の蓋を開けて聴いていて

 

凄いね〜、いいね〜〜、とか言いながら

 

 

誰かが、「じゃあ元に戻すか」とか言いながら電源のコンセント🔌を抜いた直後

 

基盤から煙が出て、コイルのような物が溶け出しながら火まで出たんです、

 

すぐ消えましたが

 

何故か隣にオーディオショプのスタッフさんがいて

注、今は亡き故人のスタッフさんです

 

「あ〜もうダメだね、修理不能だよ」

 

と、言われて

 

 

何故か「オーディオを辞めてしまう」夢なんです

 

嫌なゆめでした

 

 

我がシステムでも驚異的な長期間使い続けているJC2

 



思い起こせば・・・・・

初めて聞いた衝撃のMLASサウンドそれも・・・JC2だった

 
 
 
 

初めてMLAS JC2の音を聞いたのは高校生の頃だったと思う

 

いつものオーディオショップで、いつも鳴っていた

聞きなれたJBL 4301?いや、L26だっだと思った?、

そのいつものサウンドを奏でるシステムに、

 

「凄いアンプが入ってきたよ、驚くよ聴いてみる?」

 

と黒くとても薄いアンプをもったいぶってつないで聴かせてもらったのが

噂に聴いていたMLAS JC2だった

 

なんというかほんとに「音が生きていた」

「情熱的でエネルギッシュ」それでいて物凄く鬼気迫るような

迫力と活力に満ちていたサウンドだった

 

 

スゴイ!、いつかはこの夢のようなオーディオ機器を使ってみたい・・・・、

勿論、高校生の私には天文学的な金額のアンプだったが

 

「レビンソンの狂気」に出会った感動は今も忘れられない

 

 

以前も書いたが、中二の時、JBL L200Bに震えるほど感動して、憧れ、

なんとか手が届く憧れのJBLを、アルバイトしてやっと手に入れたのがLE-8T

1980年頃

高校になって最新のアンプ山水AU-607をやっと買って

 

人生最初の詐欺に会い、買わされたJBL4311と

 

これぞアメリカンサウンドと憧れのUSマランツモデル140を手に入れ

 

 

オーディオの為にバイトに明け暮れた高校生としては、

最高のオーディオマニアと自慢していたあの頃だったが

 

 

聞かせてもらったマークレビンソンンは、

雑誌でしか知らなかった、素晴らしいオーディオの世界を聴かせていただき

まさに、遥か彼方の「夢のオーディオ機器」「オーディオの頂点を知らされた」そんな気分だった

 

 

そんな愛しきレビンソンを眺めに、毎週のようにショップに行っていたら

 

 

店員Mさんに、「かなり近い音がするよ」と言われて

買った海外製高級オーディオアンプはAGI-511B

 

 

4311で懲りていたので、俄かには信用できなかったM氏だが

AGI-511Bとマランツ140が奏でるサウンドは

 

キレのある活きたサウンドだった

 

憧れのアメリカンサウンドの入門

1981年頃?

AGIだったが、何故か気分はマークレビンソンだった?(笑)

 

 

 

その後も買えないまでも通い詰め、次に店で聴かせてもらったのは

最高級LNP2L

 

JC2とは何か風格が違った、なんというかお兄さんのような豊かな余裕があった

JC2は「やんちゃ坊主」兄ちゃんにはかなわない・・・、そんな気がした

 

 

その後、ほどなくその店で聞かせてもらったのが新型の、ML-1L

 

ゲインが違うせいかスピード感があったが、圧倒的に違ったのは、「低音」

 

”すげ~何だこの低音は”、低音の量が重さが低さが桁違いに違う

 

 

重く低い低域だけではなく、高域の伸びもケタ違い

突き抜けるように鋭く伸びてくる、ML1はすげー

 

JC2はなんだかボケたような音にも聞こえてきた

これからは力とレンジ感のある広がりが大切なんだと思った

 

そんな幾つかのMLASを聞かせて頂き、絶対何時かはMLAS ML1と目標を持っていた

 

 

やがて、AGIを卒業していよいよ次なるプリアンプを・・・

ちゃんと働き出してローンも組めるようになった、

よし憧れのMLAS ML1を60回ローンで・・・

 

 

と、ちょうどそのころ最新のML7Lが発売された

運よく直ぐに聞かせてもらったが

 

 

それは今までの力と迫力・鬼気迫る緊張感のレビンソンとは違った音に感じた

はっきり・すっきり・くっきり・キレの鋭いレビンソンに感じた

 

”すげー音だ”とは思ったが、何か新しい音に大きく変わったような?、ちょっと違う気もした・・・

 

夢にも出てきた、いつもの店員Mさんの話では

 

:今までのモジュールでは実現できなかった最新の回路設計だよ、来るべきデジタル時代が来ても本格的に鳴らせるのはこのアンプしかないよ!

・・・・・・、

☆このM氏には以前中古の4310を買いに行って、売れちゃったから最新の4311Bを買ったほうがいいよ、こっちのほうが音がいいよ、と言われ買ってひどい目にあっていたので躊躇していた

 

やっぱりML1Lかな~、いや新しい7Lのほうがレンジが広く新しい音だ

と、ローンが組める金額を考えていた時

 

いつものM氏が

 

凄いアンプメーカーが出てきたよ、レビンソンより、

これからはこっちかもしれないよ・・・・

 

そんな意味深な電話の直後に、M氏が持ってきたのが

 

聞いたこともない、彗星のような名前の響きの:KRELL、クレル

 

 

KSA100とPAM2

それをJBLにつないだ途端に感じた、まさに聞いたこともない無限の広がり

 

レビンソンとは正反対に感じた、きめ細やかさ、冷淡な粒立ち、温度感は無く

つかみどころのない宇宙空間を感じさせられたKSA100とPAM-2のサウンドに

何とも言えない快感を覚えた

 

 

確かに、これからはレビンソンも熱と力、情熱ではなく、新しい時代に入った

 

 

クレルはその更に上を行くサウンドかもしれない、

これからは情熱ではなく、無の空気感が大切なんだ!、と感じ

 

それにこっちのほうが安い、これならプリとパワーを買っても、

7Lよりちょっと高い程度

 

クレルのほうが安く値引きできるよ!そんなM店員さんの言葉にもハマってしまい

KSA100よりリーズブルなKSA50を購入

1982年頃?

値段も魅力的だったが、クレルのサウンドにぞっこん惚れた

レビンソンを離れ(持ってなかったが(笑))一気にクレルに染まってしまった

 

 

試聴はシルバーパネルのPAM2とKSA100だったが

 

我が家に来て、箱から出したのはブルーでぶ厚くなったパネルのKSA50 あれ?なにこれ

店員さんも初めて見たようで、あれ?間違ったかな?確認してみるね

 

結局シルバーパネルは手に入らず、ブルーパネルのKSA50とPAM2

 

特にPAM2の電源は超寂しかった・・・

試聴用は奇麗な金色のヒートシンクが印象的な電源だったが、

届いたものは真四角のお弁当箱のような素っ気ない電源BOX

 

また騙されたかな?と疑心暗鬼になりながらも、

 

音には不満は無かったので、これでいいですと決断した

 

そんなクレルの透明感の漂う、温度感の低い

つかみどころのない宇宙空間の様なサウンドに酔いしれていたが

後からKSA100とKSA50を聴き比べてKSA50で良かったと確認できました

KSA100は下半身デブなサウンドに聞こえて、スリムなKSA50で良かったです

 

 

だがそのサウンドが、自分の求めるものとは違うかもしれない?

 

そんな違和感を感じ疑問を抱くまでに、実はそんなに時間はかからなかったです

 

 

自分の求める音は、力・エネルギー、情熱なのに、

やっぱりこれはちょっと違ったと感じ

高額長期ローン地獄を、少しでも身軽にするために

 

PAM2は早々と手元を離れた、(電源がオリジナルなら持っていたかもしれないが)

 

 

もちろん身軽にするために手放したPAM2以上の金額の7Lに手が出るわけも無く

 

下取りに出したAGI511Bが店にあったのでそれをもう一ど戻してもらったり

いろんなアンプをとっかえひっかえ使ってみました

 

結局この時の様々なプリアンプを聴き比べて

プリアンプの大切さ音の変化の大きさを知りました

 

砂嵐が舞った、さらさらサウンドの、スレッショルドSL-10

 

以外に滑っとした滑らかさがあった、GAS テドラ

 

すっぱん・すっぱん、かまいたちのような切れ味のスペクトラル

 

意外や意外、これは無骨ながらレビンソンの弟かと思い、ぞっこんほれ込んだDB-1b

 

実はこのdb-1Bで自分の好みはわかった気がしたが

 

これらのアンプのとっかえひっかえの途中で、

いつもの店で超高級機ML6も聞かせてもらったのだと思った

 

言葉がないほど透き通った、広がりを感じた奇麗で力のある音に感激した

 

 

新型アンプはどれも、どんどん音の鮮度上がりクリアーに


帯域は伸び、しかもレンジはフラットに広帯域になっていった気がしました

 

 


そして、あの頃は「それがいい音なんだ」と思いました

 

鮮度が上がり、量が増え、高域が伸びた、ワイドレンジ・クリアーサウンド

それが時代の最先端な、「良い音」なんだと感じていた、そんなころだった

 

レコードが古くて時代遅れで、CDの時代になって

 

 

スピーカーも憧れのJBL4343を卒業し

 

B&W 801F

マーチンローガンCLS

アポジー カリパーシグネチア

B&W SS25シルバーシグネチア

 

そんな音のいい、ハイエンドスピーカーこそ最高と思って

使っていた時の話です 

 

プリアンプ道楽はレビンソンを通り超えて、

 

1990年頃

当然ながらチェロ・アンコールへと進んだ、

このころから事務所の一角にオーディオ機器を設置始めた

 

レビンソンの熱き情熱ちょっと鬼気迫るような切れ味から(当時はそう感じた)

 

温度感の低い「優雅」さ、が加わったように感じました

 

 

やがて我がオーディオ史上、最も惚れ込んだミュージックレストアラー、チェロ・パレットを手にして

そのパレットの表現力を最大限に活かすためにチェロ・パフォーマンスを手に入れたました

 

マーチンローガンCLSと共に最高のクオリティーのサウンドを楽しんでいた

1996年頃

オーディオが最高潮で最も楽しかった時代かもしれません

 

 

 

この頃、また私の考えが大きく変わったのですが

 

チェロ・オーディオパレットという特殊なイコライザーが教えてくれたことかも知れません
 

音楽の感動、それを一番感感じることが出来る量は「一定量」しかないことに気がつきました

 


上手く言えませんが、感動的な音の一定量をまあるい風船だと思ってください

風船の上側を両側から押すと、下に寄るが、上は減る、もちろんバランスは崩れます

 

上下に伸ばすと、真ん中が細く、薄くなる

 

違った意味かもしれませんが、クリアーになると、色の濃さが減る様に感じました

 

 


感動的な一定量の音楽情報、とその濃さを、

 

 

どこの帯域に集めるのが音楽の感動に自分が一番感じやすいかを考えました。

 

 

パレットで「無理に伸ばした帯域」は「音が薄くなる」のです

まあ、反面ある帯域の音が濃くなるのですが

 

パレットはイコライジングで帯域を伸ばしたり抑えたりするのでは無く

 

 

その名の通り、音という色を作ったり、濃くしたりすることが出来るモノの様に感じました

 

 

オーディオ的に特定の帯域を無駄に伸ばして、オーディオとして素晴らしくても

音楽の感動は薄くなるというか・・・・、

 

 

感動的な一定量を美味く、豊かに、濃くしたほうが音楽は楽しいい

その帯域はやはり「中域」500Hzから2KHzくらいが最も大切だと思いました(当時の聴き方では)

 

 

魅力的な中域、これが私の音楽で一番大切だと、なんとなく気が付いた頃


偶然再会したのがJC2

 

1996年頃の写真

と、ある販売店から世界最高峰のフォノイコライザーが発売になるよ、

多分数十台しか作られないよ、二日本には五台しか入ってこないけど・・・・、もう数人買う人が決まっていてね

 

凄いよ、しかも君の大好きなジョンカールの作品だよ!

 

 

希少価値も相まって、何故か無性に欲しくなり、この機会を逃すと永遠に使え無ような気がして

「それ買います・・・・、」

 

といったものの、多額のローンの支払いでほんとにお金がない(笑)、

やむを得ず”このアンコールと交換でどうですか?”ってことでアンコールとベンデッタリサーチSCPを素取っ換えとなった

 

☆この素取っ換えは、ろくなことがなかった、この後シアターを作ったときにスチュワートの150インチ電動サウンドスクリーンを住宅ローンに組み込むのを忘れて、120万円必要でEMT930StとB&Wシルバーシグネチアと交換された、痛い思いでです

 

そんなアンコールプリと素取り換えで我が家にやってきたベンデッタリーサーチのフォノイコ

その頃メインプレーヤーだったEMT 930専用のフォノイコ155は低音が膨らんで弾まなくて楽しくない、

これはフォノイコが悪いと決めつけて、ベンデッタリサーチを手に入れたのだが

 

結局あのプレーヤーはどうやっても楽しくなかった、

 

長年使いこんだガラードやトーレンスのプレーヤーのオルトフォンサウンドも聴きたい

それにやっと買い込んだ憧れのWE618B昇圧トランスも使いたい

 

ベンデッタのフォノイコはヘッドアンプ方式で、音は良いが、

 

もっとレコードの力のある音が出したい

 

そんな思いが強くなり無くなったアンコールの代わりに、やっぱりプリアンプが必要になって

再びラインアンプ探し、

 

注、パレットにもアウトプットレベルはあるが、あくまでもイコライザーのアウトプットレベル、

プリアンプとしてのレベルコントロールではない、プリアンプは必要でした

 

当然流れからすればチェロ・スイートに行くはずで

 

それは当然の流れで、そうしようかと使いましたが

 

スイートが我が家に定着することはありませんでした

もはや音に必要を感じなかった、その時求めていた私の音ではなかった、それが正直な思いでした

 

もっと、エネルギーの使い方の上手アンプは無いか?

2000年頃の写真

 

そう強く思うようになったのは当時WEの618Bを取り出した後の、

WE141ラインアンプとチェロ・パレットの組み合わせ

 

実はこれがたいそう気に入っていたのです(笑)

 

☆WEとチェロの組み合わせはかなりの非難を浴びましたが素晴らしいサウンドでしたよ

 

 

しかしセレクターが無い、いちいち電源を切ってラインを変えなければいけない、

セレクターが付いたラインアンプ選びで何とも高級なセレクター選びだったが、

 

結局思い出のレビンソン JC2が収まりました

 

 

改めてJC2フォノイコを繋いでみたら

 

あらま、求めていた、

音の濃さ厚さそして熱さ、なんといっても楽しさ!

 

それがMark Levinson JC-2 プリアンプ にはありました

 

濃さ厚み熱さ力・・・、そんな「音を作る」のは「ラインアンプ」

 

WE141アンプを経て、WE120Aラインアンプをメインに今は使っていますが

 

ラインアンプの大切さを教えてくれたのは、やっぱりJC-2

 

 

 

冒頭の夢の話に戻りますが

再会から30年以上電源を落とすことなく使い続けているJC2

 

10代の多感な時期に世界の最高峰のオーディオ機器を、

オーディオの果て無き世界を教えてくれたJC-2

 

様々なワイドレンジな最新オーディオ機器を使い込んできて、

 

偶然出会い、既に古となったJC-2ではあったが

オーディオの楽しみを再度教えてくれたのも

やはりJC-2だった

 

そのJC-2が壊れたらオーディオを辞めてしまう夢

 

正夢にならないことを祈りながら

 

JC2の思い出とともに、使い込んだオーディオ機器の思い出を振り返ってみました




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2 コメント

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WE141 (we22)
2021-10-19 05:44:11
141をメインに使って頂けるぐらい大変気に入っていただいたようで、私としては嬉しい限りです。
ところで体調はいかがですか?後遺症の点はどうでしょうか?
ご近所から借用されているモノカートリッジは調子いいですか?たまにこちらにも寄ってください。
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Unknown (8417chiharu)
2021-10-19 08:07:50
カートリッジはお返ししています、今回の感染はカートリッジの持主から感染しました、EMTやCG25は修理に出して再起不能になってしまいました、残念です。
また良品を探します
そう言えばWE141は30年くらい使っているのですね、今はお気に入りのフォノイコです、348はWE.STC.その他ムラード等のガラス管などなど様々使ってRCA 6j7に落ち着きました^_^
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