音の鮮度
音の力
音の濃さ
音の厚さ
それらがあっての音楽の満足度
そのどれ一つとっても、二つのスピーカーの真ん中に虚像を描くステレオフォニックでは
一つのスピーカーで、リアルでそこにあるような「実像」の様な音像を描くモノラルには
・・・・・、
やっと上手く鳴り出した、長年思い描いた理想のMONOシステム、
構想から一体何年経ったのだろう、
ブログを始めた頃の冒頭の写真をみて
私のブログを昔から読まれてている方々から
真ん中のMONOシステムはどんな音ですか?
との質問をいただいて今したが、正直全然鳴らないシステムだったので、
つないでません、とかタンガーバルブのケースですとか言っていた
実際805に付いていた288を売ってしまい、
代わりにコーンスピーカーを取り付けていた時期もあった
やっと自分の理想のモノラルシステムが出来上がってきました
実は結構苦労して作り上げた、私のモノラルシステムを紹介させてください
高域には今回のシステムの為に特別に制作した、
ALTEC288-16Gを励磁改良したものを使っています
※注、ステレオで使っているものは288Cを励磁改良したものを使っています
長い歴史を誇るALTEC-288シリーズで、最高の周波数特性と、
最強の磁束密度を誇る最高傑作と言われる16Gドライバー
能 率:109dB
周波数特性:500Hz~15,000Hz
磁束密度 :20,500gauss
しかもこの16Gまでが、私の拘りフェイズプラグがWEと同じ金属製で出来ている
これ以降のフェライトになった288-8H型はフェイズプラグの形状も違うし素材は「プラスチック」を採用している
※注、このフェイズプラグだが、JBLはアルニコの時代の375はプラスチックで出来ていたが、
フェライトになった2445Jなどはジュラルミンかな?金属製のフェイズプラグになっている、
金属とプラスチックの使い分けが両社は対照的で、音を聞くとなんとなくその理由がわかる気がする・・・、
そんなALTECファンとしては
最強!・最高!の288-16Gを
「ぶっ壊し」
励磁のメリットを最大限生かそうと、前作と違いもっと透磁率の高い金属素材
(※注、パーメンジュールに限りなく近い金属と思ったが純鉄よりちょっといい程度(笑))
でポールピースを作成しました
16Gのどでかいボディーに、目いっぱい巻いたコイルをぶち込んだもの
かつて励磁コイルを使った励磁方式を消滅させた、時代を変えた永久磁石のなかでも
言うまでもないが「アルミニウムとニッケル、コバルト」の合金、軍事兵器として生まれた
アルニコVは最強のマグネットです
そんなアルニコVを励磁改良した場合は、同じ大きさだと励磁コイルのほうが磁束密度は低く
アルニコの4倍程度の大きさにコイルを巻かないと、
オリジナルと同程度の磁力は出ないと言われています
今回も目いっぱい大きくきつく巻いてもらいましたが、正直オリジナルの磁力は出ないだろうと思っていました
が
なんと制作者T氏の怨念・・・、失言でした意地かな?執念で
何と我が288-16G-Fcはオリジナルケースを使った励磁改良のでは不可能と言われた、2万ガウスを超え
何と磁束密度20,590ガウスに達しました
流石T氏尊敬しちゃう~
今までの288Cでは出来なかったのに、・・・その一番の違いはその16Gのケースの大きさでしょうか?、
375よりでかいケースで幸いでした
ダイヤフラムはワイドレンジを誇る16Gのオリジナルを使い・・・・、
当然ながら今回も砲金製で響きのいい金属製リングに変えている
実はこれ音の響きの良さ最強の改良です
自分の理想と考えられる最強の改良を施した
288G-Fcコンプレッションドライバー
合わせるホーンは同じくALTEC-505マルチセルホーン
このマルチセルには、ほかにも10セルの物と15セルのモデルがあり、私のは最小の8セルモデルです
当然ながらセルの多さは指向性の広さの違いが大きいですが、家庭で使うには8セルで十分
他にも311-90ホーンも持っていますが、至近距離ではちょっとキツくて私はこの805マルチセルホーンのほうが全然好きです
☆注、我が家では911-90よりも311-60のほうが音が滲まずきれいな音で良かったです、
低域に使ったユニットはALTEC-515Eを励磁改良した515Fc
以前はステレオのメインシステムに使っていましたが、LANSING415に変えたので、放置されていたものです
515はそれまで使っていた515Bを改良したのではなくて、励磁のスピードの速い低音を一番出せるであろうと、
コーン紙の一番軽い515Eを励磁に改良しました
その515Fcを以前使っていたALTECの817BOXではなく、
ラ・スカラ型のBOXに入れたのですが
817も倉庫で眠っていますが、ステレオの方とかぶるので
一番軽快な低音を奏でるラ・スカラを今回は採用しました
ラ・スカラは一応フォールデッドホーン構造で、515ユニットは正面ではなく、後方に向いて取り付けられています
本来は密閉で使うBOXだが、515は密閉に向いていないと思っているので、空気抜きの穴を盛大に開けてあります
ラ・スカラに収まった二つの515ユニットはシリーズ接続でダブルウハー使用としています
そのボックスを、505ホーンを挟んで上下に配置したバーチカルツイン方式
当初合計4本の515ユニットをシリーズ・パラ接続で使ったが
☆、あとで書きますが、これが失敗のもとだったようだ、2発で十分だった(笑)
今回使った、ユニットの励磁コイルは515・288両方とも24Vで稼動する
ステレオ装置でその音質の良さをし確認した、励磁ユニットのバッテリー駆動
ステレオのウーハーLansing415は220Vなのでバッテリー駆動は危険でどうにもならないが
こちらの515Fcは24V、バッテリー駆動は何ら問題はない
理想のユニットを使った
オール励磁システム
オールバッテリー駆動
システムが遂に完成
バッテリー駆動の前はセレンとタンガーで整流を行っていましたが、
なかなか自分の理想通りの音で鳴ってくれませんでした
理想が高すぎたのか
セッティングが悪いの
試行錯誤を繰り返していましたが、やっとまとまってきました
先ほども書きましたがウーハー四発はバランスが悪すぎました
515二発でバランスがとれました
モノラルのバランスとは、エネルギー配分とでも言いましょうか
中域の厚み・濃さ・深み(奥行高さ)
私はそこのに「音楽の再生の感動」があると思っています
そしてそれはモノラルシステムしか出せないとも思っています
ステレオフォニックにより描かれる音像、定位と言われる音像
特にエンジニアにより造られた感のある違和感のある音像定位
あの楽器がここ、
この楽器はここ、
これはこっち、で歌手はこの辺で・・・
それが見後に音像定位されるとそれは気持ち良いです、いい雰囲気ですねーと感心します
それもいいと思います、
でもやっぱり私は音楽を聴いて「感動」による興奮や感情の昂ぶりを感じたいです
私の勝手な経験による思い込みですが、雰囲気のいいステレオ再生より
音楽の感動はモノラルのほうがずっと優れていると思います
音楽再生による感動は確かに人それぞれ、その意見を否定しませんし、
私の感動を押しつけもしませんが
再生音楽による感動と満足感
やっとそれが我がシステムで表現できるようになってきました
押しつけはしませんが、モノラルは決して古いだけのものではないと私は思っています
古いという概念を捨て、
一つのスピーカーで、
音の力と音楽の感動を奏でる
モノラル再生音楽も、ぜひ聴いてみてください