オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

プッシュブル、トランス結合LCRフォノイコライザー試聴

2014年10月30日 09時11分28秒 | オーディオ

実に大掛かりなフォノイコライザーである


以前、氏がかなり気合を入れて作ったフォノイコライザーを試聴することができました



PARAGONさんや、KIMさんら数人の恵まれた方々が所有する数少ない貴重なフォノイコである




通常シングル動作で使われるのが一般的だが


なんとT氏は完全なるプッシュプルにて動作ささせている



フォノイコライザーで、専用トランスを使ったプッシュブル動作によるトランス結合

そしてイコライジングはLCR方式による超高級品


しかも電源はちゃんとした20A電源、ともなればかなり期待ができる


いわずと知れたことだが、プッシュブルは両方の真空管のバイアスを取ることが大切


テスター片手に本来バイアスを調整するのだが、これが慣れないと結構大変



横着な人間でもこまめに調整ができるよう

調整用のメーターと調整具がついた、親切設計である



このバイアス調整をしっかり行わないとプッシュプルの良さが発揮できない


音がにじむというか、太くなると言うか音が悪くなってしまう



入力は回路上専用トランスで無いと無理であり


ローとハイの二種類の入力を備えるが、基本的にMCカートリッジ専用のフォノイコ


フォノイコにアッテネーター式のボリュームがついていますので



そのままラインアンプとして使えるようになっている


セレクターは無いので、レコード専用のフォノイコ・ラインアンプ


氏の作るアンプは私が聞く限りでは、まず懐が深い


懐が深い音、?、わかるだろうか、薄っぺらで、ピーキーでしゃりしゃり絶対しない音と言えば良いのかな?


角の無いピークディップの無い非常に上質で綺麗な音質である





このフォノイコも傾向はやはり懐深く、雄大な音である


プッシュプルのよさであろうか、実に低音が豊かで




各楽器の間に空間があると言うか


懐深いので音にゆとりがあるように感じる




氏はひずみと言った類いの音がよっぽど嫌いなのであろう


その音は歪み感が全く無い、純度の高い音質である





交響曲が実に良く似合う


低音がゆったり伸びていて、トランジェントも良いのでそう感じるのか



我が能天気なあっけらかんアメリカンスピーカーでも


実に品良く、繊細にクラシック音楽が鳴り響いている


やはり気合の入ったフォノイコライザーは、


一味も二味も味わい深いものがある・・・・・・



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