なんちゃってウエスタンサウンドから少し離れてしまうが
我が家で最も息の長い製品であるJC2
長い付き合いで
オーディオ製品は何を求めれば良いのか
音楽の楽しみとは何かを教えてくれたアンプでもあった
プリアンプは重要視しており、私はかなりの数のプリを今まで使ってきたと思う
音の悪いプリアンプはもちろん無かったが
結果として好みに合わないプリアンプはあった、
なぜそんなアンプを買ってしまったのか
いまだに意味不明ではある
この発売されてから40年も経つJC2プリアンプの実力を知ったのは
22~3数年前であろうか、
発売された40年前は私は11歳でしたから存在すら知るはずありませんが
JC2との出会いは今から32年も前の事になるだろうか
二十歳のころこのJC2を始めて見てちゃちなアンプだなーと思ったものでした
LNP2が憧れだったので、それから見ればちゃちに思えたのでしょう
だが、初めてそのちゃちなMLASアンプの音を聴いたときは鳥肌が立った、
その狂気のサウンド、これがレビンソンか!
カリスマサウンド、クリアな音で熱気があり、狂気、キチガイの一歩手前の音
そんな印象であった、
勿論あっという間にレビンソンサウンドの虜にさせらてしまったのを覚えている
その時使っていのはAGI-511BとUSマランツMODEL-250
でJBL-L300 を鳴らしていた、
ソリッドで楽しいサウンドであった
その後ML1Lを聴いてそのゲインの高さとレンジの広さに驚き
MLASに当時感じた狂気のサウンド、レンジが広く透明度が高いのに色が濃い、
温度感もあり圧倒的な説得力!、カリスマサウンド!当時はそう思った
MLASに勝るアンプは無い!そう思っていた、そんな矢先
すごいアンプが出たんだけどちょっと聞いてみない?
この一言でまた人生が変わった
当時MLASのライバルとして”KRELL”が発売され、不幸にも我が家に
KSA100とPAM-2がやってきてしまった
「これは時代が変わった!」
(PC98が懐かしい)
「レビンソンではないこれからはこっちだ!」
と、おもって”KRELL”に惚れこんで、はまってしまった
熱のレビンソン、に対し温度感は低く宇宙的な神秘的な空気感、
スーッとさわやかな、爽快感のクレル
結局パワーはKSA50にしたが、とてもいいアンプだった・・・
レビンソンも当時最新のML7Lあたりを聴いて、自分のイメージと何か違和感を持ち始め
レヴィンソンから気持ちが離れて行ったのを覚えている
KRELLの後は、チェロに興味を持ち始め、
やがてチェロシステムが構築された
アンコール、パレット、パフォーマンス
今度はゴージャスなチェロシステムが完成した
そう言えばスートとアンコールの聴き比べも面白かった
当時はスピーカーはマーチンローガンがメインスピーカであった
JBLもお決まりの4343を所有しており
ワイドレンジでフラットな音を目指していたのかもしれない
時代とステレオサウンド誌と共に過ごしてきたオーディオだったかもしれない
そして、そのときの最高のフォノイコライザーと賞されていた、ベンデッタリサーチscp2、
を使いフラットでワイドレンジで歪みのない、「いい音」を楽しんでいたのに
何か、不満を持ち疑問を持ち始めたのだが、残念ながら答えが出せずにいた
そんな時、ちょっとしたことでセレクター代わりに手に入れたJC2であったが
20年前の遺産、もう遠く過ぎ去った”過去の古い音”
そうとしかもう頭に浮かんでこなかった
しかしその音を聴いて、驚いた
分厚い中音のエネルギー感
なんだこのボーカルのエネルギーは
声の太さが質がまるで違う
そして音楽を聴き終わったとの満足感
すっげ~
なんで俺はJC2をもう時代遅れのアンプと決め込んでしまったのだろう
やっぱりMLASは凄い!
もう一度過去の通りすぎてきたアンプに目を向けたくなってきた
なんであのときはこの音の良さを力強さを見過ごしてしまったんだろう
もう一度音がわかってきたこの耳で聴きたい
そうおもって、MLAS大集合
1L、LNP2L、ML6BL、ML6シルバー
JC2を入れ5代のMLAS が我がシステムにつながれた
知人の店にあったもの、近くの知人が所有していたもの
遠くの知人が愛蔵していたもの、ほこりをかぶっていたもの
いやーもつべきは友だと思いました、ありがとうございました
あの時、20年前
我がMLAS人生において最高の時でした
選び出した結論はやっぱりJC2であった
勿論予算があればML6のシルバーパネルのシリアルナンバー2400番台を
選んだかとも思うけど一番気に入ったのは程よいレンジの狭さと中域の厚さ
なにより初期レビンソンにだけあるあのカリスマさが魅力であった
そのカリスマサウンドが聴けたのが、LNP2L、JC2、ML1L、ML6L・BLまで
それ以降のレビンソン製品にはなぜかあのカリスマのオーラが無くなってしまった
勿論、音は良いのだが、なぜかそれだけのアンプになってしまっっていた
それ以来何が変わろうとも、JC2はオーディオの楽しみを教えてくれているよき友である
レンジが狭いとか、音が古いとか知人には言われるが
そんなことは気にしない、これからも使い続けるであろうJC-2
発売からすでに40年が経過しているが元気だ
一度基盤が浮いてしまったが自分でハンダし治して使っている
しかし、残念ながら知人のレビンソンはほとんどが使い物にならなくなっている
モジュールが逝かれてしまっているのだ
飾りにしかならない
これは責めるわけではないが、
当時、春日部あたりにあった某オーディオショップで
電源を強化してしまったアンプである、
当時電源を強化すればレビンソンは更に素晴らしい音になる
そう宣伝され、電源を改造してしまった不幸なレビンソンである
かわいそうに、私の知る限り当時電源を強化して今残っているアンプは
1台も無い、
本当に改良(?)しないでよかった、
あのショップもレビンソンに惚れて、さらにいい音を出そうとしたんだろうが
結果としてアンプとしての寿命をかなり早めてしまった
MLASの文化を崩壊させたと私は思っている
まあオーディオショップとしては適当に壊れて買い替えてくれないと
商売にならないのであんなことしたのかもしれないが・・・
数々の音の出ないMLASが不憫でならない