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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

Pocket Boy ペンゴ(Pengo)・ハシートップイン/セガ

2012-02-12 01:17:51 | 電子ゲーム


 Pocket Boy ペンゴ(Pengo)は、2009年に株式会社ハシートップインより発売された電子ゲーム。製造は、有限会社ハンドヘルドによるもの。元ネタとなったのは、1982年にセガより発表されたアーケードゲームペンゴ(Pengo)。


 ペンゴ(Pengo)は、ペンギンのペンゴを操作して、氷を押すことによってすべらせて敵(スノービー)を倒すアクションゲームです。各ラウンドごとにダイヤモンドブロックというボーナスキューブがあり、それを縦横に揃えることによってボーナス点が入ります。アクションがメインですが、倉庫番のように氷を押すことはできても引くことはできず、このダイヤモンドブロックを揃えるのに多少のパズル性ももっていました。BGMには、ガーション・キングスレイの『ポップコーン』が使用されており、その軽快な印象とともに人気のあった作品でした。アーケード版の現役当時にも電子ゲーム化されており、バンダイよりFLゲームと、液晶ゲームが発売されていました。それにしても、なぜ今のこのタイミングで、ふたたびペンゴ?という感じでの再登場となりました。


 パッケージのペンゴとスノービーのデザインも、実は当時のインストに準拠したもの。


 ゲームの移植度の方は、さすがにBGMポップコーンは再現されていないものの、それ以外はほぼ完璧といった内容。ペンゴを操作して、氷をすべらせスノービーを潰していきます。ペンゴの描かれたダイヤモンドブロック(オリジナルは★)も再現されており、壁を揺らすことによって、スノービーを痺れさせる壁揺らしも再現されています。ペンゴのおなかの部分が、スノービーのキャラに振り分けられ、80年代当時販売されていたバンダイのFL版にほぼ準拠した内容となっています。バンダイ版よりフィールドが広く、FL版ではダイヤモンドブロックは点滅で表示、FL版にはペンギンが踊るデモが再現されている、といった違いがあります。画面横のペンゴロゴを押す、ピングーみたいなキャラもかわいく、ほぼ完璧な再現度といってよいかと思います。


 ペンゴは人気があったわりには移植に恵まれておらず、電子ゲーム版の後はGG(ゲームギア)版まで待たねばなりませんでした。BGMも版権の関係か、海外版や移植によっては再現されないこともあったようです(GG版では、許諾を取って再現されている)。これは、販売元はセガですが、開発元はコアランド(現バンプレスト)で、コアランドにも持込であったという説があって、権利関係が複雑だったためとも言われています。同じくコアランド開発のジャンプバグも、そこそこ人気や知名度があった割には、あまり移植には恵まれてなかったよう思います。


 ちなみにこのコアランド、80年代にはペンゴ、ジャンプバグ、青春スキャンダル、ごんべ~のあいむそーりーといった個性的な作品を発表していました。それがバンダイの子会社バンプレストになったというのも不思議な感じがしていたのですが、もともと豊栄産業という、アミューズメントのプライズものを手がける会社だったようです。アミューズメント産業への進出を模索するバンダイと資本提携していて、そこからバンダイの子会社になったようです。現在では、これまでのバンプレストは親会社バンダイナムコに吸収されて消滅、現在では、ゲームブランドとしてのバンプレストと、プライズを扱う(新)バンプレストという新会社になっている様です。


 そのようなマニアックな話はおいて置いて、現在ではあのペンゴの移植だ!ということで買っている層は少ないでしょうね。80年代どころか、90年代すら知らない層に、お洒落なファンシー雑貨屋に置いてある、ファンシーなパズルゲームとして買われているのでしょう。


 ということで、ペンゴ、電子ゲーム、コアランドというキーワードに反応する方にはお勧め。個人的には、バンダイのFLゲームが欲しかったので、その意味でも手に入れたい一品でした。



参考:Wiki ペンゴ、コアランド(バンプレスト)の項、帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、ARCADE GAMERS白書

スクランブル(Scramble)・コナミ/トミー

2011-10-23 23:31:35 | 電子ゲーム


 LSIゲーム・スクランブル(Scramble)は、トミーより1982年に発売されました。元ネタとなったのは、81年に発表されたコナミのスクランブル。


 この頃は電子ゲームの全盛期とも言うべき時期で、バンダイ・エポック社・任天堂・学研など様々なメーカーが、次々に市場に参入して新製品を発売していました。アーケードゲームを移植して、ゲームセンターのゲームを家庭で遊べるようにしたものが、やはり人気だったのですが(この辺はファミコンの頃と同じですね)パックマンやインベーダーなど固定画面のものがほとんどでした。そんな中に、画面のスクロールなどを再現し、かなりの完成度(移植度)をもって登場したため、当時としては結構なヒット作となったようです。


 本体。今見るとすごく洒落てます。


 開封時。発泡スチロール製の箱に入っています。


 取扱説明書。ゲームの説明書というより、いかにも玩具のもの。


 ペラペラな紙を三つ折にした、今の目から見るとシンプルなものです。


 筐体の前面にキャラクターの得点表が。こういう細かなところに痺れました。


 上下移動レバーと、スタートをかねたミサイル発射ボタン。プロ、アマのレベルセレクト。この頃は結構ありましたが、電子ゲームのプロってのもなんだか嫌ですな。

 これはFLゲームというジャンルにはいるのですが、ゲームウォッチなどの液晶ゲームが電卓や時計などで使われていた液晶をゲーム画面表示に応用したのに対して、蛍光表示管を使用したもののことを指します。(ビデオやステレオ等のディスプレイで、時間や出力を表示しているあれです)。メリットとしてカラー表示が出来る事と、暗闇でも見える事があげられます。反面デメリットとして装置が大型になる事や、電池の消耗が激しい事があげられます。それでもFLゲームは、画面が賑やかだったので結構人気があったように思います。当時、押入れや布団の中でFL機で遊んだ思い出のある人は結構多いと思います。


 自機。上下にしか動けませんが、ミサイルとボムの装備は再現。


 一面よりいきなり都市空間。


 UFOをすっ飛ばして、なぜか隕石空間。


 UFO空間。トミー版スクランブルは、UFOと隕石とが入れ替わっています。


 迷路空間。ほんとに敵基地内に侵入した感じが、よく出てました。


 要塞空間。オリジナル版では、割とそっけなかったですが、トミー版は徐々に空間が明るくなり、要塞が浮かび上がってくる演出付き。おまけにバリアが装備され、バリアの隙間を狙って攻撃する必要があります。


 ロゴもコピーもきまってます。


 箱の横にはステージ紹介。デパートでこれを見てどれだけしびれたか。


 昔の絵師さんは、絵画系の人が多かったのか、ボックスアートもしっかりしていてかっこよいです。



 液晶でもFLでも、そもそもキャラの重ねあわせが出来ないためスクロールは苦手なのですが、これはスクロールを達成しただけでなく、元となったコナミのスクランブル(1981)をかなり忠実に再現することにも成功していました。ひとつのマスの中に障壁、隕石(弾)、ミサイル、燃料タンク、UFOと5つのもキャラを入れ込み、燃料タンクはミサイルに頭をつけることで再現、UFOは燃料タンクの頭の部分を流用しています。それでいて、デザイン的に破綻していないのは奇跡的。このようにして、アーケードゲームを電子ゲームで再現しています。ちなみにスクランブルは、アーケードとしてもかなり早い時期にスクロールを導入したゲームであり、同社のシューティングの金字塔グラディウスの原型とも言われるそうです。


 当時は意識してなかったのですが、グラディウスは元々スクランブル2として開発が始まったのだとか。言われてみるとミサイルとボムの打ち分け、画面レイアウト等にその名残がうかがえます。大きな違いは、同じ横スクロールなのですが、グラディウスは横、スクランブルは縦画面だった点。グラデウスは画面いっぱいを使って敵の弾をかわすという方向性ですが、スクランブルは高低差(落下するボムや、基地の通路等)を生かしたゲームデザインでした。このトミー版スクランブルには、前後には動けず上下のみという制約がありますが、ゲームデザインの方向性は上手に再現されてているかも。


 電子ゲームは、この頃がピークでファミコンの登場とともに役目を終えてブームが終息に向かうのですが、当時を振り返るアイテムとしては忘れがたい物があります。



2006年10月6日の記事を修正して再構成

参考:Wiki スクランブル、グラディウスの項

ゲームボーイギャラリー・任天堂

2011-09-21 22:46:05 | 電子ゲーム




 

ゲームボーイギャラリー(GAME BOY GALLERY)は、80年代に発売されたゲームウォッチのゲームを収録したゲームボーイ用のソフト。
 


 

ゲームボーイギャラリー2。



 

収録作品、パラシュート、ヘルメット、シェフ、バーミン、ドンキーコング、ボール。



 

こちらは、ゲームボーイギャラリー3。GBC対応になってます。



 

収録作品、エッグ、グリーンハウス、タートルブリッジ、マリオブラザーズ 、ドンキーコングJR.、フラッグマン、ジャッジ、ライオン、スピットボールスパーキー、ドンキーコングII。


 
ゲームボーイギャラリー』は、ゲームボーイ用ソフトとして1997年に発売されました。(収録作品は、マンホール(ワイド版)、オクトパス、ファイア(ワイド版)、オイルパニック)。続いて同じ年に、『ゲームボーイギャラリー2』が発売され、1999年には、『ゲームボーイギャラリー3』が発売されています。これ以外にもゲームボーイ アドバンス対応として『GAME&WATCH GALLERY 4』(海外のみ)や、DS用ソフト『ゲーム&ウォッチコレクション』が、クラブニンテンドーの景品として出ています。GAME&WATCH GALLERY 4などは、プレ値が付いていて、それなりに入手が難しいようです。



 こちらが、クラブニンテンドー景品のゲームアンドウオッチコレクション(GAME & WATCH COLLECTION)。


 オイルパニック、ドンキーコング、グリーンハウスの3種が遊べる。景品なので、隠しゲームとかはない模様。


 第2弾のゲームアンドウオッチコレクション2(GAME & WATCH COLLECTION2)も存在する。パラシュート、オクトパス、パラシュート×オクトパスの3種が遊べる。やはり製品版である、ゲームボーイギャラリーの方が優れている。


 

発売された当時は、GBでは実機のような味わいはでないと思っていたのですが、GBCでももう十分レトロですので、それなりにいい雰囲気が出てると思います。



 

中身は、こんな感じ。ROMカセット、取説、ちらし。



 

取扱説明書。



 

同封されていたちらし。GBC本体や、ポケットカメラ、ポケットプリンターなどが掲載。GBC本体が、新発売時のちらし。こんなに昔のものだったんですね。



 

GBポケットカメラ。そういえは、こんなのありました。



 

GBポケットプリンター。使い道はあったんでしょうか。


 
発売当時の価格は、ゲームボーイギャラリーとギャラリー2が3,000円、ギャラリー3が3,500円となっています。今でも投げ売りされているのは見かけませんが、プレ値も付いていないため1,000円~3,000円程で入手可能だと思います。今となっては、オリジナルのG&Wは、10,000円近い値をつけていて入手しづらい(気軽に遊ぶわけにもいかない)ですから、かわりにこれを手に入れて、気軽に遊ぶのも十分アリだと思います。90年代のリメイク作品ですから、オリジナルの『むかしモード』だけではなく、リメイク版の『いまモード』も収められています。まあ、この作品を手にする人は、オリジナル版目当ての人がほとんどだと思います。ゲームボーイのドット絵で、ゲームウォッチを再現していますので、見た目や感覚は少し異なります。それでも、懐かしい気分を味わうのには十分でしょう。



 やはり実機でなければ、という方も多いかと思いますが、G&Wもゲームボーイも共に横井軍平氏の手による作品で、これらは兄弟機でした。片や京都の小さな玩具メーカーを、世界的な企業へと飛躍させる準備(基盤づくり)をした作品で、片やN64やVB(バーチャルボーイ)で苦戦していた任天堂を、支える役割を果たした作品で、設計思想や成り立ちにも、氏の哲学が現れていて共通項が多いです。まあ温故知新というか、たまにはこういうゲームでゲームの歴史を振り返って、のんびりと楽しんでみるのも悪くはないんじゃないでしょうか。



※2007年3月29日の記事を修正して再構成。


参考:任天堂 ゲームボーイギャラリー公式ページ


FLモビルスーツガンダム(FL機動戦士ガンダム)・バンダイ

2011-09-06 01:42:13 | 電子ゲーム


 FLモビルスーツガンダム(FL機動戦士ガンダム)は、バンダイより1982年12月に発売された電子ゲーム。最後の蛍光表示管ゲームであるスペースハリケーンが1985年8月ですから、バンダイの電子ゲームとしては、中期の頃のものになると思います。


 FLモビルスーツガンダムが発売された同じ年の3月に劇場版第三作目の機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙篇が公開されており、ガンダムブーム、電子ゲームのピークとも相まって、FLゲームとしては最も売れたものとなりました。


 ステージは5ステージ、宇宙空間での①ガンダムVSザク。


 ②ガンダムVSエルメス。


 ③大流星群突破。


 ④敵地侵入突破(ソロモン攻略)


 ⑤ガンダムVSジオング(ア・バオア・クー)

 ゲームは、全5ステージのシューティングゲームとなっており、キャラの重ね合わせのできないFL機としては珍しくスクロールタイプになっています。スタートボタンを押さずにいるとデモが始まり、ゲーム開始時にはガンダムのOPメロディが鳴り響きます。ステージ構成よりわかるように、劇場版第3作目『めぐりあい宇宙篇』をゲーム化したものだということになります。これ以外にゲームレベル1、2の選択とゲーム音のON、OFFが切り替えできるスイッチが付いています。この時期(82)のものとしては、非常に豪華で凝っていて、(8500円とかなり高価であったにもかかわらず)これが最も売れたFL機というのもわかるような気がします。


 上の写真は、パッケージに書かれたイラストなのですが、現在のものと比べていかにも(アニメ)玩具的なのがいい味をだしてます。TV放映終了後、高学年の児童に支持されてガンダム人気が盛り上がっていったたとはいえ、この頃まではまだガンダムが子供のものだったということがわかります。またイラストのウェザリング(汚し塗装)が、銀を塗ることによって塗装が剥げ落ちた感じを表現したものになっていますが、これはこの当時のガンプラでよく使われていた表現でした。


 今ではよりリアルに仕上げるため、ボカシや汚しマーキングなど様々な技法が使われているようで、このようなイラストは(ガンプラが流行っていた)この当時ならではものという気がします。この当時の電子ゲームは、ゲーム自体の表現能力はたいしたことありませんので、箱絵や箱裏の解説、説明書などを読んで、(想像により)その世界観を広げていったものでした。そのような時間も、また楽しいものでした。この当時人気だったプラモ狂四郎を読んでイメージを膨らませ、プラモ狂四郎の世界観を体験できたような気になっていました。


脳内補完によって、このようなバトルが繰り広げられていた。


 本体は、この頃のバンダイFL機と共通のフォーマット。アーケード筐体を思わせるデザインがイカス。操作部。ジョイスティック風のレバーは、クレクラやぱっくりモンスターなどからの流用でしょうか。このレバー、この手のタイプのものとしては、異例に操作性は良好。ガンダムが書かれた筐体が、かっこよくもあるし、子供の玩具っぽくもある。


 写真上は、箱裏に描かれたゲーム画面の説明写真ですが、蛍光管の配置パターンがよくわかります。一つのブロック内にザク、弾、(エルメスの)ビット、枠(小惑星、基地壁)が配置され、両端にそれぞれガンダム、エルメス、ジオングが配されています。たったこれだけの表示で、スクロールを表現し、5ステージを表現しているわけです。1ブロック内に、ミサイル、防護壁、UFOなど、6種類にも及ぶキャラを詰め込んでスクロールや5ステージを表現する方法は、これに先駆けて発売されたトミーのスクランブル(82)でも実現されていました。このFLガンダムは、それの応用型といった感じです。80年代当時は、ナムコなどビデオゲームのドット絵の職人技が注目されましたが、これらの蛍光管の配置パターンにも芸術的なものがあります。キャラクター使用のゲームは、(キャラの人気に頼ってしまうためなのか)普通はそれほどできがよくないものが多いのですが、これはキャラものとしては異例によくできていたと思います。

 
 当時の8ビットPCから、液晶、現在のゲーム機に至るまで、ガンダムゲームというのは数限りなく発売されています。そんな中でも、これは原点としてガンダム好きな方には抑えておきたい一品だと思います。※ガンダムゲームの歴史は、こちらで詳しく紹介されています。これお店で見かけることはまれだと思いますが、売れただけあってオークションにはよく出ているようです。値段も3,000円~箱説付きで5,000円程度とわりと手に入れやすいみたいです。写真に一緒に写っているのは、300円の初代ガンプラ。こちらは、時折再販されていますので、現在でも容易に手に入れることができます。


 ちなみにバンダイ最後の蛍光表示管ゲームスペースハリケーンは、このゲームのキャラ替え版。全盛期の栄光よもう一度ということだったのか、あるいは有終の美を飾るゲームとして相応しいという判断だったのでしょうか。

※2008年1月1日の記事を修正して再構成。

参考:帰ってきた電子ゲーム

COMPUTER Othello(コンピュータ・オセロ) ・ツクダオリジナル

2011-07-30 21:57:34 | 電子ゲーム


 これは、㈱ツクダオリジナルより1980年前後に発売されていた、『COMPUTER Othello M-Ⅱ』(コンピュータ・オセロ)です。オセロの電子ゲームは、今でもキーチェーンになっていて、1,000円前後で簡単に手に入れられます。懐かしの電子ゲームとしては、あまり面白みはないのですが、ツクダオリジナルという響きに、なんだか懐かしいものを感じますので紹介してみます。


 箱を開けたところ。発泡スチロール製の内箱には内ブタまであり、当時高級品だったことを思わせます。


 操作パネル。1~8の縦列、A~Hの横列に対応したボタンが並んでいます。オセロのロゴがイカス。


 裏にはサウンドスイッチと液晶のコントラストレバー。


 ACアダブター用の端子。液晶ゲームとしては、珍しいと思います。

 まず時代背景を思い出すために、これの値段から紹介しますと、箱に13,500円の当時の値札が貼ってあります。当時大人気だったG&Wが、6,000円(バンダイのGDは、3,980円~4,980円程度)、構造が複雑だったFL機でさえ6,000円~10,000円程度でしたから、液晶ゲームとしては非常に高価なだったことがわかります。これは、このオセロが、麻雀、チェス、バックギャモン、囲碁などと同じく、大人向けの商品だったという事があげられます。反射神経を使う子供向けと異なり、コンピュータとの知恵比べというニュアンスで捉えられていました。90年代までは、人間のチャンピオンと、コンピュータとのチェスの勝負がよく話題になっていましたね。


 説明書。すごい本格的。


 オセロの棋譜用紙付き。

 なにより当時は、現在のようにコンピュータがネットワーク端末として発展するとは、考えられていませんでした。映画に登場したHALでも、バビルの塔のコンピュータでも、あくまで電子頭脳として発達すると想像されていたのです。(もちろん専門家ではなく、一般人のレベルですが)。ある意味、コンピューターが思考を始め、意志を持ち、感情を持つというのは、SF的な夢だったのです。


 これの解説書には、『内蔵されたマイクロコンピュータが、記憶、比較、評価、選択、予知を行い、人間が打つ手を“見抜く能力”も備えています』とあります。また、『人間の頭脳に匹敵する能力を持ったコンピュータが、あなたの好敵手になるでしょう』とまで書かれています。これは、嘘でも誇大な表現でもなく、コンピュータへの『ロマン』だったんですね。


 画面。わかりずらいですが、透明な硬質プラスチックカバーに覆われており、高級感があります。


 ゲーム画面。このあたりは、現在のMiniゲームとそうかわらないレベル。


 ケースは、薄くて実用性はあまりなさそう。またちょっと安っぽい。

 高級品らしく発泡スチロール製の箱の内箱には、フタまでちゃんとあります。写真のものは、携帯用のケースですね。解説書も、大人向けに書かれており、かなり詳細に機能が紹介されています。コンピュータとの対戦の他に、人間同士の対戦、マスター機(学習機)としての機能も備えています。また電池以外にも、ACアダプターにも対応しています(液晶ものとしては、珍しい)。この金額を出して、子供がこれを買うともあまり思えませんので、ちょっと新し物好きでインテリなお父さんみたいな層が、ターゲットだったのでしょう。


 ツクダオリジナルといったら、何と言ってもオセロのメーカーでした。また大ヒットしたスライムや、ルービックキューブも、このメーカーでした。最近あまり名前を聞かなくなったと思っていたのですが、親会社ツクダの不振を受け、バンダイの子会社になり→株式会社パルボックスに社名変更→パルボックス社よりメガハウス社へ、ツクダオリジナル関係の営業譲渡・・という事で、現在はバンダイ傘下のメガハウス社の事業部のひとつになっていました。伝統あるメーカーの名前がなくなってしまうのは、寂しいような気もしますが、ヨネザワ(玩具部門)がセガトイズになっている様に、形を変えて現代に生き残っているというように考える事もできますね。



※2007年3月29日の記事を修正して再構成

参考:Wiki ツクダオリジナル、メガハウスの項、COMPUTER Othello M-Ⅱ解説書