あんまり寒いんで、何かと行動を起こすのが面倒な今日この頃。ということで、久々一ヶ月くらいぶりの散財日記兼雑記です。車やバイク関連の書籍類は買っていますが、レトロ関係は低調ですね。
PITFALL! ピットフォール・(中古/Excalibur)・2,100円(+送料)
PITFALL! ピットフォールは、米アクティビジョン社より1982年にアタリ2600用に発売されたアクションゲーム。日本だとセガがアーケード用に開発したピットフォールⅡ、ポニーキャニオンがファミコン用にアレンジしたスーパーピットフォールが有名かと思います。その電子ゲーム版ということで、レトロな感じがしますが、Excaliburというメーカーより2003年に発売されたもの。
オリジナルのピットフォール!は、アタリ2600で
パックマンに次いで売れた当時の人気タイトルだったそう。1985年にスーパーマリオが出るまでは、もっとも売れたアクションゲームだった。プレイヤーは、ピットフォール・ハリーという冒険家となって、財宝を求めてジャングルの奥地へと探検を行う。
これは、ブリスターパッケージですが箱に入ったバージョンや、カラー液晶版もあった模様。
本体。元々がアメリカのAmazonで19ドル(2,100円~)くらいで売っているものなので、そんなに高級感はない。日本のAmazonでも並行輸入で売っていたようだが、現在は品切れとなっている。オークションでも3,000円前後くらい。
地上と地下が再現され、地下にはサソリが。宝石は財宝で、この財宝を集めることが目的となる。実は、すごい再現度なのだけれども、ピットフォール1は日本ではMSXでしか発売されなかったため、おそらくほとんどの方と感激が共有できない。
ツタを使って、ターザンみたいに池や落とし穴を乗り越える。これもオリジナルを再現。
ワニが3匹いる池。オリジナルでは、この頭の上を踏んで超えるという仕掛けだった。
なぜこんなものが2003年にもなって電子ゲーム化されているかというと、アメリカでは大ヒットタイトルで思い入れのある人が多いからなのでしょう。その反面、日本ではピットフォール1で遊べる機会は、ほぼ皆無でした。
ピットフォールⅡのみ知名度がありますが、そのピットフォールⅡもオリジナルに忠実な移植をされたのはMSX版のみ。
では、なぜこれを買ったかというと、ピットフォールⅡは自分が最初に買ったゲームソフトだったから。そのため思い入れがあります。ということで、これはもう少し詳しくネタとして紹介します。
横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力・(古本/フイルムアート社) 320円(+送料250円)
横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力は、ゲームウォッチやゲームボーイの生みの親である、元任天堂開発者の横井軍平氏が生前に唯一書かれた本。1997年にアスキーより発売された横井軍平ゲーム館の復刻版で、この本が出るまではプレミアの付いた価格で取引されていた。現在では、ちくま書房より文庫本も出ている。
いわゆるレトロゲーム本としては、超有名で名著のひとつといって良いでしょう。帯付きの綺麗なものが、300円ほどだったため購入。
横井軍平氏。横井軍平氏の開発した玩具を一章ごとに分けて、ひとつひとつ解説してある。
横井軍平氏の唯一の著書といっても、インタビューを起こしたもので牧野武文氏と共著という感じになっている。牧野氏は、横井氏の評伝や任天堂の分析本なども書かれている。
偉大な発明のひとつといわれる、十字キー。それまでのゲーム機は、大概ジョイスティック式だった。横井氏自身は、そうたいしたものだとは思っていなかった模様で、単にコストと耐久性の問題でこれをファミコンに使用したと述べられている。
ブルボン小林氏の帯の推薦文に尊敬すべきリア充とありますが、横井氏はお洒落で遊びの上手な方だった模様。イメージだと地味で頑固な技術畑の方という感じですが、超遊び人でスマートな方だった。ゲームウォッチにしても、ファミコンロボットにしても、バーチャルホーイにしても、横井氏の作品はどれも機能だけではなくデザインがずば抜けて良いと感じますが、そこにはやはり氏の美学が表れていたのだと思います。
レトロゲーム好き、ファミコン好き、任天堂好きな方なら、ぜひ本棚に置いておきたい必携の一冊。また、くわしくネタとして紹介します。
アーケードゲーム進化論 アクション編 (OAK MOOK)・(新品/オークラ出版) 430円(+250円)
アーケードゲーム進化論 アクション編 (OAK MOOK)は、2016年にオークラ出版より発売されたレトロゲームムック。著者は、近年レトロゲーム関連の書籍を書きまくっている、元コナミの前田尋之氏。これより先に出版されたアーケードゲーム進化論 シューティング編の続編。新品が自由価格本(バーゲン本)として400円台で売られていたため購入。
アーケード進化論のタイトル通り、アーケードゲームをアイテム回収型、敵全滅型、ゴール到達型、ベルトスクロール型と分類して、それぞれのタイプが時間とともにどのように進化していったかを考察するという趣旨になっている。
各ゲームの紹介記事は、オールカラーの上に写真が多くて文字も少ないので、なかなか綺麗で眺めているだけでも楽しい。
それで、肝心のアーケードゲーム進化論の方なのですが、氏が分類した4つの類型というのも恣意的で、その分類の中に時代もメーカーも異なるゲームを詰め込んでいるので、まとまりや繋がりに欠けるかなという印象(もともとまったく関係のないゲームを隣り合わせに並べている感じ)。もっとも趣旨にあうように、意図的にゲームを選んで並べると単調になってしまい、バラエティに跳んだ面白みがなくなったと思われるので、これはこれでありかと思う。
氏の進化論が新しい試みになったかどうかというと・・・どうでしょうか。バラエティに跳んだアーケードゲーム本としてみるのが、正解かと思います。
前田氏は、
レトロゲーム関連の本を書きまくっていますが、氏の新作は負け組ハード列伝 家庭用ゲーム機編、負け組ハード列伝 ホビーパソコン編という、マニアな層にはくすぐられるタイトルになっています。ちょっと高価なのですぐには手が出ませんが、実にマニアのツボを付くのが上手な作家だと思います。