80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

べーしっ君 四コマアニメDVD・アスキー/ネオプレックス・エンジン

2017-01-31 01:31:17 | 映画・DVD・CD

 べーしっ君は、アスキー発行のPC誌、ログインに1984年より連載が開始され、MSXマガジンやファミコン通信にも連載されていた荒井清和氏の四コマ漫画。最近になって復刻版やグッズ等が発売されるなど、再注目を集めている。こちらは、2003年にたのみこむの企画で受注生産が決定して発売された、べーしっ君をOVA化したべーしっ君 四コマアニメDVD①


 物語は、マイコンに興味を持つ中学生の目森べーしっとその父の目森二五六(みごろ)、姉の目森エリア、友人(ライバル)の近藤ましんご臣、ガールフレンドの可愛ろり子などを中心とした、80年代当時のPCネタ、ファミコンネタ、ゲームライフを描いている。巨人の星をパロディにした漫画で、シュールなネタや駄洒落、意味のない擬音など、脱力系の落ちが多かった。そのちょっと斜め上を向いたような作風が、当時のログイン誌をはじめとするアスキーの雑誌のノリにあっていたと思います。


 DVD版のほうは、べーしっ君の四コマ漫画を30本収録している。アニメ化、OVA化とはいっても、フルカラーでべーしっ君が動くというようなものではなく、四コマ漫画そのままの画像に、エフェクトで動きやせりふを表示しているといったもの。注文数300本ほどで生産が決定されたようで、アニメスタジオが製作した本格的なものというよりは、PCで製作したといった感じ。ちなみに①とナンバーは付いているが、これのみで完結している。声優の加藤精三氏がお亡くなりになった今となっては、二度と実現しない企画なので、そういった意味でも永久保存版となっている。


 このOVAの一番の売りは、べーしっ君に古谷徹氏、べーしっ君の父に加藤精三氏と、巨人の星親子コンビを起用している点。べーしっ君は巨人の星のパロディという側面をもっているので、これが実現しなかったら、このOVAの価値が半減していたかも。古谷氏がよく引き受けてくれたなという感じもしますが、古谷氏はMSXマガジン誌のインタビューにて、MSXユーザーだったことを明かしており、PCマニアでもあるため、べーしっ君をやることにも、特に違和感はなかったのかも。すぽーんとかすぽぽぽーんなど、べーしっ君独特の擬音も、古谷氏がセリフで再現してくれています。もうひとつの売りは、本編より長い作者の荒井清和氏のインタビューが収められていること。


 当時、PCは最先端のホビーであったし、日本のビルゲイツとも言われた西和彦氏率いるアスキーも最先端の会社であった。最新ゲームの紹介記事や技術的な記事を読み漁った後に、箸休めのような存在として読者コーナーに掲載されるべーしっ君やのんきな父さんを楽しみにしていた。べーしっ君には、アスキー編集部を舞台とした楽屋落ちのような話も多いため、当時の雰囲気を今に良く伝えてくるように思います。


 タオルやTシャツなど、べーしっ君のグッズも発売されているけれど、これも一種のファングッズとでもいうべきものといえるでしょう。当時もののアスキーコミックの単行本はプチプレミアが付いているし、べーしっ君 完全復刻版も1,700円ほどと高めなので、何より中古で1円くらいから入手できるという価格が嬉しい。ログインやMSXマガジン、80年代のファミ通などを読んでいた人にお勧め。

参考:Wiki べーしっ君の項、MSXマガジン永久保存版、蘇るPC-9801伝説、それは悲しいくらいのピンク色だった/べーしっ君擬音集

散財日記 in S.H.フィギュアーツ マリオ

2017-01-23 20:30:04 | 散財日記・雑記

 ということで、半月振りくらいの更新。ブログ開設10周年はいつの間にか過ぎていたのですが、気付かない内に閲覧者の延べ人数が100万人を突破しました。とはいっても特に何も特別なことはしませんが、もう少し簡易な形にして更新回数を増やしたいかなと考えています。

namco アーケードゲームマシンコレクション全5種・(新品/FREEing) 1個当たり約3,000円

 予約開始時に注文していたnamco アーケードゲームマシンコレクションが届いた。2,400円ほどで売っていたが、送料、手数料を含めると定価を超えた。5種類なので15,000円となかなかの出費。もう少し足すとレトロフリークが買えてしまう。ただ、この手のものはずっと市場にあるわけではなく、生産分を売り切り終了となることも多い。確実にプレミアが付くと思われるため確保。紹介するため写真を撮ると結構な時間がかかるので、こちらは後日に。


S.H.フィギュアーツ マリオ・(中古/バンダイ) 1,067円(送料350円)

 S.H.フィギュアーツ マリオは、2014年にバンダイより発売されたスーパーマリオのアクションフィギュア。結構前のものになりますが、昨年12月辺りにも再販されていたので定番商品として売れ続けているのだと思われます。80年代をテーマにしたブログなのに、実はここではマリオを紹介したことがありません。それはマリオのゲームソフトや関連グッズ自体を持っていないからなのですが、なにかひとつくらいはフィギュアやぬいぐるみ等が欲しかった。S.H.フィギュアーツ マリオは、定価だと2,980円くらいリサイクルショップだと2,000円~くらいから置いてあると思いますが、約1,000円とまあ安かったため入手した。


 箱より出したところ。1,000円と安かったが、説明書やチラシなども付属品はすべて付いていた。


 造形は、アニメなどにもなっているわりと最近のマリオですな。


 S.H.フィギュアーツ ルイージやヨッシー、あそべる! プレイセットABCなどが発売されていて、ある程度そろえるとマリオワールドが再現できるといった玩具。


 マリオにセットになっているのは、キノコ、コイン、はてなボックス、コイン用のスタンド。


 マリオはキノコを抱きかかえられるわけでもないし、フィギュアを支えるスタンド等ないと、これだけでは遊び様がない。造形は、かわいいですけどね。同じ理由であまり飾りようもない。


 このフィギュアの最大の売りが、可動関節になっていて様々なポーズが取れるところ。


 肩が球関節になっているため結構動くが、肩を広げることはできない。同様に首と腰も可動しない。


 股関節は意外と融通が利いて、股を開けたり前後に動く。膝関節は90度くらい。足関節も前後に動く。


 立位姿勢を保持したり、ポーズを決めれるように自由度が高くなっているんでしょう。


 以上のように、それほど自由にはポーズが決められるわけではない。BABYMETALのド・キ・ド・キ☆モーニングの振り付けをGIFで作成したかったが断念した。ただ、ゲームに登場する基本的なアクションならばポーズが決められるので、簡単なコマ撮りのアニメーションを作ってみるという遊び方もあるかも。


 ということで、このS.H.フィギュアーツ マリオ、価格も安いし飾ったり可動させれたりと遊び方の幅が広いので、なにかひとつマリオフィギュアをということであればお勧めだと思います。


OLD GAMERS HISTORY Vol.11 アドベンチャーゲーム・パズルゲーム草創期編・(新品/メディア・パル) 1,404円(送料込み)

 メディア・パルより出版されているOLD GAMERS HISTORYシリーズのVol.11は、アドベンチャーゲーム・パズルゲーム草創期編。このメディア・パル社のレトロゲームシリーズ、最初はOLD GAMERS白書として出版され、その時にはファミコンやPC-エンジン、メガドライブなどのゲームをありきたりに紹介しているといった感じで、あまり食指が動くようなものではなかった。回を重ねるごとに本気度を増してゆき、現在進行中のOLD GAMERS HISTORYでは、なかなかのマニアックさを誇るようになった。


 Vol.11では、アドベンチャーゲームの歴史とパズルゲームの歴史がひとつにまとめられている。ここが少し惜しいところで、Vol.12もアドベンチャー&パズル編みたいだけれど、ここはやはりアドベンチャー編で2冊、パズル編で1冊と分けて欲しかった。このシリーズ、まとめて揃えればゲームのアーカイブズとしても機能しそうなほど出来が良いため、余計にそう感じる。


 前半は、当時の8ビットPC市場で花開いたアドベンチャーゲームの黎明期の作品が多く収録されている。これがなかなかの濃さで、光栄やエニックスなどの黎明期のアダルトゲームなども収録されているマニアックぶり。電波新聞社のチャレアベ以来、久しぶりに見たと思うような作品群も見受けられる。


 少年ジャンプの人気連載漫画をエニックスがゲーム化したウイングマン。北斗の拳などもゲーム化されていた。


 ディズニーランドをパロった、ハドソンのデゼニランド、デゼニワールド。まだファミコンに軸足を移す前、初期のハドソンはアドベンチャーゲームを得意としていた。


 1985年以降は、少しずつファミコンのアドベンチャーが増えてくる。Vol.12では、プレイステーションなどで花開いたバイオハザードなどのアクションAVGが中心になると思われます。


 パズル編はちょっと少なめ。ロードランナー、テトリス、ザ・キャッスル、キャッスルエクセレントなどの有名どころを中心に収録されている。8ビットPCでもファミコンでも、マイナーどころのパズルゲームは山ほどあったと思われるので、それらを集めてパズル編として一冊にして欲しかったところ。


 ということで、アドベンチャー編とパズル編が一緒になっている点が惜しいところですが、それ以外では出色の出来。8ビットPCを知らない世代の方にも、光栄やハドソン、エニックスの黎明期を知る貴重な資料としてお勧め。


超実録裏話 ファミマガ 創刊26年目に明かされる制作秘話集(古本/徳間書店) 213円(送料250円)

 超実録裏話 ファミマガ 創刊26年目に明かされる制作秘話集は、徳間書店より2011年に発売されたファミリーコンピュータマガジンの2代目編集長だった山本直人氏による回想録。この本の存在は以前より知っていたのですが、当時ファミコン通信は読んでいたのですがファミマガ読者ではなかったため、なかなか手が出なかった。帯付きの綺麗なものが安い価格で売られていたため、やっと入手した。


 ファミマガといえば、ファミコンミニに合わせて18年ぶりに復活した復刊号が、なかなかの好評ということは前々回紹介しました。こちらは、あの熱い熱気を帯びたゲーム誌が、どのようにして作られていたのかという舞台裏を紹介している。


 文字中心の白黒のエッセイ集だと思っていたら、いい意味で裏切られた。当時ファミマガで漫画を連載していた作家によるカラーのイラストが入っており、当時の紙面や攻略記事などもカラーで掲載されている。エッセイもかなり面白い。例をひとつ挙げると、当時ファミコンのギャラクシアンの裏技を掲載したところ、ナムコよりクレームが入った。デモ時にコマンドを入力すると、隠しで入れられたシバの女王や風の谷のナウシカの音楽が流れるというもの。人気作を多数抱えゲーム業界の大手だったナムコからのクレームに編集部は騒然となったが、ファミマガの出版元は徳間書店であり、当時はジブリの親会社でもあった。そのためクレームは無しとなってしまったそう。


 それ以外にも、アスキーのドルアーガ本(初のゲーム攻略本)に倣って、スーパーマリオの攻略本を初めて出版したところ、重版がかかりにかってゲーム攻略本が2年連続で書籍の年間ベストセラーの1位に輝いた話や、編集部に電話をかけられるサービスを導入したところ、回線がパンクしてNTTが飛んできた話だとか、今の時代からは信じられない熱い時代の話が収められている。出せば売れた今からだと考えられないくらいに熱かった時代の話。


 読んでいて、なぜこんなに面白いのだろうか、初々しく清々しいのだろうと考えてみたが、これはひとつの青春の物語だからと思い当たった。ファミマガの読者だった方には、子供として(読者として)接していた知られざる雑誌編集の裏側を、そうでないにも社会人に成り立ての頃を思い起こさせてくれる、優れた青春の書としてお勧め。

BABYMETAL、METAL RESISTANCE・BABYMETAL/BMD FOX RECORDS(TOY'S FACTORY)

2017-01-07 12:34:13 | 映画・DVD・CD

 こちらは、昨年2016年に発売された2ndアルバムMETAL RESISTANCEが、全米総合アルバムチャート(Billboard 200)で39位を記録し、坂本九以来53年ぶりの快挙となったことが話題となった日本のメタルグループBABYMETALの1st、2ndアルバム。BABYMETALは、2010年にアイドルとメタルの融合を掲げて結成されたティーンの女の子3人組によるヘヴィメタル・ダンスユニット。あちこちで話題となっていたため、その名前は知っていたのだが、そもそも現在のアイドルの楽曲自体を聞かないので、特に注目したり曲を聴くこともなかった。それが何かのきっかけでライブ動画を見ていて、なぜ海外で受けているのかその理由が少しだけ理解できたためアルバムを入手した。


 元々BABYMETALとは、アミューズのローティーンアイドルさくら学園内の企画ものユニットとして登場した。同社に所属するPerfumeがアイドルとテクノの融合を掲げて成功していたことと、プロデューサーのKOBAMETALがメタル好きであったことから企画された。最初の楽曲ド・キ・ド・キ☆モーニングはコアなアイドルファンに話題となった程度で、広く知られることはなかった。ただし、この時点からYouTubu上では海外よりのアクセスが多かったそう。2012年にはヘドバンギャー!!、2013年にはメジャーデビュー曲イジメ、ダメ、ゼッタイ、続いて今やBABYMETALのアイコンとなった狐をテーマとしたメギツネを発表と順調に楽曲をリリースしていく。日本国内のツアーやロックフェスにも出演し、2013年には14.7歳という武道館公演の女性最年少記録を更新している。2014年には海外ツアーもスタートし、中でも転機となったのはyoutube上にギミチョコ!!の映像が公開されたこと。これが海外より注目され異常な再生回数を記録する。これをきっかけとしてレディー・ガガの北米ツアーのオープニングアクトに抜擢される。また、海外のロックフェスSonisphere Festivalに招待され、6万人の観客を魅了する。これを境として、海外での評価が飛躍的に高まり、単なる企画ものではなく新しいメタルの潮流として認知されることになる。


 2014年に発売されたファーストBABYMETALの海外(UK)版。彼女らの凄い点は、楽曲をほとんどすべて日本語で押し通していること。また、アイドルのCDだというのに写真すら掲載されていない。海外版では、日本語の歌詞カードと訳詩ではなくローマ字による日本語の歌詞カードが付いている。元々、歌詞を意味ではなく、音の響きとして使っているそうで、日本語が理解できたとしてもあまり意味はわからない曲が多い。


 2015年からは海外ツアーを積極的に行い、海外老舗メタル雑誌の表紙を飾るようになる。2016年からは更に加速して、2月に配信シングルKARATEをリリース、4月には2ndアルバムMETAL RESISTANCEを発表する。続いて英国の12000人規模のウェンブリー・アリーナで日本人としては初の公演を行い、同会場内での史上歴代1位となるマーチャンダイズの販売記録を更新する。7月には米国の雑誌オルタナティヴ・プレスが主催するAlternative Press Music Awards 2016に出演、メタルゴッドの愛称で知られるJudas PriestのRob Halfordと共演する。9月にはワールドツアーの最終として東京ドーム2日間公演を成功させている。12月にはRED HOT CHILI PEPPERSのUKツアーにゲストアクトとして帯同、2017年にはGUNS N' ROSES日本公演の前座、METALLICA韓国公演の前座が決定しており、最新の情報として4月からのRED HOT CHILI PEPPERSのUSツアーへの参加も発表された。また米ワーナー・ブラザースによるアニメ化も予定されている。


 個人的には、特に洋楽に詳しいというわけでもないのですが、90年代に入った頃に友達に影響されて聞くようになった。世界史、思想史を勉強するのと同じように、ロック史に付いてもお勉強をした。


 これらロック史の偉人のエピソードの数々は、過ぎ去った遠い過去の物語、遠い国でおこった伝説であるかのように感じられた。そのような場所に、日本のそれもティーンの女の子3人組のバンドが登場してくるとは、想像もできなかった。ヘヴィメタルは、70年代に誕生し80年代に全盛を迎えたジャンルで、日本より人気が根付いている海外でもコアなリスナーは40代~50代~(の特に白人男性)といったところらしい。BABYMETALの登場は、驚きと拒絶の両方の反応を引き出したようで、未だに評価が両極端に分かれるらしい。


 どんどん複雑になり芸術寄りになっていくハードロックやプログレッシヴ・ロックへのアンチテーゼとして、70年代の末に登場してきたSex Pistolsの勝手にしやがれ!!Never Mind the Bollocks。そもそもロックとは、社会の主流派、体制側への反抗、反逆のシンボルとしても機能してきた。そういった意味では、BABYMETALはどんどん細分化してゆき複雑になっていたヘヴィメタルへの最大の破壊者なのかも。実際には、高齢化してきていたリスナーの間口を広げる、若い人への導入口としても期待されているらしい。


 多くの人は、初見でなんじゃこりゃと感じるみたい。そこからいくつかの動画を見ていく過程で、①バックバンドの驚異的な演奏力に気付く、②ヘヴィメタルの爆音にかき消されることもなく、重低音を切り裂いて突き抜けるボーカルの声の特異性に気付く、③デビュー時のローティーンの頃から何百回と繰り返しただろうバックダンスやパフォーマンスの完成度の高さに気付くというプロセスを辿る様です。つまり、なぜ海外でそれも日本語で歌って受け入れられたかというと、単純に質が高かったからだろうということになります。


 海外のアンチの意見として根強いのは、彼女らは自分で楽器を演奏していない、楽曲を作っていない、資本により作られたギミックじゃないかというもの。特にロックは、アーティストの主張に共感してファンになることが多いという点からすると、そこが本物ではないということらしい。ただ、ローティーンの女の子たちがヘヴィメタルを聞き込んでいるわけもないし、自分で作詞作曲をしたり、超絶的な演奏を披露することを期待する方が無理がある。それぞれの専門家が互いの専門に特化したものを持ち寄って、より完成度の高いものが作られたとしたら、そのほうが自然だと思われます。ちなみにBABYMETALの振り付けは、Perfumeやリオ五輪閉会式、恋ダンスを担当したMIKIKO氏。


 BABYMETALを最初に見た海外の人の反応が面白く、Amazing!!、わけがわからない、日本にしかこんな狂ったものは作れない、Fuckinすげえとか、そういう反応が多い。METALにJ-POP(アイドル)の要素を持ち込んだこと、ダンスを組み合わせたこと、日本の民謡やカラオケ文化のような合いの手を持ち込んだことなどが新鮮に映っているようです。このよくわからない多幸感(UK)や、意味は分からないままに蹴飛ばされて走り続けるような疾走感(Switzerland)を見ていると、なぜ受け入れられたのかなんとなく分かってくる。メタルに限らず、ユーロビートやらラップやらレゲエやら入ってて、わけわかんないけど楽しいよね(mexico city)感は伝わってくる。


 BABYMETALが、海外で最初に大きく認識されたSonisphere Festivalは、Sonisphereの奇跡と呼ばれる。招待をした主催者側でもこれほど受けるとは思っていなかった様で、最初は小さなテントで演奏してもらう予定だったものが、反響が大きかったため急遽メインステージに格上げされたのだそう。日本好き、アニメ好きが集まるジャパンフェスティバルのような場所ではなく、演奏が気に入らないと容赦なく小便入りのペットボトルが飛んでくるようなガチのメタルフェスティバルの会場で、当時15歳~16歳の日本人の女の子たちが見せたパフォーマンスは、遠い過去の伝説でもなく現在進行形で進んでいるまさに奇跡なのだと思います。そういった意味でも、昔ハードロックやヘビメタなどにはまっていた年代(おっさん)の方が、彼女たちの凄さはより理解できる(泣けてくる)のかもしれません。


 なんだか、このままロック史に残る名盤になっちゃいそうな楽しい2枚。昔、ロック少年、ヘビメタ青年であったおっさん世代にもお勧めDEATH。

参考:Wiki BABYMETALの項、Youtube BABYMETAL公式チャンネル、ハワイとプログレとBABYMETAL、BABYMETALまとめ、ロック・ピープル101・佐藤 良明/柴田 元幸・新書館

散財日記 in ファミコン通信&ファミリーコンピュータMagaine

2017-01-06 16:45:08 | 散財日記・雑記

 あけましておめでとうございます。とはいっても正月も仕事であったため、特にこれといったこともなく過ぎてしまいました。寒いので出かけるのも億劫になってしまいます。

ファミコン通信 (エンターブレインムック)・(新品/エンターブレイン) 999円(送料込み)

 ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータは相変わらず手に入れてない。年末に再販されて、Amazonやヨドバシ、イオンなどの実店舗でも一時的に入荷したようですが、再び品切れとなった。特に急がないため、中古で出回るようになってからでもよいかな。ということで、ファミコンミニに関連して発売された関連グッズを紹介。ファミコン通信は、現在でもファミ通として発売されているゲーム誌ですが、ファミコンミニにあわせてファミコン通信として復活した。実際には予約して発売日に買っていたのですが、紹介が遅れ周回遅れのネタとなりました。


 裏面は同じく復活したゼルダの伝説の広告入り。このイラストが使われるのは何年振りなんでしょうか、これも雰囲気作りに一役買ってますね。


 内容としては、最新のニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータを扱っているのだけれど、出来るだけ当時の紙面を復活させたような作り。クロスレビュー風の収録ソフトの紹介。これを見ていると、なんだか本当にこれらのソフトが新作として発売されたような錯覚に陥る。


 ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータのハード紹介も抜かりはない。


 高橋名人や毛利名人の対談、カラーコピーにとって切り取って組み立てるファミコンのペーパークラフト、ファミコンソフトのシールと楽しませようという仕掛けはこれでもかと入っている。ファミコン通信独特のノリがあった読者の投稿ページや桜玉吉氏の漫画など、アスキー系の雑誌で見られた独特の空気感も再現している。元々、ファミコン通信はログイン誌で連載されていたファミコン通信、MSX通信というコーナーが独立して出来た雑誌。そのため、ログイン誌の真面目なんだがふざけているのだかわからないノリもそのまま移植されていた。


 ということで、なかなか頑張っている紙面づくりなのですが、Amazonでの評価は星三つ半と微妙な感じ。その理由は、肝心の個々のソフト紹介が、ひとつのゲームに付き一ページしかない上に、文字も大きく文字と文字の間も離れていて、えらくあっさりしたものになっているという点。攻略記事などではなく、簡単に紹介しているといった感じ。


 後半には、当時の紙面も収録されているのだが、マップが掲載されて細かな解説が入るなど熱量が全く異なっている。これならば攻略や紹介は、いっそのこと当時の記事を再録すればよかったのにと思ってしまいます。ファミコンミニを買った何人の人が、収録ソフトを攻略するかといえば、雰囲気だけ楽しむという人が多いはず。なので紹介は簡単なものでもかまわないと思いますが、当時の熱気が再現されていない。そこが惜しむべき点かなという気はします。


 そうは言っても、価格も1,000円ほどだし、再びこの紙面を復活してくれただけでも買いというのは確か。ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータとあわせて買えば、より当時の空気を再現してくれます。出してくれたことに価値がある企画と言えるでしょう。願わくば、クロスレビューなど当時の記者にやって欲しかったかな。


ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine(Town Mook)・(新品/徳間書店) 1,980円(送料込み)

 ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazineは、ファミコン通信と同じくファミコンミニの発売にあわせて、徳間書店のファミリーコンピュータMagazineが復活したもの。表紙には、実に222ヶ月(約18年)ぶりの大復活と書かれています。ファミコン通信を発売していたアスキーはもう元の形としては存在しませんが、スタジオジブリや大映、徳間ジャパンコミュニケーションズなど数々の関連会社を抱えていた徳間書店も、従来の会社は解散するなどかなり会社の形が変わってしまっています。あれから、随分と月日がたったことを感じさせます。


 裏表紙はファミコン通信と同じくゼルダの広告。この初期ゼルダのイラスト、どこかスタジオジブリっぽい。


 紙面は、出来るだけ当時の雑誌の雰囲気を再現しているかのような作り。こちらもファミコンミニ収録のソフトが、昨日発売されたかのような錯覚をもたらす。


 ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ本体の解説も詳しく載っている。


 ファミマガの売りであった超ウル技のコーナーも再現、当時っぽい漫画なども収録されている。


 1,980円とファミコン通信の倍という価格なのですが、こちらのAmazonでの評価は星★★★★☆となかなかの高評価。その理由が当時のファミマガの記事をスキャニングしたデータが、PDF形式でまとめて1000ページ超えほど収録されたDVDが付録についているという点。おまけでスーパーマリオブラザーズ完全攻略本まで入っているという熱の入れよう。当時の記事なので、当然ながら当時の熱気までDVD内に収められていることになります。


 価格はちょっと張りますが、ファミコン通信とどちらか一冊をということならば、やはりこちら。ただし、2冊買っても3,000円くらいだし、このような復刻の機会はめったにないことだと思われますので、ここは2冊とも買っておくというのが正解でしょう。どちらも、価格のわりには出来が良いと思います。


amiibo リンク【ゼルダの伝説】(ゼルダの伝説シリーズ)・(新品/任天堂) 新品944円

 こちらは、2016年12月に発売されたamiiboの新作、amiibo リンク【ゼルダの伝説】(ゼルダの伝説シリーズ)です。amiiboのゼルダはこれまで2種類が発売されていて、今回風のタクト、時のオカリナと新たに3種が登場しました。この中でも造形的に優れているのは、(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ)のトゥーンリンク なのですが、これは再販がされていないのかプレ値が付いている。とりあえず、個人的には一番来る初代ドット絵のリンクがヤマダ電機にて表示価格の2割引で売られていたため購入。


 本来は、Wii Uや3DSと連動させて遊ぶガジェットなのですが、そもそもWii Uや3DS自体を持っていないので、純粋にゲームフィギュアとして。ゲームに限らずフィギュアは高価ですが、1,000円ちょいで造形的にも良く出来たものが手に入るという意味では貴重なシリーズかも。


 ドット絵だと正面から見た位置と、側面からみた所しか存在しないが、立体化されているということで、ゲーム内には登場しない正面と横の中間が再現してある。おお、こんなになっていたのかとよく出来ている。


 見る角度により異なりますが、なかなかかわいいですね。


 特にamiibo人気の高い北米などのゲームコレクターさんだとamiiboフィギュアもコレクションされている方が多いようですが、私的にはフィギュア化されることが稀なゲームウォッチ、ファミリーコンピュタロボットと、定番のパックマン、マリオのみ所有している。こういうの集めだすと、キリがないですものね。


 ということで、このドット絵の初代ゼルダに思いいれのある人にはお勧め。風のタクトのトゥーンリンクも、造形的には可愛らしいので、風のタクトに思い入れのある方にはそちらもよいかも知れません。