80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

LSIゲーム・パックマン・トミー/ナムコ

2008-05-25 19:42:41 | 電子ゲーム


 これは、トミー(現タカラトミー)より1981年に発売された、LSIゲーム・パックマン元ネタとなったパックマンは、ナムコより1980年に発表されたアーケードゲームで、国内でも大ヒットしましたが、海外(特に北米)ではアニメ化されるほどの大人気となりました。ある意味ナムコの看板を超えて、(時代を象徴する)80年代のイコンといえるほどになりました。当然、(家庭用として)当時の電子ゲームにも移植されていました。有名なところで『パックリモンスター』(バンダイ)、『パクパクマン』(エポック社)、『パックモンスター』(学研)、『ハングリーパック』(ENTEX/アサヒ玩具)など。当時は、まだ著作権におおらかな時代だったのか、各社それぞれがパックマン風のゲームを発表していました。そんな中、正式にナムコ唯一の版権許諾製品として登場したのが、このトミーの『パックマン』でした。これは、版権許諾の強みを生かして、パックマンのロゴ、キャラクターなどが業務用より使用されており、本体のデザインもパックマンを連想させるポップなものとなっていました。そのため、当時70万個以上を売る大ヒット商品となったようです。


 こちらがゲーム画面。モンスターやパックマンなどオリジナルに近いイメージになっています。コーヒーブレイクこそ再現されていませんが、フルーツターゲットも出現、面クリ時には迷路がフラッシュします。ゲームスタート時には、(音量調整が出来ないため)大音量でオリジナルと同じメロディが流れます。異なる点としては、①画面が縦から横に変更、②パワーエサが★で2つだけ、③モンスターの数が異なり、性格付けもない、といったところでしょうか。これは、画面の狭いFL機の制約を考えればしかたがない部分でしょう。このゲームを語る場合に外せないのが、(デザイン上)パックマンは左を向いていますので、左からしかエサを食べられない事と、キャラの動きがあまりスムーズでないため、ゲーム展開が爽快感に欠けるという点でしょう。同時期のバンダイ『パックリモンスター』が、スムーズなゲーム展開を再現していましたので、余計にそう感じられたのかも知れませんね。ただ改めて遊んだ感想としては、レバー入力への反応は、それほど悪くなくストレスが溜まる感じはありませんでした。


 パックマンを連想させる筐体。黄色に黒がアクセントとなっている。黒いパーツはスクリーンからの延長で実はスケルトン。


 ポップのお手本というべき、ある種芸術的な曲面を描いてます。


 『パックマン』に関するトリビアに、パックマンは開発者が“食べかけのピザ”より発想したという有名な話があります。Wikiによればこの話は、トミーよりナムコ・パックマンの10年前に『パックマン貯金箱』、4年前に『パックマンゲーム』が登場しており、トミーからのクレームに対してのナムコ側の抗弁が広まったものだそう。この話と、ナムコの版権許諾パックマンがトミーより登場したことのいきさつが気になっていたのですが、『パックマン』の商標はトミー所有であり、ライセンス供与はそのバーターみたいなものだったということのようです。参考CVS ODYSSEY。トミーとすれば、せっかくの世界的な大ヒットを逃す手はないという判断だったのでしょう。このトミー版『パックマン』も大ヒットとなり、ある意味80年代の電子ゲームを代表(象徴)する玩具となりましたので、この判断は正しかったのでしょう。※追記:このパックマンのピザに関しては、製作者の岩谷徹氏ご本人が直接語られているようです。この点でWikiの説明には、少し問題がありそうです。参考Runner's High!追記2:Wikiのパックマンの記述も改められました。


 バンダイのFLパックリモンスター。亜流ゲームの中ではもっと登場が早かった。


 学研のパックモンスター。コレコのパックマンと共通のスーパーパックモンスターも出た。


 エポック社は液晶のパクパクマン。当時のパックマン亜流ゲームとしては最大のヒット。


 アメリカでは、アニメ化されるほどの大ヒット。アニメのキャラを使って作られたパックランド。表情や手足が付いて、世界観がグッと広がった。


 このようなパックマングッズもたくさん作られた。こちらは、近年発売されたアミーボ版パックマン。つまり、任天堂製パックマン。


 個人的には、当時『パックリモンスター』(バンダイ)や、『パクパクマン』(エポック社)ではかなり遊んだ記憶が残っています。このトミー版『パックマン』は、友達が所有していたのを、ちょっとだけ触れさせてもらっただけでした。当時としても、前2作品の方が(ゲームとしては)面白く、トミーのパックマンは(キャラやデザインなどが)洒落ていてかっこいいといった感想でした。初めて自分で所有してみて、改めて気付いたのですが、本体の黒い部分はスクリーンより延長されていて、クリアパーツになっています。これが、デザイン的に最も優れたFL機といわれるのも、こうしてみるとわかるような気がします。現在遊ぶ場合にはシミュレータと呼ばれるソフトにより再現されていますので、PC上で遊ぶことができます。※フリーソフトですから、自己責任で遊んでください。


 ということで、現在でも通用するキュートなデザインが魅力のトミーのLSIゲーム・パックマンでした。

参考:CVS ODYSSEY、帰ってきた電子ゲーム、Wikiパックマンの項

散財日記inシャア専用

2008-05-24 22:38:52 | 散財日記・雑記

 ちょっと間があきましたが、久しぶりの散財日記です。

可動戦士・シャア専用ザク・(中古/バンダイ) 500円

 『可動戦士・シャア専用ザク』は、バンダイより1999年に発売された玩具です。ガンプラを作っているホビー事業部とは別のキャラクター事業部から発売された玩具で、一応超合金のブランドになっています。可動戦士ガンダムより始まって、シャアザク、量産型ザク、ジム、百式、可変戦士Zガンダム、可変戦士ZZガンダムとシリーズ化されています。可動戦士シリーズではないですが、ニューマテリアルモデル∀ガンダムや、超合金魂ザブングル、ギャリア、なども同じシリーズに加えてもよいかもしれません。古い物ですし、特に珍しいものでもなく、リサイクルショップなどに行けばゴロゴロ転がっている玩具ですが、ガンダムグッズの中でもかなり出来は良いのではないかと思います。大体2,000円~3,000円ほどで売られていますので、まあこの値段であればということでゲットしてきました。


ガタピシ車でいこう!!/山本マサユキ・(古本/講談社)
僕の好きな時代、僕の好きなクルマたち/いのうえこーいち・(古本/出版社)
明るい部屋/ロランバルト・(古本/みすず書房) 各100円

 『ガタピシ車でいこう!!』は、ヤングマガジン誌に連載された自動車をテーマとした漫画。高価なスポーツカーやエキゾチックカーではなく、フィアット500、スバル360、ミニ、ジープなどの古い大衆車と、作者の日常をテーマとしたのんびりとした作品です。その気取らなさ加減が、自分の今の気分に丁度フィットしています。『僕の好きな時代、僕の好きなクルマたち』は、自動車ジャーナリストのいのうえこーいち氏による自動車論。S600、ヨタハチ、GT-Rなど、60年代黄金期の日本車が語られています。『明るい部屋』は、フランスの現代思想家ロランバルトによる写真論。80年代中頃には、ニューアカというものが流行りました。浅田彰、中沢新一、デリダ、ドゥルーズ・ガタリなど、ブームより少し遅れて90年代初頭頃に結構はまった記憶があります。また80年代を彩るネタとして紹介したいと思います。これ以外にもミニカーや自動車雑誌などを結構買っているのですが、それらはまた別な場所にて。


パックマン・(中古/トミー) 3,000円

 トミーの『パックマン』は、箱説なしの本体のみでの値段。ACアダプターも『ルパン・黄金強奪作戦』のもの。本体もパックマンロゴシール、スクリーン含めてあまり綺麗な物ではなかったので、金額的にも微妙なところです。ただ箱説付きの綺麗な物は、この値段では手に入らないでしょうから、とりあえずゲットしてきました。ゲームとしては、今となっては特に見るような部分もないのですが、パックマンをイメージしたデザインが素晴らしく、ある意味80年代のLSIゲームを象徴するような作品ではなかったかと思います。懐かしさ、80年代っぽさという意味では、非常にいい味を出しています。またネタとして紹介したいと思います。ちょっと更新が滞り気味で、終わったブログっぽくなっていますが、実は毎日150~200前後の方に訪れて頂いています(PVは350~700前後)。このような懐古ネタって、結構根強い需要があるものですね。

散財日記inMマガ

2008-05-07 22:28:53 | 散財日記・雑記
 ゴールデンウィークは終わってしまいましたが、後2日たてばまた連休ですから、今週までは連休気分でいける気がする散財日記です。

MSXマガジン永久保存版・(古本/アスキー) 1,250円

 これは、アスキー書籍編集部より2002年12月に発行された『MSXマガジン永久保存版』の第一弾です。まあ、今更という気もしましたが、ブックオフにて発見したためゲットしました。MSXマガジンは、80年代にアスキーより発行されていたMSXの専門誌です。(ゲームやプログラムなど)MSX規格の情報を発信する専門誌として1983年に創刊され、MSX規格の衰退とともに1992年に幕を閉じました。これは、そのMSXマガジンが(ネットなど)草の根でMSXの活動が盛り上がったのを受けて、2002年にムックという形式をとって復活したものです。ネットを始めるようになって、再び古いPCやゲームの情報に触れるようになっていましたので、これが発売される時には、結構期待して成り行きを見ていた記憶があります。Mマガの復活を盛り上げる仕掛けとして、“MSXプレイヤー”というMSX公式のエミュレーターが作られ、ゲームとともにこの本に収録されています。これは、結構評判が良かったようで、第二段、第三弾と続けて発行されました。また、オリジナルのMSXマガジンの方は、MSXユーザーであった85年頃に毎号買って読んでいました。写真右の物は、MSX版ボコスカウォーズ。また少し読んでから、ネタとして紹介したいと思います。

LSIゲーム・ルパン黄金強奪作戦・トミー

2008-05-06 18:55:00 | 電子ゲーム


 これは、1982年9月に株式会社トミーより発売された、LSIゲーム『ルパン黄金強奪作戦』です。順番としては、パックマンが81年に登場した後、キングマン、ルパン(82)と翌年に出たようです。当時のTVCM(youtube)。同社『スクランブル』、(同時発売の)『ケイブマン』も82年の発売ですから、この年がいかに電子ゲーム全盛期だったかがわかります。流れとしては、ブリップ、ブラックレーサー、レッドミサイルなどのエレメカを経て、ミサイル遊撃作戦(UFO MASTER BLASTER・バンビーノ社/79)、スペースアタック(80)、パックマン(81)、スクランブル、ケイブマン、トロン(82)へと続くようです。この時期には、ウォッチマンという液晶ゲームも発売されていますので、これはまさに電子ゲームブーム絶頂期(ちょっと過ぎ)に出た一作だといえるでしょう。


 ゲームの内容としては、ルパン(三世ではなくアルセーヌ)となって、ルイ14世のお宝の眠っている館に侵入、悪霊(ゴースト)を避け(退治して)、お宝をゲットするというものです。ルパン関係のゲームとしては、タイトーより『ルパン三世』(80)があり、エポック社より『デジコム・ルパン』(80頃)、液晶ゲーム『ルパン三世・暗闇の城』(83/ポピー、同社『コブラザ・サイコガン』と同内容)、ポケットデジコム・シリーズ『ルパン三世パート3 参上!黄金の腕』、『ルパン三世パート3 地獄の救出作戦』(84/エポック)等がありました。参考:ルパン三世TVゲーム博物館。この頃は、TVでも(再放送を含め)ルパンが放送されていたり、映画『カリオストロの城』(79)が公開されたりと、ルパンが流行っていたのですね。その中でも、エポック社の初期LEDゲーム『デジコム・ルパン』は、『ルパン黄金強奪作戦』と同じくアルセーヌもので、警察と怪盗側に分かれて、銀行、博物館、空港と移動する怪盗を、警察側は足音だけで推理するというものでした。アルセーヌ・ルパンというキャラクターを生かした(渋い?ある意味、知的な)内容だったと言えると思います。


 そこで、この『ルパン黄金強奪作戦』ですが、面クリア型のアクションゲームになってます。①鍵部屋の扉が開いた時に、鍵を取って出口へ。②押し寄せてくるゴーストを打つシューティング。③回転ドアを利用して鍵を集め、④金庫部屋に→キングゴーストを倒してルーレット、という展開になります。印象としては、①面と③面にあまり違いがなく、難易度も低めで飽きやすそうな感じです。ちょっと、コナミの『ツタンカーム』(82)みたいな雰囲気もあるでしょうか。せっかく“アルセーヌ”という題材を使ったのですから、探偵との知恵比べという展開を期待したかったですね。ただ電子ゲームとしては、そろそろ後期に入る時期のものですから、展開はスピーディで画面も綺麗です。81年『パックマン』では、自キャラも小さく、移動も鈍いものでしたが、この時期(たった1年で)技術が飛躍的に進んだことを実感させてくれます。


 また何と言っても絶大なインパクトを与えてくれる、ボックスアートが素晴らしいです。内容を30としたら、50はこの箱絵に捧げたいような出来です。(残りの20は筐体デザイン)。そびえ立つ摩天楼をバックに、シルクハットとステッキ、散らばる金塊と、ルパン(怪盗もの)のロマンを全て兼ね備えています。絵師さんの年代的なものもあるのでしょうが、少年探偵団の怪人20面相テイストも入っていそうです。この時期、ゲーム機自体の表現力がまだ貧弱でしたので、ゲーム内容を補ってあまりある、このようなボックスアートが欠かせなかったのですね。


 トミーのFL機には、画面を拡大してみせるレンズが付いています。蛍光表示管の画面は小さかったため、少しでも迫力を出すための演出だったようです。この表示部と、画面の奥行きが、ゲームセンターにおいてあったアップライト型の筐体を連想させて、FL機をより魅力的に見せていました。当時としては、このような小さな画面の中に、ミニチュアの宇宙(電子の仮想空間)を見ていたのですね。

参考:CVS ODYSSEY、帰ってきた電子ゲーム

散財日記in黄金週間(黄金強奪作戦)

2008-05-06 12:18:14 | 散財日記・雑記
 結構、久々の散財日記です。ゴールデンウィークの連休を利用して、ちょっと遠方まで探索に行ってみました。

LSIゲーム・ルパン黄金強奪作戦・(中古/トミー) 500円

 これは、トミーより1982~83年頃に発売されていた、LSIゲーム『ルパン黄金強奪作戦』です。実は、車のプラモやミニカーなどを探索の目的としていたのですが、たまたまこれを見つけたため確保。この手の古ものは、お宝発見!系のリサイクルショップでは、勘違いしているのでは、というような強気な値段が付いていることが多いのですが、この値段を見たときにはちょっと苦笑してしまいました。この手の店には若い店員が多いですから、(ガンダムなどのキャラ物ならともかく)若い思い入れのない層から見ると、このような値段という事のなのでしょう。(知らない層には)この濃いキャラは、確かに売れそうにはありません。ただ、これがショーケースの中に入っていた頃を知っていて、ゲームセンターのゲームが家庭でも遊べる!と食入る様にガラス越しに眺めていた立場からすると、今更ながらでも手にすることが出来るのは嬉しいものです。怪獣ソフビでも、超合金でも、プレ値が付いて取引されているものは、同じなのでしょうがね。これは、ルパンはルパンでも“3世”の方ではなく、“アルセーヌ”の方ですから、それほど人気のある機種ではないようです。それでもオークションでは、3,000円~4,000円程度はするようです。また、ネタとして紹介します。