これは、1980年初頭より後半位までコミックボンボン誌に連載されて、当時の子供達にかなりの人気を誇っていたプラモ狂四郎です。(講談社より近年発売された復刻版)。1980年代初頭にガンダムのブームが起きて、3部作で映画なども公開されました。ガンプラが玩具店や模型屋の店頭から姿を消して、社会的現象になるまでブームは加熱しました。(他のプラモとの抱き合わせ販売などが問題になりました)。そのブームの火付け役となり、ブームの牽引役となったのがこの漫画でした。
物語としては、プラモ作りの天才狂四郎がバトルシュミレーターが作り上げる仮想空間の中で自作のプラモに乗り込み、ライバルとバトルを繰り広げるといったものでした。物語の肝としては、実際に自分が作ったプラモに乗り込むということもそうなのですが、実際のプラモの弱点を改造して、それが戦闘結果に反映されるということでプラモ作り・改造の解説本的な役割も果たすという事でしょうか。
ちょうど戦闘メカザブングルやダンバインを放送していた時期でしたので、ガンダム以外にもこれらがたびたび登場しましたが、おまけ的な扱いだったのが少々残念でした。ザブングルなどは、どっちかというとやられ役、引き立て役になってました。(写真は、ガンプラと最近再販されたザブングルのプラモ)
今でも人気があるみたいで、この漫画に登場したモデルがホビー誌などでもたびたび採り上げられたりもしているようです。またゲームセンターあらしと違って、講談社より発売されていた復刻版もブックオフなどで手に入れやすいので、当時を思い出して久しぶりに読んでみるのも良いのではないでしょうか。