80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

セガサターン・セガ

2006-10-27 22:26:57 | レトロゲーム機1985-
 セガサターンはセガより、1994年に発売された32ビット次世代機です。最初は44,800円で販売され、後にコストダウンを図った後期型(白サターン)が20,000円で発売されました。(写真:左 初期型 右 後期型白サターン)。それ以外にも開発に参加した日本ビクターや日立からも互換機が発売されました。国内販売数は約580万台で、全世界累計で876万台が出荷されました。

 サターンは国内では、PSのライバルとして初期には互角の勝負を繰り広げました。そのためセガハードとしてはもっとも成功したものだと思っていたのですが、Wiki等で調べてみると海外では失敗してしまっていたようです。(海外は約296万台)。また複雑なハード構成を持っていたため、互換性をもたせたりコストダウンをする事も難しかったようで、その結果赤字販売を余儀なくされてしまったようです。ドリームキャストをセガが急いだのも、その辺に理由があったみたいですね。

 それでも販売初期には、バーチャファイターなどのキラーソフトをそろえていましたから一時期はPSをしのぐ勢いを持っていました。(初期はPSより優位に立っていた)。90年代中盤位までは、PSとSSの売り場が対等に並んでいるような状態でしたね。DQやファイナルファンタジーが、PS陣営についた辺りから差を広げられ始めて、CMにもあったように遂に力尽きてしまいました。しかしサクラ大戦やせがた三四郎など最後まで話題を提供していましたので、(国内では)もっとも支持されて、もっとも知られたセガハードだった事は間違いないでしょう。

 また販売初期にはコンシューマとしては始めての年齢制限ソフトなども出ていましたので、良くも悪くも個性的で捨てがたい魅力を持っていました。実際、それまでのセガハードと比べても数多くのサードパーティから、質の高いソフトが発売されていました。(PSにも引けはとっていなかったと思います)。それでいてセガ独特の色も持っていましたので、もう少し上手にドリームキャストへ移行できていればと・・かえすがえすも惜しかったハードだったと思います。

 当時はPSを所有していたのですが、互換性を保ったまま次世代に移行したPSに比べて、互換性を切り捨てたSSは値段が落ちるのも速かったですね。そのため、90年代の終わりに3,000円位になったところで手に入れました。ソフトなどもかなり早い段階で300円~程で投売りされるようになりましたから、手頃な値段でたくさんのソフトで遊ぶことができました。今でも最も安く手に入るハードの一つだと思いますので、レトロゲームを気軽に遊べるという意味では、あらためて見直されても良いハードだと思います。

3DO REAL・パナソニック

2006-10-26 21:45:26 | レトロゲーム機1985-
 3DO REALは、1994年に松下電器より発売された32ビット次世代機です。3DOとは、アメリカ3DO社のマルチメディア端末規格の事で、他にはサンヨー社から3DO TRYが発売されていました。(海外メーカーより他にも出ていたみたいです)。始めは54,800円で売り出されましたが、後にフロントローディングをトップローディングにして44,800円に値下げしたREALⅡも発売されました。(写真:左3DO REAL 右3DO REALⅡ)

 次世代機の一番ノリだったのですが、ゲームの少なさと値段の高さからそれ程話題になる事もなく、PSやSSなど競合機種の攻勢の前に影が薄くなってしまいました。単なるゲーム機ではなく、ビデオCDなども再生できるインタラクティブ・マルチプレイヤー(情報家電)として売り出されたのですが、当時としてはまだ時期尚早だったようです。結構早い段階で見切りをつけて、64ビット規格3DO M2を出すという話もあったようですが、結局実現しませんでした。

 アインシュタインを使ったCMが印象的で、これが出たときには何か新しい事が始まるという感じがして結構わくわくした事を思い出しますね。また次世代機としては、この四角くコンパクトに纏まった3DOのデザインが一番良かったようにも思います。(フロントローディングに高級感があってかっこよかった)。情報端末として企画されてますから、TVやコンポなどの横に置いたり、組み合わせても様になるように作られていたのではないでしょうか。松下としては、最後までこだわっていたMSX規格の次の挑戦だったのだと思いますが、結局ここでも情報家電を制する事はできませんでした。

 現在でも特に話題になるという事もなく、ハードオフの片隅などに置かれていることが多いですから、入手することはそれ程難しくはないと思います。結構いいハードだったとは思うのですけどね・・・値段も含めて上手く時代とかみ合わなかったのでしょうか。

FM TOWNS マーティー(MARTY)・富士通

2006-10-22 16:30:54 | レトロゲーム機1985-

 これは、1993年に富士通が発売したFM TOWNS マーティー(MARTY)です。富士通のパソコンFM TOWNSをコンシューマー向けにした互換機で、最初は98,000円で発売され、のちに64,000円に値下げされました。ゲーム用の簡易なPCという位置づけで、TOWNSのソフトが使えて家庭用のTVに繋ぐことも出来るといったハードでした。(実際はマーティーに対応したソフトしか使えない)


 コンセプトは全く異なりますが、雰囲気としては(時期的にも近い)PCエンジンのCD-ROM機に似ているでしょうか。またアップルと互換性を持った、バンダイのネット端末機Pippinにも位置的には近いかもしれません。(コンセプトが斬新すぎて市場に受け入れられなかったとこも似てますね)。この時期はPCがまだ高価でしたから手頃な値段でFM TOWNSのソフトで遊べると言う事で、それなりに話題になってそれなりに惹きつけられるハードでした。FM TOWNSはとても無理だけどこれなら安くなれば買えるかなと、ちらっと思ったような覚えがあります。


 けれどゲーム機として使うには10万という金額が高すぎた事と、ソフト自体もキラーソフトと呼べるようなものがなかった事から失速してしまったようです。95~96年くらいにファミコンショップで、中古品が1万円位でショーケースに並べられていたのを見かけた事がありましたが、もうその時期でも使用する意味は低かった様に思います。(コンシューマーでは遊べない、PC用アダルトソフトを遊ぶくらいしか・・)。ゲーム機ではなくPC互換機ですから作りはしっかりしているし、FM TOWNSのロゴも洒落ていてデザインはなかなかかっこいいのですがね。

 
 これは、数が出ていないので珍しいと言えば珍しいのですが、値段も高かった事から大事に保管されていたものが多いようです。そのため、今でも意外とハードオフなどで時々見つかりますね。現在手に入れてもソフトが入手しずらいため、使い道がないと言えば無いのですが。

スーパーファミコン・任天堂

2006-10-21 23:22:04 | レトロゲーム機1985-

 スーパーファミコンは、任天堂より1990年に25,000円で発売されました。16ビットCPUを使用していて、スプライトの強化と画面の拡大・縮小・回転表示機能が装備され、ゲーム画像もファミコンよりもかなり美しいものとなりました。また音楽にもPCM音源が採用されて、より深みのあるものとなっていました。日本では約1717万台、全世界累計で約4910万台が販売されたそうです。


 次世代機としては、最後発だっただけに満を持しての登場となりました。マリオワールドやパイロットウィング、F-ZEROなど話題のソフトも揃っていて、随分長い事品薄で手に入りにくい状態が続いたように思います。ただ開発費用の高騰や任天堂しかROM製造が行なえない事などからコストがかさみ、ソフトの値段が1万円近くにもなってしまったりと、思わぬ弊害も生んでしまったようです。ファミコンとの互換性も期待されましたが、それも実現されずに少し残念でした。


 個人的な思い出としては、90年も大分過ぎて手に入り易くなってから中古ショップで8,000円程で手に入れて遊んだ覚えがあります。もうPCやゲームからは少し離れてしまっていましたが、ダンジョンマスターやドラッケン、WIZ5などPCでしか遊べなかった海外製のRPGが遊びたくて手に入れました。海外ではPCでゲームを遊ぶ文化が残った(育った)そうですが、日本ではゲーム機の普及が進んだため、(成人用を除き)あまりPCゲームの文化は育たなかったのだそうです。確かに8ビット機以降は、もうゲーム機でも十分だと思った記憶があります。逆に言えば、それほどスーパーファミコンの性能が優れていたと言う事なのでしょう。



 またこの時期は、ブルートのような中古チェーン店や個人経営のファミコンショップが多かったですね。(駄菓子屋とか小さな模型店のようなところでも売ってたくらい)。中古ショップの前には子供達の自転車が乱雑に並べられて、デモ機に群がって遊んでいる姿がよく見られていました。今はゲオのような大手のレンタルショップや大規模な店ばかりになり、あの頃のような個人経営の小さなファミコンショップはあまり見かけなくなってしまいました。子供がデモ機で遊んでいたり、熱心に画面に見入る姿もあまり見なくなりました。あんなにたくさんいた子供達は、一体どこに行ってしまったのだろうと考えたりもします。


 現在遊ぶ場合ですが、スーパーファミコンというのは壊れたと言う話もあまり聞かれないほど、結構丈夫なハードなのだそうです。ファミコン程レトロな感じもしないためかそれほど人気も無い様で、ハードオフなどのジャンクコーナーに行けば500円~程度で手に入れられると思います。中古ソフトも安いし(100円~)、レトロゲームを遊ぶには良いハードだと思います。

ゲームギア・セガ

2006-10-21 20:50:00 | レトロゲーム機1985-

 これは、セガが1990年にゲームボーイに対抗して発売した携帯機ゲームギアです。カラー液晶を採用していて、別売りのTV チューナーを使うとTVも見る事ができるなど性能的にはゲームボーイよりも優れていました。性能的な位置としては8ビット機として、セガマークⅢの上位互換機だったようです。後に、子供向けに装いを変えて路線変更したキッズギアとしても販売されました。

 ゲームボーイなどと比べて、ソフトも少なく高価だったこともあってあまり普及していたとは言えませんでしたが、当時ショーケースの中に飾ってあるのをよく見かけました。中古で安くなったら買いたいと思っていましたが、数も少なかったためかなかなか安くならず気づいたら見かけなくなっていました。その後も欲しいと思っていましたが機会がなく、ようやく最近になって手に入れました。

 そんな感じで、手に入れる機会がなくてケースの外から眺めていただけだったのですが、いざ手にするとこれかなり大きなハードです。アタリのリンクスが、携帯機としてはかなり大型のハードだという事は有名ですが、これも実は結構な大きさがあって重いです。(持ちやすいように下の方にストラップが付いている)。またバックライトを使用しているため電池消費量も携帯機としてはかなり多いようです。写真で見る限りはあまり分からないのですが、VHSのビデオケースとほぼ同じ大きさがあります。(ほとんどお弁当箱です)


 ここしばらくは携帯機の小型軽量化がトレンドでしたが、PSPやNDSではわりと大きくて高級感を持たせた流れになってきました。ある程度の重量や大きさがあった方が、所有する満足感や高級感があっていいですね。またなかなか手に入らなかったため、この機種は結構珍しくて稀少なのかと思っていたのですが、オークションなどでも500円~程度から取引されているみたいです。どうやら、このハードはプレミアとは無縁の存在のようです。