80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

トゥルーラブストーリー True Love Story・ビッツラボラトリー/アスキー

2014-07-29 00:23:31 | レトロゲームReview

 トゥルーラブストーリー True Love Storyは、1996年にアスキーより発売されたプレイステーション用ゲーム。いわゆる恋愛ゲームだが、育成要素はなくジャンルとしてはシミュレーション+AVG。


 プレイステーションやセガサターンでときめきメモリアルが大ヒットしたのを受けて、この頃に急速にジャンルとして成立した恋愛ゲームのひとつ。それまでにも、ギャルゲーというジャンルはあったが、ゲーム性としてはアダルト寄りの内容のものが多かった。変り種としては、エニックスが85年にTOKYOナンパストリートという作品で女性を口説く要素をゲームに取り入れていたが、こちらも恋愛の要素は無かった。92年にアダルトゲームながらストーリー性を持った同級生が発売され、94年にPC-エンジンで発売されたときめきメモリアルでは、学園生活を送りながら女の子と仲良くなっていく過程をゲームとして抽出し、ひとつの新しいジャンルを切開くことに成功した。ときメモの大ヒットを受け、雨後の筍のごとく恋愛要素を持ったゲームが発売されるようになり、その頃に老舗のアスキーより発売された作品。


 プレイステーション1の時期は、それまでゲームをしなかったライトな層を取り込もうということで、それまでのゲームという枠組みを超えた実験的なゲームが数多く発売された。元はアダルトから発達してきたこのジャンルのゲームも、この時期に急速に一般的なものとなった。


 古くはMSXというPCの統一規格をやり、ファミ通という看板を持っていたアスキーのものなので、やはり他社の物とは一線を隔した出来だった。


 ときメモでは、3年間という時間をかけて自分自身のパラメーターを上げ、擬似的な学園生活をおくるというシミュレーションだったが、こちらは転校までの一ヶ月間。プレイヤーは、青空高校2年生の男子生徒となり、転校までの1ヶ月間に彼女を作ることが目的となる。


 当然、パラメーターを上げる時間はないので、育成の要素はなし。学園内をうろついてお目当ての子と出会い、親密度や好感度を上げるという流れ。同級生や同級生2のようにストーリを追っていくタイプのアドベンチャーではなく、断片的なイベント(物語)が繋ぎ合わさって一つの物語が成立するという形になっている。


 ときメモのように優等生から幼馴染、文学好き、芸術家タイプ、スポーツ好き、下級生など一通りのキャラが揃う。学校という限られた狭い範囲が舞台で、休み時間、昼休み、放課後、寄り道と一日4回しか行動が選択できないので、難易度は低くかなりライトな作り。一ヶ月という短い期間なので、春夏秋冬の4つの季節が選択できる。


 本作最大の特徴が、下校会話モード。ここは、リアルタイムのシミュレーションという作りになっている。帰宅するまでの道のりにおいて、リアルタイムで会話のネタを選択して、好感度を上げる。キャラには、ときめきゲージとドキドキハートという2つのパラメーターがあり、事を急ぐあまりドキドキさせすぎても逃げられてしまう。もちろん盛り上がらないと、逆にしらけられてしまう。ドキドキさせすぎないように、しらけすぎないように会話を維持し、ときめきゲージを上げなければならない。


 ゲームショップの棚に、恋愛・育成シュミレーションなどという新たなジャンルを生みだすほどの影響を誇ったコナミのときめきメモリアル。元は、94年にPCエンジンSUPER CD-ROM2用として、PC-エンジン末期の目立たない作品として発売され、95年にプレイステーション、セガサターンに移植されたことで大ヒット商品となった。元々は恋愛ゲームでなく、学園生活を疑似体験するゲームとして企画された。実は、ゲーム性としてもよく出来ている。恋愛ゲーム界のドラクエ。


 それぞれのキャラごとに好感度と物語性を持つシナリオを持たせたことで、ヒット作となった同級生2。元はアダルトのアドベンチャーゲームだったが、アダルト要素を取り除いてプレイステーション、セガサターン、果てはSFCにまで移植されたほどヒットした。1作目の同級生は、TOKYOナンパストリートと同じようにナンパをする行為をゲーム化したものとして企画されたが、キャラごとにバックボーンとなる背景(物語)を付けた事により、恋愛ゲームの元祖となった。


 同級生、同級生2の続編といえる下級生。システム的には、同級生2と大体同じようなもので、こちらも元はアダルトゲームだった。


 今となっては、この作品の最大のトピックは、女優の仲間由紀恵さんが主題歌を歌い、CMにも出演していたこと。ドラマデビューして2年目だったみたいです。ゲームの主題歌としてゲームの内容に沿って作られた歌詞ですが、仲間さんも沖縄から出てきたばかりの頃なので、一般的な別れの歌として聞いてみても良い曲。この頃は、沖縄出身のタレントが流行ってましたので、そんな中の1人だと思っていましたが、ここまでの大物女優になるとは・・・。


 ということで、大ヒットしたときメモと比べても、一ヶ月という短い期間なので、気軽に遊べることも特徴でした。登場するキャラもあっさりめで、とことんライトに仕上がった佳作だったと思います。それにしても、ここに紹介する作品としては新しめですが、もう18年も昔のゲームなんですね。

参考:Wiki トゥルーラブストーリー True Love Story、ときめきメモリアル、同級生、同級生2、恋愛ゲーム、仲間由紀恵の項

ノルウェイの森 Norwegian Wood・アスミック/フジテレビ・ソニーピクチャーズエンターテイメント

2014-07-27 17:14:05 | 映画・DVD・CD

 ノルウェイの森 Norwegian woodは、2010年に製作された日本製作の映画。世界50の地域で公開配給された。


 原作は、いわずと知れた1987年に発表されて記録的なベストセラーとなった村上春樹氏の小説。原作は、日本国内だけで1000万部越えを果たした超ベストセラーで、英語、中国語、ドイツ語、フランス語を初めとして30言語以上に翻訳されており、世界各国で出版されている。青いパパイヤの香りや夏至など、叙情的な作風で知られるベトナム系フランス人のトラン・アン・ユン監督により映像化された。主役のワタナベ役には松山ケンイチさん、直子役に菊池凛子さん、緑役に水原希子さんが出演している。


 物語は、ドイツのハンブルク空港でふと流れてきたビートルズのノルウェイの森を聞いて、激しい混乱を覚えた37歳になった僕の回想より始まる。大学に入学したばかりの僕は、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くことを自分に課していた。そんな時に自殺してしまった親友キズキの恋人であった直子との再開を果たす。そこに外務省入りを目指す2学年上の東大生永沢とその恋人のハツミ、春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい生命感を体中からほとばしらせているミドリという同級生の女の子が絡んできて、彼、彼女らとの関係を軸にして物語は展開していく。


 長いこと日本で最も多く売れた小説(現在は異なる)として知られた原作の映画化ですから、評価することがかなり難しい作品だと思います。村上春樹氏の初期の代表作ということもあり、思い入れの強い人も多いのか、アマゾンや映画サイトでの評価も星★~★★★★★とばらばら。しかも、単行本2冊分の長編小説を133分の映画にするのですからなおさら。そこに時代背景などを知る日本人監督をあえて使わずに、映像派の作風で知られるベトナム系フランス人の監督を使ったかなりの変化球(冒険)は、個人的には良かったのではないかと思います。原作冒頭のドイツのハンブルク空港のシーンこそ省かれましたが、大学に入学したところから、どこでもない場所の真ん中からミドリへ電話をかけるラストシーンまで、日本とは思えない幻想的な風景とともに、しっかりと映画の中に再現されて収められています。


 物語の舞台となるのは、70年安保闘争の吹き荒れる私立大学(村上春樹氏の母校、早稲田がモデルともいわれる)のキャンパス。映画には、今見るとまるで学祭のようなキャンパスの喧騒が再現されていますが、私自身はこの時代を知らないため、時代のリアリティや空気感のようなものが表現できているのか、どうかはわかりません。原作が出版されたのは1987年のバブル景気の頃で、この頃に原作を読んでいたのは、この時代を直接には知らない若い読者が多かったのではないかと思います。この頃には、現代思想が流行っていたりして、純文学を読んでいるのがちょっとかっこいいという時代背景もありました。自分がこの本を読んだのは、それよりもさらに少し遅れて90年代に入ってからでした。


 学生運動というお祭り(祝祭の空間)の物語が、バブル景気というお祭り(祝祭の空間)の時代に出版されたという構造(時代背景)が、この作品にはあると思います。自殺した友人や精神科に通う友人の元彼女など、もともとそれほど身近なリアリティのある話ではありませんし、物語自体も37歳になった“僕”の回想という形を取っており、そういう意味ではどこにも存在しない場所の物語だといえるのかも。しかも、この原作が出た当時の若い読者にとっては、想像するしかない(親の世代の)時代背景の中での物語なので、そういった意味でも時代背景を知らない映像派の外国人監督の手による映画化というのは、ぴったりだったのかもしれません。


 講談社より発売された映画版ノルウェイの森の公式本。トラン・アン・ユン監督や役者さん、スタッフのインタビュー、撮影の様子、ロケ地などが解説してある。


 原作の舞台となったのは、村上春樹の母校である早稲田大学といわれているが、映画でも早稲田大学や神戸大学などでロケが行われている。


 タイトルとなったノルウェイの森が収められたビートルズのラバーソウル。アイドルからアーティストへの転換期のアルバムにあたり、自由な感じのする作品が多い。


 ノルウェイ製の木材を使った内装の女性の部屋で一夜を過ごし、朝起きると彼女はいなくなってしまったという、ジョンらしい軽い内容の詩。ノルウェイの森なのか、家具なのかという話がありますが、Knowing She Wouldを語呂合わせでNorwegian Woodとしたという説も村上氏は紹介している。朝起きると小鳥は飛んでいってしまったという一節があることから、両方の意味をかけているということで良いのでしょう。それにしても、ノルウェイ製の(安物の)家具というタイトルの歌詞に、ジョージの引くシタールの効果も大きいのでしょうが、これほど幻想的で感傷的なメロディをつけるとは。ごく当たり前のように映画本編でも流れますが、楽曲の使用許可が下りたこと自体は、奇跡に近いことなのだとか。


 原作を読んだのは、90年代に入ってから、ねじまき鳥クロニクルが出たあたり。村上春樹を熱狂的に好きな友人がいて、その存在はそれ以前から知っていたのですが、手に取る機会がなかった。ということで、原作の内容自体もドイツのハンブルク空港でのオープニングと、どこでもない場所の真ん中からミドリに電話をかけるラストシーン以外はほとんど忘れていた。映画(DVD)を見たのは2年くらい前で、その時にはなぜだか分からないけどすっと入ってきて泣けました。原作を読んだのは20代の頃で、その時には37歳になった僕が、18年も前のことを思い出してそんなに混乱するのものなのか不思議だった。それが、わかるような年齢になっていたということなのでしょうかね。ということで、個人的評価は星★★★★。この原作を、よくこの形に映像化できたなと思う、良い映画でした。



参考:Wiki ノルウェイの森 Norwegian Woodの項、ノルウェイの森 公式ガイドブック/講談社

盛夏のドリーム50洗車

2014-07-25 17:31:01 | 原付趣味&Bianchi

 ということで、夏になるとやりたくなる恒例の猛暑の中のバイク弄り。今週の連休を利用してバイクの洗車&清掃を行いました。


 この日のためにちまちまと買い集めてきたもの。純正ライトとライトカバー。中古で1,000円。新品で買うと、ライトカバーだけでも4,000円近くするため、ちょっと手が出ない。


 ライトはライトリムなし(これも結構高い3,000円近い)のレンズと反射鏡部分のみ。ライトケースは、傷も少なく光沢も残っていてそれなり。


 テールライト部。中古で1,400円。これは、付いているものがまだまだ使えるので予備として。赤いレンズ部分だけでも980円程度しますので、新品で全部買うとなるとそれなりの値段になりそう。


 レンズ後ろの黒いカバー部分が、紫外線にやられて白けやすい。この中古品でも白けた部分が少しある。中古なので、贅沢はいえないけど。


 純正のウインカー。ドリーム以外のものと合わせて4つで3,500円ほど。新品で買うと、1個で3,000円×4で12,000円ほどかかる。今まで付いていたやつは、メッキ部分が剥がれてしまった。とりあえず社外品をつけているので、これも予備パーツ。


 とりあえず、ガレージ奥の小さなスペースへ。


 昨年、磨いたりパーツ交換を行ったけれど、約半年ほど放置していたため、錆とほこりと油汚れで、とにかく汚い。洗剤をつけて、雑巾での拭き取りから。


 昨年、徹底的に洗ってからほとんど乗っていないため、それほど汚れてはいないはずなのだが、埃と錆が惨い。


 購入後、5年ほどもったネバダルも新規に買ってきました。メッキの錆取りと磨きには、一缶1,000円というコスパも含めて考えると、これ以外に選択肢はない。


 とりあえず、マフラーやフロントフォークなど、メッキの部分を一通り磨きます。社外品のメッキのミラーとメッキのナンバーベースは、ほとんど乗ってないにもかかわらず錆びていた。


 タイヤとタイヤリムもタイヤクリーナーをスプレーして磨き上げる。新品を800円で買った中華サス、惨いことになってます。カーポートとはいえ、直射日光や雨風は防げる場所に置いてあるのに。


 路上で使用していないにもかかわらず、ひどい色褪せ&錆。大陸製のクオリティを舐めてました。


 アルミのカムカバーもマザーズを使用して磨きます。これは、リューター等を使わずに手バフなので、一回くらいでは終わりません。


 とりあえず20分~30分ほど擦ってこの程度。この写真で2日(2回)め。もう少し、鮮明に写りこむはず。


 アルミのカムカバーを磨いてやると、多少は印象が変わってきます。


 アルミのトップブリッジもマザーズで磨いておきます。メーターやハンドル周りのプラスチック部分には、シリコンスプレーで保護と潤い(油分)を補給しておきます。


 ということで、立っているだけでも汗が噴出してくる中では、小一時間が限界。シャツがびっしょりになり、シャワーに直行します。シャワーを浴びてまたやる気にはなれませんので、今回はここまで。少しずつやります。この後、ライトカバーの交換、マフラーの交換、サスの交換などを予定しています。

私の優しくない先輩・アニプレクス/講談社

2014-07-25 17:30:21 | 映画・DVD・CD

 私の優しくない先輩は、2010年に公開された青春映画。講談社発行の日日日(あきら)氏の同名小説を原作としている。


 物語の舞台は、九州にある架空の島火蜥蜴島。その島に病気療養のために引っ越してきた16歳の西表耶麻子(西表 ヤマコ)は、心臓に重い病気を抱えている。そんな中憧れの先輩である南愛治君に思いを寄せるが、その気持ちを伝えることはできないままでいる。そこに大嫌いな存在である不破先輩が絡んできて、物語は展開してゆく・・・。


 CMなどで注目された若手女優の川島海荷さんとお笑いコンビはんにゃの金田哲さんを主演に、アニメ監督として有名な山本寛氏が初の実写映画として撮った作品。ヤマコの両親役として、プロレスラーの高田延彦さんと小川菜摘さんが出演している。チープな宇宙空間を背景にしたヤマコのモノローグで物語が始まり、間に突然ミュージカル風のダンスが挟み込まれるなど、どことなくアニメ監督っぽい演出がされている。物語は、病気のため内省的なヤマコの独白(精神世界)を軸にして展開し、そこに熱くて汗臭い(現実)不和先輩が絡んでくるという流れになっている。


 アマゾンや映画批評サイトでの評価は、星★★★~★★★★くらいで、公開時には映画批評家やアニメのファン層からは厳しい評価も付いたよう。初見では、アイドル映画としてはまあまあの佳作かなという印象だったのだが、何度か見るうちに意外と計算された演出がされていることに気付く。ヤマコのモノローグで物語は始まり、独白によるエピローグで締めくくられるのだが、劇中ヤマコから“ヤマネコ(ヤマコ)、そんな名前の人間がいますか”“人蜥蜴島(ひとかげじま)、そんな名前の島本当にあるんですか”“どこからどこまでがほんとうなんですか”というメタ発言が飛び出してくる。それによって、物語のどこまで現実でどこまでがヤマコの内世界での出来事なのか、見る側にも境界線が曖昧になってくる。そのことが、この映画に一定の深みを与えている。


 もう一つは、とても懐かしい感じのする映画だということ。九州の離島(架空の島)を舞台にしているということもあって、町並みの風景に懐かしい情緒がある。実際には、西伊豆がロケ地とのことだが、どことなく尾道を舞台にした大林宣彦の尾道三部作を思い出させせてくれる。また原作が、当時高校生だった作家日日日(あきら)氏によるものだという点からは、同じく高校生作家によるアイコ十六歳を連想させられる。いまどきの映画だというのに、今風のものは携帯(2010年の映画なのでガラケー)以外ちっとも登場してこない。


 監督の山本寛氏の世代的なもの(1974年生)もあるかもしれないが、工藤夕貴さんの台風クラブ、薬師丸ひろ子さんのセーラー服と機関銃、菊池桃子さんのパンツの穴、原田知世さんの時をかける少女、高岡早紀さんのバタアシ金魚など、80年代~90年代の青春映画を髣髴とさせる。またアニメ的な演出からは、この当時の漫画やアニメ、ときメモなどのゲーム的な世界観も感じる。お祭りのクライマックスシーンやエンディングでは、長回しを使用しており、それは相米慎二監督からの影響だと監督自身が語っている。


 ストーリー的には、ごく普通の映画だと思うが、映像に焼き付けられた学校(生活)がまぶしい。廃校になった小学校や中学校を使用したこともあるのかもしれないが、田舎のなんということもない等身大の学校の風景がさらりと映し出されている。


 ワンカット長回しのエンディングは、そのまま主題歌(広末涼子のMajiでKoiする5秒前のカバー)のPVともなっており、出色の出来。星★★★★で、よい青春映画だと思います。



参考:Wiki 私の優しくない先輩、映画・私の優しくない先輩公式サイト

散財日記 in スーパーカブ

2014-07-21 12:45:48 | 散財日記・雑記

 ということで、久々の更新。凄く忙しかったというわけでもないのですが、外せない用事が転々と続いていました。全体的に節約モードのため、レトロ関係の散財等もなし。特に散財というわけでもないのですが、DVDはちょこちょこと買っていましたので、約半年分の散財日記。


DVD・スーパーカブ・(中古/ワーナーホームビデオ)
DVD・スーパーカブ2/激闘編・(中古/ワーナーホームビデオ) 2枚で1,000円ほど。

 世にも珍しいスーパーカブを主役に据えたバイクアクション映画。2008年度の作品。お蕎麦屋さんの出前など、実用車の代名詞といえるカブでアクションをやっちゃったお馬鹿映画です。公開時には一部で話題となり、公式サイト等もありましたが、現在はなくなった模様。主演は、実写版タッチの斉藤慶太、倉科カナ。風間トオルさんや元一世風靡セピアの小木茂光さんも出演しています。


 劇場公開された1作目。蕎麦屋の出前持ちの主人公が、バイクの窃盗団の争いに巻き込まれていくというもの。90㏄しか排気量のないカブで、リッターバイクとバトルをしています。イニDどころの騒ぎではなく、軽トラでGTRと勝負するようなものか。


 劇場公開はされず、Vシネのみでの展開となった第2作目。悪徳刑事による麻薬取引に巻き込まれ、パトカーやヘリに追い回される展開に。ストーリーは、突っ込みどころ満載で、ミサイル装備の大型バイクが登場するに至って、リアリティは放棄してます。真面目に見ちゃ駄目ということか。


 ストーリーはあってないようなものですので、スーパーカブのアクションを楽しむ映画だと思います。全てのカブフアンに。一般向けだと星★★、バイク好き向け星★★★★★。これは、また詳しく紹介します。


DVD・ビートルズアンソロジーDVD BOXセット/通常版・(中古/東芝EMI) 5,000円

 ビートルズ解散後の1995年に制作されたザ・ビートルズ・アンソロジーのDVD BOXセット。ザ・ビートルズ・アンソロジーとは、ビートルズ解散後に「アルバム」「ドキュメンタリービデオ」「ドキュメンタリーブック」の3部構成で行われたプロジェクト。ビートルズ結成から解散までの道のりを追っています。最初はVHSの8本組みで発売されて、こちらは持っているのですが、VHSを再生する環境もなくなったので、あらためてDVDBOX版を購入。定価だと15,000円ほど、アマゾンでも8,000円前後と高価なためなかなか手が出なかったのですが、オークションでこの値段で落とせたため購入。


 ビートルズ自体は60年代のバンドですが、ジョンレノンが射殺されたのが1980年、80年代後半には村上春樹氏のノルウェイの森がベストセラーに、90年代にはこのアンソロジーと、時代を超えて輝き続けます。70年代には、ひらけポンキッキでSEとして使われてました。ガチャピンとムックのモデルが、ポールとジョンという都市伝説も。


 ビートルズの歴史を扱った映像作品は数多くあるが、こちらは公式のため貴重な映像がてんこ盛り。どうしても抑えておきたい一品でした。


 このアンソロジーの後にも、レットイットビーやイエローサブマリンのリマスターや、2009年にはデジタル・リマスター盤CDが発売されるなど、いまだ持って話題を振りまいています。


 音楽自体には、特別詳しくもないのですが、こちらもまたネタとしてやります。


DVD・ジミ・ヘンドリックス・(中古/ワーナーホームビデオ) 250円

 60年代の伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのドキュメンタリー映画。ワーナーベストにも入っていますので、今だ現役で売られています。ブックオフでこの価格だったため購入。もちろん現役時を知るアーティストというわけではないのですが、80~90年代頃にロックの歴史を知るために聞いていました。この頃には、ロックの歴史もすでにお勉強する対象になっていたんですね。


DVD・トルク・(中古/ワーナーホームビデオ) 100円くらい

 ここからは洋画。トルクは、ワイルドスピードシリーズのプロデューサーが仕掛けたバイクアクション映画。ノリとしては、バイク版のワイルドスピードと思ってもらえれば良いかと思います。レプリカタイプのスーパーバイクを駆る走り屋軍団と、ハーレーを駆るバイカーズギャングの抗争を描いています。時速400キロ出るという、ヘリコプターのエンジンを積んだバイクでロスの市街地を駆け抜けるなど、突き抜けたお馬鹿映画。一般の人が見ると星★~★★位だと思いますが、バイク好きなら★★★★★いくかも。オークションで100円。アマゾンだと1円~から売られています。


DVD・PLANET OF THE APES/猿の惑星・(中古/20世紀フォックス) 250円

 これまた安く投売りされている定番の一本。ブックオフにて購入。70年代の名作、猿の惑星をティム・バートンを監督に向かえリメイク(リ・イマジネーション)したもの。名作といわれて4作も続編が作られたオリジナルと比べると、脚本が駄目駄目というか名作にしようがなかったという感じの作品ですが、一応新規にあの衝撃の落ちも入っています。またティム・バートン監督らしく猿の造形には凝りまくっています。むしろその造形や世界観を見るための映画。星★★くらい。


DVD・アイ,ロボット/I, Robot・(中古/20世紀フォックス)250円

 こちらも安く投げ売られている一本。ブックオフにて購入。かの有名なロボット3原則のアイザック・アシモフの短編集、われはロボットの映画化。文学的香りの漂う題材を採っていて、ストーリーやアクション的にもそこそこの出来だが、主役のロボットが無機的過ぎてかっこよくない。物語的に無機質で没個性的なロボットの不気味さを狙って、そうしたのだろうけれど、エイリアン、プレデター、メトロポリスのマリアなど、キャラクター玩具化されるくらいのデザインでなければ、このような作品では魅力半減。ブレードランナーになり損ねた近未来もの。星★★。


DVD・シティ・ハンター・(中古/ARC)250円くらい

 1993年製作のジャッキー映画。少年ジャンプに連載されていたシティハンターの実写映画化。ジャッキー映画随一のお馬鹿映画。日本から後藤久美子が出演していたことでも話題となりました。映画自体は、テロリストに豪華客船が乗っ取られた中での密室のアクション映画と、この当時ヒットしていたダイハード張りの設定でアクションも悪くないのですが、なぜかとんねるずのガラガラヘビがやってきたが流れたり、極めつけはカプコンの格闘ゲームストリートファイターのコスプレが始まったりと、破茶目茶なノリ。版権ものということで、長らくDVD化されていなかったのですが、なぜかアマゾンで500円程度で売られています。ただし、時代を感じるにはよい作品で星★★★くらい。


DVD・機動戦士ガンダム劇場版/特別版・(中古・バンダイビジュアル) 3本セットで2,000円くらい

 機動戦士ガンダム劇場版/特別版は、あの劇場版ガンダム3部作を2000年にDVD化した際に、ドルビーデジタル5.1ch化にあわせてサウンドをリニューアルし再アフレコして構成したもの。その際に、オリジナルではない声優の変更や、劇中のBGMの変更などの改変が行われて、ファンからは散々に叩かれて総スカンを喰ってしまったという一品。あの名作のDVD版とはいえ、アマゾンでは星★★と散々な評価。オークションにて購入。送料を入れて一本辺り800円ほどの値段ですが、アマゾンでバラで買うともう少し安く買えるかと思います。後にオリジナル音声を収録した機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス版というのも出ていますが、こちらだと定価16,000円、中古でも6,000円~7,000円前後しますので、(特に深い思い入れがなければ)お安く手に入るこちらでも充分かと。
 

 劇場版三部作の第1作目、機動戦士ガンダムⅠ。アムロが始めてガンダムに乗り込む辺りから、大気圏突入、グフ登場くらいまでの話をまとめたもの。この第1作目の魅力は、ぎこちなくガンダムを操縦するアムロと、この時点では圧倒的性能を誇るガンダムの凄さをあますとこなくストーリーに織り込んで表現している点。もう一つは、TV版でも最初の数話しか登場していないのに、圧倒的インパクトを与えたシャア専用ザク。赤くて3倍早いのは、近年でもメーカー製の自動車が登場するほどのインパクトを残しました。


 劇場版ガンダム第2作目、機動戦士ガンダムⅡ哀戦士編。ここでの魅力は、玩具販売のためのメーカーの要望により、次々と投入されたグフ、ドム、ズゴッグなどの新型モビルスーツがてんこ盛りなところ。マチルダ中尉やカイとミハルのエピソードなど、ドラマチックなストーリー展開も見どころ。惜しむらくは、あまりにも色々なエピソードをまとめすぎて、総集編ぽい継ぎ接ぎが垣間見える。


 かなりの部分を劇場用に新たに書き直された最終作、機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編。TV版の総集編だった前2作と比べても、圧倒的なまとまりの良さと完成度の高さを誇る。ニュータイプとなったアムロが、シャアを超えてゆく成長の物語。公開当時は、ガンダムブームが最高潮に達していた頃。


 ということで、一口コメントだけではもったいないので、止まってしまっているガンプラネタとあわせて、ネタとして再度紹介します。


DVD・時をかける少女(Time Traveller, The Girl Who Leapt Through Time)・(中古/角川エンタテインメント)
DVD・海がきこえる(Ocean Waves)・(中古/スタジオジブリ) 200~300円くらい

 アニメの青春映画2編。時をかける少女は、1965年に発表された筒井康隆原作の同名小説を元に、2006年に劇場用アニメとして製作された作品。海がきこえるは、1993年にスタジオジブリにより製作された、氷室冴子原作のテレビアニメ作品。中古で買っても、どちらも~3,000円程度はすると思われますが、英語版だったためこの値段。オークションより購入。英語版とはいっても、音声は日本語のため特に問題なし。


 時をかける少女は、劇場用映画4本、テレビドラマ化4回というオバケ作品。このブログ的には、83年の原田知世版、南野陽子と内田有紀のTV版が印象に残っているでしょうか。2010年には、アニメの声を担当した仲里依紗主演にて、実写映画化もされている。きちんと見ていないので、内容や出来は不明。


 海がきこえるは、日本テレビのTV用アニメとしてスタジオジブリにより製作されてたアニメーション作品。若手を起用するとのことで、宮崎、高畑の両御大は携わっていない。これも見ていないため、内容や出来は不明。


DVD・復刻版DVD名車シリーズvol.2 ホンダS800/S600・(新品/株式会社アドメディア) 200円くらい

 これは、よく書店などで売られている名車の映像を納めたDVD。復刻版ということで、以前売られていたプレミアムカー ビデオシリーズという作品をDVD化したもの。ホンダの名車といわれるスポーツカーS800/S600の映像を収録しています。S800/S600は、世代ではないのですが、80年代~90年代にかけても西風氏のGTロマンなどで、よく題材とされていましたので、憧れの一台でした。ということで、脈絡のないDVD購入ネタとなった散財日記でした。