80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

風の谷のナウシカ・天空の城ラピュタ・(84・86/日本)

2007-03-31 21:42:41 | 映画・DVD・CD

 風の谷のナウシカ(84)、天空の城ラピュタ(86)は、ともに宮崎駿監督の劇場アニメーション映画です。80年代の週末っぽいネタをという事で、この2作品を取り上げてみます。個人的に、週末っぽいイメージがあるのは、金曜ロードショウからの連想でしょうか。ともに80年代を代表するアニメ映画というだけでなく、宮崎監督の代表作であり、日本製アニメ映画を代表する作品といってもよいと思います。


 風の谷のナウシカは、84年公開の劇場用アニメーション作品です。もともとはアニメージュ誌に連載されていた、監督自らの手による漫画が原作です。これは、現在では傑作とされているルパン3世・カリオストロの城が興行的に不振で、新規のアニメ映画を作れなくなっている時期に、執筆が始められたようです。結果的に、映画は91万人の観客を動員して、当時としては破格の7億円以上の配給収入を得た大ヒット作になりました。映画が作られた当時は、まだスタジオ・ジブリは存在していなかったようですが、これを契機にジブリが誕生し、宮崎監督の名前も一般的に知られるようになりました。それまでは、名作劇場の絵の人だとか、未来少年コナン絵の人だとか、そのような感じで認識していた覚えがあります。(熱心なファンは、知っていたでしょうが)


 あまりにも有名な作品で、熱心なファンや詳細な解説も多いですから、ストーリーなどは省きます。ここでは、80年代的な視点からこの作品を紹介します。まず公開当時に印象的だったのは、今ではなかったかのように扱われている主題歌でしょう。これは、松本隆氏の作詞、細野晴臣氏の作曲で、ナウシカのイメージガールとして選ばれた安田成美さんが歌っていました。監督のイメージと合わなかったようで、劇中では使用されずイメージソングとされてしまいました。それでも80年代当時には、よく流れていましたので、当時を思い出すには欠かせないと思います。楽曲的にはなかなか印象深い曲で、嶺川貴子さんの歌ったバージョンなども存在します。


 もうひとつ80年代な話題としては、ゲームの存在です。当時ナウシカを製作した徳間書店より発行されていたPC誌に、テクノポリスという雑誌がありました。そのテクノポリスのレーベルより風の谷のナウシカ(PC-88)、ナウシカ危機一髪(PC-60)、忘れじのナウシカゲーム(MSX)、と3本発売されていました。この中でも忘れじの~は、特に有名な作品で、ナウシカが蟲を撃ち殺してゆく原作を理解せずに作られたゲームだったため、宮崎監督が激怒して以後ジブリ作品のゲーム化が許可されなくなったという逸話があります。Wikiにもそのように説明されていますし、ネット上のあちこちに同じような解説があります。


 謎のゲーム魔境3でも取り上げられていて、説明書がないため遊び方が分からず、蟲を撃って遊んだという記述がされています。ということで、そう解説しょうと思いつつ調べていると、こんなサイトにたどり着きました。オーバーキルさん(リンクフリーとのことなので、無断リンクですが)。こちらは、このゲームの攻略をされているのですが、こちらによると、実際には蟲を撃ち殺すゲームではないようです。もともとが、手に入り難い幻の稀少ソフトで、なおかつShiftキーを押しつつ立ち上げないとゲームが始まらない特殊な仕様のため(これを知らないとエミュでも遊ぶ事ができない)、このような都市伝説が広まったのでしょうか。それにしても情報に惑わされず、自ら検証を行ってそれを覆されていて、素晴らしい!の一言です。


 映画と全然関係ない話になりましたが、長くなりすぎたので天空の城ラピュタは、また次回に持ち越します。これら2作品は、アニメ映画だけでなく、日本映画屈指の娯楽作品だと言えるでしょう。週末にのんびりと80年代を感じるにも、なかなか適してるのではないでしょうか。風の谷のナウシカ - goo 映画

今週の散財日記

2007-03-30 22:04:32 | 散財日記・雑記
 週末のささやかな楽しみ散財日記です。

ソフビ魂12・ザビタン
ソフビ魂13・イビル
ソフビ魂14・ガブラ(以上・アクマイザー3)
ソフビ魂16・スカイゼル
ソフビ魂17・グランゼル(以上・宇宙鉄人キョーダイン) 
(以上・バンダイ・新品 1個500円)

 『アクマイザー3』、『宇宙鉄人キョーダイン』は、ともに70年代特撮ヒーロー番組。スカイゼルとグランゼルは、ダダ星人にさらわれた葉山博士が、地球を守るため共にさらわれた2人の息子の人格を移植したロボット。兄弟だから、キョーダインなんですね。ちなみに『アクマイザー3』の後番組(続編)は、『超神ビビューン』で、ビビューン、バシャーン、ズシーンという3人の超神が活躍します。これら全て、原作は石ノ森章太郎氏。今から考えると、素晴らしいセンスです。このような卓越したセンスのヒーローは、80年代以降にはあまりなかったと思います。ちなみに私は、これらの番組は見たことはありません。

プチ散財日記

2007-03-27 20:56:55 | 散財日記・雑記
 なんだか、方向性がよくわからなくなっている散財日記です。

着ぐるみミクロマン・ゴジラ(初代モノクロバージョン)・(タカラ・新品) 500円
キャラ・スピ・ドラえもん・(ジュンプランニング/エスケイジャパン・新品) 500円

 ソフビ魂を漁りに行ったのですが、これがあったので。着ぐるみミクロマン・ゴジラは、ひょっとすると300円程度まで下がるかもしれませんが、結構欲しかったので、まあ買いでしょうか。キャラ・スピ・ドラえもんは、ドラえもん型スピーカー。この値段ならお買い得だとは思うのですが、買い物では掘り出し物を見つける楽しさを重視する方なので、ついなんでもかんでも買ってしまいます。(まあ、プレゼント用にします)。ザラスの値引きの時期は、全国だいたい共通なようですから、これ欲しい方は要チェックかもです。

(ポケットクラブ)・チャレンジショット・バンダイ

2007-03-26 22:25:31 | 電子ゲーム
 これは、バンダイより1990年に発売されていた液晶ゲーム、ポケットクラブ・『チャレンジ・ショット』です。ポケットクラブというのは、G&Wブームも去った90年代辺りにバンダイが出していた液晶ゲームのシリーズ名です。今回はちょっと小ネタですが、これを紹介してみます。右下のものは、同じくポケットクラブ・ミニの『五星戦隊ダイレンジャー・戦え龍星王』です。このシリーズには『キン肉マン』や『ドラゴンボールZ』、『SDガンダム』、『セーラームーン』など数多くのキャラものが出ていました。この辺りは年代も新しく、電子ゲーム全盛期(80~83年)のものではないので、それほどコレクターズアイテムにもなってないようです。そのため今でも、結構リサイクルショップなどの片隅で見つけることができます。

 それで、この『チャレンジゴルフ』なのですが、サブタイトルはRPGゴルフとなっています。なにがRPGなのかわかりませんが、なんだかスクロールRPG『頭脳戦艦ガル』みたいな香ばしさを感じます。それで、なにがRPGなのかというと、18ホールを終了した時点でパー72と同数か、それ以下のスコアを出せば一ランクアップするという事のようです。アマチュア→トーナメント→オープン→プロ→マスターと、ゴルファーとして大人の階段を上っていくようです。(コースの難易度も上がる)。80年代中頃の、とにかくなんでもRPGだった時期のものではないのですから、無理にゴルフにRPGと銘打たなくても良いような気もしますが。別に経験値などはなく、戦闘をする必要もありませんので、ゲームとしてはごく普通のゴルフゲームです。

 さらりと18ホールと書きましたが、90年代製だけあってゲームは意外と凝っています。左側にコース全景が表示され、右側がショット風景になっていて、任天堂のゴルフ以降のゴルフゲームの基本は押さえてあります。ショットキーを押すとスイングを始め、再びショットキーを押すと強さが決定され(クラブを振り上げた位置で、何ヤード飛ばせるかがきまっている)、インパクトとしてクラブがボールに当たる瞬間に再びショットキーを押しボールを飛ばします。インパクトのタイミングで、フック・スライス系も打てるようになっています。池(ペナルティ)や、バンカーショット、グリーンにボールが乗った後には、パットも再現されています。

 『五星戦隊ダイレンジャー・戦え龍星王』の方は、スクリーンも小さく完全に子供(幼児)向けのキャラクター商品ですね。この手のものは、現在でも仮面ライダーや、ウルトラマン、戦隊ものが発売されています。ただ、ポケットクラブ・ミニのシリーズは、なかなかカラフルでイラストも綺麗ですから、リサイクルショップなどで安く見つけたときには、確保しておいても良いのではないでしょうか。特に他で電子ゲーム化されてない珍しいキャラものは、希少品になる可能性も高いでしょうし。『らっきーマン』とか、『パトレイバー』とか・・

象印クイズ・ヒントでピント(ゲーム)・トミー

2007-03-25 16:53:44 | 玩具・雑貨

 これは、トミーより発売された『クイズ・ヒントでピント』のゲーム。番組の放送期間が、1979年~94年だったようですから、おそらく80年代につくられたものではないかと思います。このようなTVのクイズ番組とタイアップしたゲームが、昔は盛んに作られていました。クイズダービーゲーム、なるほど!ザ・ワールド、クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!など。



 箱を開けたところ。本体、問題カード、取扱説明書。


 番組のパネル部を再現。


 出題者側。青い箱は問題カード。


 パネル操作部。3つのモード選択、スタートとストップ、OXとシンプル。

 この玩具の元となった番組は、1979年3月4日~1994年9月25日の期間に、日曜の夕方19:30から20:00までテレビ朝日系で放映されていた、象印クイズ・ヒントでピントです。司会者は土居まさる氏、スポンサーは象印マホービン。あらためて調べてみると、実に15年半も続いた長寿クイズ番組でした。これだけ長い期間続いていれば、出演者も膨大な数に上ります。個人的に印象に残っているのは、小林亜星氏と、浅井慎平氏(3代目、4代目キャプテン)、宮尾すすむ氏、小林千登勢氏でしょうか。男性陣、女性陣に分かれて対抗戦の形式で番組は進行します。また出演者と司会者の独特の掛け合いも、この番組の個性のひとつだったと思います。


フラッシュクイズ(パネルがフラッシュしている間に、何が映っているのか当てる)


9(ナイン)ヒントクイズ(ランダムに点灯するパネルを見て、何が映っているか当てる)


3(スリー)アンサークイズ(パネルがルーレットのように点灯、止まったテーマより連想するものを答える)


 ゲーム画面はこんな雰囲気。

 番組でもっとも特徴的だったのが、当時最新のコンピュータ技術を生かしたパネルによるクイズの形式でしょう。モザイクによる人物当て、2分割、4分割、テクニカル(モザイク動画や写真で、ある物が何かを当てる)、16分割で最終問題と、このような流れでした。このゲームは、このパネルによる分割クイズを再現しています。このゲームが再現しているのは、①はモザイク(テクニカル)クイズの代わり、②はおなじみ16分割のタイニー版、③はオリジナルでしょうか?


 問題は、出題用パネルのフタを開けてパネル裏側より入れる。


 9個の電球がお互いに干渉しないよう、9個のブロックに分割されている。


 これを電子的に制御して点灯させたり、フラッシュさせたりして出題。

 この手のTVクイズ番組を題材にとったゲームは、ボードゲームが多いですから、これはちょっと凝っていますね。また、正解した場合のピンポンと、不正解の場合のブザーも、手元でならせるように○、×ボタンが付いています。本体を開けていないため、わかりませんが電子ゲーム程度の制御機構は、持っていそうな感じです。


 この番組、当時はどことなく地味な感じがしていました。子供向けというよりは、大人向けのクイズ番組だったからでしょうか。当時は子供だったため、あまり魅力的には感じませんでしたが、16年近く続いたということは、他のクイズ番組にはない魅力があったのでしょう。ひょっとすると、お休みが終わる日曜の夕方という時間帯が、どこか憂うつな印象として残っているのかもしれません。



参考:Wiki クイズ・ヒントでピントの項