というわけで今年最後の更新となり、締めの散財日記です。今年は、あれやこれやとやって時間に追われて終わりました。仕事や勉強で70点、プライベートで59点(赤点)といったところでした。
バンダイTV JACK1000・(中古/バンダイ) 1000円
バンダイTV JACK1000は、バンダイより1978年に発売されたテレビゲーム。テレビテニス(PONG)系のいわゆる第一世代と呼ばれるテレビゲーム機。たまたま箱付で、(まあ)綺麗なものがこの値段でしたので落としてみました。
お父さんの髪型、ブラウン管型受像機が時代をしのばせます。
日本のテレビゲームのブームは、ファミコン(或いはカセットビジョン)を起点として考えがちですが、それ以前に第一次とでも呼ぶべきブームが起こっています。また(ゲームウォッチなどの)電子ゲーム→FCという時系列でも考えがちですが、国産第一号のエポックのTVテニスは75年発売。電子ゲームよりTVゲームの方が、先行していました。この第一次TVゲームブームがどんなものだったか、情報も少ない時代だったゆえ知る余地もないですが、エポック、任天堂、バンダイ、トミーは元より、松下電器、三菱電機、東芝、日立製作所といったそうそうたるメーカが参入していました。
バンダイTV JACK1000は、TV JACKシリーズの第一弾。これ以外にシリーズが1200、1500、2500、3500、アドオン5000、スーパービジョン8000とあった模様。
最廉価版ということもあって、テニス、ホッケーとシンプル。
背面もACアダプター、アンテナボックス、切り替えスイッチのみ。
アルミっぽく見えますが、シールみたい。
MITSUMI製のスイッチボックス(RFスイッチ)
TV JACK専用ACアダプター。
昔のTVゲームは高級品扱いで、高価な玩具の代表格でしたが、こちらは一万円を切る価格で売られていたこともあり、コストダウンの跡が見られて、かなり玩具っぽいです。安価に手に入れば、古いTVゲームも探してみたいですね。
ウイリークロッサー・(中古・トミー) 本体のみ100円
ウイリークロッサーは、トミーより1983年に発売された電子ゲーム。マルチカラーレーザー6000と呼ばれるブーム期最後発のもので、バックライトを使用したカラー液晶を使ったシリーズでした。同シリーズには、他にミスターDo!、モンスターバーガーがあります。
大きさはFLゲームと比較するとコンパクトですが、液晶ゲームとしては大型のもの。バックライトを使用することからか、液晶ゲームとしては珍しくACアダプター用端子も備えています。アダプターを使用しない場合は、単3電池4本使用。
FL機に引けをとらない美しい画面。オートバイを操縦して、道路の凸凹、空き缶、ライバル、ヘリコプターよりの妨害、カラスなどを避けながら、進んでいきます。
ゲームの雰囲気は、アーケードゲーム・ムーンパトロールを連想してもらえればよいと思います。
トミーは、78年頃にブラックレーサーの第二弾として、バイクで障害物をジャンプして避けるブラックライダーというエレメカを発売してました。それの進化版といった趣も。
電子ゲーム最後期のものということもあって、工夫が凝らされ非常に良く出来ています。ただ時代は83年・・・。トミーの電子ゲーム最高峰の技術も報われることはありませんでした。
電子ゲーム好きの人は気付かれたかと思いますが、これ最後期のものだけあって結構レアです。通常だと100円ということはないと思います。(ゲームタイトルもなにもなしに)トミーのゲームとだけあって、ジャンク品扱いで出ていました。こういうこともあるんですね。
Spitz best・ギターソングブック・(古本/音楽書院) 480円
こちらはギター用の楽譜。スピッツの初期のベスト版が収録されています。最初は新品を買いに楽器店に行ったのですが、アルバムごとの楽譜で1,900円~、ベストアルバムだと3,000円ほどとあまりに高価だったため、こちらもオークション。
発行日が1997年のものと相当古いですが、スピッツは初期に有名曲が多いため、一応無問題。物もそこそこきれいなものだったためOK
一般にも良く知られた名曲が入ってます。
学生のときカラオケでよく歌いました。
バンドスコアは、ブックオフ等にもおいてありますが、目当てのアーティストのものが見つかるとは限りません。この点においても、ネットは便利ですね。
DVD・ノルウェイの森・(中古/ソニーピクチャーズ) 300円
2010年に公開された村上春樹氏原作のノルウェイの森の映画版です。監督はヴェトナム系フランス人トラン・アン・ユン氏。主演は、今年何かと話題だった松山ケンイチ氏。主題歌は、もちろんビートルズ。個人的には、映画は昨年の今頃に見てました。
時代背景は、小説の舞台は学生運動華やかりし頃の1960年代。小説が出版されたのは、バブル景気に浮かれていた1987年で、小説内でも37歳になった現在(80年代)の僕が、飛行機内で流れてきたビートルズを聴き、18年前に回帰するという構造になっています。村上春樹氏と同世代でも、小説が発表された80年代、90年代に学生だった世代でも、どこかしら突き刺さる作品だと思います。
原作の小説版・ノルウェイの森。こちらは新書の時の装丁を模した文庫版。
映画版ノルウェイの森公式ガイドブック。
原作は80年代に大ベストセラーとなった作品で、同時に村上春樹氏を一躍流行作家に押し上げた作品でした。また、映画や原作のことについて書いてみようと思います。ということで、今年も終わりです。皆様も、良いお年をお迎えください。
参考:CVS Odyssey 家庭用テレビゲーム機究極年表、帰ってきた電子ゲーム