80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

散財日記 in 2012年の締め

2012-12-31 17:40:35 | 散財日記・雑記

 というわけで今年最後の更新となり、締めの散財日記です。今年は、あれやこれやとやって時間に追われて終わりました。仕事や勉強で70点、プライベートで59点(赤点)といったところでした。

バンダイTV JACK1000・(中古/バンダイ) 1000円

 バンダイTV JACK1000は、バンダイより1978年に発売されたテレビゲーム。テレビテニス(PONG)系のいわゆる第一世代と呼ばれるテレビゲーム機。たまたま箱付で、(まあ)綺麗なものがこの値段でしたので落としてみました。


 お父さんの髪型、ブラウン管型受像機が時代をしのばせます。


 日本のテレビゲームのブームは、ファミコン(或いはカセットビジョン)を起点として考えがちですが、それ以前に第一次とでも呼ぶべきブームが起こっています。また(ゲームウォッチなどの)電子ゲーム→FCという時系列でも考えがちですが、国産第一号のエポックのTVテニスは75年発売。電子ゲームよりTVゲームの方が、先行していました。この第一次TVゲームブームがどんなものだったか、情報も少ない時代だったゆえ知る余地もないですが、エポック、任天堂、バンダイ、トミーは元より、松下電器、三菱電機、東芝、日立製作所といったそうそうたるメーカが参入していました。


 バンダイTV JACK1000は、TV JACKシリーズの第一弾。これ以外にシリーズが1200、1500、2500、3500、アドオン5000、スーパービジョン8000とあった模様。


 最廉価版ということもあって、テニス、ホッケーとシンプル。


 背面もACアダプター、アンテナボックス、切り替えスイッチのみ。


 アルミっぽく見えますが、シールみたい。


 MITSUMI製のスイッチボックス(RFスイッチ)


 TV JACK専用ACアダプター。


 昔のTVゲームは高級品扱いで、高価な玩具の代表格でしたが、こちらは一万円を切る価格で売られていたこともあり、コストダウンの跡が見られて、かなり玩具っぽいです。安価に手に入れば、古いTVゲームも探してみたいですね。



ウイリークロッサー・(中古・トミー) 本体のみ100円

 ウイリークロッサーは、トミーより1983年に発売された電子ゲーム。マルチカラーレーザー6000と呼ばれるブーム期最後発のもので、バックライトを使用したカラー液晶を使ったシリーズでした。同シリーズには、他にミスターDo!、モンスターバーガーがあります。


 大きさはFLゲームと比較するとコンパクトですが、液晶ゲームとしては大型のもの。バックライトを使用することからか、液晶ゲームとしては珍しくACアダプター用端子も備えています。アダプターを使用しない場合は、単3電池4本使用。


 FL機に引けをとらない美しい画面。オートバイを操縦して、道路の凸凹、空き缶、ライバル、ヘリコプターよりの妨害、カラスなどを避けながら、進んでいきます。


 ゲームの雰囲気は、アーケードゲーム・ムーンパトロールを連想してもらえればよいと思います。


 トミーは、78年頃にブラックレーサーの第二弾として、バイクで障害物をジャンプして避けるブラックライダーというエレメカを発売してました。それの進化版といった趣も。


 電子ゲーム最後期のものということもあって、工夫が凝らされ非常に良く出来ています。ただ時代は83年・・・。トミーの電子ゲーム最高峰の技術も報われることはありませんでした。


 電子ゲーム好きの人は気付かれたかと思いますが、これ最後期のものだけあって結構レアです。通常だと100円ということはないと思います。(ゲームタイトルもなにもなしに)トミーのゲームとだけあって、ジャンク品扱いで出ていました。こういうこともあるんですね。



Spitz best・ギターソングブック・(古本/音楽書院) 480円

 こちらはギター用の楽譜。スピッツの初期のベスト版が収録されています。最初は新品を買いに楽器店に行ったのですが、アルバムごとの楽譜で1,900円~、ベストアルバムだと3,000円ほどとあまりに高価だったため、こちらもオークション。


 発行日が1997年のものと相当古いですが、スピッツは初期に有名曲が多いため、一応無問題。物もそこそこきれいなものだったためOK


 一般にも良く知られた名曲が入ってます。


 学生のときカラオケでよく歌いました。


 バンドスコアは、ブックオフ等にもおいてありますが、目当てのアーティストのものが見つかるとは限りません。この点においても、ネットは便利ですね。



DVD・ノルウェイの森・(中古/ソニーピクチャーズ) 300円

 2010年に公開された村上春樹氏原作のノルウェイの森の映画版です。監督はヴェトナム系フランス人トラン・アン・ユン氏。主演は、今年何かと話題だった松山ケンイチ氏。主題歌は、もちろんビートルズ。個人的には、映画は昨年の今頃に見てました。


 時代背景は、小説の舞台は学生運動華やかりし頃の1960年代。小説が出版されたのは、バブル景気に浮かれていた1987年で、小説内でも37歳になった現在(80年代)の僕が、飛行機内で流れてきたビートルズを聴き、18年前に回帰するという構造になっています。村上春樹氏と同世代でも、小説が発表された80年代、90年代に学生だった世代でも、どこかしら突き刺さる作品だと思います。 


 原作の小説版・ノルウェイの森。こちらは新書の時の装丁を模した文庫版。


 映画版ノルウェイの森公式ガイドブック。


 原作は80年代に大ベストセラーとなった作品で、同時に村上春樹氏を一躍流行作家に押し上げた作品でした。また、映画や原作のことについて書いてみようと思います。ということで、今年も終わりです。皆様も、良いお年をお迎えください。

参考:CVS Odyssey 家庭用テレビゲーム機究極年表、帰ってきた電子ゲーム

ブラックライダー・トミー

2012-12-31 17:40:00 | 電子ゲーム


 これは、1978~79年くらいにトミーより発売されていたブラックライダー。LEDを使ったLEDゲームという分類でもよいかと思いますが、電子回路をもたず歯車やモーターで駆動している、いわゆるエレメカです。LSIゲームが出始めで、まだ珍しく高価だった頃、こういった電子ゲーム風のゲームが販売されていました。


 トミーはゼンマイ式のテクノボーイというシリーズでも、パックマン風やインベーダー風のゲームを発売していて、得意な分野だったのかもしれません。同じシリーズでブラックレーサー(1978)というゲームも発売されていて、当時としては結構なヒット商品だったそうですから、記憶にある方もいらっしゃるかも知れません。この手のゲームはだいたい3,000円~ほどで売っており、高価だったLSIゲーム(5,000円~10,000円程度)の代わりに買ってもらう事が多かったようです。友達の家にあったブラックレーサーで遊ばせてもらった記憶があります。


 電子ゲームブーム最後期に発売された、ウイリークロッサーは、これのリメイク版とでもいうべき内容。


 バックライト付カラー液晶と、技術の進歩を感じさせます。


 やがて時代はファミコンへ。


 ブラックライダーに先駆けて発売されたブラックレーサー。これが好評で非常に売れたようで、ブラックライダーは第二段ということができると思います。フィルムとモーターを使用しており、仕組みというか原理はほぼ同じ。

 エレメカですから、これの原理は簡単で、黒いフイルムの上に障害物や車の絵が印刷してあり、モーター動力でグルグルと廻る仕組みになっています。障害物が近づいたら、ボタンを押してバイクをジャンプさせ飛び越します。ファミコンのエキサイトバイクにも似た感じなのですが、フイルム上の障害物が廻ってくるのを延々ジャンプで飛び越すだけですから、恐ろしく単純なゲームになってます。子供でもLSIを使った複雑なものとは違うという事はわかりますから、やっぱりLSIゲームがいいな・・・と思いながら遊んだものでした。


 大人になった時点から見ると、電子回路をつかわずにギアとモーターの組みわせだけで電子ゲーム風なものを再現していますから、玩具職人の魂を感じるというか、日本人特有の繊細な技を感じるというか・・とてもいい味出してます。エレメカという響きにもノスタルジックな雰囲気が漂っていて和みます。この手の物を見ていると、忘れられたようにデパ屋や遊園地においてあった古臭いエレメカ達を思い出します。


※2006年10月23日の記事を加筆・修正して再構成

散財日記 in アコギ

2012-12-10 15:37:43 | 原付趣味&Bianchi

アコースティックギター(新品/楽器店ブランド) 約一万円ほど

 ここのところ、電子ゲーム関係の散財が続いてましたが、先月ギターを買いました。楽器が演奏できるかというと、それも先月より習い始めたところ。結構忙しい時間が続いてそれどころではないのですが、空いた時間に鳴らして気分転換ができれば良いかなということで。


 YAMAHAなどのメーカー品だと、最低でも3万円~くらいから。音が違うので、最初からある程度のものを買ったほうが良いらしいのですが(一万円台だと玩具みたいなものだそう)、まったくの素人なので、まあとりあえずは安い入門品でいいかということで。


 音の違いはどうせわからないのですが、安いものとはいっても、楽器ってなんかあるだけでもよいです。普通の2/3ほどの大きさのミニギターというのもあるみたいで、それにするか、ウクレレなんかも考えたのですが、とりあえずは普通のアコギに。


 おまけで付いてきたもの。音をあわせるチューナーとピック。


 おまけで付いてきた教本やら、もらってきたカタログ。


 TAB譜と呼ばれるいわゆるギター用の楽譜。スピッツですな。


 練習する時間が限られてますので、ギターが弾けるようになるほど、趣味としてやれるかはわかりません。自転車遊びもそのまんまになってますし。習いにいってるのは、月2回で1回30分ほどなのですが、次までに教えたコード3つ覚えてきてと言われて、それすらする暇がありません。


 ということで、雑記で時々ギターネタもやろうかな。

散財日記 in ケイブマン

2012-12-09 17:28:00 | 散財日記・雑記

 久方ぶりの散財日記。ここのところ、10日間続けて2時間睡眠みたいなペースでようやく一区切り付きました。年明けからしないといけないことがありますので、終わったというわけではないのですが、中休みといったところでしょうか。

トミーLSIゲーム・ケイブマン・(中古/トミー) 1,200円ほど

 トミーのケイブマンは、82年ころにトミーより発売された蛍光表示管のLSIゲーム。かなりのヒットとなったトミー・スクランブルと同時期に出たもので、スクランブルに注目が集まったためか、当時はあまり顧みられることなく、店頭在庫品が売れ残ってしまい、キングマン的な評価をされることの多い一台です。


 ナムコより版権を取ったパックマンに続いて、コナミより版権を取得したスクランブルがアーケードからの移植作として登場。同時期のケイブマンは、トミーのオリジナルで、原始人のケイブマンを操作して、恐竜ダイナサウスルより卵を奪うという内容。設定といい、箱絵といい、なかなか当時の子供としても、アーケードの移植やキャラものと比べると、こちらを選ぶ可能性は低かったでしょうか。


 筐体。スクランブル、TRON、ルパン黄金強奪作戦と同じもの。


 筐体は、ミニアーケードっぽくて悪くないと思います。


 得点表。ドラゴン10点、ダイナサウルス(気絶させると)30点、卵50点と、後のインフレ化したゲームの得点を考えると、驚くほどシンプルで低い値。


 画面構成はこのような感じ。画面中央右にデカキャラ・ダイナサウルスが陣取っており、おそらくこのゲームの一番の売りだったはず。FC期以降は、巨大なボスキャラが流行りましたが、トミーはそれに先駆けていたのでしょうか?キングマン、エイリアンチェイスのUFOと並んでトミー3大デカキャラのひとつと言えますが、どれも人気なかったり・・・。


 ダイナサウルスに石斧を投げ、気絶したところで卵を奪います。ステージ2では、卵を狙ってドラゴン(翼竜)が空中より妨害してきます。


 特筆すべきは、キャラが表情豊かなこと。移植ではなく、オリジナルということで、逆に制約がなく製作側が自由に作れたのかも。背景の火山が噴火を始めるなど、世界観もよいです。このゲーム海外でも売られており、それなりに受け入れられた模様。日本だと、この世界観ははじめ人間ギャートルズですが、あちらだと原始家族フリントストーンなんでしょうか。


 これ、店頭での売れ残りが多く、マニア人気がなく、入手しやすいという紹介のされ方をしてますが、意外とオークションでは値が上がります。ゲームアイドル・杏野はるなさんがいち押ししてるということもあって、改めて再評価される流れでもあるのでしょうか。
 

 基本的には、ゲームとしてもよく出来てるし、世界観も味があって良いということで、いい作品だと思います。


パワーマン・(中古/トミー) ただ(送料200円のみ)

 キングマン、ケイブマンに続いて、パワーマンだ!トミー。ゲームウォッチ発売後の液晶ゲームの競争が激化し、各社ともアイデア勝負の変り種のゲームを発売していたころのもので、82年ごろだと思います。あまり綺麗なものでなかったので、結局送料のみでいいということで、ただでした。


 これがパワーマン。なかなかかっちょいいです。ただ液晶のキャラとは、似ても似つきません。


 ビックモンスターに食べられないようパワーマンを動かし、チビモンスターをパワーマンベースに連れて来たり、食べたりするという内容。よくわかりませんが、ゲームとしてはパックマン系で、箱キャラはグフ系という、流行ってるものなんでも詰め込んじゃえみたいな感じ。


 おそらく一番の売りはプログラミング機能内蔵。ぼちぼちホビーPCやMSXなどの8ビットPCが家庭に入り始めた頃ですから、当時としては訴求力があったのでしょうか。実際は、敵の数やワープ、難易度の設定ができるという程度のもの。


 カラー液晶を謳ってますが、赤黒の2色。


 特にプレミアもついておらず、人気もない作品。でも確かに当時の記憶の中にあります。インパクトはあった一台と言えるのでしょうか。トミーのLCDブランド、デジプロシリーズの一台でもあります。


スリムボーイ・レーシング5・(中古/トミー) 500円

 スリムボーイは、ちょっと高級な液晶ゲームという路線で売られていた一台。こちらは、液晶ゲーム出始めの80年頃のものだと思います。スリムボーイの名の通り、薄型のボディが特徴で、(液晶は安価なものが多かったのですが)1万円近い価格と、大人っぽいアダルトな雰囲気を漂わせていました。6種のシューティングゲームを収録した、シューティング6というのもあり、後期では価格も下がったイデオンのキャラを用いたものもありました。


 価格が高価だったのは、5種のゲームを内蔵ということだけでなく、大型液晶が高かったからという理由のようです。


 内蔵されている5種のゲーム。サーキットレーシングA、B。サーキットを回るタイプのゲームの様。AとBの違いは、取り説がないため不明。


 デッドヒート。上からライバルカーが流れてくるタイプのレースゲームでしょうか。


 カーチェイス。遊び方は不明。ぶつけるのか?


 こちらはアーケードよりの移植、ヘッドオン。おそらくこれが一番の売りだったと思われます。


 値段が値段ですので、程度もそれなり。当時の高級感は、ちょっと感じられません。


 革風のカバー付き。一万円近くもするのですから、多少の装飾は必要だったのでしょう。


 これも記憶にありますので、当時のインパクトはそれなりにあった商品だと思います。ただ買おうとは思いませんでした。バンダイのGDが2個買えちゃいますし。


 ということで、トミーづくしでした。トミーのものは、後期のカラー液晶のものを除いては、割と安価に入手できると思います。



8時だよ!全員集合の作り方~笑いを生み出すTV美術/山田満郎・(古本/双葉社) 1,200円ほど

 8時だよ!全員集合の作り方~笑いを生み出すTV美術は、TBS美術スタッフだった山田満郎氏が、氏が手がけた8時だよ!全員集合の舞台裏について書かれた一冊。大量の詳細な資料とともに、舞台装置の仕掛けについて解説してあります。


 こちらは、全員集合のプロデュサーだった居作昌果が書かかれた8時だよ!全員集合伝説。どちらも2000年代最初の頃の出版で、この頃は荒井注氏も含めたドリフの7福神のCMが話題になったり、いかりや氏や高木氏などが自叙伝を出版したり、NHKや紅白に出場したりと、何かとドリフが再注目されていた時期でした。これが出た時点だと、DVDも発売されておらず全員集合を見ることは、まだかなり困難な時期でした。


 多くのドリフ本や全員集合本が書かれていますが、これの貴重なのは、記憶による思い出でなく、山田氏が保管していた莫大な資料を元に書かれていること。数々のああ、あったなというコントの数々が、まるで最近の出来事のように詳細に解説されています。


 DVDが出た現在でも、その資料的価値の高さは、数あるドリフ本の中でも一級品だと思います。


 これ、当時買い逃していました。ネットがなければ、何十件も古本屋を梯子するか、偶然手に入ることに賭けるかしかありませんので、何十年前のレトロゲームだけではなく、こういったものも容易に手に入る時代というのは、ありがたいですね。